その商人、実は最強の……規格外!? ゴーレムと錬金術と鍛冶で成り上がり

穂高稲穂

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4話 見習い錬金術士

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 あの後モリスじいさんに連れられて外食をし、家に帰ってベッドでぐっすりと寝た。
 翌日、日の出と共に目が覚める。
 部屋を出てアクビをしながら階段を降りると、モリスじいさんは起きていた。

「おはよう。
もう少しで朝食の準備が出来るから待っておれ」

「手伝います」

「大丈夫じゃから、顔を洗ってきなさい」

 ここは言う通りにし、桶に水をためて顔を洗う。
 食卓には朝食が運ばれていた。
 卵焼きと塩付け肉とハーブのスープ、硬いパンだ。

(前世の味が濃くて美味しいご飯が恋しい)

 わがままは言ってられないから、ありがたく全部平らげる。

「あ、片付けは俺がします!!」

「おぉ、すまんの」

 モリスじいさんのお皿と一緒に直ぐに片付けて、軽く洗い流す。
 戻ると、いろいろと準備をしていた。
 何か手伝える事はないか聞いてみるが、今はないという返事が返ってきて、大人しく椅子に座る。

「よし、それじゃあ錬金術を始めようか。
先ずは基本からじゃ。
錬金術は抽出、分解、構築が基本であり、その先に融合、変質、付与がある。
そして、究極の錬金術は増殖、創造、進化じゃ。
分かるか?」

「う~ん、なんとなく?
究極の錬金術師ってどれくらい居るの?」

「歴史上に3人だけじゃよ。
賢者の石を創り出した者だけが究極へと至る。
三賢者とも呼ばれておるな。
白の賢者オラル、青の賢者カーテ、赤の賢者ハズク。
この三人は賢者の石と叡智により永遠の命を手入れていると言われている。
今も何処かで存在してるかもしれんのう」

 そんな話を聞いいてしまうと思わず夢を抱いてしまう。

(いつか俺も究極の錬金術師になってやる)

「さて、先ずは基本からじゃ。
抽出、分解、構築をやるからよく見てるように」

 水の入った瓶と葉っぱを俺に見せる。

「これは水道の水と薬草じゃ。
先ずはこの水道水から不純物を取り除く」

 目視しただけ手は無色透明のただの水に見える。

《水道水 E
水源から流れて来た水
不純物が含まれている》

 鑑定の結果は違った。
 モリスじいさんは瓶に手を翳すと、水が仄かに輝く。

「己の魔力を水に満たし、水以外の不純物を感じるんだ。
感じ取った不純物を取り除くイメージで抽出する。
水魔法や錬金術の天稟があれば簡単じゃの。
そうじゃない場合はひたすら練習して感じ取れるようにするのじゃ。
後天スキルとして発現するまで」

「俺錬金術の天稟あります」

「ほお!!
それは重畳じゃ。
ほれ、不純物を取り除いたのがこれじゃ」

 見せてくる。

《超純粋 A
完全に不純物が取り除かれた》

 それにコルクの蓋をしておく。
 次に薬草に手をかざす。

《薬草 E
傷を僅かに癒やす効果がある》

「次はこの薬草から純粋な回復の成分のみを抽出する。
純水を作るのと同じ要領で先ずは己の魔力を満たし把握するんじゃ」

『あ!!
これならオイラも出来るかも~』

 退屈そうにしていたノームはワクワクした様子で見る。
 薬草はみるみる萎びていき、緑色の液体が浮かんでいる。

《濃縮薬草エキス B
薬草から抽出された純粋な回復エキス
ポーションの材料》

 小さなガラス容器に入れられる。

「後は純水と薬草エキスを混ぜ合わせれば回復ポーションになる。
最初はひたすらポーション作りじゃの」

 モリスじいさんは超純粋の瓶の蓋を開けて素早く濃縮薬草エキスを混ぜ合わせる。
 直ぐに蓋をして置いておく。

《大回復ポーション B
熟練者が作った効果が高い回復薬
裂傷など直ぐに治り体力を大きく回復する》

 一連の動作が流れるように行われていて、あっという間だった。

「材料はたくさんあるからやってみるのじゃ。
このポーションはおぬしにやろう。
何かあったら使うといい」

「ありがとうございます」

 ポーションを受け取り亜空倉庫に収納する。

「ほぉ、収納持ちか。
便利でいいのう」

 呟くモリスじいさん。
 俺は薬草を目の前において、自分の魔力を浸す。

『あ、ちょっとま』

 ノームが俺を止めようとする前に、俺の魔力が満たされた少し萎れてくたっとしていた薬草の葉は、一瞬にしてみずみずしくなり根を伸ばす。

《薬草 B
濃密な地属性の魔力により活性化した薬草
傷が良く回復する》

 これにモリスじいさんが目を丸くして驚いていた。

『モールの魔力は大地や植物には良過ぎるからね。
凄い栄養になって元気になってるねその葉っぱ』

「あ、あはは」

 苦笑いして誤魔化すしか出来なかった。
 いったいどういう事なのかモリスじいさんに聞かれたが、自分にも良くわからないとはぐらかし、今度こそ抽出を行ってみる。

(大丈夫。
俺にはちゃんと錬金術のスキルがあるから出来るはず)

 ふぅと息を吐き逸る心を落ち着かせる。
 再び魔力を満たすと、薬草の根がウネウネと伸びて根を張ろうとする。

(クソッ!!
大人しくしろ薬草!!)

 心の中で強く思うと薬草の暴走がピタッと止まる。
 俺の魔力を吸収する事はなくなり、大人しくなった。

『アハハハ!!
モールが怒ったからビックリしちゃってるね。
望めばちゃんと言う事聞いてくれるから次はそうしてみなよ』

(……そういうもんなのか?)

『そういうもんだよ』

 とりあえず抽出を行ってみることにする。
 なんとなく薬草の何が回復をもたらすのか把握し、それを絞る取るようにイメージして抽出をする。
 全てを搾り取った感覚がして、薬草を見てみると完全に萎びた姿になっている。
 その上には濃い緑の液体が浮かんでいる。

《特級薬草エキス A
豊富な魔力と回復力が濃縮された薬草エキス
瞬時に傷を癒やし、持続的に体力を回復する》

『うわ~、凄いねこれ』

 ノームは感心していて、モリスじいさんは呆けた顔をしていて面白かった。
 次は水に取り掛かる。
 抽出の要領は同じみたいだから、魔力を水に満たしたが、これは特に何も起こらなかった。
 不純物を取り除き、超純水となったそれに特級薬草エキスを全部入れて蓋をする。

「出来た!!」

《特級回復ポーション A
優れた回復力があるポーション
欠損以外の全ての傷を癒やし、持続的に体力を回復する》

 我ながら良い出来栄えだとノームと一緒に喜んでいると、モリスじいさんが真剣な様子で口を開く。

「天稟があるからとはいえ、これは少し異常じゃな……。
公になると面倒な輩に目をつけられるかもしれん。
暫くは表に出さんほうがいいだろう」

「売ってお金にしようと思ったのに……」

「わしもそれくらいのが作れたら、わしが作った事に出来るが、残念な事にこの街の優れた錬金術師でもこれほどの物を作れる者は居らんのじゃよ。
だから、薄めて売るといい。
お主の抽出した特殊な薬草エキスなら5本分に薄めれば丁度いいだろうな」

 その事にホッとする。
 試しにやってみると普通の回復ポーションが出来た。
 しばらく練習がてら作っていたら、100本が出来てしまった。
 用意してくれた薬草はもう無い。

「随分と効率がいいのう。
普通なら20本出来れば良い方なんじゃがなな」

「薬草って栽培できないの?
もっと作りたかった……」

「今までいろんな人が試してきたが、成功した話は聞いたことがないな。
魔物の住む場所にしか自生しないと考えられているのう」

「そうなんだ。
まあそれじゃあ仕方ないか」

『モールの魔力ならできると思うよ?』

 俺なだけ聞こえる声、ノームが平然とそう言う。

(ま、マジで!?)

『うん!!
モールの魔力で土壌を作れば出来ると思う』

 俺の頭の中ではポーションをたくさん売ってお金をたくさん稼ぐ想像が浮かんでいた。
 今度何処かでやってみようとは計画をする。

「それはそうと、このポーション何処で売れるかな」

 テーブルに置いてある大量のポーションを見る。
 とりあえず仕舞っとくかと、亜空倉庫に全部突っ込んだ。

「それなら商人ギルドで売ると良いだろう。
ちょっと待ってなさい、紹介状を書いてあげるから」

 そう言って引き出しから紙と少し大きな羽ペンとインクを出して何かを書き始める。
 インクを乾かしてクルクルと丸めて渡される。

「これを持っていくといい」

「ありがとうモリスじいさん!!
お昼だし早速行ってくるよ」

「気をつけるんじゃぞ。
売れたら帰りになにか買って食べるといい」

「はーい!!
行ってきまーす!!」

 ノームと2人で家を出る。


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