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プロローグ。

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☆☆☆☆☆☆

僕、白石陽翔は影が薄い。クラスではいつも忘れられた存在。友人なんて出来る訳もなく、一人読書をしている。読書に夢中になっていると、気が付けば夜になっており、玄関に鍵が閉められたりして困ることもしばしば。


今日はいい天気なので、外で昼食を取ることにします。お弁当を持参して、中庭で食べていると、黄色い歓声が聞こえてくる。この気配はもしかして・・・。


「大翔ー!!今日は外で昼食食べんの?」

あぁ、やはり彼なのですね。桐生大翔。学校一イケメンと言われる好青年。桐生さんは笑顔で対応する。

「うん。やっぱり、今日は天気がいいからねー。外でもいいかなって。」

ニコッと笑う桐生さん。その笑顔で倒れる少女たち。本人はとても心配そうであったが、原因は理解していない様子です。これだから、無自覚イケメンは。


おっと、僻んでも仕方のないことです。


桐生さんがこちらを通り過ぎようとした瞬間。足元に魔法陣があるのが見えました。これって、ラノベとかである異世界召喚という奴でしょうか?凄いですねー。・・・あれ?これ、僕、引っ張られていませんか?ええ!?これって、巻き込まれ召喚ですよ!?これもよくあるやつです!!


この刹那の長考は途切れ、僕は意識を失ったのである。

☆☆☆☆☆☆
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