4 / 10
4話 見習い錬金術士
しおりを挟むあの後モリスじいさんに連れられて外食をし、家に帰ってベッドでぐっすりと寝た。
翌日、日の出と共に目が覚める。
部屋を出てアクビをしながら階段を降りると、モリスじいさんは起きていた。
「おはよう。
もう少しで朝食の準備が出来るから待っておれ」
「手伝います」
「大丈夫じゃから、顔を洗ってきなさい」
ここは言う通りにし、桶に水をためて顔を洗う。
食卓には朝食が運ばれていた。
卵焼きと塩付け肉とハーブのスープ、硬いパンだ。
(前世の味が濃くて美味しいご飯が恋しい)
わがままは言ってられないから、ありがたく全部平らげる。
「あ、片付けは俺がします!!」
「おぉ、すまんの」
モリスじいさんのお皿と一緒に直ぐに片付けて、軽く洗い流す。
戻ると、いろいろと準備をしていた。
何か手伝える事はないか聞いてみるが、今はないという返事が返ってきて、大人しく椅子に座る。
「よし、それじゃあ錬金術を始めようか。
先ずは基本からじゃ。
錬金術は抽出、分解、構築が基本であり、その先に融合、変質、付与がある。
そして、究極の錬金術は増殖、創造、進化じゃ。
分かるか?」
「う~ん、なんとなく?
究極の錬金術師ってどれくらい居るの?」
「歴史上に3人だけじゃよ。
賢者の石を創り出した者だけが究極へと至る。
三賢者とも呼ばれておるな。
白の賢者オラル、青の賢者カーテ、赤の賢者ハズク。
この三人は賢者の石と叡智により永遠の命を手入れていると言われている。
今も何処かで存在してるかもしれんのう」
そんな話を聞いいてしまうと思わず夢を抱いてしまう。
(いつか俺も究極の錬金術師になってやる)
「さて、先ずは基本からじゃ。
抽出、分解、構築をやるからよく見てるように」
水の入った瓶と葉っぱを俺に見せる。
「これは水道の水と薬草じゃ。
先ずはこの水道水から不純物を取り除く」
目視しただけ手は無色透明のただの水に見える。
《水道水 E
水源から流れて来た水
不純物が含まれている》
鑑定の結果は違った。
モリスじいさんは瓶に手を翳すと、水が仄かに輝く。
「己の魔力を水に満たし、水以外の不純物を感じるんだ。
感じ取った不純物を取り除くイメージで抽出する。
水魔法や錬金術の天稟があれば簡単じゃの。
そうじゃない場合はひたすら練習して感じ取れるようにするのじゃ。
後天スキルとして発現するまで」
「俺錬金術の天稟あります」
「ほお!!
それは重畳じゃ。
ほれ、不純物を取り除いたのがこれじゃ」
見せてくる。
《超純粋 A
完全に不純物が取り除かれた》
それにコルクの蓋をしておく。
次に薬草に手をかざす。
《薬草 E
傷を僅かに癒やす効果がある》
「次はこの薬草から純粋な回復の成分のみを抽出する。
純水を作るのと同じ要領で先ずは己の魔力を満たし把握するんじゃ」
『あ!!
これならオイラも出来るかも~』
退屈そうにしていたノームはワクワクした様子で見る。
薬草はみるみる萎びていき、緑色の液体が浮かんでいる。
《濃縮薬草エキス B
薬草から抽出された純粋な回復エキス
ポーションの材料》
小さなガラス容器に入れられる。
「後は純水と薬草エキスを混ぜ合わせれば回復ポーションになる。
最初はひたすらポーション作りじゃの」
モリスじいさんは超純粋の瓶の蓋を開けて素早く濃縮薬草エキスを混ぜ合わせる。
直ぐに蓋をして置いておく。
《大回復ポーション B
熟練者が作った効果が高い回復薬
裂傷など直ぐに治り体力を大きく回復する》
一連の動作が流れるように行われていて、あっという間だった。
「材料はたくさんあるからやってみるのじゃ。
このポーションはおぬしにやろう。
何かあったら使うといい」
「ありがとうございます」
ポーションを受け取り亜空倉庫に収納する。
「ほぉ、収納持ちか。
便利でいいのう」
呟くモリスじいさん。
俺は薬草を目の前において、自分の魔力を浸す。
『あ、ちょっとま』
ノームが俺を止めようとする前に、俺の魔力が満たされた少し萎れてくたっとしていた薬草の葉は、一瞬にしてみずみずしくなり根を伸ばす。
《薬草 B
濃密な地属性の魔力により活性化した薬草
傷が良く回復する》
これにモリスじいさんが目を丸くして驚いていた。
『モールの魔力は大地や植物には良過ぎるからね。
凄い栄養になって元気になってるねその葉っぱ』
「あ、あはは」
苦笑いして誤魔化すしか出来なかった。
いったいどういう事なのかモリスじいさんに聞かれたが、自分にも良くわからないとはぐらかし、今度こそ抽出を行ってみる。
(大丈夫。
俺にはちゃんと錬金術のスキルがあるから出来るはず)
ふぅと息を吐き逸る心を落ち着かせる。
再び魔力を満たすと、薬草の根がウネウネと伸びて根を張ろうとする。
(クソッ!!
大人しくしろ薬草!!)
心の中で強く思うと薬草の暴走がピタッと止まる。
俺の魔力を吸収する事はなくなり、大人しくなった。
『アハハハ!!
モールが怒ったからビックリしちゃってるね。
望めばちゃんと言う事聞いてくれるから次はそうしてみなよ』
(……そういうもんなのか?)
『そういうもんだよ』
とりあえず抽出を行ってみることにする。
なんとなく薬草の何が回復をもたらすのか把握し、それを絞る取るようにイメージして抽出をする。
全てを搾り取った感覚がして、薬草を見てみると完全に萎びた姿になっている。
その上には濃い緑の液体が浮かんでいる。
《特級薬草エキス A
豊富な魔力と回復力が濃縮された薬草エキス
瞬時に傷を癒やし、持続的に体力を回復する》
『うわ~、凄いねこれ』
ノームは感心していて、モリスじいさんは呆けた顔をしていて面白かった。
次は水に取り掛かる。
抽出の要領は同じみたいだから、魔力を水に満たしたが、これは特に何も起こらなかった。
不純物を取り除き、超純水となったそれに特級薬草エキスを全部入れて蓋をする。
「出来た!!」
《特級回復ポーション A
優れた回復力があるポーション
欠損以外の全ての傷を癒やし、持続的に体力を回復する》
我ながら良い出来栄えだとノームと一緒に喜んでいると、モリスじいさんが真剣な様子で口を開く。
「天稟があるからとはいえ、これは少し異常じゃな……。
公になると面倒な輩に目をつけられるかもしれん。
暫くは表に出さんほうがいいだろう」
「売ってお金にしようと思ったのに……」
「わしもそれくらいのが作れたら、わしが作った事に出来るが、残念な事にこの街の優れた錬金術師でもこれほどの物を作れる者は居らんのじゃよ。
だから、薄めて売るといい。
お主の抽出した特殊な薬草エキスなら5本分に薄めれば丁度いいだろうな」
その事にホッとする。
試しにやってみると普通の回復ポーションが出来た。
しばらく練習がてら作っていたら、100本が出来てしまった。
用意してくれた薬草はもう無い。
「随分と効率がいいのう。
普通なら20本出来れば良い方なんじゃがなな」
「薬草って栽培できないの?
もっと作りたかった……」
「今までいろんな人が試してきたが、成功した話は聞いたことがないな。
魔物の住む場所にしか自生しないと考えられているのう」
「そうなんだ。
まあそれじゃあ仕方ないか」
『モールの魔力ならできると思うよ?』
俺なだけ聞こえる声、ノームが平然とそう言う。
(ま、マジで!?)
『うん!!
モールの魔力で土壌を作れば出来ると思う』
俺の頭の中ではポーションをたくさん売ってお金をたくさん稼ぐ想像が浮かんでいた。
今度何処かでやってみようとは計画をする。
「それはそうと、このポーション何処で売れるかな」
テーブルに置いてある大量のポーションを見る。
とりあえず仕舞っとくかと、亜空倉庫に全部突っ込んだ。
「それなら商人ギルドで売ると良いだろう。
ちょっと待ってなさい、紹介状を書いてあげるから」
そう言って引き出しから紙と少し大きな羽ペンとインクを出して何かを書き始める。
インクを乾かしてクルクルと丸めて渡される。
「これを持っていくといい」
「ありがとうモリスじいさん!!
お昼だし早速行ってくるよ」
「気をつけるんじゃぞ。
売れたら帰りになにか買って食べるといい」
「はーい!!
行ってきまーす!!」
ノームと2人で家を出る。
2
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界巻き込まれ転移譚~無能の烙印押されましたが、勇者の力持ってます~
影茸
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移することになった僕、羽島翔。
けれども相手の不手際で異世界に転移することになったにも関わらず、僕は巻き込まれた無能と罵られ勇者に嘲笑され、城から追い出されることになる。
けれども僕の人生は、巻き込まれたはずなのに勇者の力を使えることに気づいたその瞬間大きく変わり始める。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~
山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。
与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。
そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。
「──誰か、養ってくれない?」
この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
オタクな母娘が異世界転生しちゃいました
yanako
ファンタジー
中学生のオタクな娘とアラフィフオタク母が異世界転生しちゃいました。
二人合わせて読んだ異世界転生小説は一体何冊なのか!転生しちゃった世界は一体どの話なのか!
ごく普通の一般日本人が転生したら、どうなる?どうする?
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
初めて入ったダンジョンに閉じ込められました。死にたくないので死ぬ気で修行したら常識外れの縮地とすべてを砕く正拳突きを覚えました
陽好
ファンタジー
ダンジョンの発生から50年、今ではダンジョンの難易度は9段階に設定されていて、最も難易度の低いダンジョンは「ノーマーク」と呼ばれ、簡単な試験に合格すれば誰でも入ることが出来るようになっていた。
東京に住む19才の男子学生『熾 火天(おき あぐに)』は大学の授業はそれほどなく、友人もほとんどおらず、趣味と呼べるような物もなく、自分の意思さえほとんどなかった。そんな青年は高校時代の友人からダンジョン探索に誘われ、遺跡探索許可を取得して探索に出ることになった。
青年の探索しに行ったダンジョンは「ノーマーク」の簡単なダンジョンだったが、それでもそこで採取できる鉱物や発掘物は仲介業者にそこそこの値段で買い取ってもらえた。
彼らが順調に探索を進めていると、ほとんどの生物が駆逐されたはずのその遺跡の奥から青年の2倍はあろうかという大きさの真っ白な動物が現れた。
彼を誘った高校時代の友人達は火天をおいて一目散に逃げてしまったが、彼は一足遅れてしまった。火天が扉にたどり着くと、ちょうど火天をおいていった奴らが扉を閉めるところだった。
無情にも扉は火天の目の前で閉じられてしまった。しかしこの時初めて、常に周りに流され、何も持っていなかった男が「生きたい!死にたくない!」と強く自身の意思を持ち、必死に生き延びようと戦いはじめる。白いバケモノから必死に逃げ、隠れては見つかり隠れては見つかるということをひたすら繰り返した。
火天は粘り強く隠れ続けることでなんとか白いバケモノを蒔くことに成功した。
そして火天はダンジョンの中で生き残るため、暇を潰すため、体を鍛え、精神を鍛えた。
瞬発力を鍛え、膂力を鍛え、何事にも動じないような精神力を鍛えた。気づくと火天は一歩で何メートルも進めるようになり、拳で岩を砕けるようになっていた。
力を手にした火天はそのまま外の世界へと飛び出し、いろいろと巻き込まれながら遺跡の謎を解明していく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる