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第1章 幼年期
喧嘩
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☆☆☆☆☆☆
父上が帰ると、俺はルーラ兄さんとレイナの様子が気になったので、二人のどちらかにまず会おうと思った。
【さて、まずどちらに会うのかのぅ?1.兄。2.レイナ殿。選んだ方の居場所を教えてやるわい。】
ゲームかっ!こちとらゲーム感覚でやっている訳ではないんだよ!!じゃあ、ルーラ兄さんで!!
【ふぉふぉふぉ。決断が随分と早いのぉ。それもお主のいいところじゃ。】
だって、そうじゃない?レイナにはルーラ兄さんから直接話を聞いてあげるべきだよ。それが二人の為になる。だから、俺はルーラ兄さんの様子をまず見たい。少し冷静になったかな?
【ルーラ殿は今剣道場におるわい。若干冷静さは失っておるがの。行くと決めたからには、行ってあげるのが賢明じゃろうて。】
剣道場ね!ありがとう。神様!俺は自邸にある剣道場まで駆け走る。侍女さんたちには『行儀が悪いですよ』と注意されるもなんのその。剣道場に着くとルーラ兄さんは木刀を素振りしていた。その顔は怒りに満ちていて少々声をかけづらい。
ルーラ兄さんは素振りを終え、こちらに気付くと、いつもよりもぶっきらぼうな感じで話しかけてきた。
「何?」
ヤバい。これは相当怒っているなぁ・・・。レイナの方に先に行けばよかったかな?
「・・・大丈夫?」
そう言うと、いきなり怒り出す。
「何が?俺なら平気に決まっているだろうが!!なめてんの?」
やっばぁ。これは口調からして荒い。いつもの自由奔放なルーラ兄さんはどこに行った?俺は何故か、浮遊感を覚える。
「全然冷静じゃないでしょ!!平気だったらレイナの様子を見に行けよ!何一人にさせてんだよ!ルーラ兄さんが平気でもレイナはどうなの?あんた、レイナを守りたいとは思わねーのかよ!!」
ルーラ兄さんは苦虫を噛み潰したような表情をする。俺もこんな風に怒るとは思わなかった。自分でも驚き。
【それもお主の本音をちょっと吐露させてみたわい。少し兄と話すのに勇気が必要そうだったから、背中を押してみたわい。】
神か!でも、これでようやく話ができる。ありがとう。神様!
【ふぉふぉふぉ。礼には及ばぬ。これからが正念場じゃ。】
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父上が帰ると、俺はルーラ兄さんとレイナの様子が気になったので、二人のどちらかにまず会おうと思った。
【さて、まずどちらに会うのかのぅ?1.兄。2.レイナ殿。選んだ方の居場所を教えてやるわい。】
ゲームかっ!こちとらゲーム感覚でやっている訳ではないんだよ!!じゃあ、ルーラ兄さんで!!
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「何?」
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やっばぁ。これは口調からして荒い。いつもの自由奔放なルーラ兄さんはどこに行った?俺は何故か、浮遊感を覚える。
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【それもお主の本音をちょっと吐露させてみたわい。少し兄と話すのに勇気が必要そうだったから、背中を押してみたわい。】
神か!でも、これでようやく話ができる。ありがとう。神様!
【ふぉふぉふぉ。礼には及ばぬ。これからが正念場じゃ。】
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