チート転生～チートって本当にあるものですね～

第2章 魔法騎士学校生活

彼女の目覚め。

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ウェルガーが倒れた。それと同時に、エミリーさんが目を覚ます。どういう状況か理解していない様子。

「・・・ここは・・・？」

ウェルガーはランさんに任せるとして、今は目を覚ましたエミリーさんに注目しよう。

「ここは、林間学校の保健室だ。ウェルガーを庇って、ここに運ばれたんだよ。」

「そうだったんですか・・・。」

「本当に目が覚めて、良かった・・・！」

俺はつい、握っていた手に力が入る。エミリーさんは顔を赤らめている。俺はそれに気が付かない。


「・・・ろ、ロイス君！？そんなに心配をおかけしてしまいましたか？」


俺の代わりにイナミさんが答えた。


「うん。色んな事があったからね。君は中々目が覚めなかったんだよ。回復魔法をかけられたにも関わらず。まして、あんな・・・。」

エミリーさんは疑問符を浮かべる。これは話していいことなのだろうか？エミリーさんは傷つかない？そういう心配があったが、あっさりとランさんが答えてしまう。

「エミリー殿には、偽者の占い師、おそらく呪術師の類から呪いをかけられていた。それにより、憑依型魔獣をその身に埋め込まれていた。何年もの年月により成長したその憑依型魔獣はこのタイミングで目を覚ましてしまったのだ。それの対応をしていた。」

エミリーさんは驚きが隠せない。


「・・・偽者の占い師だったんですか？」

「でも、君の能力は本物だよ。魔力はある。それも天性の才能を持っている事を俺がここで言わせてもらうね。」

そう言うと、エミリーさんは安堵の表情を浮かべる。

「私、この学校に残れるんですね。」

「まぁ、そうなんだけど。きちんと能力が使えるようにならないとね。俺達がサポートするよ。」

俺は緩み切った笑顔で対応する。

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