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2.生ける神と伝説に残るグレイシア!
11.薬草を探せ!
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アディエル王子とはそのまま別れて、自宅に戻るとベッドで横になるグレイシア。今日は本当にお疲れ様。俺だったら助けるなんて、決断を下せなかった。でも、グレイシアは違った。グレイシアの治癒魔法は当初より強くなり、今では病をも治す事の出来る力に変わった。本当に、グレイシアは奇跡の子だ。
☆☆☆☆
それから数日経ち、朝、王都のギルドにてクエストを探していた。そんな時、『上級ポーションを作る為の薬草探し!』というクエストがあった。ランクはEとある。なんとなく、このクエストを受けといた方が良いと、俺の勘が言っている。よし、これにするか!
受付嬢にこのクエストを受ける事を言って、近くの森に散策しに行く。探しに行くのはナヴィアス草という薬草である。採取する数に上限はなかった。どれくらいが目安なんだろうな。俺は鑑定スキルと加速スキルを使い、ナヴィアス草を採取していく。
『今日は派手なクエストを受けないんだね。割とランクも低いし。』
「なんとなく、かな?まぁ、気ままにやっていくよ。」
『確かに、競争率は低かったけど。』
まぁ、グレイシアにも言った通り、気ままにやっていくさ。
☆☆☆☆
夕方まで森で採取していた。ギルドに持って帰ると、数の多さに驚かれたが、『疾風迅雷のシア』という事で納得された。薬草を採取しに行った森も割と危険な方の森に行っていたみたいだし。まぁ、俺に勝てる魔物なんてそうは、いないが。
「100セットなんて、すごいですよ!!しかも、偽物が含まれていないんですから、これはすごいです!!流石、『疾風迅雷のシア』ですね!!これで、安心して王城の薬学部に卸せます。」
ふーん?これって、王城に卸すものだったか。これで、いくつの上級ポーションを作れるのだろう。そう、思っていると。
「ナヴィアス草の採取クエストを受けた者はいるか!!」
ギルドに入るや否や、声を荒げる人物がいた。どうやら、王城に勤めている人物だという事は服装から分かる。しかも、おそらくギルドの受付嬢が言っていた王城の薬学部の人間なんじゃないかと容易に推測出来る。
「エルギスさん!ここに、ナヴィアス草、100セットございます。今すぐ、ご入用ですか?」
エルギスと呼ばれた人物は俺達の傍に寄ると、仲間達と一緒に王城に運んでいく。そんなに、必要なものだったか?
「パッと見だが、すごく質が良いものだな。今日、採取されたものか?」
「はい!今日、発注されたクエストです。」
「にしては、数が多いな。一体、誰が・・・?」
受付嬢はものすごい笑顔で答える。
「ここにいる『疾風迅雷のシア』さんが採取してくれました!!」
「なっ・・・!君が、『疾風迅雷のシア』か。まだ、こんなに若いのに・・・。」
グレイシアの実年齢はもっと下だけどな。まだ、12歳!今の姿は30歳くらいだけど。
「にしても、王都で影響力が強いとされる『疾風迅雷のシア』・・・。こんなところで、会えると思っていなかったよ。」
「そんな事ないです。俺、王都を活躍拠点にしていますから、割と簡単に会えますよ。」
薬学部の人間がナヴィアス草を全て持って行ったところで、エルギスは王城へと戻っていった。何だったんだろうな?
「これが報酬です。」
金貨を100枚程頂いた。これなら、しばらくはやっていけそうだな。しかし、上級ポーションが大量?必要になる出来事ってなんだ?『神の愛し子・グレイシア』の出番が来なければいいのだが。ギルドを出ると、夕食の買い物に出掛ける。
商店街に寄ると、多くの人で賑わっていた。その中で、大きく噂になっていた事があった。
『最近、騎士団に勤めている人達が多く怪我しているらしい。』
騎士団に勤めている人達の家族がそう、言うのだから、本当の事だろう。怪我の程度が分からないが、上級ポーションが必要になっている訳だから、怪我も相当だよな。うん、関わらないようにしよう。グレイシアは自ら率先して関わりにいきそうだけど。
『疾風迅雷のシア』の力も必要になったらどうしようか。あーもう!気にしない。俺は買い物が済んだら、自宅へと戻ったのだった。
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それから数日経ち、朝、王都のギルドにてクエストを探していた。そんな時、『上級ポーションを作る為の薬草探し!』というクエストがあった。ランクはEとある。なんとなく、このクエストを受けといた方が良いと、俺の勘が言っている。よし、これにするか!
受付嬢にこのクエストを受ける事を言って、近くの森に散策しに行く。探しに行くのはナヴィアス草という薬草である。採取する数に上限はなかった。どれくらいが目安なんだろうな。俺は鑑定スキルと加速スキルを使い、ナヴィアス草を採取していく。
『今日は派手なクエストを受けないんだね。割とランクも低いし。』
「なんとなく、かな?まぁ、気ままにやっていくよ。」
『確かに、競争率は低かったけど。』
まぁ、グレイシアにも言った通り、気ままにやっていくさ。
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夕方まで森で採取していた。ギルドに持って帰ると、数の多さに驚かれたが、『疾風迅雷のシア』という事で納得された。薬草を採取しに行った森も割と危険な方の森に行っていたみたいだし。まぁ、俺に勝てる魔物なんてそうは、いないが。
「100セットなんて、すごいですよ!!しかも、偽物が含まれていないんですから、これはすごいです!!流石、『疾風迅雷のシア』ですね!!これで、安心して王城の薬学部に卸せます。」
ふーん?これって、王城に卸すものだったか。これで、いくつの上級ポーションを作れるのだろう。そう、思っていると。
「ナヴィアス草の採取クエストを受けた者はいるか!!」
ギルドに入るや否や、声を荒げる人物がいた。どうやら、王城に勤めている人物だという事は服装から分かる。しかも、おそらくギルドの受付嬢が言っていた王城の薬学部の人間なんじゃないかと容易に推測出来る。
「エルギスさん!ここに、ナヴィアス草、100セットございます。今すぐ、ご入用ですか?」
エルギスと呼ばれた人物は俺達の傍に寄ると、仲間達と一緒に王城に運んでいく。そんなに、必要なものだったか?
「パッと見だが、すごく質が良いものだな。今日、採取されたものか?」
「はい!今日、発注されたクエストです。」
「にしては、数が多いな。一体、誰が・・・?」
受付嬢はものすごい笑顔で答える。
「ここにいる『疾風迅雷のシア』さんが採取してくれました!!」
「なっ・・・!君が、『疾風迅雷のシア』か。まだ、こんなに若いのに・・・。」
グレイシアの実年齢はもっと下だけどな。まだ、12歳!今の姿は30歳くらいだけど。
「にしても、王都で影響力が強いとされる『疾風迅雷のシア』・・・。こんなところで、会えると思っていなかったよ。」
「そんな事ないです。俺、王都を活躍拠点にしていますから、割と簡単に会えますよ。」
薬学部の人間がナヴィアス草を全て持って行ったところで、エルギスは王城へと戻っていった。何だったんだろうな?
「これが報酬です。」
金貨を100枚程頂いた。これなら、しばらくはやっていけそうだな。しかし、上級ポーションが大量?必要になる出来事ってなんだ?『神の愛し子・グレイシア』の出番が来なければいいのだが。ギルドを出ると、夕食の買い物に出掛ける。
商店街に寄ると、多くの人で賑わっていた。その中で、大きく噂になっていた事があった。
『最近、騎士団に勤めている人達が多く怪我しているらしい。』
騎士団に勤めている人達の家族がそう、言うのだから、本当の事だろう。怪我の程度が分からないが、上級ポーションが必要になっている訳だから、怪我も相当だよな。うん、関わらないようにしよう。グレイシアは自ら率先して関わりにいきそうだけど。
『疾風迅雷のシア』の力も必要になったらどうしようか。あーもう!気にしない。俺は買い物が済んだら、自宅へと戻ったのだった。
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