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一章

第2話 ギルドへ

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ひょんなことから、惑星出雲へ異世界転生された僕は、異世界生活1日目をめでたく迎える。

「そうだ!りんね様から渡されたこの道具。とりあえず連絡しよう!!」

僕は左手首に装着し、電源をONにする。
すると通話道具が振動し、とあるボタンが点滅。

点滅したボタンを押すと、りんね様の声がする。
「通話機の使い方はそれでokよ!で?出雲に来た感想はどう?」

「はい。大自然溢れる空気が美味しい所です。」

「大自然?おかしいわね。出雲は都会な惑星なはず。とりあえず操くん!近くの街まで歩いて、ギルドという冒険者の集いへ行きなさい!冒険者は異星人も受け入れてくれる唯一の職なの!!」

「分かりました!とりあえず街が見えるまで森林を進みます!」

「操どの。私の予想ですと、左に1キロ進むと若いおなごがおりますぞ。後でおなごの感想を…(ブチッ)」

通話はそこで途切れ、エロ爺の声が聞こえなくなった。

とりあえずその女性に会って、街はどっちか聞こう。

僕はエロ爺の言葉を信じ、左へ森林を走り抜ける。

10分ほど走り抜けた所で、何やら女性の声がした。

「辞めてください!!誰か!誰か!!泣」

女性が助けを求めている!

「へへっ!こんな森林。誰も通りゃしねえよ。可愛い子ちゃん。ほら。諦めて大人しくしてりゃ暴力はしねえよ。俺は優しいんだ…。」

「いやぁあああ!!」

僕はとりあえず女性と男が見える木の裏に隠れた。

なんだろう。本当なら助けなきゃいけないんだろうけど、男は何やらゴツい防具を付けている。

それに女性があんなにも乱れたのを見たのは、生まれて初めてだ。

僕は脳内でこう思った。
あの女性とあの男は実はカップルで、そういうプレイを絶賛にゃんにゃん中なんじゃないか?と。

僕は次の瞬間、木の裏から飛び出して女性の服を破こうと頑張る男にドロップキックをする。

「死ねえええ!!リア充!!!!!!!」

男は軽く吹っ飛ぶが、すぐに立て直し僕は窮地に
「なんだこいつ。まあいい。殺すか。」

男が何やらゴツい斧を取り出した。
僕は条件反射で、その場を立ち去り走って逃げる。

男は僕の後頭部めがけて斧をぶん投げた。
そして斧は僕の後頭部にクリティカルヒット。

僕はその場でぶっ倒れ、意識がプツリと切れる。zzz
、、、、、、、、、

「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」

「あ…痛っ!あれ?包帯?って君はさっきの…」

僕は意識を取り戻した。
さっきの女性が僕に応急処置をしてくれたようだ。

「ああ…よかった生きてる。あの暴漢はあなたが死んだと思ったのか、走って逃げて行きましたよ。」

「ははっ!そうなんですね。あなたが何事も無くて良かった。」
そういうプレイじゃなくて本当によかった。

「あの。あなたは出雲人ではないですよね。どこの惑星からやって来たお方ですか?」

「ああ。僕は地球という星からやって来た地球人の冒険者だよ。」

「地球人?聞いたことありませんね。とりあえず、異星人のあなたがこんな所で何してるんですか?」

「いやあ。ギルド行こうと彷徨ってるんですけどね。。街ってどっち行けばいいかな?」

「ふふふ。方向音痴なのですね!面白いお方!!私がお礼にギルドまで案内しますよ!立てますか?」

ああ。なんて体験だ。こんな可愛らしい子に僕は手を引っぱって、立たせてもらった。

僕はその後2人きりで話をしながら街へ行き、ギルド近くまで案内してもらった!!

「天照さん!ありがとう!」

「いえいえ!私この先の秘伝書店におりますので、ギルドで冒険者登録したらまたお越しくださいね!」

天照さんは優しく微笑み、去っていく。
天使とはあのような方を称えて言うんだろうな。

僕は目的地であるギルドへ入る。
中へ入ると、筋肉ムキムキの男たちにセクシーな防具を付ける女性達。

なんとも個性的な者たち、僕が珍しいのだろうか?じろじろ見てくる。

「いらっしゃい!冒険者登録だろ!こっちだよ!おいで!」

僕はギルドの職員であろうおばちゃんに導かれ、紙を渡される。

「はい!これは冒険者登録の書類だよ!全部記入してね!」

僕は書類を書き終え、おばさんに渡す。

「地球人?聞いた事ないね。まあいいか。じゃあ操くんとやら!こっちへいらっしゃいな!」

僕はおばさんの後に続き、何やら機械の前に立たされる。

「これはステータスを解析するステータスチェッカーさね。操くんのステータスをこの冒険者カードに記入して、冒険者登録完了さ!!」

なるほど。これはステータス確認のための機械な訳か。地球にも欲しいもんだ。

「さあ操くん!あんたの素質見させてくれな!夢踊るねえ!!!!!!」

周りにいる冒険者達が僕に注目し、沈黙する。
僕はなんだか恥ずかしがりながら三歩進み、ステータスチェッカーの中心へ。

おばさんがレバーを引くと、僕に赤いレーザーのような物が網状に頭から足まで当たる。

【ステータス解析及び、登録が完了しました。】

ステータスチェッカーから、言った後紙が吐き出される。

おばさんが僕に紙を手渡し、おばさんも見る。

「おお!?なんだいこりゃぁ!!?」
おばさんが僕のステータスを見て叫ぶ。


━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━

ーーーステータスーーー
名前:操
LV:56
種族:人間
職業:冒険者
特性:邪神キラー、勇者、勇者の一手
スキル:勇者の剣技+3、料理+3、
HP:687
MP:340
攻撃力:760
防御力:545
素早さ:486
魔力:249

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