チート転生~チートって本当にあるものですね~

水魔沙希

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第1章 幼年期

ルナ王女のお茶会3

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☆☆☆☆☆☆

「ロイス様。そちらのお方は?」

ルナ王女はハルカを見て、聞いてくる。

「俺の友人のハルカ・アスティア。アスティア侯爵のご子息です。」

そう言うと、ルナ王女は口を手で押さえる。

「まぁ!アスティア侯爵と言ったら、この国の宰相ではないですか。これは大変失礼しました。私はルナ・ハルディーンですわ。よろしくお願いしますわ。」

ハルカはルナ王女の自己紹介につられて、ハルカも自己紹介をする。

「これはこちらこそ、自己紹介が遅れました。ハルカ・アスティアと申します。このような素晴らしい席にお招き頂きありがとうございます。」

流石に、宰相の子息はマナーが出来ているなぁ・・・。って、宰相の子息だったの!?それは大変なプレッシャーだったんじゃない!?俺、スゲー軽率な事をハルカに言っていたわ!!次期宰相とまで言われていたりとかするのかな?友人の新たな部分が垣間見えたところで、ルナ王女はこちらを見る。

「さっきはロイス様に美しいと言われて、とても舞い上がっていましたの。でも、私が開いたお茶会の場。流石に行動で示す事は出来ませんでしたが、とても嬉しかったのですわ。」

あれ?ただ照れていた訳ね。ルナ王女なら美しいと言われ続けていそうなものだけどなぁ・・・?ルナ王女は俺が見ないうちに、とても美しくなられた。The ・美少女って感じ。ルナ王女は俺の事をどう思っているのだろう?ちょっと、気になるがここでは詳しくは聞けないや。

「いえ?本当に美しくなられたと思ったから、素直にそう答えたのですよ。ルナ王女はとても綺麗です。」

そう言うと、ちょっと照れが入ったのかルナ王女に小突かれる。

「まぁ、そんな・・・綺麗だなんて、ロイス様に言われるだけで、空にも飛べそうな気持ちになりますわ。」

空にも飛べる!?いや、一体どういう事なの?俺は何か恥ずかしい事でも言ったのか!?つい、ハルカの方を見るが、何やら呆れた目で俺を見てくる。何故だ。俺は小声でハルカに聞く。

「ルナ王女の態度ってどういう事なの?」

ハルカは小声で言った。

「この天然たらし。」

はい?ますます意味がよく分からない。俺ってたらしなの?というか、俺女の子の知り合いそんなにいないよ?俺は一体どうすればいいのだろうか?とりあえず、もう一個お菓子を頂こうと。

☆☆☆☆☆☆
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