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第17章:樹龍の愛し子編
第205話:ニエ
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勉強漬け。それがプラウティアの大聖堂二日目の感想だった。
初日、プラウティアはゼノンから説明を受け、自分の境遇に関する理解を深めた。自分はヘルバの巫女として樹龍に会い、儀式を行うことになる。そして、護衛役を決めるために第三騎士団と『月下の誓い』が戦うが、自分は巫女として第三騎士団側にいなければならない。
争陣の儀では、十一人の護衛団が一人の巫女を守りながら戦うことになる。護衛団が全滅するか巫女を奪われると勝負が決まるのだが、プラウティアが第三騎士団側の巫女になることは初めから決まっているようだった。
ゼノンの話によれば、教会側はこの期間を利用してプラウティアを味方に引き込もうとしているようだ。そんなことがあるはずもないのにびっくりである。しかし、反抗するとヘルバ氏族や仲間のみんなに迷惑をかけると思って、気持ちを押し殺している。
話を聞けば聞くほど、教会側の独断と横暴が目についてくる。プラウティアがいま教会にいるのも、神の遣いである龍に会う前にその主である女神アターナーに関して学び、立場を理解しろということらしかった。
不本意極まりない勉強だったけれど、おかげで見えてきたこともあった。
まず神の遣いの筆頭は龍であり、それに聖者・聖女などの聖人が続くということが分かった。聖人の認定には様々な条件があるようだけれど、一番簡単なのはルキウスのように【神聖魔法】のスキルを持つことで、細かい要件を満たす必要がないようだ。一方で現在の教皇聖下のように様々な認定を受けることで聖人だと見なされる人も少なくないようだった。
次に、加護についての記述を読むこともできた。表現が抽象的すぎて理解が難しかったが、加護とは神や神の遣いが与える特殊な力のことのようだ。効果についてはさらに曖昧だが、スキルに何らかの影響を与えるものだということは間違いなさそうだった。
神の加護を受けているか否かが聖人認定には重要だ。教会の定義によれば【神聖魔法】を与えられた時点で、ルキウスは神の加護を受けていることになっている。また、龍が神の遣いの中でも位が高い理由として、神と同じように対象に加護を与えられるということがあるようだった。聖者や教皇を始めとして、人はそのような行いを神に許されていないので、格としては劣ってしまうらしい。
神や龍が人に与える加護は、その力が強ければ子孫に受け継がれることもあるらしい。聖人は聖なるスキルを持つ子供を持ちやすいと考える人も多く、教会の中で血統主義が蔓延る理由が分かってしまった。だが反面で、全く関係のない田舎の子供が聖なるスキルを持つこともあるため、歪みが生じ、派閥ができるのだろう。現在の教皇派と聖女派の対立は根深そうだ。
ヘルバ氏族の女が植物系のスキルを持つのも龍の加護が原因だろうとプラウティアは考えた。聖なるスキルではないので教会での地位は低そうだが、何百年も続いていることから加護の力は強力に違いなかった。
プラウティアはこれまで自分の力を呪いだと思っていて、気味が悪かった。その気持ちがなくなる訳ではないが、正体が分かって安心する気持ちも出てきた。ヘルバ氏族が力の源、祝福と呼ぶものはおそらく樹龍の加護なのだ。
マイオルの話によれば、グラディウスは龍の加護について口に出すことができないと言っていたそうだ。それは誓約のせいだが、プラウティアは今回誓約を結ぶ必要がないと聞いている。それだけ巫女の地位が高いのかもしれない。
あのグラディウスが話すことも出来ないほどの内容をいま勉強しているのだと考えると、プラウティアが読んでいる本は強い閲覧制限のかかっているもののはずだ。大聖堂に押し込まれて、ゼノン以外の外の人間と会うことが出来ないのは情報封鎖の意味もあるのかもしれない。
最後に、プラウティアの想像以上に教会がレベルアップを神聖視しているかもしれないということが分かった。プラウティアはそんな話を聞いたことがなかったが、読んだ本によればレベル5になった者は神に選ばれし人間だと見なされそうだったし、聖人に準ずる福者の要件の一つにレベル制限もあった。このことは一般の信徒には明かされていないのではないだろうか。
普通、聖職者のスキルレベルは上げにくいはずなので、その種のスキルの熟練度を上げられる砂漠の薔薇が重宝されるのも理解できる。また反対に、冒険者はレベルが上がりやすいはずだが、教会内には毛嫌いする人が存在する。この部分ももしかしたらレベルに関する思想が影響しているのかもしれないとプラウティアは考えるようになった。
◆
三日目からも勉強は続いたが、ヴェルディアへの移動や争陣の儀のことを考えて、プラウティアは第三騎士団の訓練を見ることが多くなった。
彼らの動きは統率が取れていて、警護や護衛に長けているとの話し通り、実力はかなり高そうだった。
プラウティアは目立たない格好で離れた場所から見ていたのだが、何人かは存在に気がついていそうだった。
フォルティウスと話す機会もあったが、彼は少し大人しかったものの、プラウティアに謙るのが嫌なように見えた。争陣の儀については、とりあえず護衛の騎士の指示に従えばよく、余計な真似をするなという趣旨の話をされた。
見くびられていると分かっていたけれど、プラウティアも彼らの援護をするつもりはないし、仕方がないと話を聞くことにしていた。
ヴェルディアへと出発する日が近づくにつれて、第三騎士団の人と触れ合う機会が増えてきた。
階級が高そうな人ほどプラウティアに対する敵意を持っていそうだったけれど、基本的には思いやりのある人が多かった。
プラウティアは旅に慣れているので気にしたことはなかったけれど、馬車に積む荷物や食事、その他の物資についてもかなり細やかな配慮がなされそうであった。
やや離れて話すとき、彼らはプラウティアのことを『ニエ』と呼んでいるようだった。外では巫女と言うこともできないし、プラウティアの名前を出すことも控えた方が良いのかもしれない。そう考えると、何か都合の良い名前をつける他ない。そういうものだろうと考えていた。
だがあるとき、ふとフローリアに言われた話を思い出した。
『今回の儀式だけど、巫女が最終的にどうなるのか分からないのよ。古い儀式だから情報が欠けていて、危険がないとも言えない状況なの』
今回の龍祀の儀式について、プラウティアは概要だけを聞いている。それによれば、この儀式では目覚めた樹龍に供物を捧げて鎮めるのが目的だった。
「その供物の中に私自身が含まれているのだとしたら……」
贄――その言葉の意味にプラウティアは気が付いてしまった。
初日、プラウティアはゼノンから説明を受け、自分の境遇に関する理解を深めた。自分はヘルバの巫女として樹龍に会い、儀式を行うことになる。そして、護衛役を決めるために第三騎士団と『月下の誓い』が戦うが、自分は巫女として第三騎士団側にいなければならない。
争陣の儀では、十一人の護衛団が一人の巫女を守りながら戦うことになる。護衛団が全滅するか巫女を奪われると勝負が決まるのだが、プラウティアが第三騎士団側の巫女になることは初めから決まっているようだった。
ゼノンの話によれば、教会側はこの期間を利用してプラウティアを味方に引き込もうとしているようだ。そんなことがあるはずもないのにびっくりである。しかし、反抗するとヘルバ氏族や仲間のみんなに迷惑をかけると思って、気持ちを押し殺している。
話を聞けば聞くほど、教会側の独断と横暴が目についてくる。プラウティアがいま教会にいるのも、神の遣いである龍に会う前にその主である女神アターナーに関して学び、立場を理解しろということらしかった。
不本意極まりない勉強だったけれど、おかげで見えてきたこともあった。
まず神の遣いの筆頭は龍であり、それに聖者・聖女などの聖人が続くということが分かった。聖人の認定には様々な条件があるようだけれど、一番簡単なのはルキウスのように【神聖魔法】のスキルを持つことで、細かい要件を満たす必要がないようだ。一方で現在の教皇聖下のように様々な認定を受けることで聖人だと見なされる人も少なくないようだった。
次に、加護についての記述を読むこともできた。表現が抽象的すぎて理解が難しかったが、加護とは神や神の遣いが与える特殊な力のことのようだ。効果についてはさらに曖昧だが、スキルに何らかの影響を与えるものだということは間違いなさそうだった。
神の加護を受けているか否かが聖人認定には重要だ。教会の定義によれば【神聖魔法】を与えられた時点で、ルキウスは神の加護を受けていることになっている。また、龍が神の遣いの中でも位が高い理由として、神と同じように対象に加護を与えられるということがあるようだった。聖者や教皇を始めとして、人はそのような行いを神に許されていないので、格としては劣ってしまうらしい。
神や龍が人に与える加護は、その力が強ければ子孫に受け継がれることもあるらしい。聖人は聖なるスキルを持つ子供を持ちやすいと考える人も多く、教会の中で血統主義が蔓延る理由が分かってしまった。だが反面で、全く関係のない田舎の子供が聖なるスキルを持つこともあるため、歪みが生じ、派閥ができるのだろう。現在の教皇派と聖女派の対立は根深そうだ。
ヘルバ氏族の女が植物系のスキルを持つのも龍の加護が原因だろうとプラウティアは考えた。聖なるスキルではないので教会での地位は低そうだが、何百年も続いていることから加護の力は強力に違いなかった。
プラウティアはこれまで自分の力を呪いだと思っていて、気味が悪かった。その気持ちがなくなる訳ではないが、正体が分かって安心する気持ちも出てきた。ヘルバ氏族が力の源、祝福と呼ぶものはおそらく樹龍の加護なのだ。
マイオルの話によれば、グラディウスは龍の加護について口に出すことができないと言っていたそうだ。それは誓約のせいだが、プラウティアは今回誓約を結ぶ必要がないと聞いている。それだけ巫女の地位が高いのかもしれない。
あのグラディウスが話すことも出来ないほどの内容をいま勉強しているのだと考えると、プラウティアが読んでいる本は強い閲覧制限のかかっているもののはずだ。大聖堂に押し込まれて、ゼノン以外の外の人間と会うことが出来ないのは情報封鎖の意味もあるのかもしれない。
最後に、プラウティアの想像以上に教会がレベルアップを神聖視しているかもしれないということが分かった。プラウティアはそんな話を聞いたことがなかったが、読んだ本によればレベル5になった者は神に選ばれし人間だと見なされそうだったし、聖人に準ずる福者の要件の一つにレベル制限もあった。このことは一般の信徒には明かされていないのではないだろうか。
普通、聖職者のスキルレベルは上げにくいはずなので、その種のスキルの熟練度を上げられる砂漠の薔薇が重宝されるのも理解できる。また反対に、冒険者はレベルが上がりやすいはずだが、教会内には毛嫌いする人が存在する。この部分ももしかしたらレベルに関する思想が影響しているのかもしれないとプラウティアは考えるようになった。
◆
三日目からも勉強は続いたが、ヴェルディアへの移動や争陣の儀のことを考えて、プラウティアは第三騎士団の訓練を見ることが多くなった。
彼らの動きは統率が取れていて、警護や護衛に長けているとの話し通り、実力はかなり高そうだった。
プラウティアは目立たない格好で離れた場所から見ていたのだが、何人かは存在に気がついていそうだった。
フォルティウスと話す機会もあったが、彼は少し大人しかったものの、プラウティアに謙るのが嫌なように見えた。争陣の儀については、とりあえず護衛の騎士の指示に従えばよく、余計な真似をするなという趣旨の話をされた。
見くびられていると分かっていたけれど、プラウティアも彼らの援護をするつもりはないし、仕方がないと話を聞くことにしていた。
ヴェルディアへと出発する日が近づくにつれて、第三騎士団の人と触れ合う機会が増えてきた。
階級が高そうな人ほどプラウティアに対する敵意を持っていそうだったけれど、基本的には思いやりのある人が多かった。
プラウティアは旅に慣れているので気にしたことはなかったけれど、馬車に積む荷物や食事、その他の物資についてもかなり細やかな配慮がなされそうであった。
やや離れて話すとき、彼らはプラウティアのことを『ニエ』と呼んでいるようだった。外では巫女と言うこともできないし、プラウティアの名前を出すことも控えた方が良いのかもしれない。そう考えると、何か都合の良い名前をつける他ない。そういうものだろうと考えていた。
だがあるとき、ふとフローリアに言われた話を思い出した。
『今回の儀式だけど、巫女が最終的にどうなるのか分からないのよ。古い儀式だから情報が欠けていて、危険がないとも言えない状況なの』
今回の龍祀の儀式について、プラウティアは概要だけを聞いている。それによれば、この儀式では目覚めた樹龍に供物を捧げて鎮めるのが目的だった。
「その供物の中に私自身が含まれているのだとしたら……」
贄――その言葉の意味にプラウティアは気が付いてしまった。
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