チート転生～チートって本当にあるものですね～

第2章 魔法騎士学校生活

喧嘩は静かな場所ですべき。

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「俺さえ、守りに入っていれば、こんな事にはならなかったのに。」

そう言うウェルガーにイナミさんは鋭い言葉で返す。

「今さらそんな事言っても仕方がないですよ。これもまた訓練って事ですよ。」

ウェルガーは怒りだす。

「こんなのが、訓練な訳ねーだろ！？命を懸けたやり取りなんだぞ！！」

「でも、それを蔑ろにしたのは君の方ではないですか。」

「それは・・・！」

「ロイス君がいなければ、エミリーさんは今頃亡くなっていましたよ。君は彼女の命どころか、周りにいた人間の命ですら蔑ろにしたんですよ！！文句が言える立場ですか！！」


二人のやり取りに俺はついていけない。というか、エミリーさんが眠る場所でやるやり取りなのかね？ちょっと、二人とも冷静になった方がいい。そんな言葉は言えず、ただ黙っていた。


二人はしばらく言い合っていると、ランさんが部屋に入ってくる。喧嘩している二人を見ると、二人を平和的(拳)に黙らせる。そして、静かに言う。


「ここは、保健室だ。もっと、静かに出来ないのか。」

二人はランさんに謝罪する。

「「ごめんなさい。」」

俺はどうすればいいのか分からず、またもや黙っていた。どないすればええねん。ランさんは俺を見て、身体を触ってくる。

「ふむ。もう、問題はなさそうだな。良かった。まだ、本調子ではないのか。」

「・・・そうかもしれないですね。」

つい、憧れの人を目の前にして緊張する俺。というか、身体を触られちゃったよ、俺。あくまでも、調子を見るためのものだけど！！今はエミリーさんが大変な目に遭っているんだ。邪な考えは捨てよう。それにしても、イナミさんってあんなにも感情的になれる人だったんだな。少し驚いた。

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