チート転生～チートって本当にあるものですね～

第１章 幼年期

ちょっと、ルーラ兄さんはおかしい気がする。

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俺はエリナさんを安全な場所に送った後、レイナを自邸に連れて帰ってくる。自邸に戻ってくると、侍女達は驚いていた。そりゃあ、いきなり？奴隷さんを連れて帰ってきたんだもの。驚かない訳ないよね。俺も逆の立場なら驚くよ。レイナとの付き合い方が困る。それにレイナも人との接し方があまり分かっていない様子。

さて、どうしたものか・・・。

バタバタという音が聞こえると、あぁ、ルーラ兄さんが帰って来たようだなと分かる。ルーラ兄さんはどう反応するのだろう？音が段々と大きくなっていく。こちらへと向かってきた。ルーラ兄さんはレイナを見て、一言。

「可愛いな！！」

ルーラ兄さんは奴隷さんとかそう言う事に興味がなかったんだった！！侍女さん達がざわめく。ルーラ兄さんのそういうところ好きだけどね！ルーラ兄さんなら、レイナの本当の姿を見ても恐怖しないんじゃないか？

ルーラ兄さんを庭まで連れていく。勿論、レイナも。そして、俺は叫ぶ。

「大きな結界を展開せよ！！そんでもって、空からの訪問者が見られぬように偽装スキルも展開だぁ！！」

そうすると、俺達を囲う様な膜みたいな結界が展開される。そして、レイナに本当の姿を見せるように言った。レイナはこくりと頷く。そして、レイナは本当の姿を見せた。ルーラ兄さんはレイナを見て、一言。

「スゲーカッコイイ！！」

いや？確かにさ、かっこよくはあるけどね。全くもって怖いと思わなかったよ、この人。ここまでくると、一周回って、凄いと褒めたいところだ。ルーラ兄さんは本当に凄い。

レイナは元の姿に戻っていく。ルーラ兄さんはレイナに近寄ってくる。ルーラ兄さんはレイナの手を掴んで言った。

「お前は可愛くて、とてもかっこよくて、そして、本当に凄い。」

この人、天然たらしじゃないの？初対面でここまで言っちゃうと相手は惚れちゃわない？レイナもちょっと照れてるし。うぅ・・・。レイナを見つけたのはこの俺なんだからね！！レイナはどっちかって言うと、綺麗なんだもん。そこは譲れないね。対抗しようとすると、ルーラ兄さんの言葉はまだ続いていた。

「よく奴隷になってここまで耐えてきたな。」

そう言って、レイナの頭を撫でる。レイナは涙を流し始めた。ちょっと泣かせないでよ！！しかし、ルーラ兄さんはレイナを抱きしめて慰める。ここまでくると、俺の出番なくね？ちょっと悔しい。でも、ルーラ兄さんも十分かっこいいよ。俺もここまでカッコイイ人になりたいな。

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