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第16章:砂漠の薔薇編
第177話:砂漠の薔薇の謎
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飛行船の操縦にも慣れて来た頃、セネカはさっきから疑問に思っていたことを聞くことにした。
「ねぇ、マイオル。そういえば砂漠の薔薇ってなんだっけ?」
機体に注意を払いながらも振り返り、後ろの席に座っているマイオルの方を見る。マイオルは手足を伸ばしてだらけているところだった。
「いま教会の人たちが欲しくてたまらないお香のことよ。五年に一度だけパドキアの砂漠で拾えるみたいなんだけど、どうやって出来るのか分からないみたい。……それで合ってるわよね?」
マイオルは横で身体を伸ばしているモフの方を見た。するとモフは「そうだねぇ」と言いながら、懐から柔らかい布に包まれたものを取り出した。
「これが砂漠の薔薇だよぉ。とても貴重だからこのまま返さなきゃいけないんだけど、じいちゃんが見本に持ってけってさぁ」
モフが近くまで来てくれたのでセネカはよく見てみた。それはモフの手に収まるくらいに小さくて、確かに薔薇のような形をしていた。色は薄い黄土色で、表面はツヤツヤしている。
「これって鉱物かな?」
「鉱物にしては脆いみたい。火をつけるととっても良い匂いがして、聖属性に関わるスキルの熟練度が上がるんだってさぁ」
セネカが聞くとモフが答えてくれた。ちょっと匂いを嗅いでみるととても甘い香りがした。それは果物や花とは全く違う種類の甘さで深い香りだと思った。
「ルキウスは一回使ったことあるんでしょ?」
「うん、この前ね。確かにすごく良い香りで神秘的な感じがしたけれど、ズルをしているみたいであんまり良い気分になれなかったなぁ⋯⋯」
セネカの隣にいるルキウスは顔をしかめながら答えた。お香を焚くだけで熟練度が上がると言われてもセネカにはよく理解できなかった。
そんなセネカを見ながら今度はマイオルが口を開いた。話を聞きつけてガイアとプラウティアもこちらにやって来ている。
「ルキウスはこう言っているけれど、教会が影響力を保つためにも大事な道具みたいなのよね。だから入手方法が分かればかなり大きいわ。ね、ガイア?」
「あぁ、こういう案件は私向きだと思って文献の調査は進めて来たぞ。グラディウス様が機密文書を横流ししてくれたしな」
セネカは知らなかったが、すでにガイアが動き始めていたようだった。ガイアは自然現象一般にかなり詳しいので安心の人選だとセネカは感じた。グラディウスは相変わらずやりたい放題のようだ。
「古い記録を洗ったがやはり砂漠の薔薇が見つかるのは特定の場所のようだ。昔の教会関係の学者たちは、このことから未知の物理的相互作用によって砂漠の薔薇が出来ると推測していたが、はっきりしたことは分からないな」
「ガイアの見解は?」
セネカが問うとガイアは楽しげな顔になった。
「これを見てくれ」
ガイアは持っていたカバンから地図を取り出して、みんなに見せた。地図には点が打ってあるのでそれが砂漠の薔薇の発見地点なのだろう。
「見れば分かると思うが、発見地点は帯状に分布しているんだ。この砂漠は地質的に三種類の地帯に分かれているのだが、発見地点はその全てにまたがっている。完全に否定できる訳ではないが、未知の物理的相互作用を想定するのはちょっと難しいと私は思う。過去の学者たちは機密文書を閲覧できなかかったために限定的な情報しか得られなかったのではないかと睨んでいる」
「それってつまりどういうこと?」
「以前の報告の信ぴょう性なんてまるでないってことさ。だから改めて考えてみたんだが、物理的な作用じゃないとしたら私は生物的な力が働いていると考えている。だとしたらこれはセネカ好みの謎でもあるだろう?」
セネカは笑顔で頷いた。そして飛行船のことは一時ルキウスに任せて、ガイアと話すことにした。
しばらくガイアと話をした後、セネカはガイアの説明には筋が通っていそうだと感じていた。まだ論理に穴はあるけれど、うまく整理すれば現場で調査すべき項目を絞れる予感があった。
砂漠の薔薇の調査は予定的に後のことになるので、リザードマンの森の調査中に時間を作ってみんなで話を詰めていくことになった。
解ける謎かは分からないけれど、調査結果を教会に渡すことでルキウスの教会での立ち位置がよくなると聞けば手を貸さない理由はなかった。
話が落ち着くとセネカは操縦に戻った。マイオル達は飛行船に積み込んだ荷物が破損していないか改めて確認すると言って動いている。
ルキウスと航路の確認をしているとマイオルの声が聞こえて来た。
「プラウティア、そう言えばキトがみんなに試して欲しいって言ってたのってこの小箱だっけ?」
「そうです! この小さい箱の中に五種類の小瓶が入っているから、全員に持って欲しいと言ってました。それぞれポーションや毒消しが入っているの。大きい傷の場合には薄め液で塗り広げるけど、それ以外の場合は一滴か二滴で良いみたい」
「全員がこれだけの薬を持って身軽に動けるってことね」
「うん。ただ在庫が限られているから、簡単な傷の場合はこれまで通り私が現地で作った薬を使ってもらうことになるよ」
どうやらキトが作った薬の話をしているようだ。レベルが上がったことでキトは高濃度で微量な薬を調合できるようになったため、手のひらにのせられる程度の小箱に薬瓶を詰めることにしたようだ。
「でもその在庫も一回分は微量だから本数的には結構あるのよね……」
「そうだね。帰りが近くなって来たらみんなで使うのが良いと思う。使用感だけじゃなくて期限のことも気にしてたよ。しっかり封入していれば保存期間も延びるかもしれないって」
「……これが量産できたらそれだけで大富豪になれるわね」
マイオルの声は呆れたようだった。
ニマニマしながら親友の話を聞いているとルキウスが小さな声で話しかけて来た。
「ねぇ、セネカ……。キトが僕たちの中で一番最初に名を轟かせることになるんじゃないかな? だって、量産化しようとしない訳ないんだから」
「私たちももっと頑張らないとね……」
そう言って二人で顔を見合わせた後で、とりあえず全力で飛行船を走らせた。
◆
それからしばらく豪快に進んだ後、一行は無事にロマヌス王国の国境を越えることに成功した。
夜が明ける直前だったので、何とか想定通りに進行できているようだった。
「もう少し進んだら周囲からは孤立した丘があるからそこで休憩をとりましょう。セネカとルキウス以外の四人で探索と休憩場所の整地ね。そのあとはもう一度発射台を使えると速いけれど……ガイア、改良はできそう?」
「完全に回転を防ぐことはできないが軽減することは可能だと思う。念の為、さっきと同じ防御体制を取れば問題ないはずだ」
「分かったわ。じゃあ、一旦その計算に集中してもらうことにしましょう。野営に必要な物資の準備はあたしとモフでするからプラウティアは現地採取の準備をお願いね」
マイオルがテキパキと指示をしているのがセネカにも聞こえていた。セネカもルキウスもまだ魔力量には余裕があるが、このままではいずれルキウスの魔力は尽きるだろう。
いま二人で調整しているが、セネカが推進力を主に担って、ルキウスには姿勢制御をしてもらうのが効率が良さそうだと分かって来ている。こういう連携がルキウスとできるだけでもセネカは嬉しくなってしまう。
そんな風に気持ちの良い時間を過ごしながら、「もう少しで着陸だな」と考え始めたとき、セネカの頬に汗が伝って来た。
「ね、ねぇ……ルキウス? これってどうやって着陸したら良いのかな? いきなり止まったら危ないよね?」
「……ゆっくり旋回しながら速度を落としていくしかないだろうね。ガイアはどう思う?」
ルキウスが声を張ると、離れた場所で機体の形を考えていたガイアが近づいて来た。
「私もそうするのが良いと思う。参考までにだがピュロン様はどうしていたか分かるか?」
「ピューロは多分円盤の中のことも制御してたからいきなり方向や速度を変えてもあんまり衝撃がなかったんだよね。僕たちが同じようにしようとすると上手くいかないと思う」
「やはりそうか。だったらモフくんに綿を詰めてもらった方が良さそうだ」
ガイアはモフを連れて来て、合図をしたら【綿魔法】でみんなを保護してもらうように伝えた。
「あ、あの……中だけじゃなくて着地点にも綿を置いて衝撃を吸収したら良いんじゃないかな?」
おずおずとした様子で近づいて来たプラウティアがそう言った。すると全員が顔を見合わせて黙ったけれど、すぐに動き出した。
「それだわ!」
「それだよ!」
「それだ!」
「モフ、すぐに準備してよ」
「分かったぁ!」
そしてマイオルが「さすがプラウティア」と言ったのを皮切りにみんなで褒めると、プラウティアは「はわわ」と言って離れていってしまった。
「ルキウス、これなら大丈夫そうだね」
「うん。問題ないと思う」
それからセネカ達はプラウティアの助言のおかげで難なく着陸し、その日の旅を終えた。
「ねぇ、マイオル。そういえば砂漠の薔薇ってなんだっけ?」
機体に注意を払いながらも振り返り、後ろの席に座っているマイオルの方を見る。マイオルは手足を伸ばしてだらけているところだった。
「いま教会の人たちが欲しくてたまらないお香のことよ。五年に一度だけパドキアの砂漠で拾えるみたいなんだけど、どうやって出来るのか分からないみたい。……それで合ってるわよね?」
マイオルは横で身体を伸ばしているモフの方を見た。するとモフは「そうだねぇ」と言いながら、懐から柔らかい布に包まれたものを取り出した。
「これが砂漠の薔薇だよぉ。とても貴重だからこのまま返さなきゃいけないんだけど、じいちゃんが見本に持ってけってさぁ」
モフが近くまで来てくれたのでセネカはよく見てみた。それはモフの手に収まるくらいに小さくて、確かに薔薇のような形をしていた。色は薄い黄土色で、表面はツヤツヤしている。
「これって鉱物かな?」
「鉱物にしては脆いみたい。火をつけるととっても良い匂いがして、聖属性に関わるスキルの熟練度が上がるんだってさぁ」
セネカが聞くとモフが答えてくれた。ちょっと匂いを嗅いでみるととても甘い香りがした。それは果物や花とは全く違う種類の甘さで深い香りだと思った。
「ルキウスは一回使ったことあるんでしょ?」
「うん、この前ね。確かにすごく良い香りで神秘的な感じがしたけれど、ズルをしているみたいであんまり良い気分になれなかったなぁ⋯⋯」
セネカの隣にいるルキウスは顔をしかめながら答えた。お香を焚くだけで熟練度が上がると言われてもセネカにはよく理解できなかった。
そんなセネカを見ながら今度はマイオルが口を開いた。話を聞きつけてガイアとプラウティアもこちらにやって来ている。
「ルキウスはこう言っているけれど、教会が影響力を保つためにも大事な道具みたいなのよね。だから入手方法が分かればかなり大きいわ。ね、ガイア?」
「あぁ、こういう案件は私向きだと思って文献の調査は進めて来たぞ。グラディウス様が機密文書を横流ししてくれたしな」
セネカは知らなかったが、すでにガイアが動き始めていたようだった。ガイアは自然現象一般にかなり詳しいので安心の人選だとセネカは感じた。グラディウスは相変わらずやりたい放題のようだ。
「古い記録を洗ったがやはり砂漠の薔薇が見つかるのは特定の場所のようだ。昔の教会関係の学者たちは、このことから未知の物理的相互作用によって砂漠の薔薇が出来ると推測していたが、はっきりしたことは分からないな」
「ガイアの見解は?」
セネカが問うとガイアは楽しげな顔になった。
「これを見てくれ」
ガイアは持っていたカバンから地図を取り出して、みんなに見せた。地図には点が打ってあるのでそれが砂漠の薔薇の発見地点なのだろう。
「見れば分かると思うが、発見地点は帯状に分布しているんだ。この砂漠は地質的に三種類の地帯に分かれているのだが、発見地点はその全てにまたがっている。完全に否定できる訳ではないが、未知の物理的相互作用を想定するのはちょっと難しいと私は思う。過去の学者たちは機密文書を閲覧できなかかったために限定的な情報しか得られなかったのではないかと睨んでいる」
「それってつまりどういうこと?」
「以前の報告の信ぴょう性なんてまるでないってことさ。だから改めて考えてみたんだが、物理的な作用じゃないとしたら私は生物的な力が働いていると考えている。だとしたらこれはセネカ好みの謎でもあるだろう?」
セネカは笑顔で頷いた。そして飛行船のことは一時ルキウスに任せて、ガイアと話すことにした。
しばらくガイアと話をした後、セネカはガイアの説明には筋が通っていそうだと感じていた。まだ論理に穴はあるけれど、うまく整理すれば現場で調査すべき項目を絞れる予感があった。
砂漠の薔薇の調査は予定的に後のことになるので、リザードマンの森の調査中に時間を作ってみんなで話を詰めていくことになった。
解ける謎かは分からないけれど、調査結果を教会に渡すことでルキウスの教会での立ち位置がよくなると聞けば手を貸さない理由はなかった。
話が落ち着くとセネカは操縦に戻った。マイオル達は飛行船に積み込んだ荷物が破損していないか改めて確認すると言って動いている。
ルキウスと航路の確認をしているとマイオルの声が聞こえて来た。
「プラウティア、そう言えばキトがみんなに試して欲しいって言ってたのってこの小箱だっけ?」
「そうです! この小さい箱の中に五種類の小瓶が入っているから、全員に持って欲しいと言ってました。それぞれポーションや毒消しが入っているの。大きい傷の場合には薄め液で塗り広げるけど、それ以外の場合は一滴か二滴で良いみたい」
「全員がこれだけの薬を持って身軽に動けるってことね」
「うん。ただ在庫が限られているから、簡単な傷の場合はこれまで通り私が現地で作った薬を使ってもらうことになるよ」
どうやらキトが作った薬の話をしているようだ。レベルが上がったことでキトは高濃度で微量な薬を調合できるようになったため、手のひらにのせられる程度の小箱に薬瓶を詰めることにしたようだ。
「でもその在庫も一回分は微量だから本数的には結構あるのよね……」
「そうだね。帰りが近くなって来たらみんなで使うのが良いと思う。使用感だけじゃなくて期限のことも気にしてたよ。しっかり封入していれば保存期間も延びるかもしれないって」
「……これが量産できたらそれだけで大富豪になれるわね」
マイオルの声は呆れたようだった。
ニマニマしながら親友の話を聞いているとルキウスが小さな声で話しかけて来た。
「ねぇ、セネカ……。キトが僕たちの中で一番最初に名を轟かせることになるんじゃないかな? だって、量産化しようとしない訳ないんだから」
「私たちももっと頑張らないとね……」
そう言って二人で顔を見合わせた後で、とりあえず全力で飛行船を走らせた。
◆
それからしばらく豪快に進んだ後、一行は無事にロマヌス王国の国境を越えることに成功した。
夜が明ける直前だったので、何とか想定通りに進行できているようだった。
「もう少し進んだら周囲からは孤立した丘があるからそこで休憩をとりましょう。セネカとルキウス以外の四人で探索と休憩場所の整地ね。そのあとはもう一度発射台を使えると速いけれど……ガイア、改良はできそう?」
「完全に回転を防ぐことはできないが軽減することは可能だと思う。念の為、さっきと同じ防御体制を取れば問題ないはずだ」
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マイオルがテキパキと指示をしているのがセネカにも聞こえていた。セネカもルキウスもまだ魔力量には余裕があるが、このままではいずれルキウスの魔力は尽きるだろう。
いま二人で調整しているが、セネカが推進力を主に担って、ルキウスには姿勢制御をしてもらうのが効率が良さそうだと分かって来ている。こういう連携がルキウスとできるだけでもセネカは嬉しくなってしまう。
そんな風に気持ちの良い時間を過ごしながら、「もう少しで着陸だな」と考え始めたとき、セネカの頬に汗が伝って来た。
「ね、ねぇ……ルキウス? これってどうやって着陸したら良いのかな? いきなり止まったら危ないよね?」
「……ゆっくり旋回しながら速度を落としていくしかないだろうね。ガイアはどう思う?」
ルキウスが声を張ると、離れた場所で機体の形を考えていたガイアが近づいて来た。
「私もそうするのが良いと思う。参考までにだがピュロン様はどうしていたか分かるか?」
「ピューロは多分円盤の中のことも制御してたからいきなり方向や速度を変えてもあんまり衝撃がなかったんだよね。僕たちが同じようにしようとすると上手くいかないと思う」
「やはりそうか。だったらモフくんに綿を詰めてもらった方が良さそうだ」
ガイアはモフを連れて来て、合図をしたら【綿魔法】でみんなを保護してもらうように伝えた。
「あ、あの……中だけじゃなくて着地点にも綿を置いて衝撃を吸収したら良いんじゃないかな?」
おずおずとした様子で近づいて来たプラウティアがそう言った。すると全員が顔を見合わせて黙ったけれど、すぐに動き出した。
「それだわ!」
「それだよ!」
「それだ!」
「モフ、すぐに準備してよ」
「分かったぁ!」
そしてマイオルが「さすがプラウティア」と言ったのを皮切りにみんなで褒めると、プラウティアは「はわわ」と言って離れていってしまった。
「ルキウス、これなら大丈夫そうだね」
「うん。問題ないと思う」
それからセネカ達はプラウティアの助言のおかげで難なく着陸し、その日の旅を終えた。
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