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1.おはようございます。グレイシア!
4.初めての出来事!
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何もかもが初めての出来事。初めてはワクワクする。魔物退治も然り。人に害為すのならば、僕が倒さなくては。
アポロンの記憶では、魔法で対処していた。だったら、僕も同じ手段を選ぶ。アポロンだって僕の一部。もう一人の僕が魔物を討伐に失敗した事がない。ならば、身体を共有している以上僕に討伐出来ない訳がない!
リオネットドラゴンが目の前に現れたのを確認すると、僕は息を思いっきり吸い込む。そして、大声で叫ぶ。
「世界の終焉!!」
リオネットドラゴンは僕の放った魔法の影響で見事に地面に押し潰される。そして、リオネットドラゴンは大きな魔石を落とし、姿を消した。僕は魔石を拾い、アイテムボックスにしまう。そして、大きく手を上げた。
「やった!!魔物を退治出来た!」
喜びを感じたが、身体がふらつく。
『あー。魔力を使いすぎたね!グレイシアが極大魔法を使うから。俺でもこんな大規模魔法使わないよ!?でも、初魔物退治おめでとう。』
これが、魔力切れか・・・。気分悪いけれど、やってやったって感じでなんか気持ちいい感じ?いや、変態とかじゃないよ。いや、断じて。
これって時間経過で回復するはず。しばらく待とうか。
『歌えば?治癒能力って自分も回復するはずだよね?』
えっ?歌うの?それはなんか恥ずかしいなぁ。それに治癒能力を己の私欲の為に使うなんてもってのほか。僕が使うのは烏滸がましいよ!!
『でも、もしこの能力で人を助けたいなら、ちゃんと使えるか確かめないと。人々の期待を裏切る事になるよ?』
うっ・・・!アポロンは嫌なところを突くなぁ!!確かに、教会で働いている人達に、期待されているのに、幻滅はされたくないなぁ!
分かったよ。歌ってみる。だから、アポロンちゃんと聞いててね?
♪~♪♪
そうすると、力が湧き起こるのが身をもって確認出来る。気分も高揚してくる。僕の歌、変じゃないかな?
『ヒュー。流石、治癒能力を持っているだけあるよ。上手いよ!!』
どうやら上手くやれていたらしい。アポロンに褒められた。
「ちゃんと使えるみたい。これで期待を裏切らずに済む。」
『まぁ。期待させたのは何処でもない俺なんだけどね!後、グレイシアは気にしていないみたいだけど、独り言のように聞こえるからそこは気にしてね?』
そこは気にしているつもりなんだけどなぁ。どうしても会話が一方通行になっちゃうんだよね。
まぁ。動けるようになったし、ディリジェンス草を採取しよう。
☆☆☆☆
【鑑定】スキルでディリジェンス草を見繕うと10セット採取したところで街にテレポートする。勿論、人目を避けてね。そして、ギルドに向かう。
受付嬢にクエスト完了の報告がてらディリジェンス草を見せると、すぐに買い取ってくれた。
「相変わらずシアさんは仕事が速いですね。状態も良いですし。」
「そうかなぁ?これくらい普通だよ。」
「それを‟普通”と言えるのが、またすごいんですよ!!」
受付嬢は興奮を抑えきれないようである。・・・まだ、僕には受付嬢を驚かせるようなものを持っている。多分ね。僕は顔をにやつくのを抑えきれない。そこを受付嬢は察したのか、僕に聞いてくる。
「シアさん。実はまだ隠している事があるんじゃないですか!?どうですか!!」
ギクッ。
隠している事は色々とあるけれど、これは魔物討伐の事を言えば、良いんだよね?他はバレていないよね?大丈夫だよね?
不安になるも、今一度気を落ち着かせる為に、深呼吸をする。そして、僕はアイテムボックスから魔石を取り出して、受付嬢に渡す事にした。
「そ、そうだなぁ・・・。ディリジェンス草を採取する最中に魔物を討伐してきたんだ。・・・それで、この魔石を落としたから、買い取ってくれる?」
「え?・・・こ、これって・・・!?一体何をすれば、こんなにバカでかい魔石を持つ魔物に出くわすんですか!?そして、それを討伐したと!?」
え?それって、どういう事だろう?確かに、持ち運びには向かないくらい大きな魔石だけど。まぁ、魔石なんだけど、岩って言った方が早いけれども。疑問に思ったので、少し聞いてみる事にした。
「・・・リオネットドラゴンってそんなにすごいやつなの?」
そう言うと、吹き出す受付嬢。すぐにギルドマスターを呼びに行ってしまった。しばらくして、ギルドマスターが来ると取り出した魔石をじろじろと見る。そして、ギルドマスターは深くため息をついた。
「お前さんは、相変わらず大した事ない顔してとんでもないもん倒してくるなぁ。流石に、たかが4、5年でSSランクにまで上り詰めるだけあるわ。」
えっとぉ、まぁとんでもない事したって事だけは流石に、分かるな。でも、アポロンだってこういう事しているでしょ?ギルドマスターの顔がどこか明後日の方向を向いているのは多分、僕の気のせいではないはず。誰か、僕に事情を説明してほしい。
アポロンの記憶では、魔法で対処していた。だったら、僕も同じ手段を選ぶ。アポロンだって僕の一部。もう一人の僕が魔物を討伐に失敗した事がない。ならば、身体を共有している以上僕に討伐出来ない訳がない!
リオネットドラゴンが目の前に現れたのを確認すると、僕は息を思いっきり吸い込む。そして、大声で叫ぶ。
「世界の終焉!!」
リオネットドラゴンは僕の放った魔法の影響で見事に地面に押し潰される。そして、リオネットドラゴンは大きな魔石を落とし、姿を消した。僕は魔石を拾い、アイテムボックスにしまう。そして、大きく手を上げた。
「やった!!魔物を退治出来た!」
喜びを感じたが、身体がふらつく。
『あー。魔力を使いすぎたね!グレイシアが極大魔法を使うから。俺でもこんな大規模魔法使わないよ!?でも、初魔物退治おめでとう。』
これが、魔力切れか・・・。気分悪いけれど、やってやったって感じでなんか気持ちいい感じ?いや、変態とかじゃないよ。いや、断じて。
これって時間経過で回復するはず。しばらく待とうか。
『歌えば?治癒能力って自分も回復するはずだよね?』
えっ?歌うの?それはなんか恥ずかしいなぁ。それに治癒能力を己の私欲の為に使うなんてもってのほか。僕が使うのは烏滸がましいよ!!
『でも、もしこの能力で人を助けたいなら、ちゃんと使えるか確かめないと。人々の期待を裏切る事になるよ?』
うっ・・・!アポロンは嫌なところを突くなぁ!!確かに、教会で働いている人達に、期待されているのに、幻滅はされたくないなぁ!
分かったよ。歌ってみる。だから、アポロンちゃんと聞いててね?
♪~♪♪
そうすると、力が湧き起こるのが身をもって確認出来る。気分も高揚してくる。僕の歌、変じゃないかな?
『ヒュー。流石、治癒能力を持っているだけあるよ。上手いよ!!』
どうやら上手くやれていたらしい。アポロンに褒められた。
「ちゃんと使えるみたい。これで期待を裏切らずに済む。」
『まぁ。期待させたのは何処でもない俺なんだけどね!後、グレイシアは気にしていないみたいだけど、独り言のように聞こえるからそこは気にしてね?』
そこは気にしているつもりなんだけどなぁ。どうしても会話が一方通行になっちゃうんだよね。
まぁ。動けるようになったし、ディリジェンス草を採取しよう。
☆☆☆☆
【鑑定】スキルでディリジェンス草を見繕うと10セット採取したところで街にテレポートする。勿論、人目を避けてね。そして、ギルドに向かう。
受付嬢にクエスト完了の報告がてらディリジェンス草を見せると、すぐに買い取ってくれた。
「相変わらずシアさんは仕事が速いですね。状態も良いですし。」
「そうかなぁ?これくらい普通だよ。」
「それを‟普通”と言えるのが、またすごいんですよ!!」
受付嬢は興奮を抑えきれないようである。・・・まだ、僕には受付嬢を驚かせるようなものを持っている。多分ね。僕は顔をにやつくのを抑えきれない。そこを受付嬢は察したのか、僕に聞いてくる。
「シアさん。実はまだ隠している事があるんじゃないですか!?どうですか!!」
ギクッ。
隠している事は色々とあるけれど、これは魔物討伐の事を言えば、良いんだよね?他はバレていないよね?大丈夫だよね?
不安になるも、今一度気を落ち着かせる為に、深呼吸をする。そして、僕はアイテムボックスから魔石を取り出して、受付嬢に渡す事にした。
「そ、そうだなぁ・・・。ディリジェンス草を採取する最中に魔物を討伐してきたんだ。・・・それで、この魔石を落としたから、買い取ってくれる?」
「え?・・・こ、これって・・・!?一体何をすれば、こんなにバカでかい魔石を持つ魔物に出くわすんですか!?そして、それを討伐したと!?」
え?それって、どういう事だろう?確かに、持ち運びには向かないくらい大きな魔石だけど。まぁ、魔石なんだけど、岩って言った方が早いけれども。疑問に思ったので、少し聞いてみる事にした。
「・・・リオネットドラゴンってそんなにすごいやつなの?」
そう言うと、吹き出す受付嬢。すぐにギルドマスターを呼びに行ってしまった。しばらくして、ギルドマスターが来ると取り出した魔石をじろじろと見る。そして、ギルドマスターは深くため息をついた。
「お前さんは、相変わらず大した事ない顔してとんでもないもん倒してくるなぁ。流石に、たかが4、5年でSSランクにまで上り詰めるだけあるわ。」
えっとぉ、まぁとんでもない事したって事だけは流石に、分かるな。でも、アポロンだってこういう事しているでしょ?ギルドマスターの顔がどこか明後日の方向を向いているのは多分、僕の気のせいではないはず。誰か、僕に事情を説明してほしい。
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