チート転生~チートって本当にあるものですね~

水魔沙希

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第1章 幼年期

ルナ王女のお茶会7

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☆☆☆☆☆☆

お茶会も終盤に差し掛かり、帰っていく人に、ルナ王女と共に神からの些細なプレゼントを渡していく。量が大分多いし、時間も相当かかるし、思ったより仕事量が多い。俺は神子だから、仕方がないけれど、ハルカやハルナさんも手伝ってくれて、俺にかかる負担が軽くなって本当に助かる。

神は割と余計な仕事を増やしてくるもんだ。

【いやぁ・・・。皆に喜んでほしくてのぉ・・・。】

別に喜んでほしいのはわかりますが、俺しか分からんのですよ。というか、神!聞いていたのか!!

【そりゃあ、神子には注目して見とるぞぉ。】

さいですか。俺は神の姿なんか見えたりはそうはないですからね。聞こえるのは声ばかり。

【ほっほっほ。儂の姿なぞ見ても仕方ないじゃろう。】

それもそうですが。神と話していると時間が余計かかるのでこれで、失礼します。あ、指示だけはよろしく頼みます。

【ほっほっほ。やはり主は面白い奴じゃのぉ。】


プレセントもなんとか配り終え、やっとプレゼント地獄から解放された俺達。とても疲れた事この上ない。モンスター討伐の方が楽な感じしてきたよ。今になって思う。俺にはこういう事は向かん。

ルナ王女がへばっている俺に声をかける。

「ロイス様には本当に助かりましたわ。皆さん本当に喜んでくれて、初めてお茶会を開きましたが、とても楽しかったですわ。」

「ルナ王女はお強い方ですね。俺はもうへとへとです。」

隣にいるハルカも答える。

「それは僕も同意見だったね。もうへとへと。神様のなんていうサプライズなんでしょうか。」

「ハルカも本当にありがとう。俺だけじゃとてもさばききれなかったよ。」

そう言うと、ちょっと照れるハルカ。そっぽを向きながら言った。

「それはどーも。僕は余計な仕事をしたのかと思った。」

「そんな事全然ないよ!!本当に助かった!!ありがとう。ハルカ!!」

そう言うと、どっかに行ってしまった。ハルナさんは口を開く。

「あらら。ハルカは流石に、ロイス様の言葉に完全に照れてしまったわ。よほど嬉しかったのですわ。」

「そうなの?」

「ええ。」

ただ、感謝の気持ちを述べただけなのだが・・・。まぁ、いっか♪これで、お茶会も終了です。

☆☆☆☆☆☆
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