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1.幼少期!
6.エレーナを紹介しよう!
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「母さん!あのね・・・この娘、お家がないんだってー。だから、家で一緒に暮らしてもいーい?」
グレイシアは上目遣いで、両手を組んで、瞳をうるうるさせる。母上はずっこけた。それも、某喜劇団みたいなコケです。あー。俺、いつも母上って呼んでいるし、キャラが思いっきり違うからなー?でも、グレイシアは続ける。
「え・・・?グレイシア・・・?グレイシアなの・・・?」
「えー?僕がそれ以外に見えるのー?僕ね!二重人格なの!!だからかな?」
えぇー!?はっきりと言っちゃう!?それに、体の主導権を譲られた。
「母上、大丈夫ですか?確かに、俺は二重人格ですが、ちゃんと母上の子供です!!」
「・・・そう。そうね・・・。私の可愛い息子。どちらも愛すべき存在だわ。」
そして、無理やり主導権を奪われた。そして、鏡を出し、鏡の前で俺を映す。それを母上に見えるように位置をずらす。
『ちょーっと!グレイ!!何、体の主導権を奪ってんの!?・・・っていうか、これ、母上の前で見せていいやつなの?』
「シア?は疑いすぎだよー?母さんの目の前くらいはいいでしょー?」
『エレーナの紹介はどこいった!!』
「あ、忘れてたー。母さん、この女の子は、エレーナ・ナッカだよっ!現在、7歳!僕のお友達!!」
漫才をしているかの会話。でも、母上は瞳をうるうるさせながら、俺とエレーナを抱き締める。
「グレイ、シア。そして、エレーナちゃん。この子の友達になってくれてありがとう!!この村には、子供があんまりいなくてね。心配してたの。だから、母親の私から、お礼を言わせてもらうわ。ありがとう。」
エレーナは驚きながらも、その瞳には大きな涙がこぼれる。そして、いきなり泣き出す。
「ふえーん!!わ、私・・・今まで・・・必要とされてこなかったから・・・名前を付けられなくて、今まで育ってきた・・・。だから、感謝も当然されなくて・・・。わ、私は・・・ここにいてもいいのでしょうか?」
母上は更に抱き締める力を強くする。
「当たり前よ!グレイシアの友達で、今から貴方はうちの家族よ!!」
母上は笑う。その笑みは、まるで聖女様のようだった。
エレーナは母上にすがりつき、泣きつかれて寝てしまうまで泣いた。
・
・
・
「エレーナは色々と我慢してたんだねー?」
しかし、母上は問いかける。
「でも、どうして、エレーナちゃんと友達になれたのかなー?ここは隣の村からも遠いのよ?」
母上は、笑う。でも、先程の聖女様のような笑みとはうって違う。背後に、どす黒いオーラを背負っている。とても怖い。しかも、こういう時に限って、グレイ・・・あー。勝手にそう名付けちゃったっけ。グレイは俺に体の主導権を譲ってくるし。
「・・・母上、とても笑顔が怖いです。」
「そう見えるのは、貴方に後ろめたい事があるからでしょー?」
「うっ。」
グレイのバカー!!こうなった母上はとてもじゃないけど、怖いんですよ!?バレるに決まっているじゃん!!どうしようにも全部を説明しないといけないじゃん!!
俺は、左手を出す。偽装スキルは左手以外解除しない方向で。
「何でも、これで解決してきた。それで、遠いところへと向かった。そして、捨てられた女の子がいたんだ。だから、連れて帰ってきた。」
これなら、嘘は・・・言っていないかな?しかし、母上はそれどころではなかった。母上の顔色は顔面蒼白である。
「それ、『救世の力』の証・・・!」
母上も気が遠くなってその場に倒れてしまった。
グレイシアは上目遣いで、両手を組んで、瞳をうるうるさせる。母上はずっこけた。それも、某喜劇団みたいなコケです。あー。俺、いつも母上って呼んでいるし、キャラが思いっきり違うからなー?でも、グレイシアは続ける。
「え・・・?グレイシア・・・?グレイシアなの・・・?」
「えー?僕がそれ以外に見えるのー?僕ね!二重人格なの!!だからかな?」
えぇー!?はっきりと言っちゃう!?それに、体の主導権を譲られた。
「母上、大丈夫ですか?確かに、俺は二重人格ですが、ちゃんと母上の子供です!!」
「・・・そう。そうね・・・。私の可愛い息子。どちらも愛すべき存在だわ。」
そして、無理やり主導権を奪われた。そして、鏡を出し、鏡の前で俺を映す。それを母上に見えるように位置をずらす。
『ちょーっと!グレイ!!何、体の主導権を奪ってんの!?・・・っていうか、これ、母上の前で見せていいやつなの?』
「シア?は疑いすぎだよー?母さんの目の前くらいはいいでしょー?」
『エレーナの紹介はどこいった!!』
「あ、忘れてたー。母さん、この女の子は、エレーナ・ナッカだよっ!現在、7歳!僕のお友達!!」
漫才をしているかの会話。でも、母上は瞳をうるうるさせながら、俺とエレーナを抱き締める。
「グレイ、シア。そして、エレーナちゃん。この子の友達になってくれてありがとう!!この村には、子供があんまりいなくてね。心配してたの。だから、母親の私から、お礼を言わせてもらうわ。ありがとう。」
エレーナは驚きながらも、その瞳には大きな涙がこぼれる。そして、いきなり泣き出す。
「ふえーん!!わ、私・・・今まで・・・必要とされてこなかったから・・・名前を付けられなくて、今まで育ってきた・・・。だから、感謝も当然されなくて・・・。わ、私は・・・ここにいてもいいのでしょうか?」
母上は更に抱き締める力を強くする。
「当たり前よ!グレイシアの友達で、今から貴方はうちの家族よ!!」
母上は笑う。その笑みは、まるで聖女様のようだった。
エレーナは母上にすがりつき、泣きつかれて寝てしまうまで泣いた。
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「エレーナは色々と我慢してたんだねー?」
しかし、母上は問いかける。
「でも、どうして、エレーナちゃんと友達になれたのかなー?ここは隣の村からも遠いのよ?」
母上は、笑う。でも、先程の聖女様のような笑みとはうって違う。背後に、どす黒いオーラを背負っている。とても怖い。しかも、こういう時に限って、グレイ・・・あー。勝手にそう名付けちゃったっけ。グレイは俺に体の主導権を譲ってくるし。
「・・・母上、とても笑顔が怖いです。」
「そう見えるのは、貴方に後ろめたい事があるからでしょー?」
「うっ。」
グレイのバカー!!こうなった母上はとてもじゃないけど、怖いんですよ!?バレるに決まっているじゃん!!どうしようにも全部を説明しないといけないじゃん!!
俺は、左手を出す。偽装スキルは左手以外解除しない方向で。
「何でも、これで解決してきた。それで、遠いところへと向かった。そして、捨てられた女の子がいたんだ。だから、連れて帰ってきた。」
これなら、嘘は・・・言っていないかな?しかし、母上はそれどころではなかった。母上の顔色は顔面蒼白である。
「それ、『救世の力』の証・・・!」
母上も気が遠くなってその場に倒れてしまった。
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