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第19話:『悪魔』
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アルトゥリアス・ドーンブレイカーは神聖シオネル王国の騎士団で中隊長を務めている。
金色の髪、整った顔立ちの彼は遠くから見れば華やかに見えるだろう。
しかしよく見ると顔は青白く、目は落ち窪んでいるのにギラギラと滾っている。
明らかに不気味であるけれどそのことに気づく者は神聖国にはいなかった。
なぜなら前線にいる人はみんな同じような顔をしているからだ。
神聖国の軍はいまエルディリア大平原に布陣していて、反対側にいる帝国軍と見合っている。
エルディリア大平原は元々帝国の領地だったが、これまでの小競り合いで神聖国が侵入し、今回の決戦の地となった。
本来であればその戦果を喜ぶべきであるが、反対に帝国に侵入された地域もあり、国境付近はどちらの国が占領しているのか分からないような混乱状態にある。
アルトゥリアスはここのところ正体不明のイライラに蝕まれていた。
貴公子と呼ばれていた頃の姿はなく、思い通りにいかないとすぐに怒りを表に出し、殴り掛かるような男になってしまった。
だがそんな変化に本人は気づいていない。浮かび上がる衝動に身を任せることしかできず混乱をまき散らすだけの存在になり下がっている。
「帝国を滅してやる。帝国を滅してやる。帝国を滅してやる⋯⋯」
アルトゥリアスは何度も同じことを呟く。
彼の心の中にはまだ冷静な判断を下せる部分もあったのだけれど、本能的に動く部分が暴走してなすがままになっている。
そんなアルトゥリアスが開戦の合図を待たずに突撃しようと動き始めた時、自分に異常が生じていることに気がついた。
口から唾液が溢れていて、いつのまにか頬を伝わり顎から落ちている。
飢餓感とも表現できる激情が湧いて「それを手に入れろ!」と強い命令が脳に鳴り響く。
「カレーだ⋯⋯」
誰かがそう呟いた。
その声を聞いた瞬間、アルトゥリアスの頭の中はカレーに対する狂気的な想いで塗りつぶされた。
同時に、久しぶりに本物のカレーの匂いを嗅いだことでアルトゥリアスの脳は少しだけ本来の機能を取り戻した。
自分に何か異常が生じていることを彼は理解し、周囲を見渡した。
するとすぐに自分たちの環境が変化していることに気がついた。
その日は快晴で風が心地の良い日だった。
布陣を始めたのも夜が明けてからだったので太陽は燦々と輝いていた。
そのはずなのに辺りはどんどんと暗くなり、黒い雲が空を覆い始めている。
周囲の兵士たちも次々に正気に戻り、「何事だ?」と口々に騒ぎ出している。
彼らは突然立ち込めたカレーの匂いと天変地異にパニックになり、ただ立ち尽くすことしかできなくなっていた。
「空に何かが浮いてるぞ!」
どこかで大きな声を上げた者がいた。
声に合わせて空を見ると神聖国軍と帝国軍の間に浮いているものがある。
アルトゥリアスはそれが人だとすぐに分かった。
漆黒の外套を着た人間が上から見下ろしている。
その人間はゆっくりと手を広げながら天を見た。
つられてアルトゥリアスも雲が広がる暗い空を見た。
その人間が手を広げる動きに合わせて雲がかき分けられ、空いた隙間から光が差し込んでくる。
その光は浮いている人間を照らし、幻想的な空気を作っている。
その光景を見てアルトゥリアスは背筋にぞくっとしたものを感じた。
まるで背骨に敏感な毛が生えて、それを逆撫でされたように悍ましい心地だった。
これから起きることを予感し、アルトゥリアスは逃げたい気持ちに駆られた。
周囲の仲間達と力を合わせないと恐ろしいことが起きる気がしてならなかった。だけどアルトゥリアスが焦って周りの兵士を見ると彼らは恍惚とした表情で上空の脅威を眺めていた。
アルトゥリアスは「魅せられるんじゃない」と叱責したい気持ちで一杯になったけれど、自分以外の人間はもう手遅れなのだと何故だか分かってしまった。
あの圧倒的な存在感に他の人たちは飲まれてしまったのだ。
それくらいに強烈なプレッシャーを空の人間は放っている。
諦めを胸にアルトゥリアスが空に視線を戻すと、声が聞こえてきた。
「——神の雷」
それは男の声だった。
甘美で怖気の立つ音がアルトゥリアスの心を竦ませる。
空の男は右手を振り上げ、途轍もない量の魔力を一瞬で集めた。
そして即座にそれを地上に降ろした。
それが見えたのは一瞬だった。
白銀に輝く閃光が地面に向かって走り、大地に到達したと思えば「じゅわっ」という音を発して消えてしまった。
アルトゥリアスはおそるおそる雷が落ちた方向に目を向けた。
そこにはとても人間の所業だとは思えないほどの大穴が空いていた。
「ひ、ひぃ⋯⋯」
いつのまにかアルトゥリアスは地に腰を下ろしていた。
力が入らず立っていることができない。
目からは涙がこぼれ、鼻水も垂れている。
「た、た、たすけてくれ⋯⋯」
声に出してみたけれど息が足りず、囁くような大きさにしかならなかった。
アルトゥリアスはなんとか逃げようともがき続けた。
這いつくばってでもここから立ち去ろうとしたけれど、身体は反応せずどうすることもできない。
そんな中で不意にアルトゥリアスの耳に周囲の者たちの声が聞こえてきた。
仲間達はこんな状況でもしっかりとした声を出せるようだ。
「神が降臨なされた⋯⋯」
「大いなる神よ、私たちに救いをお与えください」
「これが神の御意志なのか⋯⋯?」
アルトゥリアスは自分の耳を疑った。
力を振り絞って周りを見ると、みんな上空の存在を崇めるような様子を見せている。
歓喜に震えて涙を流す者までいる始末だ。
アルトゥリアスにはどうしてもあれが神には見えなかった。
ここまで人を恐怖で染め上げる存在などアルトゥリアスは一つしか知らない。
だから全身全霊をかけて声を上げた。
あれに騙されてしまっている者達を助けたい一心で大きな声を上げた。
「悪魔だ!!!!! 悪魔が現れたぞ!!!!!」
しかしそんな努力も空しく、アルトゥリアスは狂気に染まった仲間達に囲まれて延々と暴行を受けた。
金色の髪、整った顔立ちの彼は遠くから見れば華やかに見えるだろう。
しかしよく見ると顔は青白く、目は落ち窪んでいるのにギラギラと滾っている。
明らかに不気味であるけれどそのことに気づく者は神聖国にはいなかった。
なぜなら前線にいる人はみんな同じような顔をしているからだ。
神聖国の軍はいまエルディリア大平原に布陣していて、反対側にいる帝国軍と見合っている。
エルディリア大平原は元々帝国の領地だったが、これまでの小競り合いで神聖国が侵入し、今回の決戦の地となった。
本来であればその戦果を喜ぶべきであるが、反対に帝国に侵入された地域もあり、国境付近はどちらの国が占領しているのか分からないような混乱状態にある。
アルトゥリアスはここのところ正体不明のイライラに蝕まれていた。
貴公子と呼ばれていた頃の姿はなく、思い通りにいかないとすぐに怒りを表に出し、殴り掛かるような男になってしまった。
だがそんな変化に本人は気づいていない。浮かび上がる衝動に身を任せることしかできず混乱をまき散らすだけの存在になり下がっている。
「帝国を滅してやる。帝国を滅してやる。帝国を滅してやる⋯⋯」
アルトゥリアスは何度も同じことを呟く。
彼の心の中にはまだ冷静な判断を下せる部分もあったのだけれど、本能的に動く部分が暴走してなすがままになっている。
そんなアルトゥリアスが開戦の合図を待たずに突撃しようと動き始めた時、自分に異常が生じていることに気がついた。
口から唾液が溢れていて、いつのまにか頬を伝わり顎から落ちている。
飢餓感とも表現できる激情が湧いて「それを手に入れろ!」と強い命令が脳に鳴り響く。
「カレーだ⋯⋯」
誰かがそう呟いた。
その声を聞いた瞬間、アルトゥリアスの頭の中はカレーに対する狂気的な想いで塗りつぶされた。
同時に、久しぶりに本物のカレーの匂いを嗅いだことでアルトゥリアスの脳は少しだけ本来の機能を取り戻した。
自分に何か異常が生じていることを彼は理解し、周囲を見渡した。
するとすぐに自分たちの環境が変化していることに気がついた。
その日は快晴で風が心地の良い日だった。
布陣を始めたのも夜が明けてからだったので太陽は燦々と輝いていた。
そのはずなのに辺りはどんどんと暗くなり、黒い雲が空を覆い始めている。
周囲の兵士たちも次々に正気に戻り、「何事だ?」と口々に騒ぎ出している。
彼らは突然立ち込めたカレーの匂いと天変地異にパニックになり、ただ立ち尽くすことしかできなくなっていた。
「空に何かが浮いてるぞ!」
どこかで大きな声を上げた者がいた。
声に合わせて空を見ると神聖国軍と帝国軍の間に浮いているものがある。
アルトゥリアスはそれが人だとすぐに分かった。
漆黒の外套を着た人間が上から見下ろしている。
その人間はゆっくりと手を広げながら天を見た。
つられてアルトゥリアスも雲が広がる暗い空を見た。
その人間が手を広げる動きに合わせて雲がかき分けられ、空いた隙間から光が差し込んでくる。
その光は浮いている人間を照らし、幻想的な空気を作っている。
その光景を見てアルトゥリアスは背筋にぞくっとしたものを感じた。
まるで背骨に敏感な毛が生えて、それを逆撫でされたように悍ましい心地だった。
これから起きることを予感し、アルトゥリアスは逃げたい気持ちに駆られた。
周囲の仲間達と力を合わせないと恐ろしいことが起きる気がしてならなかった。だけどアルトゥリアスが焦って周りの兵士を見ると彼らは恍惚とした表情で上空の脅威を眺めていた。
アルトゥリアスは「魅せられるんじゃない」と叱責したい気持ちで一杯になったけれど、自分以外の人間はもう手遅れなのだと何故だか分かってしまった。
あの圧倒的な存在感に他の人たちは飲まれてしまったのだ。
それくらいに強烈なプレッシャーを空の人間は放っている。
諦めを胸にアルトゥリアスが空に視線を戻すと、声が聞こえてきた。
「——神の雷」
それは男の声だった。
甘美で怖気の立つ音がアルトゥリアスの心を竦ませる。
空の男は右手を振り上げ、途轍もない量の魔力を一瞬で集めた。
そして即座にそれを地上に降ろした。
それが見えたのは一瞬だった。
白銀に輝く閃光が地面に向かって走り、大地に到達したと思えば「じゅわっ」という音を発して消えてしまった。
アルトゥリアスはおそるおそる雷が落ちた方向に目を向けた。
そこにはとても人間の所業だとは思えないほどの大穴が空いていた。
「ひ、ひぃ⋯⋯」
いつのまにかアルトゥリアスは地に腰を下ろしていた。
力が入らず立っていることができない。
目からは涙がこぼれ、鼻水も垂れている。
「た、た、たすけてくれ⋯⋯」
声に出してみたけれど息が足りず、囁くような大きさにしかならなかった。
アルトゥリアスはなんとか逃げようともがき続けた。
這いつくばってでもここから立ち去ろうとしたけれど、身体は反応せずどうすることもできない。
そんな中で不意にアルトゥリアスの耳に周囲の者たちの声が聞こえてきた。
仲間達はこんな状況でもしっかりとした声を出せるようだ。
「神が降臨なされた⋯⋯」
「大いなる神よ、私たちに救いをお与えください」
「これが神の御意志なのか⋯⋯?」
アルトゥリアスは自分の耳を疑った。
力を振り絞って周りを見ると、みんな上空の存在を崇めるような様子を見せている。
歓喜に震えて涙を流す者までいる始末だ。
アルトゥリアスにはどうしてもあれが神には見えなかった。
ここまで人を恐怖で染め上げる存在などアルトゥリアスは一つしか知らない。
だから全身全霊をかけて声を上げた。
あれに騙されてしまっている者達を助けたい一心で大きな声を上げた。
「悪魔だ!!!!! 悪魔が現れたぞ!!!!!」
しかしそんな努力も空しく、アルトゥリアスは狂気に染まった仲間達に囲まれて延々と暴行を受けた。
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