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10話 金貨100枚を稼ぐ方法
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先ず、モリスじいちゃんに高く売れる錬金術のアイテムを聞いてみた。
「そうじゃのう~。
今のおぬしに出来ることで作れるものと言ったら魔物除けの魔玉がいいんじゃないか?
冒険者や行商人には必需品じゃからな。
高く売れるぞ」
「魔物除けの魔玉か~」
前にモリスじいちゃんから貰った錬金術の修練書で見た覚えがある。
材料はフェネリスという魔物を寄せ付ける花の球根エキスとトレントの誘魔の樹液だ。
その2つを特定の比率で混ぜ合わせると結晶化し、微弱の魔物が嫌う匂いが発せられるようになる。
それを魔玉と融合して魔力を満たすと効果が倍増するのだ。
「フェネリスの球根エキスとトレントの誘魔の樹液かぁ……」
「どっちも錬金術の素材や道具を扱っている店に行けば売ってるぞ」
「それじゃあ鍛冶の所に行った帰りに寄ってみるよ」
魔玉を何個か作り、お昼になったらヴァロサの所へ向かう。
レンと作業をしながら、手っ取り早く大金を稼ぐ方法を聞いてみた。
「簡単にお金を稼ぐ方法なぁ~」
レンは俺の話を聞いて考える。
俺は軽い世間話のつもりだったのだが、腕を組んで難しく考え始めるレン。
「俺は鍛冶屋の息子だから凄い武具を作って売る位にしか考えられないけど、ノーム様に凄い鉱石とか宝石を貰って売るってのは駄目なのか?」
「!!」
それは考えていなかった。
ノームなら鉱石も宝石も取ってこれるだろう。
それを売れば確かに手っ取り早くお金を用意できるかもしれない。
『取ってきてあげようか?』
無垢な笑顔を向けるノームに、利用してるみたいで何だか気が引ける。
「まぁ……どうしようもなくなったら頼らせてもらおうかな……」
とにかく自分でやってみる。
そう決心して鉄鉱石をせっせと運んだりした。
「明日からちょっと忙しいから、来れないってヴァロサさんに伝えといてもらっていいかな?」
「なんかあるのか?」
「ちょっと個人的なことでね……」
「ふーん、まぁいいや。
分かった、伝えとくよ」
鉄鉱石を大量に抱え、汗を流しながら運んでいるレンは適当に返事をする。
作業が終わり、いそいそと帰り支度を済ませて工房を出る。
向かうは色んな素材を取り扱っているお店だ。
今朝モリスじいさんが言っていた、魔物避けの魔玉を作るのに必要な材料を見に行く。
夕方だから大体のお店は閉める支度をしている。
俺は駆け足で急いだ。
「はぁ……はぁ……良かった……まだ開いてた……」
「お、なんだ坊主。
店はもう閉めるぞ」
「すいません……フェネリスの球根と……トレントの樹液は……ありますか……」
上がった息を落ち着かせる間もなく尋ねる。
「錬金術のお遣いか?
さっきも言ったが、今日はもう店じまいだ。
明日にしてくれ」
フゥと大きく深呼吸し息を打ち付けて、真っ直ぐ立つ。
「後日また来るので、値段だけ教えて下さい!」
「お、おう。
フェネリスの球根は1個銀貨3枚、トレントの樹液は銀貨23枚だ」
結構するな、と値段を聞いて考え込む。
「もういいか?」
「あ、はい、お邪魔してすみませんでした」
深く頭を下げてその場を後にする。
今後のことを考えながら、夕暮れの中、帰路についた。
翌朝、張り切ってポーションを作り、昼頃には500本分出来た。
ポーションの入れ物は瓶200本分しか無かったから、残りの300本分は3つの大きな桶の中に入れる。
「じいちゃんいってきまーーーーす!!」
「おお、気をつけるんじゃぞ」
駆け足で商人ギルドに向かい、受付を済ませる。
「あの、ポーションをたくさん買い取って欲しいんですけど!!」
「いつもありがとうございますモール様。
ポーションの買い取りでございますね。
数はどれほどでございますか?」
受付のお姉さんは愛想の良い笑顔で聞く。
「500本分です!!」
「500!?
んんっ、申し訳ありません」
数を聞いて取り乱したことを直ぐに謝罪するお姉さん。
「畏まりました。
こちらでは対応出来ませんので、個室の方へご案内致します」
6畳ほどの部屋に通される。
「担当の者を連れてまいりますので、お掛けになって少々お待ち下さい」
言われたとおりに椅子に座って待つ。
少ししてドアがノックされ、メガネを掛けた男の人が入ってくる。
「お待たせいたしました、本日モール様の担当をさせていただきます、フィネルと申します。
今回はポーションを大量にお売りになると伺いましたが……」
「えっと、500本分を買い取ってほしいのですが……」
「畏まりました。
モール様はたしか、収納系のスキルをお持ちだと存じ上げますが、品物はお持ちでしょうか?」
「はい!
今ここで出してもいいですか?」
「お願いします」
ということで、テーブルの上に並べていく。
フィネルはニコニコと笑顔を崩さないが、頬が若干ヒクヒクしている。
「ポーションが200本と、こちらの桶は……」
「すみません!!
瓶は家に200本しか無かったので、残りの300本分はこの桶に……。
桶1つに100本分ポーション液が合って、それが3つなので……」
説明している途中で、桶に入れられただけのポーションは流石に迷惑だったかなと冷静に考え、言葉尻が小声になっていく。
「畏まりました。
確認致しますので、少々お時間をいただきます」
フィネルは部屋を出ていくと、3人の男の人を連れてきて戻ってきた。
男の人達はフィネルの指示に従い、ポーションを確認していく。
その間、俺は用意されていたお茶を飲みながらそのドキドキとその様子を眺めていた。
俺がソワソワしていると、ノームが話しかけてくる。
『きっと大丈夫だよ。
落ち着いて落ち着いて』
(ありがとうノーム。
全部買い取ってくれると良いな……)
ノームはニコニコと俺に笑顔を向ける。
心のなかで返事をしながら会話をしていると、確認を終えたフィネルが席に付き、男の人達は部屋を出ていった。
「全部申し分ない品質ですね。
寧ろ通常のものよりだいぶ良いです。
お噂はかねがね耳にしますが、さすがはモリス様のお弟子様です」
「あ、ありがとうございます。
あの……買い取りの方は……」
「はい、問題なく買い取らせていただきます。
こちらの瓶に入っているポーションは1個銅貨60枚で、こちらの桶のポーションに関しましては、こちらで瓶の用意と移し替えるという作業を行いますので、1本辺り銅貨57枚になりますがよろしいでしょうか?」
「はい!!
お願いします!!」
取引が成立したということで、書面にサインし金貨2枚と銀貨91枚を受け取る。
「あの!
魔物除けの魔玉は1個いくらで買い取っていただけるのでしょうか?」
ついでとばかりに尋ねる。
「魔物除けの魔玉でしたら、1個銀貨80枚になります。
品質によっては値段が上下しますが、通常の買取価格は銀貨80枚です」
フィネルは快く教えてくれた。
お礼を言って深く頭を下げ、浮足立ってギルドを出た。
魔物除けの魔玉130個作ればお釣りが来ると考えて足取り軽く、次の場所へ行く。
お金を手に次に向かったのは、昨日帰りに訪れた素材屋さん。
お店はしっかりやっていて、中にはいる。
「お、昨日の坊主じゃないか。
球根と樹液か?」
「はい!!
フェネリスの球根とトレントの樹液どれくらいありますか?」
「ん~、ちょっと待ってろ。
確認してくる」
店主は店の奥へ行く。
待っている間はお店の中を見て回った。
色んな素材があり、どれも興味を惹かれる。
しばらく素材を見ていると、店主が戻ってきた。
「球根が133個と樹液が小樽で13個だな。
何個必要なんだ?」
「えっと……トレントの樹液はそれだけですか……?」
「採取するのが難しいからな。
トレントの樹液はほとんどの魔物が好物としていて、特に虫系の魔物が群がっている。
まずはその魔物を駆除し、トレントを弱らせて樹液を採取する道具を使う。
そんで、樹液が貯まるまで弱ったトレントを一晩中守らなきゃいけない。
これが結構大変なんだよ。
困った事に、弱ったトレントの樹液の匂いはかなり強まり、かなり広範囲に魔物が誘き寄せられる。
だから、冒険者達には人気が無いんだよ」
そういうことだから、樹液は小樽で13個しか無いと店主は言う。
俺はそれを聞いて言葉が出なかった。
見るからに意気消沈する俺に店主は困惑して、慰めてくれる。
俺はトレントの樹液小樽5個とフェネリスの球根を30個購入し、金貨2枚と銀貨5枚を支払った。
小樽は俺が抱えてなんとか持ち上げられる程の大きさだった。
店主は持ち運びをどうするか心配していたが、亜空倉庫に収納すると顎が外れんばかりに驚愕していた。
トボトボと家に帰る俺の後を、ノームは心配そうな顔で歩く。
「ただいま~……」
「おぉ、おかえり。
どうしたんじゃ?
なんかあったのか?」
落ち込んでいる俺にモリスじいちゃんが心配そうに聞く。
俺が事情を話すと、ガッハッハ大笑いする。
「なんじゃそういうことか。
今朝もポーションを頑張って作ってたのはそういうことだったんじゃな。
安心しなさいモール。
トレントの樹液の小樽1個で魔物除けの魔玉はだいたい20個くらい作れる。
フェネリスの球根も30個あれば丁度20作れるくらいじゃ」
「ほんとに!?」
「おぉ、そうとも。
だから明日は魔物除けの魔玉の作り方を教えるから、それを作って売りに行けば良いぞ」
ニコッと笑顔を俺に向けるモリスじいちゃん。
俺も満面の笑みでそれに答えた。
『良かったねモール!!』
(うん!!
心配かけてごめんねノーム)
俺は明日になるのが待ち遠しかった。
「そうじゃのう~。
今のおぬしに出来ることで作れるものと言ったら魔物除けの魔玉がいいんじゃないか?
冒険者や行商人には必需品じゃからな。
高く売れるぞ」
「魔物除けの魔玉か~」
前にモリスじいちゃんから貰った錬金術の修練書で見た覚えがある。
材料はフェネリスという魔物を寄せ付ける花の球根エキスとトレントの誘魔の樹液だ。
その2つを特定の比率で混ぜ合わせると結晶化し、微弱の魔物が嫌う匂いが発せられるようになる。
それを魔玉と融合して魔力を満たすと効果が倍増するのだ。
「フェネリスの球根エキスとトレントの誘魔の樹液かぁ……」
「どっちも錬金術の素材や道具を扱っている店に行けば売ってるぞ」
「それじゃあ鍛冶の所に行った帰りに寄ってみるよ」
魔玉を何個か作り、お昼になったらヴァロサの所へ向かう。
レンと作業をしながら、手っ取り早く大金を稼ぐ方法を聞いてみた。
「簡単にお金を稼ぐ方法なぁ~」
レンは俺の話を聞いて考える。
俺は軽い世間話のつもりだったのだが、腕を組んで難しく考え始めるレン。
「俺は鍛冶屋の息子だから凄い武具を作って売る位にしか考えられないけど、ノーム様に凄い鉱石とか宝石を貰って売るってのは駄目なのか?」
「!!」
それは考えていなかった。
ノームなら鉱石も宝石も取ってこれるだろう。
それを売れば確かに手っ取り早くお金を用意できるかもしれない。
『取ってきてあげようか?』
無垢な笑顔を向けるノームに、利用してるみたいで何だか気が引ける。
「まぁ……どうしようもなくなったら頼らせてもらおうかな……」
とにかく自分でやってみる。
そう決心して鉄鉱石をせっせと運んだりした。
「明日からちょっと忙しいから、来れないってヴァロサさんに伝えといてもらっていいかな?」
「なんかあるのか?」
「ちょっと個人的なことでね……」
「ふーん、まぁいいや。
分かった、伝えとくよ」
鉄鉱石を大量に抱え、汗を流しながら運んでいるレンは適当に返事をする。
作業が終わり、いそいそと帰り支度を済ませて工房を出る。
向かうは色んな素材を取り扱っているお店だ。
今朝モリスじいさんが言っていた、魔物避けの魔玉を作るのに必要な材料を見に行く。
夕方だから大体のお店は閉める支度をしている。
俺は駆け足で急いだ。
「はぁ……はぁ……良かった……まだ開いてた……」
「お、なんだ坊主。
店はもう閉めるぞ」
「すいません……フェネリスの球根と……トレントの樹液は……ありますか……」
上がった息を落ち着かせる間もなく尋ねる。
「錬金術のお遣いか?
さっきも言ったが、今日はもう店じまいだ。
明日にしてくれ」
フゥと大きく深呼吸し息を打ち付けて、真っ直ぐ立つ。
「後日また来るので、値段だけ教えて下さい!」
「お、おう。
フェネリスの球根は1個銀貨3枚、トレントの樹液は銀貨23枚だ」
結構するな、と値段を聞いて考え込む。
「もういいか?」
「あ、はい、お邪魔してすみませんでした」
深く頭を下げてその場を後にする。
今後のことを考えながら、夕暮れの中、帰路についた。
翌朝、張り切ってポーションを作り、昼頃には500本分出来た。
ポーションの入れ物は瓶200本分しか無かったから、残りの300本分は3つの大きな桶の中に入れる。
「じいちゃんいってきまーーーーす!!」
「おお、気をつけるんじゃぞ」
駆け足で商人ギルドに向かい、受付を済ませる。
「あの、ポーションをたくさん買い取って欲しいんですけど!!」
「いつもありがとうございますモール様。
ポーションの買い取りでございますね。
数はどれほどでございますか?」
受付のお姉さんは愛想の良い笑顔で聞く。
「500本分です!!」
「500!?
んんっ、申し訳ありません」
数を聞いて取り乱したことを直ぐに謝罪するお姉さん。
「畏まりました。
こちらでは対応出来ませんので、個室の方へご案内致します」
6畳ほどの部屋に通される。
「担当の者を連れてまいりますので、お掛けになって少々お待ち下さい」
言われたとおりに椅子に座って待つ。
少ししてドアがノックされ、メガネを掛けた男の人が入ってくる。
「お待たせいたしました、本日モール様の担当をさせていただきます、フィネルと申します。
今回はポーションを大量にお売りになると伺いましたが……」
「えっと、500本分を買い取ってほしいのですが……」
「畏まりました。
モール様はたしか、収納系のスキルをお持ちだと存じ上げますが、品物はお持ちでしょうか?」
「はい!
今ここで出してもいいですか?」
「お願いします」
ということで、テーブルの上に並べていく。
フィネルはニコニコと笑顔を崩さないが、頬が若干ヒクヒクしている。
「ポーションが200本と、こちらの桶は……」
「すみません!!
瓶は家に200本しか無かったので、残りの300本分はこの桶に……。
桶1つに100本分ポーション液が合って、それが3つなので……」
説明している途中で、桶に入れられただけのポーションは流石に迷惑だったかなと冷静に考え、言葉尻が小声になっていく。
「畏まりました。
確認致しますので、少々お時間をいただきます」
フィネルは部屋を出ていくと、3人の男の人を連れてきて戻ってきた。
男の人達はフィネルの指示に従い、ポーションを確認していく。
その間、俺は用意されていたお茶を飲みながらそのドキドキとその様子を眺めていた。
俺がソワソワしていると、ノームが話しかけてくる。
『きっと大丈夫だよ。
落ち着いて落ち着いて』
(ありがとうノーム。
全部買い取ってくれると良いな……)
ノームはニコニコと俺に笑顔を向ける。
心のなかで返事をしながら会話をしていると、確認を終えたフィネルが席に付き、男の人達は部屋を出ていった。
「全部申し分ない品質ですね。
寧ろ通常のものよりだいぶ良いです。
お噂はかねがね耳にしますが、さすがはモリス様のお弟子様です」
「あ、ありがとうございます。
あの……買い取りの方は……」
「はい、問題なく買い取らせていただきます。
こちらの瓶に入っているポーションは1個銅貨60枚で、こちらの桶のポーションに関しましては、こちらで瓶の用意と移し替えるという作業を行いますので、1本辺り銅貨57枚になりますがよろしいでしょうか?」
「はい!!
お願いします!!」
取引が成立したということで、書面にサインし金貨2枚と銀貨91枚を受け取る。
「あの!
魔物除けの魔玉は1個いくらで買い取っていただけるのでしょうか?」
ついでとばかりに尋ねる。
「魔物除けの魔玉でしたら、1個銀貨80枚になります。
品質によっては値段が上下しますが、通常の買取価格は銀貨80枚です」
フィネルは快く教えてくれた。
お礼を言って深く頭を下げ、浮足立ってギルドを出た。
魔物除けの魔玉130個作ればお釣りが来ると考えて足取り軽く、次の場所へ行く。
お金を手に次に向かったのは、昨日帰りに訪れた素材屋さん。
お店はしっかりやっていて、中にはいる。
「お、昨日の坊主じゃないか。
球根と樹液か?」
「はい!!
フェネリスの球根とトレントの樹液どれくらいありますか?」
「ん~、ちょっと待ってろ。
確認してくる」
店主は店の奥へ行く。
待っている間はお店の中を見て回った。
色んな素材があり、どれも興味を惹かれる。
しばらく素材を見ていると、店主が戻ってきた。
「球根が133個と樹液が小樽で13個だな。
何個必要なんだ?」
「えっと……トレントの樹液はそれだけですか……?」
「採取するのが難しいからな。
トレントの樹液はほとんどの魔物が好物としていて、特に虫系の魔物が群がっている。
まずはその魔物を駆除し、トレントを弱らせて樹液を採取する道具を使う。
そんで、樹液が貯まるまで弱ったトレントを一晩中守らなきゃいけない。
これが結構大変なんだよ。
困った事に、弱ったトレントの樹液の匂いはかなり強まり、かなり広範囲に魔物が誘き寄せられる。
だから、冒険者達には人気が無いんだよ」
そういうことだから、樹液は小樽で13個しか無いと店主は言う。
俺はそれを聞いて言葉が出なかった。
見るからに意気消沈する俺に店主は困惑して、慰めてくれる。
俺はトレントの樹液小樽5個とフェネリスの球根を30個購入し、金貨2枚と銀貨5枚を支払った。
小樽は俺が抱えてなんとか持ち上げられる程の大きさだった。
店主は持ち運びをどうするか心配していたが、亜空倉庫に収納すると顎が外れんばかりに驚愕していた。
トボトボと家に帰る俺の後を、ノームは心配そうな顔で歩く。
「ただいま~……」
「おぉ、おかえり。
どうしたんじゃ?
なんかあったのか?」
落ち込んでいる俺にモリスじいちゃんが心配そうに聞く。
俺が事情を話すと、ガッハッハ大笑いする。
「なんじゃそういうことか。
今朝もポーションを頑張って作ってたのはそういうことだったんじゃな。
安心しなさいモール。
トレントの樹液の小樽1個で魔物除けの魔玉はだいたい20個くらい作れる。
フェネリスの球根も30個あれば丁度20作れるくらいじゃ」
「ほんとに!?」
「おぉ、そうとも。
だから明日は魔物除けの魔玉の作り方を教えるから、それを作って売りに行けば良いぞ」
ニコッと笑顔を俺に向けるモリスじいちゃん。
俺も満面の笑みでそれに答えた。
『良かったねモール!!』
(うん!!
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俺は明日になるのが待ち遠しかった。
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やっぱ穂高稲穂さんの作品とても面白いです。
ジャスミンさんとの会話可愛くて好きですw
頑張ってください。
スマホがチートアイテムだった の最新話もとてもGoodでした!
頑張ってください!!!
感想ありがとうございます!!
更読んでくれて凄く嬉しいです!
更新止まってて本当にすいません(´;ω;`)
設定とかどういう物語にしたいとかは固まってるんですけど、いかんせん自分に集中力が無くて…
いつかは更新しようと思って少しずつ書いては居るのですが…
今はもう一つの小説を書くのが楽しくてそっちに集中しちゃってます(>ω<)
今しばらく待っていただけると幸いです!
本当にすみません!
お気に入り登録しました!
この作品が面白いので続きが読みたいです。
感想ありがとうございます!!
本当に少しずつですが続きは書いています!
もう一つの小説に集中して書いてるので公開はいつになるか分かりませんが、お待ち頂けると嬉しいです(>ω<)