22 / 34
第22話:求婚
しおりを挟む
「いやー、ユウトのカレーはまじで美味いな!」
僕の警戒虚しく、キョウヤはマトンカレーを満面の笑みで頬張っている。
僕たちはすっかり打ち解け、お互いを呼び捨てで呼ぶことになった。あの緊張感を返してくれ。
これが演技だとしたら大した者だと思うけれど、おそらくキョウヤはカレーに対して警戒心を持っていないと思う。もちろん転移者に効果がないと知っていれば食べるかもしれないけれど、それなりに勇気のいることだろう。
「俺、こっちに来て初めてカレーを食べたとき涙が出たよ。まさか食べられると思っていなかったからさぁ」
「あぁ分かるよ、その気持ち。だから僕も必死で作ったんだよねー」
「こっちに来てから一年半くらい経つんだけど、白米とか唐揚げを食べた時よりもカレー食べた時の方がなんだか嬉しかったなぁ。味付けにはまだ改良の余地があると思ったけどさぁ」
キョウヤは僕より一年以上遅れてこの世界に来たらしい。
どんな生活を送ってきたのか分からないけれど、きっと寂しい思いをしていたのだろう。
「キョウヤの家のカレーってどんなだった? 僕の家は玉ねぎとニンジン、ジャガイモは普通であとは豚肉だったんだよ」
「俺の家は牛肉だったなぁ。母さんが辛いもの好きだったから辛口のカレーでさ。早く大人になりたくてヒーヒー言いながら俺も食ってたよ」
僕は久しぶりに元の世界の話をして、キョウヤと笑い合った。同い年だと分かったのもあって久しぶりに懐かしい話をすることができた。
その後、お腹いっぱい食べてからキョウヤは神聖国の駐屯地に戻って行った。
アルトゥリアスのことを奪還したいのかと思ったけれど、彼が元気だと分かるとそれ以上のことは聞いてこなかったし、二人で話すこともないようだった。
キョウヤと僕が楽しげに話すのをみてアルトゥリアスは幾分冷静さを取り戻したようだった。自分が捕虜だと理解したのも大きかったのかもしれない。
◆
それから三日間、僕たちは神聖国と帝国に動きがないのか見張り続けていた。
離れたところにいたエレノアとソフィアも合流して森に築いた仮拠点にやってきた。潜伏必要もないと思ってみんなで作ったのだ。
キョウヤも毎日のようにやってきて、一緒にご飯を食べながら話すと帰っていった。やはりこの世界に転移して来て寂しかったのかもしれない。
エレノアはそんなキョウヤによく話しかけていた。キョウヤは神聖国の上層部と繋がりがあるようなので情報を得ているようだ。
エレノアは僕たちが元いた世界の話もキョウヤから聞いているようだ。僕の故郷の話ということでかなり興味があることらしい。
そしてさらに二日が経った後、両軍は撤退を始めた。
エレノアの話では、神聖国は最終的にはキョウヤを停戦交渉の使者として派遣していたらしく、エレノアとキョウヤの間でいつの間にか条件のすり合わせが終わっていたようだ。
帝国の方はエレノアが事前に帝都で交渉していたので、こちらもつつがなく条件を飲むことになったそうだ。
◆
仮拠点でお茶を飲みながら僕はエレノアと今回のことを振り返っていた。明日帰国を始めるのでゆっくりできるのは今日までだ。
「帝国と神聖国は何でこんなに簡単に停戦に踏み切ったんだ? 武力で僕達に敵わないとしても他にいろんな要素はあっただろう?」
あまりにもあっさりだったので僕はエレノアに聞いた。
「二つの要素があるわね。一つは神の遣いであるユウト直々の介入だったこと。そのことによって『神は戦いを望んでいない』と考える人が増えて、両国は大義を失ったわ」
「なるほどね。納得はいかないけれど理解はできるよ」
「もう一つはユウトからカレーを貰えることになったというのが大きいわね。両国とも商会を経由せずにユウトからカレースパイスを直接賜るということをかなり重視しているみたい。そうすることで『神に選ばれた国』とみなされるから戦争するよりも価値があるのね」
「その風潮はよく分からないけれど、そう思われるんだとしたらこれからは今以上に慎重に動く必要があるね」
僕とカレーが世界にもたらす影響が大きすぎる。僕がカレー依存症を甘くみていたことが戦争のきっかけだけれど、依存症になった人達の執念もかなり軽く見ていた。
「私も改めて気をつけるわ。今回はユウト達のおかげで有利に交渉を進めることができたけれど、簡単にカレーを差し出していたらキリがなくなるからね」
「そういう意味では最初からカレーの供給量を増やすだけでは解決にならなかったんだね」
「えぇ、おそらくそうだわ」
「なかなか難しいもんだなぁ」
天を仰ぐとエレノアはクスクス笑った。
その様子は王女らしく優雅だった。だけどひとたびカレーを食してしまえばエレノアでさえもその影響から逃れることはできない。
今回のことを受けて僕はカレーには麻薬に匹敵するような依存性があるのではないかと考えるようになった。
依存性の極めて強い薬物が元の世界にもあったけれど、カレーはそれに匹敵する効果を持っているかもしれない。
もしそうだとしたらみんなはカレーの成分によって本当に神の存在を感じてしまっているのかもしれない。
僕の【鑑定】ではそこまで知ることはできないのだけど、何か対処する方法がないか考えてみる必要がありそうだ。
「ねぇ、ユウト」
思索に耽っているとエレノアが僕の顔を覗き込んできた。
「何?」
「あなたが両軍の空に現れたとき、私も遠見の魔法であなたのことを見ていたのよ?」
「えっ、そうなの? 流石に遠くなかった?」
「ペトロニーアが新しい魔道具を用意してくれたのよ」
「そ、そうなんだ。どうだった?」
結構ノリノリで役を演じてしまったので、今更掘り返されると少し恥ずかしい。
だけど僕のそんな様子は気にも留めずエレノアは危ない女のようなトロンとした目になった。
「すごく格好良かったわ。私が想像していた以上の出来だった」
「そうかな⋯⋯?」
手放しに褒められるのもそれはそれで恥ずかしかった。
エレノアはそんな僕に抱きついて言った。
「さすが私の旦那様」
エレノアは『旦那』という言葉を強調した。
改めてエレノアの顔を見ると彼女は不安そうに僕の顔を見つめている。
だけどすぐに舌をぺろっと出しておどけて見せた。
それ見て僕は今回の戦いが終わったらエレノアにプロポーズしようと思っていたことを思い出した。
エレノアは冗談ですという風を装っているけれど本当は僕がちゃんと約束を守るのか不安なのかもしれない。
国に帰ったらプロポーズの準備を始めようとしていたのだけれど、目の前でそんな顔をされてしまったら放っておくことはできない。
僕はその場でひざまづいた。
エレノアは一瞬困ったような表情になったけれどすぐに僕の行動の意味を察して明るい顔になった。
「⋯⋯エレノア」
「はい!」
「タメリの森で初めて出会った時から君ほど美しい人はいないと思っていた。その時は君とこんな関係になるとは思っていなかったけれど、あのとき君と会えたことはきっと運命だったと思うんだ」
エレノアは何度も頷いている。
「エレノア、僕と結婚してくれないだろうか?」
僕は手を差し出した。
するとすぐにエレノアは僕の手を強く握りしめた。
「はい。喜んで!」
僕は顔を上げた。
エレノアの目に涙が滲んでいる。
僕は喜ぶエレノアをゆっくり抱きしめた。
プロポーズの場所が神聖国の森の仮拠点という色気のない場所になってしまったけれど、森で出会った僕たちにぴったりであるようにも感じた。
「エレノア、愛しているよ」
「ユウト、私もよ」
僕たちは見つめ合いながらゆっくりと近づき、口付けを交わした。
プロポーズのキスはいつも通りカレーの味がした。
僕の警戒虚しく、キョウヤはマトンカレーを満面の笑みで頬張っている。
僕たちはすっかり打ち解け、お互いを呼び捨てで呼ぶことになった。あの緊張感を返してくれ。
これが演技だとしたら大した者だと思うけれど、おそらくキョウヤはカレーに対して警戒心を持っていないと思う。もちろん転移者に効果がないと知っていれば食べるかもしれないけれど、それなりに勇気のいることだろう。
「俺、こっちに来て初めてカレーを食べたとき涙が出たよ。まさか食べられると思っていなかったからさぁ」
「あぁ分かるよ、その気持ち。だから僕も必死で作ったんだよねー」
「こっちに来てから一年半くらい経つんだけど、白米とか唐揚げを食べた時よりもカレー食べた時の方がなんだか嬉しかったなぁ。味付けにはまだ改良の余地があると思ったけどさぁ」
キョウヤは僕より一年以上遅れてこの世界に来たらしい。
どんな生活を送ってきたのか分からないけれど、きっと寂しい思いをしていたのだろう。
「キョウヤの家のカレーってどんなだった? 僕の家は玉ねぎとニンジン、ジャガイモは普通であとは豚肉だったんだよ」
「俺の家は牛肉だったなぁ。母さんが辛いもの好きだったから辛口のカレーでさ。早く大人になりたくてヒーヒー言いながら俺も食ってたよ」
僕は久しぶりに元の世界の話をして、キョウヤと笑い合った。同い年だと分かったのもあって久しぶりに懐かしい話をすることができた。
その後、お腹いっぱい食べてからキョウヤは神聖国の駐屯地に戻って行った。
アルトゥリアスのことを奪還したいのかと思ったけれど、彼が元気だと分かるとそれ以上のことは聞いてこなかったし、二人で話すこともないようだった。
キョウヤと僕が楽しげに話すのをみてアルトゥリアスは幾分冷静さを取り戻したようだった。自分が捕虜だと理解したのも大きかったのかもしれない。
◆
それから三日間、僕たちは神聖国と帝国に動きがないのか見張り続けていた。
離れたところにいたエレノアとソフィアも合流して森に築いた仮拠点にやってきた。潜伏必要もないと思ってみんなで作ったのだ。
キョウヤも毎日のようにやってきて、一緒にご飯を食べながら話すと帰っていった。やはりこの世界に転移して来て寂しかったのかもしれない。
エレノアはそんなキョウヤによく話しかけていた。キョウヤは神聖国の上層部と繋がりがあるようなので情報を得ているようだ。
エレノアは僕たちが元いた世界の話もキョウヤから聞いているようだ。僕の故郷の話ということでかなり興味があることらしい。
そしてさらに二日が経った後、両軍は撤退を始めた。
エレノアの話では、神聖国は最終的にはキョウヤを停戦交渉の使者として派遣していたらしく、エレノアとキョウヤの間でいつの間にか条件のすり合わせが終わっていたようだ。
帝国の方はエレノアが事前に帝都で交渉していたので、こちらもつつがなく条件を飲むことになったそうだ。
◆
仮拠点でお茶を飲みながら僕はエレノアと今回のことを振り返っていた。明日帰国を始めるのでゆっくりできるのは今日までだ。
「帝国と神聖国は何でこんなに簡単に停戦に踏み切ったんだ? 武力で僕達に敵わないとしても他にいろんな要素はあっただろう?」
あまりにもあっさりだったので僕はエレノアに聞いた。
「二つの要素があるわね。一つは神の遣いであるユウト直々の介入だったこと。そのことによって『神は戦いを望んでいない』と考える人が増えて、両国は大義を失ったわ」
「なるほどね。納得はいかないけれど理解はできるよ」
「もう一つはユウトからカレーを貰えることになったというのが大きいわね。両国とも商会を経由せずにユウトからカレースパイスを直接賜るということをかなり重視しているみたい。そうすることで『神に選ばれた国』とみなされるから戦争するよりも価値があるのね」
「その風潮はよく分からないけれど、そう思われるんだとしたらこれからは今以上に慎重に動く必要があるね」
僕とカレーが世界にもたらす影響が大きすぎる。僕がカレー依存症を甘くみていたことが戦争のきっかけだけれど、依存症になった人達の執念もかなり軽く見ていた。
「私も改めて気をつけるわ。今回はユウト達のおかげで有利に交渉を進めることができたけれど、簡単にカレーを差し出していたらキリがなくなるからね」
「そういう意味では最初からカレーの供給量を増やすだけでは解決にならなかったんだね」
「えぇ、おそらくそうだわ」
「なかなか難しいもんだなぁ」
天を仰ぐとエレノアはクスクス笑った。
その様子は王女らしく優雅だった。だけどひとたびカレーを食してしまえばエレノアでさえもその影響から逃れることはできない。
今回のことを受けて僕はカレーには麻薬に匹敵するような依存性があるのではないかと考えるようになった。
依存性の極めて強い薬物が元の世界にもあったけれど、カレーはそれに匹敵する効果を持っているかもしれない。
もしそうだとしたらみんなはカレーの成分によって本当に神の存在を感じてしまっているのかもしれない。
僕の【鑑定】ではそこまで知ることはできないのだけど、何か対処する方法がないか考えてみる必要がありそうだ。
「ねぇ、ユウト」
思索に耽っているとエレノアが僕の顔を覗き込んできた。
「何?」
「あなたが両軍の空に現れたとき、私も遠見の魔法であなたのことを見ていたのよ?」
「えっ、そうなの? 流石に遠くなかった?」
「ペトロニーアが新しい魔道具を用意してくれたのよ」
「そ、そうなんだ。どうだった?」
結構ノリノリで役を演じてしまったので、今更掘り返されると少し恥ずかしい。
だけど僕のそんな様子は気にも留めずエレノアは危ない女のようなトロンとした目になった。
「すごく格好良かったわ。私が想像していた以上の出来だった」
「そうかな⋯⋯?」
手放しに褒められるのもそれはそれで恥ずかしかった。
エレノアはそんな僕に抱きついて言った。
「さすが私の旦那様」
エレノアは『旦那』という言葉を強調した。
改めてエレノアの顔を見ると彼女は不安そうに僕の顔を見つめている。
だけどすぐに舌をぺろっと出しておどけて見せた。
それ見て僕は今回の戦いが終わったらエレノアにプロポーズしようと思っていたことを思い出した。
エレノアは冗談ですという風を装っているけれど本当は僕がちゃんと約束を守るのか不安なのかもしれない。
国に帰ったらプロポーズの準備を始めようとしていたのだけれど、目の前でそんな顔をされてしまったら放っておくことはできない。
僕はその場でひざまづいた。
エレノアは一瞬困ったような表情になったけれどすぐに僕の行動の意味を察して明るい顔になった。
「⋯⋯エレノア」
「はい!」
「タメリの森で初めて出会った時から君ほど美しい人はいないと思っていた。その時は君とこんな関係になるとは思っていなかったけれど、あのとき君と会えたことはきっと運命だったと思うんだ」
エレノアは何度も頷いている。
「エレノア、僕と結婚してくれないだろうか?」
僕は手を差し出した。
するとすぐにエレノアは僕の手を強く握りしめた。
「はい。喜んで!」
僕は顔を上げた。
エレノアの目に涙が滲んでいる。
僕は喜ぶエレノアをゆっくり抱きしめた。
プロポーズの場所が神聖国の森の仮拠点という色気のない場所になってしまったけれど、森で出会った僕たちにぴったりであるようにも感じた。
「エレノア、愛しているよ」
「ユウト、私もよ」
僕たちは見つめ合いながらゆっくりと近づき、口付けを交わした。
プロポーズのキスはいつも通りカレーの味がした。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる