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第16章:砂漠の薔薇編
第181話:龍に連なる魔物
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次の日、セネカ達はリザードマンの集落の探索を行っていた。この集落はマイオルが【探知】で見つけた中で、魔物がいなかった場所だ。
集落には幾つもの住処が作られている。枝や葉に木の皮を組み合わせたものなので、とても原始的だが、魔物が作ったと思うとかなり文化的である。
家の質や大きさはバラバラだ。石で出来た槌が見つかる家もあるので、鍛冶屋のような役割のリザードマンもいるのかもしれない。
集落には生活感があったが、今もここに魔物が住んでいるのかと言われると、そうではなさそうだとセネカは感じていた。
みんなも同じように思ったみたいで、ここは放棄された集落なのだろうと話している。
マイオルによれば、リザードマンの子供や母と思われる個体ばかりが残っている集落もあるのだという。これはセネカ達が戦って殲滅した群れの住処だろうと思っていて、しっかり調査すれば明らかになることは多いだろう。しかしセネカ達はこれ以上の調査は止めることにした。
何故なら昨日マイオルが新たな領域の情報をみんなに伝えたからだ。
◆
セネカは足音を立てないように森の中を歩いている。隣にはプラウティアがいて、同じように進みながら周囲を注意深く観察している。
少しずつ進んでいくと手に持っていた金属製の器が動いた。この器にはセネカの魔力糸が付いていているので向こう側からの合図があればすぐに分かる。
セネカはプラウティアの肩に触り、糸をぴんぴんと引いて合図をしてから器を耳に当てた。
‘まだ遠いけれど、モノニクスが近くにいるわ。まずは観察優先でお願い’
器を介してマイオルの声が聞こえてくる。耳を近づけていたプラウティアにも聞こえたようで、目を合わせると彼女も頷いた。セネカは了解の意を伝えるために糸を三回引っ張った。
これはセネカが開発した糸電話だ。似たような魔道具の存在を知ったので試しに作ってみたのだが、今のところ役に立っている。糸の性質を適宜変えられるおかげで音質も良いし、利便性が高くなっている。
いまセネカはプラウティアと共に新しい領域の探索を行っている。この二人がパーティの中で斥候に長けていて、それぞれ動物と植物に詳しいので丁度良いのだ。
マイオルの【探知】によると、この領域にはモノニクスのような獣脚やオルニスのような原鳥系の魔物が生息しているらしい。リザードマンの群れも同じように徘徊しているらしいが、群れの中心には上位個体が何匹かいて、殲滅するのは簡単ではないようだ。
プラウティアと共にこの領域に足を踏み入れてから一刻ほどの時間が経ったが、前の領域との違いは明らかだった。シダは多いし、木にはツタが絡んでいる。湿度は高くて虫や動物の数も多そうだ。
先ほどからプラウティアが周囲の植物をまじまじと観察しているので、珍しいものがあるのかもしれない。静かに行動しているものの目つきが違う。珍しい虫もいる気がするので、後でガイアに見てもらったら良い薬の素材が見つかるかもしれない。
良い情報を持ち帰れそうだと力を抜いて辺りを調査していると、金属の器に繋がる糸が強く引っ張られた。
緊急の連絡かもしれないと考えてセネカはプラウティアの肩を叩き、即座に器を耳に当てた。
‘ワイバーンを発見したわ。遠い所を飛んでいるけれど作戦会議をしたいから静かに帰還して’
セネカはプラウティアと顔を見合わせた。プラウティアのくりくりの目が大きく開かれていて、驚いているのがよく分かる。
セネカは糸をぴんぴんぴんと強く引いた後で、来た道をゆっくりと戻り始めた。頭の中はワイバーンと戦うことでいっぱいだった。
マイオル達と合流した後、すぐに見通しの良い場所に移動し、話し合いが始まった。
「ワイバーンって高い山にいるイメージだけど、こんな森にも出現するの?」
「何度か探知したことがあるから反応がワイバーンであることは間違いないけど、確かに一般的な生息地ではないわね……」
セネカの問うとマイオルが答えてくれた。何か意見がないかとみんなの顔を見ているとモフが口を開いた。
「どこかに移動する途中って訳じゃないんだよねぇ?」
「そうね。さっき見た限りでは森の上空をまわっていたわ。まるで偵察するかのような動きに見えたけれど、気のせいかもしれないわ」
「数はどのくらいだったのぉ?」
「この短い時間で二体発見したわ。ある程度の数がいると見た方が良さそうね」
みんなの話を聞きながらセネカはワイバーンの情報を思い返していた。
ワイバーンは銀級相当のパーティであれば充分に戦えるが、空を飛んでいるために相性が出やすい。もし複数匹を相手にしなければならないとしたら銀級上位の実力が必要になるだろう。
ワイバーンは連携をとってくるほど仲間意識の強い魔物ではないが、敵に隙が生じていると思えば乱入してくるくらいには狡猾だ。戦うには覚悟が必要になるだろう。
「プラウティア達の方はどうだった?」
マイオルに聞かれたプラウティアが実際の状況を説明してくれた。植生を含め、環境がかなり変わっているように感じること、珍しい植物や虫がいる可能性が高いことなどが報告の中心だった。
「探索する価値も高いというわけね。あと伝えていなかったけれど、リザードマンの集落もいくつか見つけたわ。行ってみないと分からないけれど、これまで見てきたものとは違う部分がありそうだったわ」
マイオルは情報を付け加えた。マイオルの【探知】では広範な探索が可能で、魔物や魔力の検知に特に優れている。だがマイオルの心理的な影響を大きく受けるため、未知のものに対しては解像度が下がってしまう。
「リザードマンの上位種がいる群れ、その集落、珍しい素材の可能性、そしてワイバーン……。要素がかなり多いな」
ガイアが言う通り、調べたいことが多すぎる。そもそもの目的はこの森の攻略なのだが、どうすれば攻略したことになるかは判断が難しいところだ。
セネカは頭を働かせながらもマイオルに注目していた。マイオルであればこの状況でも適切な方針を探してくれるだろう。そんな風に思っていると彼女と目が合った。
「あたしはワイバーンと戦いたいけど、みんなはどう思っている?」
「私も戦いたい!」
「僕も戦いたいね」
マイオルの問いかけに対して、セネカはすぐに反応した。あとに続いたのはルキウスだ。
「しっかり戦略を練った上でならば、ワイバーンと戦っていいと私は思っている」
「僕も戦ってみたいけれど、リザードマンの上位種は避けたいなぁ」
ガイアとモフは積極的ではないが条件付きでなら戦って良いと思っているようだ。
「私も戦うのは良いと思いますが、ワイバーンが一匹になる状況を狙って奇襲するのが良いと思います」
最後にプラウティアが言った。特に反対ではなさそうなので、このままワイバーンと戦うことになるだろう。
「それじゃあ、ワイバーンと戦うことにしましょうか。その次は集落の調査が良いと思っているけれど、リザードマンの群れと戦うことになるかもしれないから、準備はしたほうがよさそうね」
マイオルの言葉に全員が頷いた。
話が落ち着いたのでセネカはさっきからずっと考えていたことを話すことにした。
「ねぇ、話はそれちゃうけれどさ、リザードマンにワイバーン、モノニクス、オルニス……これって全部龍に連なる魔物達だよね?」
「……僕も思っていた所だよ。リザードマンは龍の仲間と言えなくもないし、モノニクスやワイバーンを下位の龍種だと分類する人もいる」
セネカの言葉にルキウスが同意した。みんなは黙っていて、そのまとめが適切か考えていそうだ。
「奥に進むにつれて魔物は強くなっているし、ワイバーンまで出てきた。もしかしたら、もっと奥には本物の龍がいるかもしれないよ」
セネカが続けると全員の空気が一気に張り詰めた。特にマイオルの顔はこわばっていて肩にも力が入っている。
「……まずは目の前の戦いに集中しましょう。あたしは出来るだけ【探知】をし続けることにするわ。みんなも気づいたことがあったら教えてね」
マイオルは静かにそう言った。その様子はまるで強敵と戦いたい気持ちを必死に押さえつけているようだった。
集落には幾つもの住処が作られている。枝や葉に木の皮を組み合わせたものなので、とても原始的だが、魔物が作ったと思うとかなり文化的である。
家の質や大きさはバラバラだ。石で出来た槌が見つかる家もあるので、鍛冶屋のような役割のリザードマンもいるのかもしれない。
集落には生活感があったが、今もここに魔物が住んでいるのかと言われると、そうではなさそうだとセネカは感じていた。
みんなも同じように思ったみたいで、ここは放棄された集落なのだろうと話している。
マイオルによれば、リザードマンの子供や母と思われる個体ばかりが残っている集落もあるのだという。これはセネカ達が戦って殲滅した群れの住処だろうと思っていて、しっかり調査すれば明らかになることは多いだろう。しかしセネカ達はこれ以上の調査は止めることにした。
何故なら昨日マイオルが新たな領域の情報をみんなに伝えたからだ。
◆
セネカは足音を立てないように森の中を歩いている。隣にはプラウティアがいて、同じように進みながら周囲を注意深く観察している。
少しずつ進んでいくと手に持っていた金属製の器が動いた。この器にはセネカの魔力糸が付いていているので向こう側からの合図があればすぐに分かる。
セネカはプラウティアの肩に触り、糸をぴんぴんと引いて合図をしてから器を耳に当てた。
‘まだ遠いけれど、モノニクスが近くにいるわ。まずは観察優先でお願い’
器を介してマイオルの声が聞こえてくる。耳を近づけていたプラウティアにも聞こえたようで、目を合わせると彼女も頷いた。セネカは了解の意を伝えるために糸を三回引っ張った。
これはセネカが開発した糸電話だ。似たような魔道具の存在を知ったので試しに作ってみたのだが、今のところ役に立っている。糸の性質を適宜変えられるおかげで音質も良いし、利便性が高くなっている。
いまセネカはプラウティアと共に新しい領域の探索を行っている。この二人がパーティの中で斥候に長けていて、それぞれ動物と植物に詳しいので丁度良いのだ。
マイオルの【探知】によると、この領域にはモノニクスのような獣脚やオルニスのような原鳥系の魔物が生息しているらしい。リザードマンの群れも同じように徘徊しているらしいが、群れの中心には上位個体が何匹かいて、殲滅するのは簡単ではないようだ。
プラウティアと共にこの領域に足を踏み入れてから一刻ほどの時間が経ったが、前の領域との違いは明らかだった。シダは多いし、木にはツタが絡んでいる。湿度は高くて虫や動物の数も多そうだ。
先ほどからプラウティアが周囲の植物をまじまじと観察しているので、珍しいものがあるのかもしれない。静かに行動しているものの目つきが違う。珍しい虫もいる気がするので、後でガイアに見てもらったら良い薬の素材が見つかるかもしれない。
良い情報を持ち帰れそうだと力を抜いて辺りを調査していると、金属の器に繋がる糸が強く引っ張られた。
緊急の連絡かもしれないと考えてセネカはプラウティアの肩を叩き、即座に器を耳に当てた。
‘ワイバーンを発見したわ。遠い所を飛んでいるけれど作戦会議をしたいから静かに帰還して’
セネカはプラウティアと顔を見合わせた。プラウティアのくりくりの目が大きく開かれていて、驚いているのがよく分かる。
セネカは糸をぴんぴんぴんと強く引いた後で、来た道をゆっくりと戻り始めた。頭の中はワイバーンと戦うことでいっぱいだった。
マイオル達と合流した後、すぐに見通しの良い場所に移動し、話し合いが始まった。
「ワイバーンって高い山にいるイメージだけど、こんな森にも出現するの?」
「何度か探知したことがあるから反応がワイバーンであることは間違いないけど、確かに一般的な生息地ではないわね……」
セネカの問うとマイオルが答えてくれた。何か意見がないかとみんなの顔を見ているとモフが口を開いた。
「どこかに移動する途中って訳じゃないんだよねぇ?」
「そうね。さっき見た限りでは森の上空をまわっていたわ。まるで偵察するかのような動きに見えたけれど、気のせいかもしれないわ」
「数はどのくらいだったのぉ?」
「この短い時間で二体発見したわ。ある程度の数がいると見た方が良さそうね」
みんなの話を聞きながらセネカはワイバーンの情報を思い返していた。
ワイバーンは銀級相当のパーティであれば充分に戦えるが、空を飛んでいるために相性が出やすい。もし複数匹を相手にしなければならないとしたら銀級上位の実力が必要になるだろう。
ワイバーンは連携をとってくるほど仲間意識の強い魔物ではないが、敵に隙が生じていると思えば乱入してくるくらいには狡猾だ。戦うには覚悟が必要になるだろう。
「プラウティア達の方はどうだった?」
マイオルに聞かれたプラウティアが実際の状況を説明してくれた。植生を含め、環境がかなり変わっているように感じること、珍しい植物や虫がいる可能性が高いことなどが報告の中心だった。
「探索する価値も高いというわけね。あと伝えていなかったけれど、リザードマンの集落もいくつか見つけたわ。行ってみないと分からないけれど、これまで見てきたものとは違う部分がありそうだったわ」
マイオルは情報を付け加えた。マイオルの【探知】では広範な探索が可能で、魔物や魔力の検知に特に優れている。だがマイオルの心理的な影響を大きく受けるため、未知のものに対しては解像度が下がってしまう。
「リザードマンの上位種がいる群れ、その集落、珍しい素材の可能性、そしてワイバーン……。要素がかなり多いな」
ガイアが言う通り、調べたいことが多すぎる。そもそもの目的はこの森の攻略なのだが、どうすれば攻略したことになるかは判断が難しいところだ。
セネカは頭を働かせながらもマイオルに注目していた。マイオルであればこの状況でも適切な方針を探してくれるだろう。そんな風に思っていると彼女と目が合った。
「あたしはワイバーンと戦いたいけど、みんなはどう思っている?」
「私も戦いたい!」
「僕も戦いたいね」
マイオルの問いかけに対して、セネカはすぐに反応した。あとに続いたのはルキウスだ。
「しっかり戦略を練った上でならば、ワイバーンと戦っていいと私は思っている」
「僕も戦ってみたいけれど、リザードマンの上位種は避けたいなぁ」
ガイアとモフは積極的ではないが条件付きでなら戦って良いと思っているようだ。
「私も戦うのは良いと思いますが、ワイバーンが一匹になる状況を狙って奇襲するのが良いと思います」
最後にプラウティアが言った。特に反対ではなさそうなので、このままワイバーンと戦うことになるだろう。
「それじゃあ、ワイバーンと戦うことにしましょうか。その次は集落の調査が良いと思っているけれど、リザードマンの群れと戦うことになるかもしれないから、準備はしたほうがよさそうね」
マイオルの言葉に全員が頷いた。
話が落ち着いたのでセネカはさっきからずっと考えていたことを話すことにした。
「ねぇ、話はそれちゃうけれどさ、リザードマンにワイバーン、モノニクス、オルニス……これって全部龍に連なる魔物達だよね?」
「……僕も思っていた所だよ。リザードマンは龍の仲間と言えなくもないし、モノニクスやワイバーンを下位の龍種だと分類する人もいる」
セネカの言葉にルキウスが同意した。みんなは黙っていて、そのまとめが適切か考えていそうだ。
「奥に進むにつれて魔物は強くなっているし、ワイバーンまで出てきた。もしかしたら、もっと奥には本物の龍がいるかもしれないよ」
セネカが続けると全員の空気が一気に張り詰めた。特にマイオルの顔はこわばっていて肩にも力が入っている。
「……まずは目の前の戦いに集中しましょう。あたしは出来るだけ【探知】をし続けることにするわ。みんなも気づいたことがあったら教えてね」
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