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1.幼少期!
34.不幸中の幸い!
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メルルファの街に行く前に、ルシアン王子に約束を一つだけ言った。
『元凶と考えられるジャイアント・キリングには手を出さない事。』
あくまでも、世界樹の捜索が目的であるとキツく言った。とはいえ、初めて会った時とは成長しただろう。そう思いたい。
母上にはちょっと黙って行きたかったところだったのだが、流石にルシアン王子がいたので、すぐにバレた。
思わず、ルシアン王子が頭を下げたので、母上も口にする事が出来なかった。
「エドモンド王子の為とはいえ、危険な真似しちゃダメよ!」
「「はーい。」」
「はい。クラリネッサさん。」
「その代わり、エドモンド王子の事は頼んだのですっ!」
「分かっているわよ。王子には怪我の一つもつけないから。」
「エドモンド兄さんをよろしくお願いします。」
こうして、話をつけるとワープシステムの前に行く。勿論、転移スキルで向かうのは読めていたが、ルシアン王子の手とエレーナの手を握り、飛び込み、そして、ワープシステムが発動する前に転移スキルでメルルファの街のワープシステムのある場所に着いた。
ルシアン王子はワープシステムで来たと思っているが違います。未だに、ここには他の変異種のジャイアント・キリングがいるやもしれない。それは深くは調べていないからだ。そう、何故エドモンド王子が俺達が住む村までやってきたのが分からない為、ワープシステムで行く訳にはいかないのだ。
グレイは、さっさと手を放すとワープシステムの周りをよく見る。
そこは、人気がなさそうな場所。街の外れで多分、近くに世界樹がある。遺跡とは逆の方向にあるようだ。
「んー?ここらへんにでかい樹があると思っていたんだけど。」
でも、周りには細い木々しか見当たらない。世界樹はどこだ。・・・突如、ルシアン王子はこける。何かに躓いた様子。それをよく見ていると大きな樹の根っこが。これが、世界樹の根っこじゃない?
「ルシアン王子、ナイスだねっ!」
「何故か、褒められた気がしない。」
ルシアン王子も運だけは良くなったからなぁ。
『元凶と考えられるジャイアント・キリングには手を出さない事。』
あくまでも、世界樹の捜索が目的であるとキツく言った。とはいえ、初めて会った時とは成長しただろう。そう思いたい。
母上にはちょっと黙って行きたかったところだったのだが、流石にルシアン王子がいたので、すぐにバレた。
思わず、ルシアン王子が頭を下げたので、母上も口にする事が出来なかった。
「エドモンド王子の為とはいえ、危険な真似しちゃダメよ!」
「「はーい。」」
「はい。クラリネッサさん。」
「その代わり、エドモンド王子の事は頼んだのですっ!」
「分かっているわよ。王子には怪我の一つもつけないから。」
「エドモンド兄さんをよろしくお願いします。」
こうして、話をつけるとワープシステムの前に行く。勿論、転移スキルで向かうのは読めていたが、ルシアン王子の手とエレーナの手を握り、飛び込み、そして、ワープシステムが発動する前に転移スキルでメルルファの街のワープシステムのある場所に着いた。
ルシアン王子はワープシステムで来たと思っているが違います。未だに、ここには他の変異種のジャイアント・キリングがいるやもしれない。それは深くは調べていないからだ。そう、何故エドモンド王子が俺達が住む村までやってきたのが分からない為、ワープシステムで行く訳にはいかないのだ。
グレイは、さっさと手を放すとワープシステムの周りをよく見る。
そこは、人気がなさそうな場所。街の外れで多分、近くに世界樹がある。遺跡とは逆の方向にあるようだ。
「んー?ここらへんにでかい樹があると思っていたんだけど。」
でも、周りには細い木々しか見当たらない。世界樹はどこだ。・・・突如、ルシアン王子はこける。何かに躓いた様子。それをよく見ていると大きな樹の根っこが。これが、世界樹の根っこじゃない?
「ルシアン王子、ナイスだねっ!」
「何故か、褒められた気がしない。」
ルシアン王子も運だけは良くなったからなぁ。
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