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第1章 幼年期
小さな勇者さん2 エリナSide
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☆☆☆☆☆☆
私は礼儀知らずかもしれませんが、ロイス様に声をかけます。
「あの・・・どうかされましたか?」
ロイス様は私の声に気付くと、何もないような雰囲気で答えてくれます。
「・・・えっと、なんでもないよ?エリナさんだっけ?今見た事は秘密にしてくれる?」
私は驚きます。私の礼儀知らずさを叱らないのでしょうか?だったら、この答えは勿論、YESです。
「ええ、ロイス様がそうおっしゃるのであれば。・・・それにしても、あの魔獣はきっとS級魔獣だったのですかね?」
「多分ね。だから、俺が倒した事は秘密にして欲しい。絶対、このドロップアイテムもレアアイテムに違いない。こんなもの、きっとこの街ではギルドマスターくらいしか鑑定出来ないんじゃないかな?それか、王城まで運ばないといけないか。どっちにしろ、俺にとっては厄介な事だ。それだけは本当に勘弁してほしい!!」
ロイス様は饒舌になる。寧ろ、栄誉な事ではないのでしょうか?何故否定するのでしょうか?貴方は貴族の方でしょう?
「何故、そこまで否定するのでしょうか?何か不都合な事でもあるのですか?」
不躾な言葉になってしまったが、きっとロイス様は答えてくれるはず。
「だって、俺自身の実力で倒せてないからだよ。俺は自身の剣術であの魔獣を倒したかった。でも、今の俺にはそんな技術ない。だから、とても悔しい。次こそは自分の実力で倒してみせるんだ。俺は魔法騎士を目指しているから!だから、今のはノーカウントでね。」
ロイス様は満面の笑みを見せてくれました。私はとても胸の鼓動が早くなってきます。何でしょう?この気持ちは。私は何故か火照ってきました。ロイス様はそんな私にお構いなしに金貨とドロップアイテムを拾い上げます。そして、どこかに入れたような仕草をして、金貨とドロップアイテムがなくなります。
これは私でも知っています。アイテムボックスというものでしょう。まぁ、ロイス様はアイテムボックスをお持ちでらっしゃるのね。貴族なのに魔法騎士を目指しているのでしょうか?とても変わった人だなと思いました。
「ロイス様は貴族なのに魔法騎士を目指しているのですね?とても変わったお方ですね。」
そう言うと、ロイス様は驚きを隠しません。
「へあ!?何で、それを・・・?」
「えっと、何でと言われましても、その格好では自分は貴族だとおっしゃっているようなものですよ?」
「あ!しまった。服着替えるの忘れてた!!」
ロイス様は自分の格好を見渡します。素で忘れていたのでしょう。
「でも、ロイス様のような貴族の方にはお会いした事はありません。とても面白いお方ですね。不躾な質問で恐縮ですが、ちなみに、地位はどの位で?」
ロイス様は不服そうな顔をしながらも答える。
「一応、伯爵・・・です。」
「まぁ!ロイス様は伯爵様でしたか!不躾な質問に答えてくださって、ありがとうございます。どうか、私を処分しないで下さい。」
そう言うと、ロイス様は頭を横に振って否定する。
「今は冒険者として、この地にいるのだから貴方をどうこうする権利はありません。冒険者ランクもFクラスですし。」
「はい?」
ロイス様はS級魔獣を倒しておきながらも冒険者ランクはFランクですか!?驚きです。流石、小さな勇者さんです。
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私は礼儀知らずかもしれませんが、ロイス様に声をかけます。
「あの・・・どうかされましたか?」
ロイス様は私の声に気付くと、何もないような雰囲気で答えてくれます。
「・・・えっと、なんでもないよ?エリナさんだっけ?今見た事は秘密にしてくれる?」
私は驚きます。私の礼儀知らずさを叱らないのでしょうか?だったら、この答えは勿論、YESです。
「ええ、ロイス様がそうおっしゃるのであれば。・・・それにしても、あの魔獣はきっとS級魔獣だったのですかね?」
「多分ね。だから、俺が倒した事は秘密にして欲しい。絶対、このドロップアイテムもレアアイテムに違いない。こんなもの、きっとこの街ではギルドマスターくらいしか鑑定出来ないんじゃないかな?それか、王城まで運ばないといけないか。どっちにしろ、俺にとっては厄介な事だ。それだけは本当に勘弁してほしい!!」
ロイス様は饒舌になる。寧ろ、栄誉な事ではないのでしょうか?何故否定するのでしょうか?貴方は貴族の方でしょう?
「何故、そこまで否定するのでしょうか?何か不都合な事でもあるのですか?」
不躾な言葉になってしまったが、きっとロイス様は答えてくれるはず。
「だって、俺自身の実力で倒せてないからだよ。俺は自身の剣術であの魔獣を倒したかった。でも、今の俺にはそんな技術ない。だから、とても悔しい。次こそは自分の実力で倒してみせるんだ。俺は魔法騎士を目指しているから!だから、今のはノーカウントでね。」
ロイス様は満面の笑みを見せてくれました。私はとても胸の鼓動が早くなってきます。何でしょう?この気持ちは。私は何故か火照ってきました。ロイス様はそんな私にお構いなしに金貨とドロップアイテムを拾い上げます。そして、どこかに入れたような仕草をして、金貨とドロップアイテムがなくなります。
これは私でも知っています。アイテムボックスというものでしょう。まぁ、ロイス様はアイテムボックスをお持ちでらっしゃるのね。貴族なのに魔法騎士を目指しているのでしょうか?とても変わった人だなと思いました。
「ロイス様は貴族なのに魔法騎士を目指しているのですね?とても変わったお方ですね。」
そう言うと、ロイス様は驚きを隠しません。
「へあ!?何で、それを・・・?」
「えっと、何でと言われましても、その格好では自分は貴族だとおっしゃっているようなものですよ?」
「あ!しまった。服着替えるの忘れてた!!」
ロイス様は自分の格好を見渡します。素で忘れていたのでしょう。
「でも、ロイス様のような貴族の方にはお会いした事はありません。とても面白いお方ですね。不躾な質問で恐縮ですが、ちなみに、地位はどの位で?」
ロイス様は不服そうな顔をしながらも答える。
「一応、伯爵・・・です。」
「まぁ!ロイス様は伯爵様でしたか!不躾な質問に答えてくださって、ありがとうございます。どうか、私を処分しないで下さい。」
そう言うと、ロイス様は頭を横に振って否定する。
「今は冒険者として、この地にいるのだから貴方をどうこうする権利はありません。冒険者ランクもFクラスですし。」
「はい?」
ロイス様はS級魔獣を倒しておきながらも冒険者ランクはFランクですか!?驚きです。流石、小さな勇者さんです。
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