チート転生~チートって本当にあるものですね~

水魔沙希

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第1章 幼年期

ルナ王女のお茶会

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☆☆☆☆☆☆

ルナ王女の主催するお茶会に招待された。俺の隣にはハルナさんがいる。ルナ王女は俺の隣にいるハルナさんを見てちょっとした殺気を放ったような気がするが、笑顔で答える。

「今夜は私の主催するお茶会にご参加いただきありがとうございます。」

ルナ王女はこれはこれは綺麗なドレスを着ている。しかも、ドレスに着られている感じがしない。とても美しい。

「こちらこそ、本日はこのような素晴らしい席にお招き頂きありがとうございます。・・・ルナ王女、とてもお美しいですね。」

笑って返す。これくらい素直に言っても文句は言われないだろう?ルナ王女はボッと顔を赤くする。あれ?俺、まずい事でも言ったかな?でも、素直にそう思ったのだから、仕方がない。俺はすぐ他の人に挨拶をされる。しばらくは挨拶回りが続き、くたくたに疲れてしまった。このお茶会にはルーラ兄さんは同席していない。何故なら、俺達二人が抜けたら、街が大変な事になるからだ。

でも、こんな修羅場をルーラ兄さんも乗り越えてきたのかな?ちょっと凄い。流石に、王族が主催しているお茶会なので、社交界デビューを意識した立食系のお茶会となっている。とはいえ、この国の社交界デビューは15歳なんだけどね。ルナ王女、社交界デビュー意識するの早くない?

俺はハルカのいる元で話を聞く事にした。

「やぁ、ハルカ。お茶会って大変なもんだね。」

ハルカも疲れた表情をしている。ハルナさんとは少し挨拶回りの関係上離れてしまったが、大丈夫だろうか?そんな事を思っていると、ハルカは口を開く。

「いやぁ・・・。本当に疲れた。たかが、挨拶回りをしただけなのに、ここまで疲れるとは思わなかった。・・・それとハルナだったら、大丈夫だよ。ほら、あれを見て。」

ハルカはハルナさんのいる方向に指をさす。指さした先にはハルナさんがいて、お菓子を頬張っている姿がまたまた可愛らしい。まるで、リスさんが食べているようで本当に可愛らしい女の子だな。

「ハルナさんはお菓子好きなの?」

「うん。本当は呼ぶつもりはなかったんだけど、ロイスの為ならハルナを呼ぶしかないと思ったんだ。あれで、結構なお菓子好きだから、会場のお菓子を食べられるだけ食べる算段だよ。きっと。・・・流石に、持って帰るとかされたら家の品位に傷がつくんだけどね。」

まぁ、可愛らしい悩みだな。でも、俺も疲れたから、一つお菓子を頂こうと。

☆☆☆☆☆☆
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