チート転生～チートって本当にあるものですね～

第2章 魔法騎士学校生活

切迫した状況で。

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俺はウェルガーとイナミさんを起こす。事情を説明する。ウェルガーは険しい顔をする。俺に怒っているのか？正直、ごめんなさい。でも、ウェルガーの怒っている理由は違っていた。

「偽者の占い師のせいかよ！！あいつをこんなに苦しめておいて、ぜってー見つけたらただじゃおかねー！！」

「ウェルガー、俺を責めたりはしないの？俺が回復魔法をかけたせいで、こんなに成長してしまったと思うんだよね。」

ウェルガーはなんてこともないような顔する。

「それだったら、回復魔法をかけさせた俺に責任があるだろ。それより、この憑依型魔獣を何とかしないと。」

ランさんもそれには同意する。

「ロイス殿。それでは光魔法をエミリー殿にかけていただこう。私と・・・今度は目的を誤るなよ、ウェルガー殿。」

ウェルガーは真剣な表情をする。イナミさんは何も出来ないのがもどかしいようだ。俺はエミリーさんに光魔法を発動させる。そうすると、忽ち耐え切れずに出てきたのか、エミリーさんから黒い影・・・魔獣が出てくる。ランさんは持っていた剣でエミリーさんとその魔獣の接点を切り離す。それは寸分の狂いもなかった。流石だ。

エミリーさんは急に呼吸が荒くなる。体力が根こそぎこの魔獣に持っていかれたせいだ！！俺はエミリーさんに最大限の回復魔法をかける。魔獣に関しては二人に任せる事にした。俺はエミリーさんの目が覚めるようにと願いを込めて、彼女の手を握った。

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