207 / 213
第17章:樹龍の愛し子編
第207話:真の目的
しおりを挟む
「ここまでの話を一旦まとめるね。大陸の植物を司る樹龍が目を覚ましそうで、それを鎮める儀式を行うことになった。その巫女に選ばれたのがプラウティアで、教会騎士は強引にプラウティアを教会に連れて行った。私たちは十五日以内に仲間を集めて、教会騎士と戦わなければならない。この教会の騎士との戦いも儀式ということになっていて、『争陣の儀』って言われているんだけどね」
セネカが口を閉じるとニーナが近づいてきて、腕に絡みついた。
「教会騎士と戦うなら協力するよ」
「僕も必ず力になる」
ファビウスも力のこもった目で断言した。だが、そんな二人の行動をプルケルは止めた。
「二人とも、結論を出すのは早いよ。僕が思うにこの話には続きがあるし、まだ交渉は始まっていない。ここまでは前提に過ぎない。そう考えても良いよね?」
セネカは頷いた。ニーナとファビウスは嗜められて口を噤んだ。セネカがニーナの立場だったら同じように反応してマイオルに注意されたかもしれない。
「先に争陣の儀について補足をするけれど、教会騎士と戦うにあたって国やギルドからの支援を受けられることになっているの。ピュロンをはじめとして、訓練を見てくれる人がいる。それと、もし『羅針盤』が参加する事が決まったとしてもあと一人足りないけれど、その人員についてはマイオルに任せてる。王都で作戦を立てているからそれに合わせて人を選ぶって話だったよ」
プルケルは引き続き険しい表情で話を聞いている。
「護衛役の選抜が終わった後、本命の儀式はいつになるんだい?」
「儀式を行うのは次の月詠の日だって。だから、あと二十日くらいだね。その時には森の奥にいなきゃだから、出発はもう少し早くなるみたい」
「準備を整えて儀式をすると考えれば確かに早急ではあるが、国家存亡に関わる事態にしては時間がかかるとも思うが、その点はどうだろうか」
確かにプルケルの言う通りだとセネカは感じた。国が危ないと言っているのに儀式が行われるのは二十日後と比較的後になる。
返答に困っていると隣にいたガイアが口を開いた。
「その点について、ヘルバ氏族の次女でヘルバ氏族長代理のフローリア様に軽く質問したのだが、今のところは『龍が目覚めそう』な状態というだけらしい。詳細はフローリア様も把握していないようだったけれど、月詠の日に行うことにも意味があるのかもしれない」
「かなり複雑な事情がありそうだね。それに三百年も前のことだから全ての記録が残っているわけでもなさそうだ」
セネカは頷いた。
「正直、私たちも細かいことは分かっていない状態。もしかしたら誰も分かっていないことが多いのかもしれない」
「その可能性が高そうだね」
プルケルは困ったように笑った。横を見るとファビウスとニーナはセネカをじっと見ていて、まるで何があってもプラウティアを助けに行くと言っているかのようだった。メネニアはそんな仲間達を静かに見守っている。
そろそろ本題に入らなければならないだろう。
「私たちの第一の目的は争陣の儀に勝ってプラウティアの護衛になること。教会騎士団は格上で、『羅針盤』が入ったとしても勝つのは厳しいと思う」
「自虐ではなく事実を言えば、僕たちは『月下の誓い』に劣っている部分が多いしね」
そう言うプルケルの表情は読めない。セネカは言及しないことにした。
「だけど勝たなくてはならないって私たちは考えている。争陣の儀は教会と王国の代理戦争っていう面があって大きなことになっているけれど、私たちにとっては知ったこっちゃない。そんなことは全ての前座に過ぎないって思っている」
セネカは話の続きで一瞬口を閉ざした。ギィーチョ達との話の後でキトとマイオルが指摘した大事なこと、そしてそれにまつわる覚悟を示さなければならなかった。
「大陸の植物を統べる樹龍。それを鎮める『龍祀の儀』では、巫女が龍と出会って供物を捧げることになっている。その詳細は誰も知らないみたいで、儀式をする巫女がどうなるのかも分かっていないの」
セネカは自分が下を向いていることに気がつき、顔を上げた。いつのまにかガイアが近づいていて、肩に手を添えてくれた。
「プラウティアのお姉ちゃんのフローリアさんは『危険があるかもしれない』って言って、プラウティアが巫女に選ばれた時にすごく悲しそうな顔をしていた。国や教会は大陸の平和を守ることを優先していて、龍の脅威をなくすことしか考えていない」
それはつまりどういうことか。
「⋯⋯プラウティアが危ないかもしれないの。もし教会騎士が護衛に選ばれたらプラウティアの身を樹龍に差し出してでも儀式を遂行すると思う。彼らはそれを必要なことだと思っているだろうし、犠牲になることを褒め称えることすらするかもしれない」
「それは、例えばプラウティアさん自身が捧げ物である可能性を考えているということだろうか」
セネカは頷いた。乱れる息を落ち着けようとしたけれど、それはとても難しかった。
「私はそんなことを認めない」
そして覚悟を示す。
「もしプラウティアに危害が加わりそうだったら、私たちは、『月下の誓い』は樹龍に挑む。相手が本気だったら勝てる訳はないと思っているけど、仲間が傷つけられるのを黙って見ることなんてできない。それが禁忌だとしても、許されないことだとしても、プラウティアを守るって私は決めたの」
セネカは『羅針盤』のみんなを見た。
「プルケル、ストロー、ニーナ、ファビウス、メネニア……。お願い、力を貸して。私たちの真の目的はプラウティアを守ること。相手が教会でも国でも、樹龍であったとしても、私たちはプラウティアを守りたいの。命を賭けてでも!」
「……それは僕たちにも命を賭けろと言っているんだよね?」
プルケルの言葉にセネカは頷いた。とんでもないお願いをしていることは分かっていた。
「対価は、現時点で『月下の誓い』が保有しているスキルに関する知識全て。その中には効率的なレベルアップの方法も含まれている」
プルケルは初めて目を見開いたが、すぐに鋭い表情に変わった。
「君たちのレベルアップには何か秘密があると思っていたけれど、それを得ることができるのか……。本気だね」
「プラウティアを守ることに比べたらそんな情報に価値はないよ。参考情報だけれど、いま『月下の誓い』にはレベル4が四人、レベル3が一人、レベル2が二人いる」
「レベル4が四人!?」
ストローが反応した。あり得ないと言いたげだが、これがあり得てしまうのだから仕方がない。
「他にも国から褒賞が出るみたいだけど、詳細はよく分からなかった。莫大なお金と最高の武器を用意してくれるって言ってたような気がするかな。それに護衛役に選ばれたら、教会やギルドからも支援を受けられるはずだよ」
「破格の報酬だね。君たちが持っているスキルの情報は喉から手が出るほど欲しいものだよ。けれど、死んでしまっては元も子もないというのが正直な感想だね」
プルケルはあくまで冷静な態度を貫いている。
そんな中でファビウスが口を開いた。
「僕は参加するよ」
「ファビウス?」
プルケルは止めようとしたけれど、ファビウスの顔見てやめたようだ。
「僕は一人でも護衛団に加わるよ。みんなには申し訳ないけれど、約束したんだ。僕は必ずプラウティアさんを助ける!」
大きな声でそう言うファビウスを見て、ニーナは息を吐いた。
「ファビ君が行くなら私も行くよ。私が保護者だからね」
「ニーナ、僕が保護者だよ」
ニーナは笑っているが、目の奥には熱い光があった。幼馴染のニーナが付いてくると聞いてファビウスから少しだけ力が抜けた。
そんな二人の様子をプルケル、ストロー、メネニアはじっと見つめていた。いや、プルケルはニーナだけを強く見ていた。
「返事は明日の朝でも良いだろうか?」
プルケルの言葉にセネカは頷いた。
「突然来て、重大な決断をさせることになって申し訳ないと思っている。私たちもここで野営しようと思っているから、何か聞きたいことがあったら私かガイアかピュロンに聞いて欲しい」
セネカはガイアと共に頭を下げた。
「ちなみにピュロンは私たちが龍と戦おうとしていることは知らないから⋯⋯。勘付いているとは思うけどね」
「そうか……。それにしても、君たちが来た時に何かとんでもない事態になっているんだと思ったが、まさか龍と戦うつもりだとは思わなかったよ。それに、話を聞くに樹龍は最上級の格の龍だろう?」
「格が高いのは間違いがないと思う」
「なぜそんな存在と戦うなんていう大それたことを考えたんだい?」
プルケルは信じられないとでも言いたげだ。セネカは少しだけ考えてすぐに答えた。
「プラウティアを助けたいっていうのが一番だけど……この前、最上格の龍と戦って来たからかもしれない」
「そ、それは本当なの?」
何故かメネニアが食いついて来た。セネカが同意を求めるとガイアは口を開いた。
「青く賢き龍と思われる龍と戦って生存して来た。そして、私たち……いや、マイオルが龍に試練を課され、力を示した後で加護を手に入れたんだよ」
その言葉の後には静寂が広がった。
セネカが口を閉じるとニーナが近づいてきて、腕に絡みついた。
「教会騎士と戦うなら協力するよ」
「僕も必ず力になる」
ファビウスも力のこもった目で断言した。だが、そんな二人の行動をプルケルは止めた。
「二人とも、結論を出すのは早いよ。僕が思うにこの話には続きがあるし、まだ交渉は始まっていない。ここまでは前提に過ぎない。そう考えても良いよね?」
セネカは頷いた。ニーナとファビウスは嗜められて口を噤んだ。セネカがニーナの立場だったら同じように反応してマイオルに注意されたかもしれない。
「先に争陣の儀について補足をするけれど、教会騎士と戦うにあたって国やギルドからの支援を受けられることになっているの。ピュロンをはじめとして、訓練を見てくれる人がいる。それと、もし『羅針盤』が参加する事が決まったとしてもあと一人足りないけれど、その人員についてはマイオルに任せてる。王都で作戦を立てているからそれに合わせて人を選ぶって話だったよ」
プルケルは引き続き険しい表情で話を聞いている。
「護衛役の選抜が終わった後、本命の儀式はいつになるんだい?」
「儀式を行うのは次の月詠の日だって。だから、あと二十日くらいだね。その時には森の奥にいなきゃだから、出発はもう少し早くなるみたい」
「準備を整えて儀式をすると考えれば確かに早急ではあるが、国家存亡に関わる事態にしては時間がかかるとも思うが、その点はどうだろうか」
確かにプルケルの言う通りだとセネカは感じた。国が危ないと言っているのに儀式が行われるのは二十日後と比較的後になる。
返答に困っていると隣にいたガイアが口を開いた。
「その点について、ヘルバ氏族の次女でヘルバ氏族長代理のフローリア様に軽く質問したのだが、今のところは『龍が目覚めそう』な状態というだけらしい。詳細はフローリア様も把握していないようだったけれど、月詠の日に行うことにも意味があるのかもしれない」
「かなり複雑な事情がありそうだね。それに三百年も前のことだから全ての記録が残っているわけでもなさそうだ」
セネカは頷いた。
「正直、私たちも細かいことは分かっていない状態。もしかしたら誰も分かっていないことが多いのかもしれない」
「その可能性が高そうだね」
プルケルは困ったように笑った。横を見るとファビウスとニーナはセネカをじっと見ていて、まるで何があってもプラウティアを助けに行くと言っているかのようだった。メネニアはそんな仲間達を静かに見守っている。
そろそろ本題に入らなければならないだろう。
「私たちの第一の目的は争陣の儀に勝ってプラウティアの護衛になること。教会騎士団は格上で、『羅針盤』が入ったとしても勝つのは厳しいと思う」
「自虐ではなく事実を言えば、僕たちは『月下の誓い』に劣っている部分が多いしね」
そう言うプルケルの表情は読めない。セネカは言及しないことにした。
「だけど勝たなくてはならないって私たちは考えている。争陣の儀は教会と王国の代理戦争っていう面があって大きなことになっているけれど、私たちにとっては知ったこっちゃない。そんなことは全ての前座に過ぎないって思っている」
セネカは話の続きで一瞬口を閉ざした。ギィーチョ達との話の後でキトとマイオルが指摘した大事なこと、そしてそれにまつわる覚悟を示さなければならなかった。
「大陸の植物を統べる樹龍。それを鎮める『龍祀の儀』では、巫女が龍と出会って供物を捧げることになっている。その詳細は誰も知らないみたいで、儀式をする巫女がどうなるのかも分かっていないの」
セネカは自分が下を向いていることに気がつき、顔を上げた。いつのまにかガイアが近づいていて、肩に手を添えてくれた。
「プラウティアのお姉ちゃんのフローリアさんは『危険があるかもしれない』って言って、プラウティアが巫女に選ばれた時にすごく悲しそうな顔をしていた。国や教会は大陸の平和を守ることを優先していて、龍の脅威をなくすことしか考えていない」
それはつまりどういうことか。
「⋯⋯プラウティアが危ないかもしれないの。もし教会騎士が護衛に選ばれたらプラウティアの身を樹龍に差し出してでも儀式を遂行すると思う。彼らはそれを必要なことだと思っているだろうし、犠牲になることを褒め称えることすらするかもしれない」
「それは、例えばプラウティアさん自身が捧げ物である可能性を考えているということだろうか」
セネカは頷いた。乱れる息を落ち着けようとしたけれど、それはとても難しかった。
「私はそんなことを認めない」
そして覚悟を示す。
「もしプラウティアに危害が加わりそうだったら、私たちは、『月下の誓い』は樹龍に挑む。相手が本気だったら勝てる訳はないと思っているけど、仲間が傷つけられるのを黙って見ることなんてできない。それが禁忌だとしても、許されないことだとしても、プラウティアを守るって私は決めたの」
セネカは『羅針盤』のみんなを見た。
「プルケル、ストロー、ニーナ、ファビウス、メネニア……。お願い、力を貸して。私たちの真の目的はプラウティアを守ること。相手が教会でも国でも、樹龍であったとしても、私たちはプラウティアを守りたいの。命を賭けてでも!」
「……それは僕たちにも命を賭けろと言っているんだよね?」
プルケルの言葉にセネカは頷いた。とんでもないお願いをしていることは分かっていた。
「対価は、現時点で『月下の誓い』が保有しているスキルに関する知識全て。その中には効率的なレベルアップの方法も含まれている」
プルケルは初めて目を見開いたが、すぐに鋭い表情に変わった。
「君たちのレベルアップには何か秘密があると思っていたけれど、それを得ることができるのか……。本気だね」
「プラウティアを守ることに比べたらそんな情報に価値はないよ。参考情報だけれど、いま『月下の誓い』にはレベル4が四人、レベル3が一人、レベル2が二人いる」
「レベル4が四人!?」
ストローが反応した。あり得ないと言いたげだが、これがあり得てしまうのだから仕方がない。
「他にも国から褒賞が出るみたいだけど、詳細はよく分からなかった。莫大なお金と最高の武器を用意してくれるって言ってたような気がするかな。それに護衛役に選ばれたら、教会やギルドからも支援を受けられるはずだよ」
「破格の報酬だね。君たちが持っているスキルの情報は喉から手が出るほど欲しいものだよ。けれど、死んでしまっては元も子もないというのが正直な感想だね」
プルケルはあくまで冷静な態度を貫いている。
そんな中でファビウスが口を開いた。
「僕は参加するよ」
「ファビウス?」
プルケルは止めようとしたけれど、ファビウスの顔見てやめたようだ。
「僕は一人でも護衛団に加わるよ。みんなには申し訳ないけれど、約束したんだ。僕は必ずプラウティアさんを助ける!」
大きな声でそう言うファビウスを見て、ニーナは息を吐いた。
「ファビ君が行くなら私も行くよ。私が保護者だからね」
「ニーナ、僕が保護者だよ」
ニーナは笑っているが、目の奥には熱い光があった。幼馴染のニーナが付いてくると聞いてファビウスから少しだけ力が抜けた。
そんな二人の様子をプルケル、ストロー、メネニアはじっと見つめていた。いや、プルケルはニーナだけを強く見ていた。
「返事は明日の朝でも良いだろうか?」
プルケルの言葉にセネカは頷いた。
「突然来て、重大な決断をさせることになって申し訳ないと思っている。私たちもここで野営しようと思っているから、何か聞きたいことがあったら私かガイアかピュロンに聞いて欲しい」
セネカはガイアと共に頭を下げた。
「ちなみにピュロンは私たちが龍と戦おうとしていることは知らないから⋯⋯。勘付いているとは思うけどね」
「そうか……。それにしても、君たちが来た時に何かとんでもない事態になっているんだと思ったが、まさか龍と戦うつもりだとは思わなかったよ。それに、話を聞くに樹龍は最上級の格の龍だろう?」
「格が高いのは間違いがないと思う」
「なぜそんな存在と戦うなんていう大それたことを考えたんだい?」
プルケルは信じられないとでも言いたげだ。セネカは少しだけ考えてすぐに答えた。
「プラウティアを助けたいっていうのが一番だけど……この前、最上格の龍と戦って来たからかもしれない」
「そ、それは本当なの?」
何故かメネニアが食いついて来た。セネカが同意を求めるとガイアは口を開いた。
「青く賢き龍と思われる龍と戦って生存して来た。そして、私たち……いや、マイオルが龍に試練を課され、力を示した後で加護を手に入れたんだよ」
その言葉の後には静寂が広がった。
38
お気に入りに追加
603
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
隣国から有能なやつが次から次へと追放されてくるせいで気づいたらうちの国が大国になっていた件
さそり
ファンタジー
カーマ王国の王太子であるアルス・カーマインは父親である王が亡くなったため、大して興味のない玉座に就くことになる。
これまでと変わらず、ただ国が存続することだけを願うアルスだったが、なぜか周辺国から次々と有能な人材がやってきてしまう。
その結果、カーマ王国はアルスの意思に反して、大国への道を歩んでいくことになる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
オカン公爵令嬢はオヤジを探す
清水柚木
ファンタジー
フォルトゥーナ王国の唯一の後継者、アダルベルト・フォルトゥーナ・ミケーレは落馬して、前世の記憶を取り戻した。
ハイスペックな王太子として転生し、喜んだのも束の間、転生した世界が乙女ゲームの「愛する貴方と見る黄昏」だと気付く。
そして自身が攻略対象である王子だったと言うことも。
ヒロインとの恋愛なんて冗談じゃない!、とゲームシナリオから抜け出そうとしたところ、前世の母であるオカンと再会。
オカンに振り回されながら、シナリオから抜け出そうと頑張るアダルベルト王子。
オカンにこき使われながら、オヤジ探しを頑張るアダルベルト王子。
あげく魔王までもが復活すると言う。
そんな彼に幸せは訪れるのか?
これは最初から最後まで、オカンに振り回される可哀想なイケメン王子の物語。
※ 「第15回ファンタジー小説大賞」用に過去に書いたものを修正しながらあげていきます。その為、今月中には完結します。
※ 追記 今月中に完結しようと思いましたが、修正が追いつかないので、来月初めに完結になると思います。申し訳ありませんが、もう少しお付き合い頂けるとありがたいです。
※追記 続編を11月から始める予定です。まずは手始めに番外編を書いてみました。よろしくお願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
偽物の侯爵子息は平民落ちのうえに国外追放を言い渡されたので自由に生きる。え?帰ってきてくれ?それは無理というもの
つくも茄子
ファンタジー
サビオ・パッツィーニは、魔術師の家系である名門侯爵家の次男に生まれながら魔力鑑定で『魔力無し』の判定を受けてしまう。魔力がない代わりにずば抜けて優れた頭脳を持つサビオに家族は温かく見守っていた。そんなある日、サビオが侯爵家の人間でない事が判明した。妖精の取り換えっ子だと神官は告げる。本物は家族によく似た天使のような美少年。こうしてサビオは「王家と侯爵家を謀った罪人」として国外追放されてしまった。
隣国でギルド登録したサビオは「黒曜」というギルド名で第二の人生を歩んでいく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる