チート転生～チートって本当にあるものですね～

第１章 幼年期

でも、少し悔しい。

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自邸では結局レイナはルーラ兄さんの近くで生活する事が多くなった。ダンジョンに行くにも兄の方についていく。・・・別に悔しくなんてないんだからねっ！俺はあの地域をどうにかする事だけを考えてやる！そしたら、俺はモテる為に行動してやるんだからね！

そのためには俺はリースさんから魔法詠唱をより学び、剣術もよく学び、調合スキルを上げる為に実際に調合してみたり、エリナさんにも話を聞いてみよう。俺よりきっと、長けており、手を貸してくれるだろう。だからね？今、目から溢れてくる涙は決して、悔しさからきているものじゃないもん。決して、レイナの本当の気持ちを見抜けなかったからじゃないもん。

なのに、涙は自分の意思ではどうすることも出来なかった。そりゃあ、ルーラ兄さんの方が3年も先に生きているもの。気持ちを見抜く事なんて、俺よりきっと、長けているのも頷ける。だって、3年も、俺より先を見ている。

ここでも経験の有無がかかわってくるの？俺ではダメだった事も分かっているのに、何で、涙は止まってくれないの？

一人ではどうすることも出来ずに、一人枕で涙を流した。侍女さん達は何も言わずに、サッと俺を一人にしてくれた。ありがたかった。

でも、涙を流した後は気持ちがちょっとスッキリした。やるべき事が目に見えて分かってきた感じ。俺だってルーラ兄さんには負けないんだから！そう、打倒ルーラ兄さん！！もっと、俺は努力する。その努力が結果として出てきたら、俺はやっとこの悔しさから抜け出す事が出来るだろう。

だから、俺は前を見て進む。後ろばかり見ていられない。俺は今日も森へと一人赴く。そしたら、エリナさんと会ったので、薬草探しを一緒になってした。その時にポーション作りや薬草を使った精進料理など教えてくれた。

エリナさんはレイナがルーラ兄さんの元に行ってしまった事には怒ってくれたんだけど。しかし、俺は経験値に差があるのも事実だから、仕方がない。

たかが三年。されど三年。

その差を感じる出来事だった。

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