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27.別ゲーのご案内。
しおりを挟む光に包まれ、光が消えた時には同じ場所にいた。でも、何かが違う。そういう違和感を感じ取った。何故か、遺跡が新しいような、そんな感じがした。風景も先ほど見ていたものとは多少変化があった。
俺はその違和感が何なのか最初分からなかった。けれども、俺は彼に出会ってしまったのだ。たまたま、遺跡を探索していた彼に。
俺達が困ったような表情を浮かべていたので、すかさず声をかけてきたようだ。
「・・・あのぉ、どうかされましたか?」
げっ、こいつは・・・!そして、この声は・・・!?俺はそいつをまじまじ見て、頭を抱えた。姿は俺達より・・・“黒狼”と同じくらいかな!
「瀬田君!?」
・・・“有明月”さんは声の正体をすぐさま理解する。そう言えば、俺のファンだったんだっけ?そう、俺達に声をかけたこのキャラはCV.瀬田大翔である。つまり、俺が声を当てているゲームのキャラである。そう思えば、『ドキッと恋して☆』の世界観は同じで、違うのは生きている年代が違うという事だけのゲーム、あったわ!!声も当てたわ!!その名も『白と黒のFOTUNE LOVERS!』。俺と“有明月”さんが死んだ時にはゲームの名前だけ情報が出ていたはず。“繊月”さんは一か月じゃ情報も大したものはないだろう。運良ければ、キャラクター紹介とCV.の紹介くらいじゃない?
『白と黒のFOTUNE LOVERS!』の世界は『ドキッと恋して☆』の世界と同じノルン。俺はメインヒーローの声を当てさせて頂きました。一人は前作と同じ演者がいいだろうとの事。続編・・・なのかな?違う話だが、世界観は同じです。3rdシーズンの方が新しくとったから、すっかり忘れてた!!
メインヒーローの名は・・・。
「グレイシア・ディアレスト・・・。」
「何故、私の名を?」
合ってたか。『ドキッと恋して☆』よりも、約1000年程前に生きてきた人物。・・・1000年も国が続いているのはスゲーよ。グレイシア・ディアレストはディアレスト王国の第一王子。その風貌はどこか、ハルディーンに似ている。碧眼なのが特徴的だよなぁ。というか、1000年前に来ちゃったけど、無事に戻れるの!?どっちかって言うと、これ神様の仕業だよね!?
俺は跪き、笑みを浮かべる。
「・・・そのお姿を拝見しただけでも、分かりますよ。この、ディアレスト王国の第一王子の名前は、そのお姿を。先程は、呼び捨てにしてしまった事をお詫び申し上げます。」
「・・・そんなに、畏まられなくて結構です。私はこの場所にはお忍びで来ているんです。もし、他の人達に気付かれてしまったら、困るんです。」
“有明月”さんはこっそりと俺に耳打ちする。
「・・・一体、どういう事ですか!?あの人、瀬田君の声がするんですが!!」
「・・・あの、俺黙っていたんだけど、前世は声優の“瀬田大翔”だったんだ。そんでもって、『ドキッと恋して☆』の世界と同じノルンの中のキャラクター、『白と黒のFOTUNE LOVERS!』というゲームのメインヒーローを演じていたんだ。あの人の名前は、グレイシア・ディアレスト。このディアレスト王国の第一王子で、今から約1000年前の人物って設定だったんだ。今はゲームの世界に入っているから、設定も何もないんだけど。ただ、普通に1000年前の世界に来ちゃっただけで。」
そう言うと、“有明月”さんは驚いて、こちらを大きく揺らす。
「それって、本当なんですか!!?え?瀬田君!?」
「そんなに、身体を揺さぶらないで!!俺だって、今の今まで忘れていたんだから!!」
“有明月”さんは驚きと興奮で、どうにもならない様子。俺、何もしてねーよ?ただ、前世の事を言っただけだもん❤
そして、神様は一体、俺をどうしたいんだぁ!!流石に、俺でも元いた場所に戻れる魔力ないと思うんだけど!!俺以外は状況が理解できていないようだ。俺だって、理解が及んでいないから、ちょっとだけ、待っていてほしい。
はぁ・・・。
ふぅ・・・。
はぁ・・・。
ふぅ・・・。
深呼吸、終わり!今は、まず目の前にいるグレイシアについていこう。どこに向かおうとしているかは知らないけど。遺跡に向かいたいのは分かるんだけどね。何とかして、お供に付き添う事にさせてもらおう。あわよくば、事情を説明して、味方になってもらおう。もしかしたら、何とかなるかも!!
よし!これから、頑張ろうと!!
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