1 / 1
宰相補佐から宰相へ
しおりを挟む
「ふざけるな!馬鹿殿下!」
その日宮廷中に宰相補佐の叫び声が響いた。
その声を聞いたものはあるものは頷き、あるものは同情したという。
ーーーーーー
その報せが届いたのは草木が芽吹く春であった。
王太子である炎の王子の婚約者氷の姫の祖国が帝国に宣戦布告され攻められたという報せが届き炎の王子がキレてそれを悪魔の宰相いや、まだ宰相補佐が必死に止めて何とか理性的に話せるようにしたその直後氷の姫の祖国の全てが凍りついたという報せが届いたのは。
案の定、またキレて炎の王子は国を飛び出して行った。
さすがにこれに関しては悪魔の宰相(宰相補佐)は
「もう、知るか!」
と言い放り投げたという。
王太子殿下の行いにより宰相と何人かいた宰相補佐は皆倒れ唯一倒れなかった宰相補佐が後の悪魔の宰相が一人で文官たちを纏め上げ時折届く炎の王子の命令に応え王太子殿下がいない事での祝典や公務の調整をし普段の仕事までそれに追加された。
それにプラスして王太子殿下がキレたことによる補填なども行った。
それにより、宰相補佐は半年で宰相代理に成りその間に宰相補佐も宰相も辞任したため更に混乱した文官たちを纏め上げ能力があれば上へ無ければ俗にいう窓際部署へと配置。
文句を言う貴族たちは皆正論と
「でしたら、貴方が宰相となって国を動かして頂けますか?」
と言い机の上のだいたい2メートルくらいの書類の山の半分くらいを貴族たちに渡す。
「嗚呼!私にはこの様な労働など出来ません!貴族は雅で無ければ!」
と10分くらい経つと必ず言う。
なので悪魔の宰相は額に青筋を浮かべながら何とか笑顔を作り
「でしたらお引取りを」
と言う。
これが国中の貴族ひいては隣国の貴族まで広まり彼は悪魔の宰相と言われる様になったのであった……。
それから、気づいたら炎の王子が何かをするたびに振り回されるは嫌だ!とばかりと積極的に要求をこなしていたり、要求を先回りして出しておいたりしていつの間にか2年の月日が流れていた。
その日宮廷中に宰相補佐の叫び声が響いた。
その声を聞いたものはあるものは頷き、あるものは同情したという。
ーーーーーー
その報せが届いたのは草木が芽吹く春であった。
王太子である炎の王子の婚約者氷の姫の祖国が帝国に宣戦布告され攻められたという報せが届き炎の王子がキレてそれを悪魔の宰相いや、まだ宰相補佐が必死に止めて何とか理性的に話せるようにしたその直後氷の姫の祖国の全てが凍りついたという報せが届いたのは。
案の定、またキレて炎の王子は国を飛び出して行った。
さすがにこれに関しては悪魔の宰相(宰相補佐)は
「もう、知るか!」
と言い放り投げたという。
王太子殿下の行いにより宰相と何人かいた宰相補佐は皆倒れ唯一倒れなかった宰相補佐が後の悪魔の宰相が一人で文官たちを纏め上げ時折届く炎の王子の命令に応え王太子殿下がいない事での祝典や公務の調整をし普段の仕事までそれに追加された。
それにプラスして王太子殿下がキレたことによる補填なども行った。
それにより、宰相補佐は半年で宰相代理に成りその間に宰相補佐も宰相も辞任したため更に混乱した文官たちを纏め上げ能力があれば上へ無ければ俗にいう窓際部署へと配置。
文句を言う貴族たちは皆正論と
「でしたら、貴方が宰相となって国を動かして頂けますか?」
と言い机の上のだいたい2メートルくらいの書類の山の半分くらいを貴族たちに渡す。
「嗚呼!私にはこの様な労働など出来ません!貴族は雅で無ければ!」
と10分くらい経つと必ず言う。
なので悪魔の宰相は額に青筋を浮かべながら何とか笑顔を作り
「でしたらお引取りを」
と言う。
これが国中の貴族ひいては隣国の貴族まで広まり彼は悪魔の宰相と言われる様になったのであった……。
それから、気づいたら炎の王子が何かをするたびに振り回されるは嫌だ!とばかりと積極的に要求をこなしていたり、要求を先回りして出しておいたりしていつの間にか2年の月日が流れていた。
0
お気に入りに追加
17
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。


もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

【完結】王太子殿下が幼馴染を溺愛するので、あえて応援することにしました。
かとるり
恋愛
王太子のオースティンが愛するのは婚約者のティファニーではなく、幼馴染のリアンだった。
ティファニーは何度も傷つき、一つの結論に達する。
二人が結ばれるよう、あえて応援する、と。

愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる