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第16章:砂漠の薔薇編
第179話:強いパーティ
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最初の大きな谷を超えた後、セネカ達は順調に渓谷を進んで行った。ルキウスとモフに聞いた通り、魔物が出て来たとしても簡単に対処できたし、地形的な難所も全くなかった。
半日ほど進んだ後にはマイオルがスキルで森の場所を探知したので、精神的にもとても楽だった。全員それなりに緊張感は持っているものの、落ち着いた空気が流れている。そうなると自然に会話が多くなる。
セネカは横を歩くルキウスに話しかけた。
「こんな場所もあるんだね……。砂漠を越えるだけでも大変だからその後に渓谷が現れて攻略を断念する気持ちはよく分かるけど、まさか序盤だけが大変だとは思わないよね」
「そうだね。でも何だかこの場所は不思議な気配が漂っているようにも思うんだ。聖属性とも違うけれど、独特の雰囲気があるから自然と足が遠のくんじゃないかな」
「そうなの? 私には分からないなぁ」
「僕も前に来た時は分からなかったけれど、何かを感じるんだ。うまく言葉にできないけれど、過去にここを踏破したという記録がないことと関連してるんじゃないかと思っちゃうなぁ」
ルキウスの言葉を聞いてセネカも考えを巡らせ始めた。セネカ達よりも経験豊富で実力もある冒険者だったらこの渓谷を越えようとするだろうし、一度引き返したとしても、しっかり対策をしてくれば踏破できないとは思えない。
「確かにおかしいかもしれないね」
「まぁ憶測だけどね。この感覚が正しいのだとしても、じゃあ昔の僕とモフが何で大丈夫だったのかって話になっちゃうし、こういうのって理由らしい理由がないことも多いからなぁ」
ルキウスは頭に手を乗せながら笑った。考えすぎかもしれないと思っているようだが、考えるのを止めるつもりもなさそうだ。
「まぁパドキア砂漠は魔物が多いから立ち入る人も少ないし、その先に巨大な渓谷が出て来たらみんな引き返すよね。そう考えるのがきっと普通だよ」
ルキウスは呟くように考えを口に出す。表情はほとんど変わらないが内心では楽しんでいる気がしたのでセネカも嬉しくなった。
そんなとき一番前にいるマイオルの声が聞こえて来た。
「見えたわ! あの崖を登った先に森がある! 本当にリザードマンがたくさんいるのね!」
目的地は近いようだ。セネカは姿勢を正し、大きく息を吸った。
みんなの足取りも自然と早くなっていた。
目的地に到着したセネカ達は森の端っこで休息を取ることにした。
しばらくの間は警戒しながら拠点構築を行なっていたのだが、ルキウス達の話通り、森の奥に入らなければ魔物が出てくることはなさそうだったので、少しずつ緊張を解き始めている。
いまは見回りに行っていたプラウティアが果物を採ってきてくれたのでみんなで味を確かめているところだ。
「プラウティア! この果物すごく美味しいよ!」
「それは桃の仲間だね。ちょっと硬いけれど、味はしっかりしてますよね」
プラウティアは何種類かの果物と野草を採ってきた。どれもほぼ確実に安全だとプラウティアが言うので、みんな安心して食べている。心配性のプラウティアが「ほぼ安全」というなら信頼して良いとみんな分かっている。
セネカが食べたのは親指と人差し指で摘めるくらいの小さな果物だった。平たい形をしているが食べるとほのかな甘味があって桃の風味があった。硬いりんごみたいな歯応えがあったけれど、セネカとしてはこのぐらい食べ応えがある方が好きだった。
「食料もしっかり準備してきましたが、現地で採れるものだけでも生活していけそうですね。水も渓谷に降りて濾過すれば問題なさそうですし、食料の管理が楽そうです」
「ねぇ、マイオル、動物もいそうなんだよね?」
プラウティアの話を受けてセネカが聞いた。
「スキルで見る限りはね。うさぎも鳥もいるから、どれが美味しそうか後でセネカに調査して欲しいわ」
「分かった」
毎日美味しい食事にありつけるかもしれないとみんな良い顔をしている。
「ひと休憩したら引き続き周辺環境の調査を続けましょう。プラウティアは食べられるものの調査で、セネカは動物、ガイアは虫と地形の確認をお願い。ルキウスは苔とシダで生活に使えそうなものを探して、モフはあたしと拠点構築しながら衛生関係の準備を整えるってことで良いかしら?」
「それで問題ないよ」
「僕も問題ないよぉ」
マイオルの指示にセネカ達は頷き、ルキウスとモフは返事をした。
「何度も言っているけれど、シダが多い領域から出ると魔物が出るようになるから、今は越えないように気をつけてね。地衣で木の肌が白くなってきたら境界が近いと思った方が良いと思う」
「ヌルメヌックっていう黄色のサクラソウが無くなるのも植生が変わる合図ですね」
ルキウスとプラウティアが前に出てきて注意喚起をする。ガラッと森の雰囲気が変わると聞いていたが、本当に境界があるかのように違いが出るらしい。
「それぞれ探索が終わったら明日からの戦闘の準備もお願いね。それじゃあ、動き出しましょう!」
マイオルの合図に従ってそれぞれが機敏に動き始めた。ルキウスとモフがパーティに入ってから初めての拠点構築と周辺調査だが、全員の動きがうまく噛み合っているとセネカは感じた。
◆
快適な夜を過ごした次の日、セネカ達は拠点の前で作戦の確認を行なった。普段はマイオルを中心に方針を確認して、掛け声と共に出発するのだが、この日は少し様子が違った。
「――そんな訳だからまずはリザードマンとの戦闘を優先して行おうと思っているわ。みんな準備は大丈夫? それじゃあ、出発⋯⋯と言いたいところだけれど、その前に、セネカがいまどんな気持ちか聞かせてくれない?」
「私?」
突然マイオルに話を振られてセネカはちょっとびっくりした。
「そうよ。二人で始めた『月下の誓い』が今では六人になって、これから本格的な戦いに出発する訳でしょ? セネカがそういう話をすることってあんまりないし、何か思うところがあったら話して欲しいって思ったの」
「なるほどね……」
セネカはしばし考えた後で口を開く。
「私はこの六人でここに来れて良かったって思っているかな。このパーティは偶然集まった人のパーティだから余計にそう思うのかもしれない」
セネカはみんなの顔を見た。
ルキウスはたまたま同じ村に引っ越してきた。
マイオルとも偶然バエティカで同じ部屋に住むことになった。
ガイアとプラウティアも寮で隣になったことがきっかけだった。
モフはそんなルキウスが連れてきた。
もしちょっとした運命のかけ違いがあれば、出会わなかった人達なのではないかとセネカは思っている。
「……このパーティは強い人を集めたんじゃなくて、集まった人が強くなったパーティだと思う。だからこそ、みんなでここにいるのが何だか嬉しいし、もっと頑張りたいって気持ちになる」
もう一度みんなを見ると、全員が顔を綻ばせていた。
「今日から新しい冒険が始まるけれど、みんなとだったらもっと強くなって、もっと新しい何かに出会えるんじゃないかって気がするんだよね」
言葉をみんなに届けながら、セネカはほんの少し魔力を使っておまじないをすることにした。
『このまま、みんなと一緒に楽しい冒険を続けられますように』
スキルに願いを込めて空に魔力を解き放つ。
「こんなこと初めて言うけれど、『月下の誓い』は強いパーティだと思う。私はみんなと一緒に成長して英雄になりたいと思っているから、これからもよろしくね!」
言いながらセネカは笑顔になっていた。
最高の仲間に、最高のスキル……。
いつのまにか英雄になる条件が整っていることに気がついた。
セネカの話が終わるとマイオルが一歩足を踏み出した。
マイオルらしい好戦的な笑みを浮かべている。
「それじゃあ、行きましょうか! 『月下の誓い』、暴れるわよ!!!」
「おー!!!」
こうしてセネカ達はリザードマンの森で新たな一歩を踏み出した。
セネカはかつて口にしていた「英雄になる」という目標を改めて掲げ、そこに向かって進んでいく決意を固めた。
そんなセネカの振る舞いは『月下の誓い』の者達がそれぞれの気持ちを見つめ直すきっかけとなり、彼女達がさらに躍進する原動力となっていった。
そして、セネカと同じように「英雄になる」と言い続けてきたマイオルも強く地面を踏み締めて歩き出した。
セネカが不在となり覇気を失った頃の彼女はもう存在せず、その顔は自信に満ち溢れていた。
だからマイオルは改めて口にする。
「あたしは龍を倒して英雄になる」
新たな時代が始まろうとしていた。
半日ほど進んだ後にはマイオルがスキルで森の場所を探知したので、精神的にもとても楽だった。全員それなりに緊張感は持っているものの、落ち着いた空気が流れている。そうなると自然に会話が多くなる。
セネカは横を歩くルキウスに話しかけた。
「こんな場所もあるんだね……。砂漠を越えるだけでも大変だからその後に渓谷が現れて攻略を断念する気持ちはよく分かるけど、まさか序盤だけが大変だとは思わないよね」
「そうだね。でも何だかこの場所は不思議な気配が漂っているようにも思うんだ。聖属性とも違うけれど、独特の雰囲気があるから自然と足が遠のくんじゃないかな」
「そうなの? 私には分からないなぁ」
「僕も前に来た時は分からなかったけれど、何かを感じるんだ。うまく言葉にできないけれど、過去にここを踏破したという記録がないことと関連してるんじゃないかと思っちゃうなぁ」
ルキウスの言葉を聞いてセネカも考えを巡らせ始めた。セネカ達よりも経験豊富で実力もある冒険者だったらこの渓谷を越えようとするだろうし、一度引き返したとしても、しっかり対策をしてくれば踏破できないとは思えない。
「確かにおかしいかもしれないね」
「まぁ憶測だけどね。この感覚が正しいのだとしても、じゃあ昔の僕とモフが何で大丈夫だったのかって話になっちゃうし、こういうのって理由らしい理由がないことも多いからなぁ」
ルキウスは頭に手を乗せながら笑った。考えすぎかもしれないと思っているようだが、考えるのを止めるつもりもなさそうだ。
「まぁパドキア砂漠は魔物が多いから立ち入る人も少ないし、その先に巨大な渓谷が出て来たらみんな引き返すよね。そう考えるのがきっと普通だよ」
ルキウスは呟くように考えを口に出す。表情はほとんど変わらないが内心では楽しんでいる気がしたのでセネカも嬉しくなった。
そんなとき一番前にいるマイオルの声が聞こえて来た。
「見えたわ! あの崖を登った先に森がある! 本当にリザードマンがたくさんいるのね!」
目的地は近いようだ。セネカは姿勢を正し、大きく息を吸った。
みんなの足取りも自然と早くなっていた。
目的地に到着したセネカ達は森の端っこで休息を取ることにした。
しばらくの間は警戒しながら拠点構築を行なっていたのだが、ルキウス達の話通り、森の奥に入らなければ魔物が出てくることはなさそうだったので、少しずつ緊張を解き始めている。
いまは見回りに行っていたプラウティアが果物を採ってきてくれたのでみんなで味を確かめているところだ。
「プラウティア! この果物すごく美味しいよ!」
「それは桃の仲間だね。ちょっと硬いけれど、味はしっかりしてますよね」
プラウティアは何種類かの果物と野草を採ってきた。どれもほぼ確実に安全だとプラウティアが言うので、みんな安心して食べている。心配性のプラウティアが「ほぼ安全」というなら信頼して良いとみんな分かっている。
セネカが食べたのは親指と人差し指で摘めるくらいの小さな果物だった。平たい形をしているが食べるとほのかな甘味があって桃の風味があった。硬いりんごみたいな歯応えがあったけれど、セネカとしてはこのぐらい食べ応えがある方が好きだった。
「食料もしっかり準備してきましたが、現地で採れるものだけでも生活していけそうですね。水も渓谷に降りて濾過すれば問題なさそうですし、食料の管理が楽そうです」
「ねぇ、マイオル、動物もいそうなんだよね?」
プラウティアの話を受けてセネカが聞いた。
「スキルで見る限りはね。うさぎも鳥もいるから、どれが美味しそうか後でセネカに調査して欲しいわ」
「分かった」
毎日美味しい食事にありつけるかもしれないとみんな良い顔をしている。
「ひと休憩したら引き続き周辺環境の調査を続けましょう。プラウティアは食べられるものの調査で、セネカは動物、ガイアは虫と地形の確認をお願い。ルキウスは苔とシダで生活に使えそうなものを探して、モフはあたしと拠点構築しながら衛生関係の準備を整えるってことで良いかしら?」
「それで問題ないよ」
「僕も問題ないよぉ」
マイオルの指示にセネカ達は頷き、ルキウスとモフは返事をした。
「何度も言っているけれど、シダが多い領域から出ると魔物が出るようになるから、今は越えないように気をつけてね。地衣で木の肌が白くなってきたら境界が近いと思った方が良いと思う」
「ヌルメヌックっていう黄色のサクラソウが無くなるのも植生が変わる合図ですね」
ルキウスとプラウティアが前に出てきて注意喚起をする。ガラッと森の雰囲気が変わると聞いていたが、本当に境界があるかのように違いが出るらしい。
「それぞれ探索が終わったら明日からの戦闘の準備もお願いね。それじゃあ、動き出しましょう!」
マイオルの合図に従ってそれぞれが機敏に動き始めた。ルキウスとモフがパーティに入ってから初めての拠点構築と周辺調査だが、全員の動きがうまく噛み合っているとセネカは感じた。
◆
快適な夜を過ごした次の日、セネカ達は拠点の前で作戦の確認を行なった。普段はマイオルを中心に方針を確認して、掛け声と共に出発するのだが、この日は少し様子が違った。
「――そんな訳だからまずはリザードマンとの戦闘を優先して行おうと思っているわ。みんな準備は大丈夫? それじゃあ、出発⋯⋯と言いたいところだけれど、その前に、セネカがいまどんな気持ちか聞かせてくれない?」
「私?」
突然マイオルに話を振られてセネカはちょっとびっくりした。
「そうよ。二人で始めた『月下の誓い』が今では六人になって、これから本格的な戦いに出発する訳でしょ? セネカがそういう話をすることってあんまりないし、何か思うところがあったら話して欲しいって思ったの」
「なるほどね……」
セネカはしばし考えた後で口を開く。
「私はこの六人でここに来れて良かったって思っているかな。このパーティは偶然集まった人のパーティだから余計にそう思うのかもしれない」
セネカはみんなの顔を見た。
ルキウスはたまたま同じ村に引っ越してきた。
マイオルとも偶然バエティカで同じ部屋に住むことになった。
ガイアとプラウティアも寮で隣になったことがきっかけだった。
モフはそんなルキウスが連れてきた。
もしちょっとした運命のかけ違いがあれば、出会わなかった人達なのではないかとセネカは思っている。
「……このパーティは強い人を集めたんじゃなくて、集まった人が強くなったパーティだと思う。だからこそ、みんなでここにいるのが何だか嬉しいし、もっと頑張りたいって気持ちになる」
もう一度みんなを見ると、全員が顔を綻ばせていた。
「今日から新しい冒険が始まるけれど、みんなとだったらもっと強くなって、もっと新しい何かに出会えるんじゃないかって気がするんだよね」
言葉をみんなに届けながら、セネカはほんの少し魔力を使っておまじないをすることにした。
『このまま、みんなと一緒に楽しい冒険を続けられますように』
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「こんなこと初めて言うけれど、『月下の誓い』は強いパーティだと思う。私はみんなと一緒に成長して英雄になりたいと思っているから、これからもよろしくね!」
言いながらセネカは笑顔になっていた。
最高の仲間に、最高のスキル……。
いつのまにか英雄になる条件が整っていることに気がついた。
セネカの話が終わるとマイオルが一歩足を踏み出した。
マイオルらしい好戦的な笑みを浮かべている。
「それじゃあ、行きましょうか! 『月下の誓い』、暴れるわよ!!!」
「おー!!!」
こうしてセネカ達はリザードマンの森で新たな一歩を踏み出した。
セネカはかつて口にしていた「英雄になる」という目標を改めて掲げ、そこに向かって進んでいく決意を固めた。
そんなセネカの振る舞いは『月下の誓い』の者達がそれぞれの気持ちを見つめ直すきっかけとなり、彼女達がさらに躍進する原動力となっていった。
そして、セネカと同じように「英雄になる」と言い続けてきたマイオルも強く地面を踏み締めて歩き出した。
セネカが不在となり覇気を失った頃の彼女はもう存在せず、その顔は自信に満ち溢れていた。
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