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第1章 幼年期

エリナさんの驚き

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☆☆☆☆☆☆

俺は少し言いにくいが、きっとエリナさんなら黙って聞いてくれるだろう。結界を展開して、エリナさんに話をする。

「ちょっと、ステータスを確認してくれるかな?それで、俺の正体が分かると思うよ。」

そう言われて、エリナさんは自身のステータスを確認する。ついでにレイナも。そうすると、エリナさんは驚いて声が出せない。レイナはどういうものなのか分かってすらいないんですが。

「・・・これって強いんですか?」

レイナは自身のステータスの意義が分かっていない様子。エリナさんはチラッとおそろおそろレイナのステータスを確認する。またもや驚きを隠せない。しまいには頭を抱える。何かをポツリポツリと呟いている。俺はレイナのために自身のステータスを見せる。それで、自身がどれだけ強いか説いた。レイナは何とか理解はしたようだ。だが、俺のステータスを見たエリナさんはもう驚きすぎて、頭がパンクしている様子。それ程衝撃的だったのであろう。俺だって衝撃的なステータスだと思うよ。

やっと、驚きから解放されたエリナさんが声を出す。

「ロイス様は・・・神子様でありましたか。それは優遇されると言われるものですよね。」

「そうなんだよ。俺、そのおかげで、ちょっとした事があり、話の流れ的に国王陛下から伯爵家当主の証を承りました。兄も男爵家当主の証を承りました。・・・兄は何もしてないのに、この地にて俺が領主になる為に巻き込まれました。」

エリナさんは驚く。本日何度目の驚きでしょう?口調は丁寧なのに、感情表現は豊かなのですね。新たな発見だな。

「でも、出来るだけ秘密にしてほしい。これはレイナにも言える事だからね?」

レイナはコクリと頷く。エリナさんは高速で首を縦に振っている。

「ちょっとぉぉぉ!!そんなに首振ったら、首を痛めるって!エリナさん大丈夫?」

「だ、大丈夫ですぅぅ。このエリナ、ロイス様の秘密は守ります!」

そう言って、敬礼ポーズをとる。そこまでしなくても、エリナさんなら守ってくれそうだから、話したのだけど。本当に面白い人だな。クスッと笑ってしまう。

「あー!!ロイス様、笑いましたね?」

そう言って、頬を膨らますエリナさん。可愛いなぁ。

「いや、エリナさんのそういうところ可愛いなぁと思ってね、ついね。」

そう言うと、エリナさんは頬を真っ赤にする。あれ?俺、何かおかしい事言ったかな?

"(-""-;)"

いや、思い付かないや。まぁ、いっか♪

☆☆☆☆☆☆
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