俺は悪役王子様!

水魔沙希

文字の大きさ
上 下
28 / 42
1.幼少期!

28.ワープシステムの異常!

しおりを挟む
何とかして、小さな王子達を捕まえて、野菜を収穫を再開する。小さな王子達も興味があるようで、お手伝いしてくれる。・・・正直言うと、邪魔しているようにも思える。だけど、物珍しい野菜なので、食べてみたい様子。


「お兄ちゃん。僕達もお野菜食べたいの。」
「・・・いいけどねっ♪でも、その代わり、お残しは許さないからねっ?」
「「はーい!!」」


収穫した野菜をその場で調理しようとする。スマートフォンを操作して、いつでもキャンプ出来るようなセットを用意、そして、出現させる。


「「うわぁ!!魔法みたい!!」」


・・・実際は魔法・・・?なんだよな??アイテムボックスも魔法の一種だしな。

「・・・えーと?この子達は魔法が使えないのかな?」
「・・・今のところは使っているのを見た事がない。」


俺はそのくらいの年齢からバシバシ使っていたけどなー?オンライン診療で見てみよう。


グレイは二人の写真を撮り、ステータス確認。そしたら、微弱だけど使えるらしい。ただ、魔力が少なくて、すぐに倒れそうだが。


そんな事を気にしていると、ピーンとグレイがある事を考えたのだった。


「イアン王子とリオン王子は魔法を使いたいー?」
「「もっちろん!!」」


「じゃあ、これを飲んでみよっかっ?」


取り出したのは、『エリクシール』であった。お子様用に、イチゴ味にしてある。グレイは甘いもの好きだからな。


小さな王子達は一気に飲み干す。そうすると、ステータスに変化が出た。・・・ん?元に戻った・・・・・?そんなバカな。まぁ、戻った以上に魔力は増えているけどね。でも、一時的に能力値が減っていた。これは。



「えっ?ウソだー。何で、そんな事が起きて・・・。」


そう言いながら、ユリオ王子を見つめる。グレイは指示する。


「ユリオ王子。自分のステータスを確認してみて。あぁ、僕には見せなくていいからねっ?勝手に見るから。」
「あぁ。・・・ん?これって・・・!」


ユリオ王子の能力値も一時的に下がっていた。けれど、倒れるくらいではなかった。だから、きっと体調を崩さなかったんだと思う。


この状況が起きた原因。それは、ワープシステムしかないだろう。それ故に、王妃様、王女達は倒れてしまったのだと思う。


「ワープシステムの不具合かなー?何で、それが起きたのかちょっと、調査してみようかな?このままにしておくのも、問題だからねっ。ユリオ王子はこれを王妃様と小さな王女達に渡してきてね。多分、酔いが醒めると思うよ?僕はちょっと、この子達に野菜を使ったお料理を作ってから、調べてみるー。」


さらに、エリクシールを手渡す。ちょっと、何してんすか。






「これ、美味しー!!」
「甘いなー!!」


「・・・まぁ、そう言ってくれると、作った甲斐もあったって事だね。」
「これだけ、食欲旺盛なら、倒れる心配もないか。」
「その前に、回復してあげたけどね。でも、好き嫌いがない子達で、本当に良かった。」


ついでに、ポーションでユリオ王子の能力値を元に戻した。・・・まぁ、能力値は上がるのは無視する方向で。


そして、エレーナと一緒にワープシステムの調査に乗り込むのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~

丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。 一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。 それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。 ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。 ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。 もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは…… これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。

RD令嬢のまかないごはん

雨愁軒経
ファンタジー
辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。 都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。 そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。 相手は、最近ケレスに移住してきてシアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。 彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。 礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。 「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」 元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。 大さじの願いに、夢と希望をひとつまみ。お悩み解決異世界ごはんファンタジー!

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

きっと幸せな異世界生活

スノウ
ファンタジー
   神の手違いで日本人として15年間生きてきた倉本カノン。彼女は暴走トラックに轢かれて生死の境を彷徨い、魂の状態で女神のもとに喚ばれてしまう。女神の説明によれば、カノンは本来異世界レメイアで生まれるはずの魂であり、転生神の手違いで魂が入れ替わってしまっていたのだという。  そして、本来カノンとして日本で生まれるはずだった魂は異世界レメイアで生きており、カノンの事故とほぼ同時刻に真冬の川に転落して流され、仮死状態になっているという。  時を同じくして肉体から魂が離れようとしている2人の少女。2つの魂をあるべき器に戻せるたった一度のチャンスを神は見逃さず、実行に移すべく動き出すのだった。  女神の導きで新生活を送ることになったカノンの未来は…?  毎日12時頃に投稿します。   ─────────────────  いいね、お気に入りをくださった方、どうもありがとうございます。  とても励みになります。

俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。 そう、ここは剣と魔法の世界! 友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。 ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

処理中です...