チート転生～チートって本当にあるものですね～

第2章 魔法騎士学校生活

彼女を守りたい。 ウェルガーSide

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俺は聖剣を振りかざして、影に攻撃を仕掛けるが、これが中々すばしっこい。これが、何年もの年月で成長した憑依型魔獣の姿か。これは・・・また、厄介なものをエミリーに押し付けられたものだ。でも、エミリーには天性の才能があるのは事実。ここまでに成長する理由は頷ける。決してロイスのせいなんかじゃない。

しかし、今は決して復讐のための戦いなどではない。エミリーを守るための戦いだ。今度は目的を誤る事はしない！

そう、深く決意した瞬間。頭に声が響く。


【汝、更なる力を望むか？】

・・・！？これは・・・教会で神の加護を得た時に聞いた声。即ち、それは神様の声。俺は驚きを隠せない。俺は決して神子ではないし、神の声なんか聞こえるはずもない。これで、驚かないという方がおかしい。でも。


「俺は、エミリーを守るための力が欲しいんだぁ！！」

力強く叫んだ。周囲には驚きの声があがる。神の声が聞こえていたのは俺だけか。


【では、その聖剣が持つ力を最大限引き出してやろう。その際、汝の本来持っている力を、最大限引き出してやろう。それで、こやつを倒せるはずじゃ。】


そう言うと、俺は光に包まれる。何故だか、身体が軽くなる。これなら、いける！俺は魔獣に向かって突進する。攻撃は僅かにかする。しかし、それでも魔獣には大きなダメージをくらっている。その隙を見て、ランが攻撃する。ランが攻撃を引き受けている間に、正面から聖剣を振りかざす。

「剣技・十文字！」

俺達は魔獣に攻撃をさせる暇さえ与えないくらいに攻撃を仕掛け、そして、憑依型魔獣を退治する事が叶ったのだ。そして、俺は安心したのか・・・その場に倒れた。

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