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1.幼少期!
8.兄弟初対面!
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村長さんに、村長さんのお孫さんに野菜を届ける頼み事を受けてしまった。母上も顔色には出さなかったが、正直しこりが残っているようです。俺達も、このタイミングで!?と思わず、吹いた。
・・・まぁ、王都は広いもんね!大丈夫でしょ!
・
・
・
「・・・母さん、僕が一瞬で王都まで連れて行こうかー?」
「ぶはっ!!そこで能力は・・・!」
「そんなものなくても、行けるよー?」
グレイはスマートフォンを出して、村長さんに頼まれた野菜グッズを収納する。スマートフォンをしまう。そして、母上とエレーナの手を引いて、王都『レイティア』へ転移スキルを用いて、街の外れ辺りにやってくる。
「ドーン☆」
「えっ!?・・・今のは・・・?」
「グレイシアね。この世に生を受ける前から、直接女神様から加護を頂いたんだー!!だから、例の力がなくても、自由自在に移動できるのー♪」
あどけなさ全開。でも、俺がやっていた事までバレてしまう・・・!実は、お金を稼ぐ為に危険なところに行っていたなんて知れたら、とんでもない事になる・・・!母上の雷は結構怖いんだからぁ!!
そんな事もお構いなし。再び、スマートフォンを取り出す。
「母さん。村長さんのお孫さんの名前はー?」
「え・・・?アンジュよ?それも、女神様から頂いたの?」
「そうだよー♪これ、すごい便利なんだー♪・・・アンジュさんのところへ案内して☆」
マップが表示される。俺達は、それに沿うように歩いて行った。
・
・
・
『飲み食い処シューリッヒ』と書かれたところに着いた。俺達は、店内へと入っていくとちょうど朝のラッシュか、とても他人が賑わっていて、忙しそうである。働いている中に、アンジュさんがいたらしく、母上はアンジュさんに声をかける。ちなみに、母上と同じ頃に王都『レイティア』に来たらしい。同い年だって!!
「アンジュ!今、とても忙しそうね?手伝おうかー?」
「クラリネッサ!!久しぶりね。貴方、ここに来てからすぐに故郷の村に帰ったじゃない?大丈夫なの?・・・確かに、お手伝いを申し出てくれるなら、手伝ってもらうけど!!」
母上!!趣旨が変わっているよ!!ここには、村長さんの頼み事じゃないのー!!
・
・
・
そして、人が落ち着いてきたところで、フードを被った黒髪の同い年位の少年の姿が見えた。グレイは気にしていない様子。しかし、俺は、見た事あるぞっ!!これって、まさか・・・?
そう考えているうちに、その少年はアンジュさんに声をかける。
「アンジュさん!!いつものある?」
「え?・・・アザリーじゃないの。しかし、ごめんね。今日は、いつも以上に盛況していて、食材がないんだよ。頼んだ分が届くのはお昼前かねぇ・・・。」
「えー?アンジュさんの料理が食べたいのにっ!!」
・・・こいつ、アザリーとか名乗っているけど、レイフォルク王国の第四王子じゃねーか!!名前は、ルシアンかな・・・?確か、たまに偽装スキルでこの店に遊びに来るんだよなー。違ったか?
『へー?そうなんだー♪何か、やってやりたい衝動に駆られる。』
そんな事より、野菜を届けろよ!!本末転倒だから!!グレイは仕方なくスマートフォンをいじる。
「えー?野菜なら村長さんから、届いているよー♪えいっ♪」
野菜グッズがボンっと音を立てて、出てくる。少年は驚く。
「お前、アイテムボックスを持っているのか!?」
その言葉に、カチンときたらしいグレイはわざと怯えた様子で、対応する。しかし、その内面は怒りで満ちているのが感じ取れる。兄弟の初対面は一触即発のようです。
・・・まぁ、王都は広いもんね!大丈夫でしょ!
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「・・・母さん、僕が一瞬で王都まで連れて行こうかー?」
「ぶはっ!!そこで能力は・・・!」
「そんなものなくても、行けるよー?」
グレイはスマートフォンを出して、村長さんに頼まれた野菜グッズを収納する。スマートフォンをしまう。そして、母上とエレーナの手を引いて、王都『レイティア』へ転移スキルを用いて、街の外れ辺りにやってくる。
「ドーン☆」
「えっ!?・・・今のは・・・?」
「グレイシアね。この世に生を受ける前から、直接女神様から加護を頂いたんだー!!だから、例の力がなくても、自由自在に移動できるのー♪」
あどけなさ全開。でも、俺がやっていた事までバレてしまう・・・!実は、お金を稼ぐ為に危険なところに行っていたなんて知れたら、とんでもない事になる・・・!母上の雷は結構怖いんだからぁ!!
そんな事もお構いなし。再び、スマートフォンを取り出す。
「母さん。村長さんのお孫さんの名前はー?」
「え・・・?アンジュよ?それも、女神様から頂いたの?」
「そうだよー♪これ、すごい便利なんだー♪・・・アンジュさんのところへ案内して☆」
マップが表示される。俺達は、それに沿うように歩いて行った。
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『飲み食い処シューリッヒ』と書かれたところに着いた。俺達は、店内へと入っていくとちょうど朝のラッシュか、とても他人が賑わっていて、忙しそうである。働いている中に、アンジュさんがいたらしく、母上はアンジュさんに声をかける。ちなみに、母上と同じ頃に王都『レイティア』に来たらしい。同い年だって!!
「アンジュ!今、とても忙しそうね?手伝おうかー?」
「クラリネッサ!!久しぶりね。貴方、ここに来てからすぐに故郷の村に帰ったじゃない?大丈夫なの?・・・確かに、お手伝いを申し出てくれるなら、手伝ってもらうけど!!」
母上!!趣旨が変わっているよ!!ここには、村長さんの頼み事じゃないのー!!
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そして、人が落ち着いてきたところで、フードを被った黒髪の同い年位の少年の姿が見えた。グレイは気にしていない様子。しかし、俺は、見た事あるぞっ!!これって、まさか・・・?
そう考えているうちに、その少年はアンジュさんに声をかける。
「アンジュさん!!いつものある?」
「え?・・・アザリーじゃないの。しかし、ごめんね。今日は、いつも以上に盛況していて、食材がないんだよ。頼んだ分が届くのはお昼前かねぇ・・・。」
「えー?アンジュさんの料理が食べたいのにっ!!」
・・・こいつ、アザリーとか名乗っているけど、レイフォルク王国の第四王子じゃねーか!!名前は、ルシアンかな・・・?確か、たまに偽装スキルでこの店に遊びに来るんだよなー。違ったか?
『へー?そうなんだー♪何か、やってやりたい衝動に駆られる。』
そんな事より、野菜を届けろよ!!本末転倒だから!!グレイは仕方なくスマートフォンをいじる。
「えー?野菜なら村長さんから、届いているよー♪えいっ♪」
野菜グッズがボンっと音を立てて、出てくる。少年は驚く。
「お前、アイテムボックスを持っているのか!?」
その言葉に、カチンときたらしいグレイはわざと怯えた様子で、対応する。しかし、その内面は怒りで満ちているのが感じ取れる。兄弟の初対面は一触即発のようです。
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