26 / 34
第26話:推測
しおりを挟む
マティアスの礼賛の声が響く中、僕はゆっくりとした深呼吸を重ねて気持ちを落ち着けた。
「それでペトロニーア、魔道具が作動しなかった件については何か分かった?」
「⋯⋯何も分からないということが分かった」
ペトロニーアは不服だという気持ちを隠すことなく言った。
彼女にしては珍しい態度だ。
「ペトロニーアでも分からない何かが起きたのか⋯⋯?」
「そうだね。でもだからこそ分かることがあるよ。ボクが調べてもなんで魔道具が作動しなかったか分からないんだよ? 多分それが最大の手がかりだと思う」
ペトロニーアはそんなことを言い始めた。
それだけ稀有なことが起きたのだと思うが僕にはピンと来なかった。
「それってどういうこと?」
「それだけ人智を超えたことが起きているってことだよ。例えば全部の魔道具が同時に不調になるとかさ。そんなことが起きればボクだって原因を見つけることはできないから」
「そんなことを意図的に引き起こせるのはそれこそ神だけだよ」
隣ではまだマティアスが咆哮しているのでつい神を話に出してしまった。
「そういう類のことが起きているんじゃないかってボクは思うな。多様な方法で作動するような罠を敷き詰めていたのに一個も動いてないんだからね。攻撃を掻い潜られたんじゃなくて、作動しなかった。これが手がかりなんだろうなぁ」
そういってペトロニーアは考え始めてしまった。
つられて僕も頭を働かせる。
拠点にはペトロニーア謹製の凶悪な魔道具が配備されまくっている。
内部に侵入するだけでも大変だし、入ってからスパイス置き場に行く着くまでもかなりの種類の魔道具がある。
犯人たちはこの全てをやり過ごし、スパイスを回収したあとで来た道を戻らなければならない。となると二回罠に対処したか、ある程度長い時間止めることができたからだと思う。
「だとするとこれは対処法が確立されていると見た方が良いだろうな」
そのことだけは分かったけれど、あとは考えても何も思いつかなかった。
横道に逸れた思考を垂れ流ししながらマティアスの様子を眺めていると、ぶつぶつと呟いていたペトロニーアが顔をあげて僕を見た。
「ユウトだったらどうやって拠点の魔道具を止める?」
「うーん。僕だったらスキルで全部分解しちゃうけれど、それじゃダメだよね?」
「対処するだけだったらそれが良いかもしれないけれど、敵は隠密で行動したいんじゃないかな? それにその方法だと誰が犯人かバレちゃうかもしれない?」
難しすぎて、つい頭を捻ってしまった。
そんなことができるやつがいるのだろうか。
「穏便な方法で、しかも一時的に魔道具を止めるだけの対処だよね⋯⋯。【分解】スキルをうまく使えばできることがありそうなんだけどなぁ」
僕がそう言うとペトロニーアは再び深い思考の海に入っていた。
だが、またすぐに顔をあげてこちらを向いた。
「ねぇ、ユウトって魔道具の中の魔力を分解することってできる?」
「それならできるかな。でもそれがなんで⋯⋯あ、そうか!」
「うん。魔道具の動力は全部魔石だから、なんらかの方法で魔力が阻害されたら当然動かなくなる」
「魔石の魔力を全力で感知してそこから伝わる魔力を分解すれば一時的に魔道具を止めることは可能かもしれないなぁ」
「やってみて」
ペトロニーアが期待に満ちた目で僕を見る。正直かなり大変そうなのだが、僕はこの目に弱い。
僕は周囲に漂う魔力に感覚を合わせて、魔力を広げた。
これで数十メートルほど離れた微弱な魔力すらも検知できる。
転移場所が森だったおかげで僕は魔力を感知することの大切さを身に沁みて理解した。だから魔力操作を磨いてかなり詳細に情報を得られるようになっている。
魔石の魔力は独特の波長を持っているので僕は認識することができた。魔石にはミスリルでできた導線が繋がれていて、そこに魔力が流れている。
僕は導線に流れる魔力だけを対象に【分解】スキルを行使した。
その瞬間、確かに検知していた魔力が霧散した。
「ペトロニーア、そこにある魔道具の魔力を分解するから停止しているか確認してくれ」
僕が対象の魔道具を指さすとペトロニーアがそれを起動した。だが導線の魔力を分解し続けているので魔道具が能力を発揮することはなかった。
「起動しなかったね」
「だな。次はここら一帯の魔道具を対象に同じことをしてみるよ」
僕は魔力感知の範囲を百メートルまで拡大した。そこかしこに魔石の反応を感じるけれど、どれも微細だ。
その全てを対象に僕は導線の魔力を分解した。
「ペトロニーア、周囲百メートルの魔道具を全て起動してくれ」
「分かった。全部が作動したらボクは死んじゃうね」
苦笑いしながらペトロニーアは魔力を魔道具に送った。ペトロニーアの魔法で直接スイッチを切り替えることができるのだ。
「⋯⋯動かない。本当にできるだなんて!」
ペトロニーアはのけぞりながら手を叩いて笑った。
言い出したのはペトロニーアなのに意外だったらしい。
「だけどあんまりやりたくない作業だな。はっきり言って難度が高すぎるよ」
「ボクもそう思うよ。そもそも魔道具の魔石は探知されないように巧妙に隠蔽しているんだよ。さっきは黙っていたけれど、一個でも感知できただけで化け物レベルだとボクは思うなぁ」
ついには嫁に化け物認定されてしまった。
だけどペトロニーアが言うのならそうなんだろう。
ここにあるのは世界最高峰の魔道具なのだから。
僕がほんの少し傷ついていることに気が付かずペトロニーアは話を続ける。
「だけどこれで敵について分かったことがあるね。魔道具の発動を阻害した人は、ボク以上の魔道具師かユウトに匹敵する能力者、それ以外には考えられないよ」
「⋯⋯⋯⋯」
ペトロニーアはこの国一番の魔法師であるとともに魔道具師でもある。僕の知る限りでは彼女以上にすごい魔道具を作る人間は知らない。
いや、それどころかペトロニーアの能力はこの世界において突出している。何故なら転移者である僕が元の世界の知識を彼女に伝えたからだ。
そしてペトロニーアが指摘したもう一方の可能性、僕と同等のスキルを持つ可能性のある者。
魔道具に関する異質な助言を与えられる人、僕に匹敵する力を持つ人、そのどちらにも当てはまる人物を僕は一人だけ知っている。
「まさかキョウヤか⋯⋯?」
「ボクもその名前が浮かんできたよ」
キョウヤが力を貸しているのであればペトロニーアの魔道具を止めることが可能かもしれない。転移者にはそれだけの力がある。
「キョウヤのスキルは【生成】。僕とは正反対の力だ」
キョウヤを鑑定した時のことを思い出すと頭に彼の屈託のない笑顔が浮かんできた。
「それでペトロニーア、魔道具が作動しなかった件については何か分かった?」
「⋯⋯何も分からないということが分かった」
ペトロニーアは不服だという気持ちを隠すことなく言った。
彼女にしては珍しい態度だ。
「ペトロニーアでも分からない何かが起きたのか⋯⋯?」
「そうだね。でもだからこそ分かることがあるよ。ボクが調べてもなんで魔道具が作動しなかったか分からないんだよ? 多分それが最大の手がかりだと思う」
ペトロニーアはそんなことを言い始めた。
それだけ稀有なことが起きたのだと思うが僕にはピンと来なかった。
「それってどういうこと?」
「それだけ人智を超えたことが起きているってことだよ。例えば全部の魔道具が同時に不調になるとかさ。そんなことが起きればボクだって原因を見つけることはできないから」
「そんなことを意図的に引き起こせるのはそれこそ神だけだよ」
隣ではまだマティアスが咆哮しているのでつい神を話に出してしまった。
「そういう類のことが起きているんじゃないかってボクは思うな。多様な方法で作動するような罠を敷き詰めていたのに一個も動いてないんだからね。攻撃を掻い潜られたんじゃなくて、作動しなかった。これが手がかりなんだろうなぁ」
そういってペトロニーアは考え始めてしまった。
つられて僕も頭を働かせる。
拠点にはペトロニーア謹製の凶悪な魔道具が配備されまくっている。
内部に侵入するだけでも大変だし、入ってからスパイス置き場に行く着くまでもかなりの種類の魔道具がある。
犯人たちはこの全てをやり過ごし、スパイスを回収したあとで来た道を戻らなければならない。となると二回罠に対処したか、ある程度長い時間止めることができたからだと思う。
「だとするとこれは対処法が確立されていると見た方が良いだろうな」
そのことだけは分かったけれど、あとは考えても何も思いつかなかった。
横道に逸れた思考を垂れ流ししながらマティアスの様子を眺めていると、ぶつぶつと呟いていたペトロニーアが顔をあげて僕を見た。
「ユウトだったらどうやって拠点の魔道具を止める?」
「うーん。僕だったらスキルで全部分解しちゃうけれど、それじゃダメだよね?」
「対処するだけだったらそれが良いかもしれないけれど、敵は隠密で行動したいんじゃないかな? それにその方法だと誰が犯人かバレちゃうかもしれない?」
難しすぎて、つい頭を捻ってしまった。
そんなことができるやつがいるのだろうか。
「穏便な方法で、しかも一時的に魔道具を止めるだけの対処だよね⋯⋯。【分解】スキルをうまく使えばできることがありそうなんだけどなぁ」
僕がそう言うとペトロニーアは再び深い思考の海に入っていた。
だが、またすぐに顔をあげてこちらを向いた。
「ねぇ、ユウトって魔道具の中の魔力を分解することってできる?」
「それならできるかな。でもそれがなんで⋯⋯あ、そうか!」
「うん。魔道具の動力は全部魔石だから、なんらかの方法で魔力が阻害されたら当然動かなくなる」
「魔石の魔力を全力で感知してそこから伝わる魔力を分解すれば一時的に魔道具を止めることは可能かもしれないなぁ」
「やってみて」
ペトロニーアが期待に満ちた目で僕を見る。正直かなり大変そうなのだが、僕はこの目に弱い。
僕は周囲に漂う魔力に感覚を合わせて、魔力を広げた。
これで数十メートルほど離れた微弱な魔力すらも検知できる。
転移場所が森だったおかげで僕は魔力を感知することの大切さを身に沁みて理解した。だから魔力操作を磨いてかなり詳細に情報を得られるようになっている。
魔石の魔力は独特の波長を持っているので僕は認識することができた。魔石にはミスリルでできた導線が繋がれていて、そこに魔力が流れている。
僕は導線に流れる魔力だけを対象に【分解】スキルを行使した。
その瞬間、確かに検知していた魔力が霧散した。
「ペトロニーア、そこにある魔道具の魔力を分解するから停止しているか確認してくれ」
僕が対象の魔道具を指さすとペトロニーアがそれを起動した。だが導線の魔力を分解し続けているので魔道具が能力を発揮することはなかった。
「起動しなかったね」
「だな。次はここら一帯の魔道具を対象に同じことをしてみるよ」
僕は魔力感知の範囲を百メートルまで拡大した。そこかしこに魔石の反応を感じるけれど、どれも微細だ。
その全てを対象に僕は導線の魔力を分解した。
「ペトロニーア、周囲百メートルの魔道具を全て起動してくれ」
「分かった。全部が作動したらボクは死んじゃうね」
苦笑いしながらペトロニーアは魔力を魔道具に送った。ペトロニーアの魔法で直接スイッチを切り替えることができるのだ。
「⋯⋯動かない。本当にできるだなんて!」
ペトロニーアはのけぞりながら手を叩いて笑った。
言い出したのはペトロニーアなのに意外だったらしい。
「だけどあんまりやりたくない作業だな。はっきり言って難度が高すぎるよ」
「ボクもそう思うよ。そもそも魔道具の魔石は探知されないように巧妙に隠蔽しているんだよ。さっきは黙っていたけれど、一個でも感知できただけで化け物レベルだとボクは思うなぁ」
ついには嫁に化け物認定されてしまった。
だけどペトロニーアが言うのならそうなんだろう。
ここにあるのは世界最高峰の魔道具なのだから。
僕がほんの少し傷ついていることに気が付かずペトロニーアは話を続ける。
「だけどこれで敵について分かったことがあるね。魔道具の発動を阻害した人は、ボク以上の魔道具師かユウトに匹敵する能力者、それ以外には考えられないよ」
「⋯⋯⋯⋯」
ペトロニーアはこの国一番の魔法師であるとともに魔道具師でもある。僕の知る限りでは彼女以上にすごい魔道具を作る人間は知らない。
いや、それどころかペトロニーアの能力はこの世界において突出している。何故なら転移者である僕が元の世界の知識を彼女に伝えたからだ。
そしてペトロニーアが指摘したもう一方の可能性、僕と同等のスキルを持つ可能性のある者。
魔道具に関する異質な助言を与えられる人、僕に匹敵する力を持つ人、そのどちらにも当てはまる人物を僕は一人だけ知っている。
「まさかキョウヤか⋯⋯?」
「ボクもその名前が浮かんできたよ」
キョウヤが力を貸しているのであればペトロニーアの魔道具を止めることが可能かもしれない。転移者にはそれだけの力がある。
「キョウヤのスキルは【生成】。僕とは正反対の力だ」
キョウヤを鑑定した時のことを思い出すと頭に彼の屈託のない笑顔が浮かんできた。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる