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早起き過ぎるぜ、baby
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読書や映画鑑賞、それに創作活動など、私には趣味が多い。浅く広く、と色んなことに手を出している。その中でも最も好きなのは睡眠だ。それは趣味ではない、との言葉は聞き入れない。私の人生においては、睡眠も楽しみの一つだ。出産前は休みの日であれば十時過ぎまで布団に転がっていることもあった。我ながら惰眠を貪り過ぎである。
そんな生活習慣を改めたのは、子どもを生んでからだ。昼夜問わず夜泣きする新生児の世話をしているうちに、早い時間から起きる習慣が身についてしまった。そして、ブログやエッセイといった活動を始めた際に、更なる早起きを会得しなければならなくなった。
子どもが起きている間はスマホやパソコンには触れないと決めているので、これらの作業をするのは彼の睡眠中に限られている。
子どもは二十時には寝かしつけている。ぐっすりと深い眠りに就くのは二十一時頃だ。
電気を消して、ある程度一緒に遊んだら、無言を貫く。横にいる大人が本気で寝たふりをしないと、我が子はいつまでも遊び続けるのだ。そして、本気で寝たふりをしているうちに、寝たふりを越えて本当に眠ってしまう。これがいつものパターンだ。それでも作業はしなくてはならないので、早くて深夜零時、遅くても三時には起きてパソコンを起動する。
初めの頃は頭も回らなくて、作業が思うように進まない。だからと言ってそのまま眠ってしまうと作業を終わらせることができなくなる。この時間に起きざるを得ないのが現状だ。
子どもが素直に眠ってくれていたら、そのまま作業を続けることができる。だが時に、子どもが私と同じような時間で起きてしまうことがある。
ノートパソコンを持ち、彼の寝ている部屋を出て、台所へ移動する。ドア一枚を隔てているだけだが、ここなら子どものいる部屋に光が漏れない。彼を起こすリスクが極めて少ない、深夜の作業にうってつけの場所だ。
パソコンを開き、スイッチを入れ、さぁ始めようと気合を入れたところで、後ろのドアが静かに開いた。
夫が起きたのだろうかと背後を振り返ると、そこにいたのは夫ではなく、夫によく似た小さな我が子だった。擦っている目は半分も開いていない。意識の九割くらいは眠っているのに、母を探して台所のドアを開けたのだ。
眠っているのに起こしてしまったことを申し訳なく思う。思いもしたが、それよりも嬉しい気持ちが勝ってしまった。こんなこともできるようになったのね、と明後日の方向に喜んでしまう。何しろ、いままでは自力でドアを開けることができなかったのである。予想外の時間に、予想外の成長を見てしまった。
大急ぎでパソコンを仕舞い、子どもを抱き上げて布団に戻った。一緒に横になると、子どもは何も言わずにすぅ、と眠る。この日は私も子どもと一緒に眠った。
このエッセイもブログも、私にとっては大切な作業だ。休むことはできないし、したくない。空いている時間が少しでもあればこれらの作業に従事したいというのが本音だ。それ以上に、子どもとの時間も大切にしていきたいと願っている。
ちなみに、三時に起きなかった場合の、普段の我が子の起床時刻は五時から五時半ごろだ。休みの日であれば、十時までとは言わなくても、八時、いや七時くらいまで眠っていてもいいんだよ。
そんな生活習慣を改めたのは、子どもを生んでからだ。昼夜問わず夜泣きする新生児の世話をしているうちに、早い時間から起きる習慣が身についてしまった。そして、ブログやエッセイといった活動を始めた際に、更なる早起きを会得しなければならなくなった。
子どもが起きている間はスマホやパソコンには触れないと決めているので、これらの作業をするのは彼の睡眠中に限られている。
子どもは二十時には寝かしつけている。ぐっすりと深い眠りに就くのは二十一時頃だ。
電気を消して、ある程度一緒に遊んだら、無言を貫く。横にいる大人が本気で寝たふりをしないと、我が子はいつまでも遊び続けるのだ。そして、本気で寝たふりをしているうちに、寝たふりを越えて本当に眠ってしまう。これがいつものパターンだ。それでも作業はしなくてはならないので、早くて深夜零時、遅くても三時には起きてパソコンを起動する。
初めの頃は頭も回らなくて、作業が思うように進まない。だからと言ってそのまま眠ってしまうと作業を終わらせることができなくなる。この時間に起きざるを得ないのが現状だ。
子どもが素直に眠ってくれていたら、そのまま作業を続けることができる。だが時に、子どもが私と同じような時間で起きてしまうことがある。
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パソコンを開き、スイッチを入れ、さぁ始めようと気合を入れたところで、後ろのドアが静かに開いた。
夫が起きたのだろうかと背後を振り返ると、そこにいたのは夫ではなく、夫によく似た小さな我が子だった。擦っている目は半分も開いていない。意識の九割くらいは眠っているのに、母を探して台所のドアを開けたのだ。
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ちなみに、三時に起きなかった場合の、普段の我が子の起床時刻は五時から五時半ごろだ。休みの日であれば、十時までとは言わなくても、八時、いや七時くらいまで眠っていてもいいんだよ。
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