チート転生~チートって本当にあるものですね~

水魔沙希

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第1章 幼年期

レイナに話聞いてみた。

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☆☆☆☆☆☆

時間が空いている時に、レイナにも聞いてみた。こういう事は聞きなれていないと思うので、ここは正直に聞く。

「レイナ!今時間、大丈夫?」

レイナは俺の声を聞くと、立ち止まって後ろを振り返ってくれた。優しい人ですね。ルーラ兄さんが惚れるのも分かる気がする。

「ロイス様。・・・ルナ王女との婚約おめでとうございます。」

「ありがとう。で、単刀直入に聞くけどレイナには結婚したい人っているの?」

動きが止まるレイナ。少し単刀直入過ぎだったかな?しかし、顔はものすごい赤い。これまた、好きな人がいるな。多分、ルーラ兄さんだと思うけれど。だって、そうじゃない?好きじゃないなら、こう毎回ルーラ兄さんの行く場所についていかないでしょ?

「ほぉー?レイナには好きな人がいる訳だ。まぁ、言葉にしなくても誰かは容易に想像できるケドネ。」

ボッと顔から煙が出るんじゃないかってくらい顔が赤い。でも、照れているのは分かるけど、肩をバシバシ叩かないでほしい。あなた、ドラゴンだからとても痛い。

「・・・も、もう!ロイス様、揶揄わないでください!!わ、私なんかに好きな人なんておこがましいです!!」

ここは否定的なんだな。・・・そうなるのも奴隷の身分だから、俺がどうこう言える立場ではないのも分かっているけれども。それでも、好きな気持ちまで諦めてほしくないとは思うんだ。

「でも、好きな人がいるくらい、いいんじゃないかな?それから、どうするかはレイナ自身で決める事だけど。」

そう言うと、ムキになって怒ってくるレイナ。

「わ、私に結婚したい程、好きな人はいません!!」

後ろを向いて、逃げ出そうとするレイナに一言。

「・・・それで、後悔しないといいんだけどね。」

俺も後ろを向いてその場を去る。そろそろ、ルーラ兄さんがレイナを連れていつもの魔獣狩りをする時間だ。誤解はされないように、行動しよう。

☆☆☆☆☆☆
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