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ビッグバン

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私には何もない

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俺は本間 祐司。40過ぎのホームレスのおっさんだ。いや。この場合。だったって言った方がいいのか。何を言っているか。分からないと思うが。俺にも理解できてねえんだ。自分の身に降りかかった事を。

いつものように。公園のベンチで寝てたらいきなりスマホ持ったサラリーマンが襲って来たから抵抗したんだ拳で。そしたらそいつ。スマホ落としてピクリとも動かなくなっんだ。さすがにこれはヤバイと思ったおれは病院に電話しようと思ってスマホを手に撮ったんだ。

そしたらよ。いきなり。変な奴が妙な事言い出したんだ。ゲームだとか。次のゲームはこれだとか。

まあ。さっきも言った様に俺はホームレス時間は無駄な程ある。だから半信半疑で試して見たんだ。

ゲームの内容はスマホで相手の顔を取れてゆう10年近く機械に触ってないおれでも出来る簡単な内容だったんだ。

だから。俺思ったんだよ。どうせ撮るなら男じゃなく可愛い子ちゃん撮りたいって。おっと言い方が古かった。昔のクセは完全には抜けないみたいだ。

で。俺撮ったんだ。公園の滑り台の上で赤い目でフラフラ歩き回ってるナイスバディでベッピンのOLさんを。

したらよ。

フェイスゲット。完了。データをアップロードします。現在のデータに上書きを開始します。

その瞬間。そのOLさんスマホに吸い込まれたんだ。

それで気づいたら俺は俺でなくなってたんだ。

アップロード完了。データの上書きが完了しました。

その画面が表示された途端、足元が急に不安定になり、下から風がふいてきた。

その時、察しの良い俺はある考えが頭の中に芽生えた。

そして。その考えは次の瞬間確信に変わっただ。

現在のあなたの姿。

そこに表示されていたのは撮影したあのOLだった。

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