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第1章 幼年期
未だに可愛いあの子の家出理由は不明です。
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☆☆☆☆☆☆
「ハルカさんは何故家出なんかしてきたの?」
そう言うと、ぷくーっと頬膨らます。やっぱり可愛い。相手は男の娘だけど。
「ロイス君こそ、僕を君呼びにすべきでは?」
ハルカさんとはすっかり打ち解けました。例え神の仕業だとしてもね。
「えー?いいじゃない。さん呼びでも。第一、その姿で男と言われても、信じる奴はいないでしょう?だから、君もそうやって、演じてきたんじゃないの?」
そう言うと、グサッと刺さった音が聞こえるような効果音的な場面になった。けれども、実際は何も刺さっていないけれども。なんていうか、そんな感じ。
「・・・ぐぬぬ。そう言われると言い返すに言い返せませんが。ですが、僕は男です!レベルも上がって少しは逞しくなったでしょう?」
「そう簡単には見た目変わらないからね。・・・あ、そうだった。アイテムボックス作っちゃうね。リライト!ハルカさんにアイテムボックスのスキルを作って!あと、運の値を10,000に上げて!」
ハルカさんは首をかしげる。多少の魔力の減りを感じる。成功だな。俺は口元にシーと当てるようなポーズをとって言った。
「これで、ステータスを見れば、俺が辺境伯の理由が分かるよ。」
ハルカさんは再度ステータスを確認する。いや、俺がいるからね。ステータスはそんな簡単に見せちゃいけないからね?そうすると、ハルカさんは驚く。
「ろ、ロイス君って神子!?だから、この歳で・・・?でも、以前この街に来た時よりも評判は良くはなっていると思うけれど・・・。」
「そうだといいね。俺最初はどうやってこの街を変えていこうか凄い悩んでいた。だって、そうじゃない。6歳の人物がそう街を作っていこうなんて、出来る訳がない。今でもきっと、変わらない。けれども、行動しなければそのままだ。俺はそれを知った。悔しいと思った。だから、俺は強くなるって決めたんだ。いつまでも弱いままだと俺の目標まで到達しないってね。」
・・・そう!最終的な目標はモテる事!!その為には強くならなくては!!それは、変わらない。
「・・・ロイス君はとても強い人だと思うよ?でも、それに甘んじず努力し続ける姿ってカッコイイと思う。」
ハルカさんはまるで、自分に言い聞かせるように言った。
「・・・?確かにさ、努力してても結果が出ないのは辛い事だけれど、でも基礎を築く為には今頑張らないと。」
ハルカさんは思わず、目を見開く。・・・相変わらず、瞳大きいな!?って何か、俺変な事言ったか?
(゜-゜)
俺には思いつかん。結局、家出した理由は不明のまま、ギルドでクエスト完了の報告を受けた後、自邸に戻った。
☆☆☆☆☆☆
「ハルカさんは何故家出なんかしてきたの?」
そう言うと、ぷくーっと頬膨らます。やっぱり可愛い。相手は男の娘だけど。
「ロイス君こそ、僕を君呼びにすべきでは?」
ハルカさんとはすっかり打ち解けました。例え神の仕業だとしてもね。
「えー?いいじゃない。さん呼びでも。第一、その姿で男と言われても、信じる奴はいないでしょう?だから、君もそうやって、演じてきたんじゃないの?」
そう言うと、グサッと刺さった音が聞こえるような効果音的な場面になった。けれども、実際は何も刺さっていないけれども。なんていうか、そんな感じ。
「・・・ぐぬぬ。そう言われると言い返すに言い返せませんが。ですが、僕は男です!レベルも上がって少しは逞しくなったでしょう?」
「そう簡単には見た目変わらないからね。・・・あ、そうだった。アイテムボックス作っちゃうね。リライト!ハルカさんにアイテムボックスのスキルを作って!あと、運の値を10,000に上げて!」
ハルカさんは首をかしげる。多少の魔力の減りを感じる。成功だな。俺は口元にシーと当てるようなポーズをとって言った。
「これで、ステータスを見れば、俺が辺境伯の理由が分かるよ。」
ハルカさんは再度ステータスを確認する。いや、俺がいるからね。ステータスはそんな簡単に見せちゃいけないからね?そうすると、ハルカさんは驚く。
「ろ、ロイス君って神子!?だから、この歳で・・・?でも、以前この街に来た時よりも評判は良くはなっていると思うけれど・・・。」
「そうだといいね。俺最初はどうやってこの街を変えていこうか凄い悩んでいた。だって、そうじゃない。6歳の人物がそう街を作っていこうなんて、出来る訳がない。今でもきっと、変わらない。けれども、行動しなければそのままだ。俺はそれを知った。悔しいと思った。だから、俺は強くなるって決めたんだ。いつまでも弱いままだと俺の目標まで到達しないってね。」
・・・そう!最終的な目標はモテる事!!その為には強くならなくては!!それは、変わらない。
「・・・ロイス君はとても強い人だと思うよ?でも、それに甘んじず努力し続ける姿ってカッコイイと思う。」
ハルカさんはまるで、自分に言い聞かせるように言った。
「・・・?確かにさ、努力してても結果が出ないのは辛い事だけれど、でも基礎を築く為には今頑張らないと。」
ハルカさんは思わず、目を見開く。・・・相変わらず、瞳大きいな!?って何か、俺変な事言ったか?
(゜-゜)
俺には思いつかん。結局、家出した理由は不明のまま、ギルドでクエスト完了の報告を受けた後、自邸に戻った。
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