24 / 33
第19話 デート(?)3/5
しおりを挟む
7月26日(水)18時28分
「ぇ……、いや、なんでダメなんですか⁉」
美波が声を荒げる。
ここは町中のネットカフェ。俺たちは宿泊しようと思い、カウンターで会員証を提示したのだが……。
「申し訳ありませんが宿泊はできかねます」
年の近そうな男性店員は淡々と告げる。
「18歳未満のお客様は、夜8時から翌朝7時のあいだはご利用いただけない規定なんです。なので今からですと、最長でも一時間半のご利用になりますね」
後ろに客が並んでいたため俺と美波は仕方なくわきに避ける。
立ち尽くす俺たちの前で、男女の四人組が翌朝までの利用を店員に伝え、ウェイウェイと騒ぎながら店の奥に入っていった。見せつけられるようだった。門前払いされなかったから18歳以上なんだろうけど……正直言って、服装も振る舞いも年上には見えない。
なんであの人たちがよくて俺たちはダメなんだよ。納得できない。理不尽だ。
「…………行こ」
とぼとぼ歩きだす美波を追いかけ、俺たちは無言で店を出た。
行く場所なんてない。俺と美波はガードレールにくっつくようにして並び、道を行く人の群れからはみ出た。サラリーマンっぽい人たちが何人も前を通り過ぎる。
「秋山くんは、この後どうする?」
「……美波は?」
俺はいざとなれば家に帰るという選択肢もある。だけど、それを言ってしまう前に美波がどうするつもりなのかを聞いておきたかった。
「あたし、帰んないから」
やっぱりな。芯が強い美波のことだ、一度言ったことを簡単に曲げるはずがない。
女子――しかもアイドルを独りでほったらかして帰るわけにはいかなかった。
「俺も、家には帰らないよ」
美波は「そっか」と安心したように笑みを見せ、
「でもどうしよう? あたし、他に泊まるとこなんて考えてないや」
「うーん……ここのネカフェって、割とどこにでもある有名な店だと思うんだよな。だから、他の小さなネカフェならいけるんじゃないか?」
「秋山くん天才! 近いお店あるか調べてみるね」
美波はスマホを取り出して素早く検索をかけた。
グーグルマップ曰く、一駅歩くあいだに三店舗もあるらしい。中には聞いたこともない小さな店もある。
可能性は充分だ。
「Vの家出同盟、しゅっぱ~つ!」
「おーう」
俺たちはノリノリで近い店から順番に凸していく。
――が、結果は散々だった。
一店舗目は、そこそこ大きなチェーン店のネカフェ。どうせダメだろうなと思いつつも行ってみると、予想通り追い返された。
二店舗目は俺と美波の本命、個人経営の小さなネカフェだ。期待していた俺たちがカウンターで言われたのは、「18歳未満は20時まで」というまさかの言葉だった。しかし、それを言われてしまったらどうにもできない。
三店舗目も小さなネカフェだったが同じ理由でダメだった。
それでも野宿をするわけにはいかないし、ずっと街を歩いていたら補導されてしまう。俺たちにできることは泊めてくれる居場所を探すことだけだった。
カラオケも含めて三駅先まで検索した。全部で七店舗。
三駅分、二人で歩いた。結果は同じだった。
四駅、五駅……、どれだけ歩いても俺たちを待つ言葉は変わってくれない。
この世界に、高校生を泊めてくれるネカフェが一つもないなんてあり得るか? ゼロはないはずだ。どこかに絶対ある。なんの根拠もないその考えだけが心の支えだった。
そうして、いつしか市街地を抜けて土手沿いを歩いていた。まっすぐ行って右手側には川を跨ぐ大きな橋。あそこを渡ったら、行ったこともない隣町だ。
「次、一番近いネカフェまで一キロだって。……てかバッテリー4%だし。ウケる」
美波がスマホを見下ろして自嘲気味に言う。顔はまったく笑っていない。
俺のスマホのバッテリーも、昼に公園で動画を見ていたから大して残っていなかった。
このまま進んでも泊まれるところはないのかも……、そんな考えが何度も湧いてくるが必死にねじ伏せる。美波も同じことを考えているだろうけど決して口には出さなかった。アイドルが耐えているのに俺が先に弱音を吐くわけにはいかない。
ふいに、香ばしい匂いが漂う。
近くに家はなく、なんの匂いだろうと思って辺りを見回すと、橋の下に人影があることに気づいた。ホームレスの人だろう。地面に座ったおじさんが取っ手付き鍋を持って何やら食べている。
……くそぉ、腹減った。
いつもなら夕飯の時間だ。今頃、家のリビングでは母さんが独りで夕飯と向かい合ってるんだろうか――いや、俺が居ないから夕飯の時間も気にせずに仕事を頑張っているんだろう、どうせ。
「秋山くん……家、帰る?」
「美波はどうするんだ?」
「それやめて。秋山くんから言って。どうしたいの、秋山くんは……」
これ以上は付き合わせるわけにはいかない、そう思い詰めていそうな顔だった。
心細そうに尋ねる美波に、俺は笑みを見せる。
「帰りたくない。俺たちVの家出同盟なんだろ? 泊まれるところ、二人で探さないとな」
「……うん!」
「とりあえずは隣町だな。マップに載ってないだけで案外近くに泊まれる場所があるかもしれない」
「だねっ。ねえ、なんか話しながら歩こうよ。疲れがごまかせるかも」
「そうだなぁ……しりとりとか?」
「草。話題ないときのやつじゃん。……リンゴ」
やるんかい。
「ゴリラ」
「ラッ……――ラブホテルゥ‼」
「ブッ⁉」
うっかり吹いてしまった。
俺がびっくりして目を向けると、それ以上にびっくりしたような顔の美波が、道の左手側にある何かを指さしている。
その人差し指が示す先には、ホテルがあった。
見るからに寂れており、豪華っぽさを演出するためか点灯されたスポットライトが壁のひび割れを見せつけてくる。屋上の看板ネオンは点滅していて今にも消えそうだった。
歩道に向けられた看板には、『宿泊(二名様から)……¥5,000』の文字が躍っている。
安い。ネカフェに泊まるよりも確実に安上がりだ――が、しかし!
「秋山くん、これ……」
「いや……いやいやいや。やめとこう。どうせ『18歳未満は~』って言われて追い返されるだけだから」
「でもワンチャンあるかもよ⁉」
「あっちゃマズいが⁉」
高校生が男女でラブホに宿泊とか前代未聞だ。こんなの知り合いにバレたら俺も美波も社会的にオワコンだ。……待てよ。そう考えるとホテルの入り口に二人でいること自体、誰かに見られたらマズいんじゃないか?
「行くよ」
と、美波がホテルに向かって歩き出してしまう。お前勇者かよ。
「ま、待てよっ……お前さぁ、看板をちゃんと見たのか? 宿泊は二名様からなんだぞ。俺たち同じ部屋なんだぞ、いいのか⁉」
「いい」
「よくないよくない!」
「秋山くんなら、いいよ……。でも、キミがあたしとじゃ嫌なら、行かない」
じっ、と美波が真顔で見つめてくる。空いた手でスカートをぎゅっと握りしめていた。
その言い回しは、ずるいだろ。
「…………わかったよ。行くだけ行ってみような」
どうせ追い返されるから、と内心で付け加える。
この世に高校生の男女を泊めちゃうラブホなんて、そんなのあるわけないだろ?
「ぇ……、いや、なんでダメなんですか⁉」
美波が声を荒げる。
ここは町中のネットカフェ。俺たちは宿泊しようと思い、カウンターで会員証を提示したのだが……。
「申し訳ありませんが宿泊はできかねます」
年の近そうな男性店員は淡々と告げる。
「18歳未満のお客様は、夜8時から翌朝7時のあいだはご利用いただけない規定なんです。なので今からですと、最長でも一時間半のご利用になりますね」
後ろに客が並んでいたため俺と美波は仕方なくわきに避ける。
立ち尽くす俺たちの前で、男女の四人組が翌朝までの利用を店員に伝え、ウェイウェイと騒ぎながら店の奥に入っていった。見せつけられるようだった。門前払いされなかったから18歳以上なんだろうけど……正直言って、服装も振る舞いも年上には見えない。
なんであの人たちがよくて俺たちはダメなんだよ。納得できない。理不尽だ。
「…………行こ」
とぼとぼ歩きだす美波を追いかけ、俺たちは無言で店を出た。
行く場所なんてない。俺と美波はガードレールにくっつくようにして並び、道を行く人の群れからはみ出た。サラリーマンっぽい人たちが何人も前を通り過ぎる。
「秋山くんは、この後どうする?」
「……美波は?」
俺はいざとなれば家に帰るという選択肢もある。だけど、それを言ってしまう前に美波がどうするつもりなのかを聞いておきたかった。
「あたし、帰んないから」
やっぱりな。芯が強い美波のことだ、一度言ったことを簡単に曲げるはずがない。
女子――しかもアイドルを独りでほったらかして帰るわけにはいかなかった。
「俺も、家には帰らないよ」
美波は「そっか」と安心したように笑みを見せ、
「でもどうしよう? あたし、他に泊まるとこなんて考えてないや」
「うーん……ここのネカフェって、割とどこにでもある有名な店だと思うんだよな。だから、他の小さなネカフェならいけるんじゃないか?」
「秋山くん天才! 近いお店あるか調べてみるね」
美波はスマホを取り出して素早く検索をかけた。
グーグルマップ曰く、一駅歩くあいだに三店舗もあるらしい。中には聞いたこともない小さな店もある。
可能性は充分だ。
「Vの家出同盟、しゅっぱ~つ!」
「おーう」
俺たちはノリノリで近い店から順番に凸していく。
――が、結果は散々だった。
一店舗目は、そこそこ大きなチェーン店のネカフェ。どうせダメだろうなと思いつつも行ってみると、予想通り追い返された。
二店舗目は俺と美波の本命、個人経営の小さなネカフェだ。期待していた俺たちがカウンターで言われたのは、「18歳未満は20時まで」というまさかの言葉だった。しかし、それを言われてしまったらどうにもできない。
三店舗目も小さなネカフェだったが同じ理由でダメだった。
それでも野宿をするわけにはいかないし、ずっと街を歩いていたら補導されてしまう。俺たちにできることは泊めてくれる居場所を探すことだけだった。
カラオケも含めて三駅先まで検索した。全部で七店舗。
三駅分、二人で歩いた。結果は同じだった。
四駅、五駅……、どれだけ歩いても俺たちを待つ言葉は変わってくれない。
この世界に、高校生を泊めてくれるネカフェが一つもないなんてあり得るか? ゼロはないはずだ。どこかに絶対ある。なんの根拠もないその考えだけが心の支えだった。
そうして、いつしか市街地を抜けて土手沿いを歩いていた。まっすぐ行って右手側には川を跨ぐ大きな橋。あそこを渡ったら、行ったこともない隣町だ。
「次、一番近いネカフェまで一キロだって。……てかバッテリー4%だし。ウケる」
美波がスマホを見下ろして自嘲気味に言う。顔はまったく笑っていない。
俺のスマホのバッテリーも、昼に公園で動画を見ていたから大して残っていなかった。
このまま進んでも泊まれるところはないのかも……、そんな考えが何度も湧いてくるが必死にねじ伏せる。美波も同じことを考えているだろうけど決して口には出さなかった。アイドルが耐えているのに俺が先に弱音を吐くわけにはいかない。
ふいに、香ばしい匂いが漂う。
近くに家はなく、なんの匂いだろうと思って辺りを見回すと、橋の下に人影があることに気づいた。ホームレスの人だろう。地面に座ったおじさんが取っ手付き鍋を持って何やら食べている。
……くそぉ、腹減った。
いつもなら夕飯の時間だ。今頃、家のリビングでは母さんが独りで夕飯と向かい合ってるんだろうか――いや、俺が居ないから夕飯の時間も気にせずに仕事を頑張っているんだろう、どうせ。
「秋山くん……家、帰る?」
「美波はどうするんだ?」
「それやめて。秋山くんから言って。どうしたいの、秋山くんは……」
これ以上は付き合わせるわけにはいかない、そう思い詰めていそうな顔だった。
心細そうに尋ねる美波に、俺は笑みを見せる。
「帰りたくない。俺たちVの家出同盟なんだろ? 泊まれるところ、二人で探さないとな」
「……うん!」
「とりあえずは隣町だな。マップに載ってないだけで案外近くに泊まれる場所があるかもしれない」
「だねっ。ねえ、なんか話しながら歩こうよ。疲れがごまかせるかも」
「そうだなぁ……しりとりとか?」
「草。話題ないときのやつじゃん。……リンゴ」
やるんかい。
「ゴリラ」
「ラッ……――ラブホテルゥ‼」
「ブッ⁉」
うっかり吹いてしまった。
俺がびっくりして目を向けると、それ以上にびっくりしたような顔の美波が、道の左手側にある何かを指さしている。
その人差し指が示す先には、ホテルがあった。
見るからに寂れており、豪華っぽさを演出するためか点灯されたスポットライトが壁のひび割れを見せつけてくる。屋上の看板ネオンは点滅していて今にも消えそうだった。
歩道に向けられた看板には、『宿泊(二名様から)……¥5,000』の文字が躍っている。
安い。ネカフェに泊まるよりも確実に安上がりだ――が、しかし!
「秋山くん、これ……」
「いや……いやいやいや。やめとこう。どうせ『18歳未満は~』って言われて追い返されるだけだから」
「でもワンチャンあるかもよ⁉」
「あっちゃマズいが⁉」
高校生が男女でラブホに宿泊とか前代未聞だ。こんなの知り合いにバレたら俺も美波も社会的にオワコンだ。……待てよ。そう考えるとホテルの入り口に二人でいること自体、誰かに見られたらマズいんじゃないか?
「行くよ」
と、美波がホテルに向かって歩き出してしまう。お前勇者かよ。
「ま、待てよっ……お前さぁ、看板をちゃんと見たのか? 宿泊は二名様からなんだぞ。俺たち同じ部屋なんだぞ、いいのか⁉」
「いい」
「よくないよくない!」
「秋山くんなら、いいよ……。でも、キミがあたしとじゃ嫌なら、行かない」
じっ、と美波が真顔で見つめてくる。空いた手でスカートをぎゅっと握りしめていた。
その言い回しは、ずるいだろ。
「…………わかったよ。行くだけ行ってみような」
どうせ追い返されるから、と内心で付け加える。
この世に高校生の男女を泊めちゃうラブホなんて、そんなのあるわけないだろ?
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
私の守護者
安東門々
青春
大小併せると二十を超える企業を運営する三春グループ。
そこの高校生で一人娘の 五色 愛(ごしき めぐ)は常に災難に見舞われている。
ついに命を狙う犯行予告まで届いてしまった。
困り果てた両親は、青年 蒲生 盛矢(がもう もりや) に娘の命を護るように命じた。
二人が織りなすドタバタ・ハッピーで同居な日常。
「私がいつも安心して暮らせているのは、あなたがいるからです」
今日も彼女たちに災難が降りかかる!
※表紙絵 もみじこ様
※本編完結しております。エタりません!
※ドリーム大賞応募作品!
俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
クズな少年は新しい世界で元魔獣の美少女たちを従えて、聖者と呼ばれるようになる。
くろねこ教授
ファンタジー
翔馬に言わせるとこうなる。
「ぼくは引きこもりじゃないよ
だって週に一回コンビニに出かけてる
自分で決めたんだ。火曜の深夜コンビニに行くって。
スケジュールを決めて、実行するってスゴイ事だと思わない?
まさに偉業だよね」
さて彼の物語はどんな物語になるのか。
男の願望 多めでお送りします。
イラスト:イラスト:illustACより沢音千尋様の画を利用させて戴きました
『なろう』様で12万PV、『カクヨム』様で4万PV獲得した作品です。
『アルファポリス』様に向けて、多少アレンジして転載しています。
寝たふりして机に突っ伏していると近くから僕の配信について感想を言い合う美少女たちの声が聞こえてくるんだが!?
マグローK
青春
木高影斗(きだかかげと)はいじめられっ子である。
学校に居場所はなく、友人などいるわけがなく、親しい人すらいなかった。
いや、正確には一人だけ、幼なじみの入間日向(いるまひなた)だけは、影斗唯一の信頼できる人間だった。
しかしそんな日向に対しても、迷惑をかけないため、高校に入ってからは校内では他人のフリをしてもらっていた。
つまり、学校で影斗と親しくしている人物はゼロだった。
そのため、大神ヒロタカといういじめっ子とその取り巻きにいいようにされる日々が続いていた。
だが、彼は家に帰ってから本領を発揮する。
ひとたび雲母坂キララ(きららざかきらら)というバーチャル美少女の皮を被るなり、影斗はVTuberへと姿を変える。
思いつきで始めた配信者生活だったが、気づけば大人気VTuberと言われるまでになっていた。
「ここでなら僕は本当の自分でいられる」
そんな確信と心の支えがあることで、影斗は学校でもなんとか平静を保って生きていられた。
今までは。
「ねえ、キララちゃんの配信見た?」
「昨日もかわいかったよねー!」
なんと、学級委員、庄司怜(しょうじれい)の所属するグループが雲母坂キララの配信について話をしていたのだ。
思わず美少女グループの話に耳を傾けていたところ、影斗は怜に目をつけられてしまう。
不意打ちのように質問をぶつけられ、周囲の注意を集めることに。
その場ではなんとか答え、胸をなで下ろし油断していた矢先。
「あなたが雲母坂キララってこと?」
怜から確信的な質問をされる。
慌てふためく影斗だったが、その目は失望よりも期待に満ちていて?
影斗の日常はこの日を境に狂い出す。
一方、影斗をいじめていた大神はその地位を失っていく。
いじめられっ子バーチャル美少女の僕が配信している内容をクラスの美少女たちが話してるんだが!?
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
この小説は他サイトでも投稿しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる