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第二章 神が及ぼす影響について。

自分たちが使える能力についての話。 大翔Side

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☆☆☆☆☆☆

話を聞いている内に、白石君の姿が消えている事に気が付いた。

あれ?どこに行ったんだろう?周りを見渡しても、いるのは他三人と国王だけ。魔王退治どころではないなと思った。しかし、彼はこういうのに苦手意識を持っているのも事実であった。それも、俺が巻き込んでしまったのなら、より一層の事。


魔王退治は俺達が引き受けよう。俺は気になっている事を聞いてみた。それは、この世界の神についてだ。

「この世界には、神様っているのですか?」

そう聞くと、国王は顔を引き攣らせる。あれ?地雷でも踏んだかな?俺、空気を読むのって苦手なんだよな。

「この世界に神など存在しないでしょう。いるなら、魔王なんて現れる事無く生活できたものを。ここはシュアラーゼのような神を信じる国などではありません。」

国王は神を嫌悪しているように見えた。でも、平さんは神巫女ですよ?それに、白石君は神だった。矛盾しているように見えた。それに、魔王の話をしている際も、どこか利用されているような、そんな予感がした。

しばらく、残された俺達は魔物を狩る練習に付き合う事になった。俺は勇者とだけあって、剣なんか触れた事なんてないのに、何故か剣術が使えた。皇君も賢者だけあって、すぐに魔法が使えた。柊さんも聖女だけあって、回復魔法を使えた。神巫女である平さんは、何事も何の弊害もなく、出来る事はできた。パッと見だけど、白石君のできる事をそのまま引き継いでいるのでないかと思った。


これには、神を信じない国王も驚いていた。なので、誰も見捨てられる事無く俺達はパーティを組む事になった。

☆☆☆☆☆☆
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