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第5話:困惑
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カレー依存症に対抗するために僕は魔法団長ペトロニーアに協力してもらっていた。
毎日のように彼女と会っていたので自然と距離が近くなっていたけれど、僕がエレノアと恋人同士であるることはペトロニーアも知っているはずなので僕は特に気にしていなかった。
だけどある日、いつものように二人で魔道具の開発をしている時にペトロニーアが抱きついてきた。
「ペ、ペトロニーア⋯⋯どうしたの?」
「ねぇ、ユウト⋯⋯。最近ボクの頭からキミのことが離れないんだ。キミが手の届かないところに行ってしまうと思うと不安で夜も眠れないよ」
ペトロニーアは淡々とした性格で感情を表に出すことがあまりない。
そんな彼女が苦しそうに話すのを見て、僕の胸は締め付けられた。
これもカレー依存症の影響なのだろうか?
「ねぇ、ユウト、ギューっとして?」
ペトロニーアは初めて聞くような甘い声を出して僕の胸に顔を擦り付ける。
正直抱きしめたい衝動に駆られたけれど、僕はペトロニーアの頭をポンポンとするに留めた。
しばし間があった後、ペトロニーアは顔を上げてから僕に囁いた。
「ボクは身も心もユウトに捧げる気持ちだよ?」
「だけど僕にはエレノアが⋯⋯」
精一杯の抵抗だった。だけどペトロニーアはくしゃっとした笑顔を浮かべて言った。
「⋯⋯エレノア様もね、ボクだったらユウトと仲良くしていいって言ってたから大丈夫だよ」
「えっ? どういうこと?」
「この前、ボクとソフィア様にそう言ったの。ユウトを一緒に支えて来たボク達だったら身体の関係を持っても良いって」
僕は頭を殴られたような衝撃を感じた。
エレノアがそんなことを言い出すとは思っていなかったからだ。
この世界は貴族であっても一夫一妻が普通だし、国王陛下も王妃殿下以外に妻はいない。
「すぐには気持ちが変わらないかもしれないけれど、考えてみて」
ペトロニーアはそう言い放つとまた元の読めない表情になって、自分の仕事を始めた。
◆
いくつかの仕事を片付けた後、僕はエレノアに会いに行っていた。
政務をしていたら後にしようと思っていたけれど、僕が尋ねるとエレノアは待っていたかのように僕を部屋に招いた。
「そろそろ来る頃だと思っていたわ、ユウト」
エレノアはニコッと笑ってから話を続けた。
「ペトロニーアから私が話したことを聞いたんでしょ? 今日は魔法研究所でやることがあるって言っていたし」
「そうだよ。分かっているなら話は早いけど、どうしてあんなことを言ったんだ? 僕が愛しているのはエレノアだけなのに⋯⋯」
そう言うとエレノアは困ったような顔をした。僕はそんなに変なことを言ったつもりはないよ。
「⋯⋯ユウトは私と結婚するつもりはある?」
「もちろんあるよ。エレノアとしか考えられない」
「そう言ってくれて嬉しいわ」
エレノアはモジモジしながらそう答えた。
その姿はとても美しかった。
「いまさらそんなことを聞かれても困るよ。いつも気持ちを伝えていたつもりだったんだけどなぁ⋯⋯」
僕が困ったような顔をするとエレノアは僕の手を握り、まっすぐに目を見つめて言った。
「私も同じ気持ちよ? ユウトしか考えられない。あなたと添い遂げるつもりなの」
「僕も一緒だよ?」
「それは分かっているわ」
「じゃあなんであんなことを言ったの?」
僕が改めてそう聞くとエレノアは顔を引き締めた。
「⋯⋯私だけでは力不足なの。どんどん大きなことを成し遂げていくユウトを支えるには私だけではきっと足りなくなる。ソフィアやペトロニーアだけじゃなくて、他の人の力もいずれは借りていく必要があるわ」
「そんなことないさ。僕はエレノアがいてくれたら幸せだよ?」
「ううん、私にはわかるの。あなたはそれぐらいにすごいんだから」
エレノアは晴れやかな笑顔をしているけれど、僕はそのことに納得いかなかった。
「百歩譲って手助けが必要な状態になったとして、今と同じように助けを求めたら良いんじゃないかな? 別に恋人みたいな関係になる必要はないよね?」
「ユウト、あなたペトロニーアを一生結婚させないつもり? 結婚したら旦那さんの意向に沿わなければならないし、今と同じようにあなたと二人で研究することもできなくなるわ」
そう言われて僕はやっと気がついた。
結婚してもいまみたいに助けてほしいと言うのは確かに僕の単なるわがままなのかもしれない。
「そっかぁ、そうだよねぇ⋯⋯」
「誰かと結婚しても協力してくれる気持ちは変わらないと思うけれど、時間は限られるし、二人で部屋にこもって何日も研究するなんてことはできないわ。ペトロニーアとは事情が少し違うけれどソフィアについても似たようなものね」
そう言いながらエレノアは僕の目をまっすぐ見た。
「——だけどあの二人はユウトのことを好いているみたいだし、みんなにとってメリットのある選択肢だと私は思ったの。あの二人なら私も良い関係が築けそうだしね」
エレノアは力強く言った。
納得しそうになるけれど、それでもまだ不可解なことは多い。
「色々と言いたいことはあるけれど、仮にエレノアの言う通りソフィアとペトロニーアとも結ばれるのが全員にとって良いことだとしよう。だけどそんなことしたら周りの人も黙っていないよね? 実現できる訳がないと思うんだけど⋯⋯」
「それに関してはきっと問題ないわ。いずれ誰も文句を言わなくから」
「どうして?」
「だって私と結婚したら、ユウトはこの国の王になるんだから」
「え?」
「⋯⋯やっぱり分かっていなかったのね」
エレノアは呆れて項垂れた。
そして「ユウトって抜けてるところがあるのよね。そこが可愛いんだけど⋯⋯」と小声で言った。全部聞こえているよ。
「僕が分かっていないってどういうこと?」
そう問うとエレノアは難しい顔をして説明してくれた。
「ユウト、今やあなたはお父様を凌ぐほどの影響力を持っているのだけれど、その自覚はある?」
「え? ぼ、僕が?」
「そうよ。だから私と結婚するならあなたは当然王になるつもりなのだとみんな思うはずだわ」
「ちょっと待って、どういうこと? もうちょっとゆっくり説明してよ」
僕は飛び上がりながら言った。とんでもない話になっている。
「あなたは今や『神の遣い』よ? 神の食事であるカレーの生産も担っていることを加味すると世界中から注目される存在なの」
「え、そうなの?」
「それだけの権力をあなたは持っているのよ。だからおかしなことになる前に王女と結婚させて王にしてしまった方が良いでしょう? 他の国に取られてしまったらそれこそこの国の損失だしね。実際にお父様はユウトと私の結婚に大賛成だし、ユウトに王位を継がせることになんの懸念もないみたい。私達の子供に後を継がせれば王家の血も保たれるしね」
いつのまにか国王陛下も僕を次代の王にしようとしていたようだ。
「だけど僕がエレノア以外と子供を作ったら今の王家の血は入らなくなってしまうよ? そういう場合ってエレノアとしか子を作らないものじゃないの?」
「普通だったらそうだけど、私との子供に王位を継がせさえすれば誰も文句を言わないと思うわ。それだけユウトの影響力は大きくなっているのよ」
なんだか目が眩んできた。話が大きくてついていけなくなっている。
僕の頭がパンクしているのを察したのかエレノアは話をまとめにかかった。
「あなたはそれだけの功績を立ててきたの。いま多くの人が、ユウトが王になることを望んでいるのよ。だけどあなたが本来そういうことに興味がないことは分かっているから本当に逃げたくなったら教えてね」
そう寂しげに言うエレノアを見て僕の混乱は最高潮に達した。
毎日のように彼女と会っていたので自然と距離が近くなっていたけれど、僕がエレノアと恋人同士であるることはペトロニーアも知っているはずなので僕は特に気にしていなかった。
だけどある日、いつものように二人で魔道具の開発をしている時にペトロニーアが抱きついてきた。
「ペ、ペトロニーア⋯⋯どうしたの?」
「ねぇ、ユウト⋯⋯。最近ボクの頭からキミのことが離れないんだ。キミが手の届かないところに行ってしまうと思うと不安で夜も眠れないよ」
ペトロニーアは淡々とした性格で感情を表に出すことがあまりない。
そんな彼女が苦しそうに話すのを見て、僕の胸は締め付けられた。
これもカレー依存症の影響なのだろうか?
「ねぇ、ユウト、ギューっとして?」
ペトロニーアは初めて聞くような甘い声を出して僕の胸に顔を擦り付ける。
正直抱きしめたい衝動に駆られたけれど、僕はペトロニーアの頭をポンポンとするに留めた。
しばし間があった後、ペトロニーアは顔を上げてから僕に囁いた。
「ボクは身も心もユウトに捧げる気持ちだよ?」
「だけど僕にはエレノアが⋯⋯」
精一杯の抵抗だった。だけどペトロニーアはくしゃっとした笑顔を浮かべて言った。
「⋯⋯エレノア様もね、ボクだったらユウトと仲良くしていいって言ってたから大丈夫だよ」
「えっ? どういうこと?」
「この前、ボクとソフィア様にそう言ったの。ユウトを一緒に支えて来たボク達だったら身体の関係を持っても良いって」
僕は頭を殴られたような衝撃を感じた。
エレノアがそんなことを言い出すとは思っていなかったからだ。
この世界は貴族であっても一夫一妻が普通だし、国王陛下も王妃殿下以外に妻はいない。
「すぐには気持ちが変わらないかもしれないけれど、考えてみて」
ペトロニーアはそう言い放つとまた元の読めない表情になって、自分の仕事を始めた。
◆
いくつかの仕事を片付けた後、僕はエレノアに会いに行っていた。
政務をしていたら後にしようと思っていたけれど、僕が尋ねるとエレノアは待っていたかのように僕を部屋に招いた。
「そろそろ来る頃だと思っていたわ、ユウト」
エレノアはニコッと笑ってから話を続けた。
「ペトロニーアから私が話したことを聞いたんでしょ? 今日は魔法研究所でやることがあるって言っていたし」
「そうだよ。分かっているなら話は早いけど、どうしてあんなことを言ったんだ? 僕が愛しているのはエレノアだけなのに⋯⋯」
そう言うとエレノアは困ったような顔をした。僕はそんなに変なことを言ったつもりはないよ。
「⋯⋯ユウトは私と結婚するつもりはある?」
「もちろんあるよ。エレノアとしか考えられない」
「そう言ってくれて嬉しいわ」
エレノアはモジモジしながらそう答えた。
その姿はとても美しかった。
「いまさらそんなことを聞かれても困るよ。いつも気持ちを伝えていたつもりだったんだけどなぁ⋯⋯」
僕が困ったような顔をするとエレノアは僕の手を握り、まっすぐに目を見つめて言った。
「私も同じ気持ちよ? ユウトしか考えられない。あなたと添い遂げるつもりなの」
「僕も一緒だよ?」
「それは分かっているわ」
「じゃあなんであんなことを言ったの?」
僕が改めてそう聞くとエレノアは顔を引き締めた。
「⋯⋯私だけでは力不足なの。どんどん大きなことを成し遂げていくユウトを支えるには私だけではきっと足りなくなる。ソフィアやペトロニーアだけじゃなくて、他の人の力もいずれは借りていく必要があるわ」
「そんなことないさ。僕はエレノアがいてくれたら幸せだよ?」
「ううん、私にはわかるの。あなたはそれぐらいにすごいんだから」
エレノアは晴れやかな笑顔をしているけれど、僕はそのことに納得いかなかった。
「百歩譲って手助けが必要な状態になったとして、今と同じように助けを求めたら良いんじゃないかな? 別に恋人みたいな関係になる必要はないよね?」
「ユウト、あなたペトロニーアを一生結婚させないつもり? 結婚したら旦那さんの意向に沿わなければならないし、今と同じようにあなたと二人で研究することもできなくなるわ」
そう言われて僕はやっと気がついた。
結婚してもいまみたいに助けてほしいと言うのは確かに僕の単なるわがままなのかもしれない。
「そっかぁ、そうだよねぇ⋯⋯」
「誰かと結婚しても協力してくれる気持ちは変わらないと思うけれど、時間は限られるし、二人で部屋にこもって何日も研究するなんてことはできないわ。ペトロニーアとは事情が少し違うけれどソフィアについても似たようなものね」
そう言いながらエレノアは僕の目をまっすぐ見た。
「——だけどあの二人はユウトのことを好いているみたいだし、みんなにとってメリットのある選択肢だと私は思ったの。あの二人なら私も良い関係が築けそうだしね」
エレノアは力強く言った。
納得しそうになるけれど、それでもまだ不可解なことは多い。
「色々と言いたいことはあるけれど、仮にエレノアの言う通りソフィアとペトロニーアとも結ばれるのが全員にとって良いことだとしよう。だけどそんなことしたら周りの人も黙っていないよね? 実現できる訳がないと思うんだけど⋯⋯」
「それに関してはきっと問題ないわ。いずれ誰も文句を言わなくから」
「どうして?」
「だって私と結婚したら、ユウトはこの国の王になるんだから」
「え?」
「⋯⋯やっぱり分かっていなかったのね」
エレノアは呆れて項垂れた。
そして「ユウトって抜けてるところがあるのよね。そこが可愛いんだけど⋯⋯」と小声で言った。全部聞こえているよ。
「僕が分かっていないってどういうこと?」
そう問うとエレノアは難しい顔をして説明してくれた。
「ユウト、今やあなたはお父様を凌ぐほどの影響力を持っているのだけれど、その自覚はある?」
「え? ぼ、僕が?」
「そうよ。だから私と結婚するならあなたは当然王になるつもりなのだとみんな思うはずだわ」
「ちょっと待って、どういうこと? もうちょっとゆっくり説明してよ」
僕は飛び上がりながら言った。とんでもない話になっている。
「あなたは今や『神の遣い』よ? 神の食事であるカレーの生産も担っていることを加味すると世界中から注目される存在なの」
「え、そうなの?」
「それだけの権力をあなたは持っているのよ。だからおかしなことになる前に王女と結婚させて王にしてしまった方が良いでしょう? 他の国に取られてしまったらそれこそこの国の損失だしね。実際にお父様はユウトと私の結婚に大賛成だし、ユウトに王位を継がせることになんの懸念もないみたい。私達の子供に後を継がせれば王家の血も保たれるしね」
いつのまにか国王陛下も僕を次代の王にしようとしていたようだ。
「だけど僕がエレノア以外と子供を作ったら今の王家の血は入らなくなってしまうよ? そういう場合ってエレノアとしか子を作らないものじゃないの?」
「普通だったらそうだけど、私との子供に王位を継がせさえすれば誰も文句を言わないと思うわ。それだけユウトの影響力は大きくなっているのよ」
なんだか目が眩んできた。話が大きくてついていけなくなっている。
僕の頭がパンクしているのを察したのかエレノアは話をまとめにかかった。
「あなたはそれだけの功績を立ててきたの。いま多くの人が、ユウトが王になることを望んでいるのよ。だけどあなたが本来そういうことに興味がないことは分かっているから本当に逃げたくなったら教えてね」
そう寂しげに言うエレノアを見て僕の混乱は最高潮に達した。
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