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第1章 幼年期
可愛いあの子は男の娘2
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☆☆☆☆☆☆
沈黙する事、早30分。あれ以降会話がなかったので、ここに来た理由を神を通さずに聞いてみる事にした。
「あの・・・何故ここで倒れていたのですか?この地へは何故来たのですか?」
ハルカさんは言いにくそうに答えた。
「えっと、この地には領主様にはお会いしたくてきました。この地の領主様は僕と同じ8歳との事で気が合うのかなと思いまして。それで、来る最中に魔力切れを起こして・・・?あれ?魔力が回復している・・・?」
何故領主に、俺に会いたかったのだろうか?というか、この子男の娘じゃなきゃ、普通に惚れていたかも。
「領主様にはお会いしたいねぇ・・・?魔力疲労が見えていたので、失礼ですが、気道を確保してポーションを飲ませました。何故、領主様にはお会いしたいのですか?」
それも言いにくそうにする。というか、この子同じ8歳には見えないよぉ。童顔過ぎて、年下に見えるよ。身長も俺より低く、声も高いので尚更会話していて思う。言いにくそうにしているので、俺は伯爵家当主の証を示す短剣を見せた。
「俺がこの地の領主だけど、何か用ですか?」
そう言うと、ハルカさんは驚いた。そんなに驚く事・・・?あ、そうか。8歳で領主は珍しいとの事だった。すっかり忘れていた。
「へぇ・・・?そうなんですか!!それはちょうど良かったです!!僕はちょうど領主様の屋敷に向かいたかったのです!」
名前は決して名乗らないの?それとも、俺が名乗るべき?もうメンドクサイ。俺から名乗ってしまおう。
「俺はこの地を治める伯爵家当主のロイス・アルカディア。公爵家の生まれだけど、三男坊なので、跡取りにはならないはずだったのですが、ちょっとした事がありまして、伯爵家当主の位を授けられました。でも、いくら領主に会いたいとはいえ、詳しい理由を聞かない限り自邸に上げる事は出来ません。」
はっきりと言い切った。これで、神のフラグは断ち切ってしまおうか?しかし、ハルカさんは名乗るのを忘れていたみたいで、すぐに名乗った。
「ハルカ・アスティアです。侯爵家の生まれです。ここへは単なる家出です。少しばかり家の事が嫌になりまして、その時に、神のお告げと言いますか、あったのです。それで、この地に来ることを決断したのです!どうか、僕をロイス様のお屋敷に泊めてください!!」
お辞儀をする姿ですら可愛いと思ってしまうのは何故だろう?でも、この子は男の娘だから!俺は・・・!
「・・・そこまで言うなら、分かりました。俺の自邸に泊って行ってください。ですが、今は冒険者としてここに来ているので、クエストが完了したらでいいですか?」
そう言うと、ハルカさんはぱぁっと瞳を輝かせて・・・って瞳大きいな!?両手を合わせる。そして、喜びの声を上げる。
「本当にありがとうございます!ロイス様!!」
・・・ダメだ。俺、可愛い子にはとことん弱いみたい。あぁ、やっちまったぜ。言っちゃった事は取り切せない。だって、俺は男だもの。男に二言はない。でも、この子は本当に可愛い。
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沈黙する事、早30分。あれ以降会話がなかったので、ここに来た理由を神を通さずに聞いてみる事にした。
「あの・・・何故ここで倒れていたのですか?この地へは何故来たのですか?」
ハルカさんは言いにくそうに答えた。
「えっと、この地には領主様にはお会いしたくてきました。この地の領主様は僕と同じ8歳との事で気が合うのかなと思いまして。それで、来る最中に魔力切れを起こして・・・?あれ?魔力が回復している・・・?」
何故領主に、俺に会いたかったのだろうか?というか、この子男の娘じゃなきゃ、普通に惚れていたかも。
「領主様にはお会いしたいねぇ・・・?魔力疲労が見えていたので、失礼ですが、気道を確保してポーションを飲ませました。何故、領主様にはお会いしたいのですか?」
それも言いにくそうにする。というか、この子同じ8歳には見えないよぉ。童顔過ぎて、年下に見えるよ。身長も俺より低く、声も高いので尚更会話していて思う。言いにくそうにしているので、俺は伯爵家当主の証を示す短剣を見せた。
「俺がこの地の領主だけど、何か用ですか?」
そう言うと、ハルカさんは驚いた。そんなに驚く事・・・?あ、そうか。8歳で領主は珍しいとの事だった。すっかり忘れていた。
「へぇ・・・?そうなんですか!!それはちょうど良かったです!!僕はちょうど領主様の屋敷に向かいたかったのです!」
名前は決して名乗らないの?それとも、俺が名乗るべき?もうメンドクサイ。俺から名乗ってしまおう。
「俺はこの地を治める伯爵家当主のロイス・アルカディア。公爵家の生まれだけど、三男坊なので、跡取りにはならないはずだったのですが、ちょっとした事がありまして、伯爵家当主の位を授けられました。でも、いくら領主に会いたいとはいえ、詳しい理由を聞かない限り自邸に上げる事は出来ません。」
はっきりと言い切った。これで、神のフラグは断ち切ってしまおうか?しかし、ハルカさんは名乗るのを忘れていたみたいで、すぐに名乗った。
「ハルカ・アスティアです。侯爵家の生まれです。ここへは単なる家出です。少しばかり家の事が嫌になりまして、その時に、神のお告げと言いますか、あったのです。それで、この地に来ることを決断したのです!どうか、僕をロイス様のお屋敷に泊めてください!!」
お辞儀をする姿ですら可愛いと思ってしまうのは何故だろう?でも、この子は男の娘だから!俺は・・・!
「・・・そこまで言うなら、分かりました。俺の自邸に泊って行ってください。ですが、今は冒険者としてここに来ているので、クエストが完了したらでいいですか?」
そう言うと、ハルカさんはぱぁっと瞳を輝かせて・・・って瞳大きいな!?両手を合わせる。そして、喜びの声を上げる。
「本当にありがとうございます!ロイス様!!」
・・・ダメだ。俺、可愛い子にはとことん弱いみたい。あぁ、やっちまったぜ。言っちゃった事は取り切せない。だって、俺は男だもの。男に二言はない。でも、この子は本当に可愛い。
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