チート転生～チートって本当にあるものですね～

第2章 魔法騎士学校生活

エミリーさんと昼休み。 4

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「まず、詠唱を止めよっか。まだ、そこまでの域に達していないよね。」

「え！？つまり・・・無詠唱ですか！？」

「いや、違うだろ。つまり、身体に魔力が慣れていないから、馴染ませるように・・・そうだな。どの魔法が合っているのか、属性ごとにその魔力を強化する方法があるんだよ。」


俺が言う前にウェルガーが言ってしまった。魔力を感じるには簡単な魔法詠唱だけど、エミリーさんはもう十分ってほど感じていると思う。だから、属性ごとの魔力強化。それは、俺もやりました。一番はやっぱり火魔法が得意であると判明した。だから、俺は主に火魔法を得意としている。あと、光魔法。これは秘密ね。

「じゃあさ、ウェルガーが属性ごとの魔力強化教えてあげてよ。俺、主に火魔法が得意だから。主に火が出るよ？」

「俺だって水が吹き出て・・・まぁ、いいや。まだ、そっちの方が被害は少ないか。」

そう言って、ウェルガーは深皿に水を入れる。そして、水に一枚の葉っぱを乗せる。準備は完了みたいだな。

「おい、これを見ろ。これに手を近付けて、魔力の調整方法を学ぶ。水魔法が得意な場合、これに魔力を込めると水はどこからか生み出され、水が深皿から吹き出る。その際、葉っぱはなるべく動かさないように注意する事。」

エミリーさんはファインティングポーズ。やる気は満々の様子。エミリーさんは深皿に手を合わせる。それに、魔力を込める。

「ええい！！」

そう、エミリーさんが意気込むと深皿が割れんばかりの水の勢い。水がものすごく吹き出ている。この際、葉っぱを動かさないように注意なんて出来る訳がない。

「おい、こら！そんなに意気込むな！皿が割れるし、葉っぱを動かさないに注意しろって言っただろ！そこはいくら魔力が強いからとはいえ、これは魔力の調整が大事な特訓なんだ。」

「でも、これだけって事は相当魔力が高いんだね。」

ウェルガーは軽く舌打ちする。悔しいのかな？

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