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第15章:追悼祭編
第171話:大声
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追悼祭の三日目、日が沈んだ後で閉幕式が始まった。
式と名前がついているけれど、形式ばったものではなく、参加者全員で改めて犠牲者たちに祈って終わりだ。
神官の号令に従ってそれぞれが思い思いの作法で祈りを捧げている。一番多いのは手を胸の前で組んで目をつぶっている人たちで、その次に多いのは女神アターナーのレリーフを握っている人たちだ。
街の広場にいるアッタロスは、警護のためにゼノン、ペリパトス、レントゥルスと共に祈る人々を見つめていた。
「ピュロンの奴、結局現れなかったな」
ペリパトスが薄い笑みを浮かべながら言った。その表情は面白いことが起きるのを期待しているように見える。
「連絡もよこさないっていうのは珍しいですよ。適当な奴ではありますが、怒られると分かっていて放置する性格でもないですから」
アッタロスはそう言いながらゼノンの顔を見た。他の二人も同じようにゼノンに注目している。
「その珍しいことが起きているのかもしれないな。私は彼奴が何か夢中になることを追っていて、追悼祭のことが頭から抜けてしまったのだと思えてならない。例えば、気づいた時には連絡も間に合わない場所に行っているような可能性だ」
「ですが師匠、直前に気付いたとしてもあいつがすぐに帰って来れない場所なんてそんなにありませんよ? それこそ、最果ての地にでも行っていない限り」
ゼノンとペリパトスが同時にアッタロスを見た。言葉は発しなかったが、二人の表情はその『最果て』に心当たりがあるようにも見えた。
「ゼノン様とペリパトス様には何か心当たりがあるんですか?」
レントゥルスがそう聞いた時、ゼノンが「むっ」と言って瞬時に緊張を高めた。次にペリパトスが戦闘体制に入り、アッタロスとレントゥルスが続いた。
「おい、アッタロス、あそこを見てみろよ。噂の適当野郎のお出ましだぜ」
ペリパトスが指をさした先には怪しく発光する銀の円盤が浮かんでいた。
◆
「間に合ったぁ! 間に合った間に合った!!!」
セネカ達は全力を振り絞り、ついにトリアスに到着した。セネカとルキウスには実感がなかったけれど、ゆっくり円盤を下降させながら小躍りするピューロを見て、徐々にやっと終わったのだと思えてきた。
休憩の合間にピューロに聞いた話によれば、今回の追悼祭には『月下の誓い』の面々が招待されているらしい。このまま下に降りていけばマイオルやガイアやプラウティア達に会えるのだと思うと自然とセネカの胸に喜びが湧き上がってくる。
「ル、ルキウス⋯⋯。私たち、本当に帰ってきたのかな?」
「た、多分そうだと思うけど⋯⋯。あっ、街の様子が見えてきたよ!」
セネカはマイオル達に会える日を待ち望んでいたので、いざそれが実現するとなると少し緊張を感じた。しかし、ルキウスに言われて円盤の透明な窓から街の様子が見えてきた時、その緊張も吹き飛んでしまった。こちらに向かって攻撃しようとしている人がいたのだ。
「ピューロ、まずいよ! 攻撃されそう!」
「⋯⋯なんかまずいことある? ゼノン様も気が付いているみたいだし、大丈夫だよ」
ピューロがそう言うので見ていると、攻撃が飛んできた。それらは炎やナイフなど様々だったけれど、威力はあまりなく、確かに全く問題なさそうだった。
「気の早い人が思ったよりたくさんいたね。そんな攻撃じゃ、魔物だって倒せやしないのになぁ」
冷静に考えればそもそもピューロの【水銀】の防御を突破するのはセネカ達にも難しかったので、ピューロと同格の冒険者でないとダメなのかもしれない。
「さぁ、二人とも。へなちょこな攻撃はボクが弾くから地上に降りなよ。キミたちは故郷に帰ってきたんだから!」
ピューロの言葉を聞いた瞬間、セネカの身体は自然に動き出した。横にはルキウスがいて同じように動いている。
思えば長かった。トリアスでのスタンピードの後、セネカは魔界に取り込まれ、ルキウスと共にさまよった。そしてやっとの想いで抜け出したと思ったら、ロマヌス王国から遠く離れた月詠の国にいて、そこでも慣れない生活を送らなければならなかった。
ピューロが作った出口から下を見る。思いのほか高かったけれど、今のセネカであれば怖がることはない。
募っていた想いを胸にセネカは円盤から飛び降りた。
「やっとみんなに会える!」
ピューロが円盤から光を出し、セネカたちを照らしてくれる。
セネカは円盤の表面を【縫って】自分と繋いだ。ルキウスは足元に【神聖魔法】の板を出して、その上に乗って下降し始めた。
帰郷の喜びを胸に抱きながらセネカとルキウスは自然に近づき、そして手を繋いだ。もう絶対に離れないと念じて、二人の間に繋がりをスキルで強化する。
セネカはもう一度下を見た。すると落下点に向かってすごい速さで駆けてくる少女がいた。
「セネカッ!!!」
「マイオルッ!!!」
マイオルは祈りを捧げている人たちをかき分けながら突進してきている。よく見るとその後ろにはマイオルを止めようと手を延ばすガイアとプラウティアがいる。
光に当たって金に光る髪を振り乱しながらマイオルは走っている。セネカは円盤に繋いでいた糸を切り、マイオルに向けた。
「【縫う】」
魔力が走り、セネカとマイオルの間に繋がりができる。そこにはずっと再会を願っていたセネカの想いが込められていた。
空気を縫って移動できたら良かったのにとセネカは思ったけれど、ピューロを助けたことであいにく魔力は底をつきそうだった。
だから次の瞬間、マイオルが目の前にいることに気がついたとき、セネカは驚きで目を見開いた。一瞬、自分が淡く発光する何かを纏っていたようにセネカは思ったのだけれど、それはすぐにかき消えてしまった。
手はまだルキウスと繋いでいる。どうやら二人でマイオルの元に瞬間移動したようだった。
「セネカ!」
マイオルは走っていた勢いのままでセネカに突撃しようとしている。
呆然とその様子を見ているとルキウスが手を『ぎゅっぎゅ』と二回強く握った。直感的に「手を離しても僕たちはもう離れないよ」とルキウスが言いたいのだと分かって、セネカは両手を広げてマイオルを受け止めた。
その勢いは想像以上だったから二人で倒れてしまったけれど、いつのまにか地面には綿が置かれていて、セネカはふんわりと横たわることができた。
「セネカ、無事で良かった……」
胸に顔を埋めたマイオルがそう言っている。声は震えていて、泣いているのが分かる。
「会いたかった……」
セネカも想いを言葉にした。するとセネカの上にいたマイオルがよじ登って、胸に抱いてくれた。
正直ちょっと苦しかったのだけれど、それこそが戻ってきた証拠なのだと気付くとセネカの目からも涙が止まらなくなった。
「セネカ!」
「セネカちゃん!」
「ぐえっ」
ガイアとプラウティアの声がして、身体の重みが増した。多分だけど、二人ともマイオルの上に乗ったのだろう。
もっと苦しくなったのにセネカは嬉しくてたまらなかった。だってそれは望んでいてもずっと得られなかったものだったから。
三人の重みに負けないように、セネカは大きく息を吸ってから言った。
「みんな、ただいま! 私、帰ってきたよ!!!」
その声はルキウスも聞いたことがないくらいに大きかった。
トリアスの街に響き渡ったと後から聞いて、セネカはちょっと赤面した。
式と名前がついているけれど、形式ばったものではなく、参加者全員で改めて犠牲者たちに祈って終わりだ。
神官の号令に従ってそれぞれが思い思いの作法で祈りを捧げている。一番多いのは手を胸の前で組んで目をつぶっている人たちで、その次に多いのは女神アターナーのレリーフを握っている人たちだ。
街の広場にいるアッタロスは、警護のためにゼノン、ペリパトス、レントゥルスと共に祈る人々を見つめていた。
「ピュロンの奴、結局現れなかったな」
ペリパトスが薄い笑みを浮かべながら言った。その表情は面白いことが起きるのを期待しているように見える。
「連絡もよこさないっていうのは珍しいですよ。適当な奴ではありますが、怒られると分かっていて放置する性格でもないですから」
アッタロスはそう言いながらゼノンの顔を見た。他の二人も同じようにゼノンに注目している。
「その珍しいことが起きているのかもしれないな。私は彼奴が何か夢中になることを追っていて、追悼祭のことが頭から抜けてしまったのだと思えてならない。例えば、気づいた時には連絡も間に合わない場所に行っているような可能性だ」
「ですが師匠、直前に気付いたとしてもあいつがすぐに帰って来れない場所なんてそんなにありませんよ? それこそ、最果ての地にでも行っていない限り」
ゼノンとペリパトスが同時にアッタロスを見た。言葉は発しなかったが、二人の表情はその『最果て』に心当たりがあるようにも見えた。
「ゼノン様とペリパトス様には何か心当たりがあるんですか?」
レントゥルスがそう聞いた時、ゼノンが「むっ」と言って瞬時に緊張を高めた。次にペリパトスが戦闘体制に入り、アッタロスとレントゥルスが続いた。
「おい、アッタロス、あそこを見てみろよ。噂の適当野郎のお出ましだぜ」
ペリパトスが指をさした先には怪しく発光する銀の円盤が浮かんでいた。
◆
「間に合ったぁ! 間に合った間に合った!!!」
セネカ達は全力を振り絞り、ついにトリアスに到着した。セネカとルキウスには実感がなかったけれど、ゆっくり円盤を下降させながら小躍りするピューロを見て、徐々にやっと終わったのだと思えてきた。
休憩の合間にピューロに聞いた話によれば、今回の追悼祭には『月下の誓い』の面々が招待されているらしい。このまま下に降りていけばマイオルやガイアやプラウティア達に会えるのだと思うと自然とセネカの胸に喜びが湧き上がってくる。
「ル、ルキウス⋯⋯。私たち、本当に帰ってきたのかな?」
「た、多分そうだと思うけど⋯⋯。あっ、街の様子が見えてきたよ!」
セネカはマイオル達に会える日を待ち望んでいたので、いざそれが実現するとなると少し緊張を感じた。しかし、ルキウスに言われて円盤の透明な窓から街の様子が見えてきた時、その緊張も吹き飛んでしまった。こちらに向かって攻撃しようとしている人がいたのだ。
「ピューロ、まずいよ! 攻撃されそう!」
「⋯⋯なんかまずいことある? ゼノン様も気が付いているみたいだし、大丈夫だよ」
ピューロがそう言うので見ていると、攻撃が飛んできた。それらは炎やナイフなど様々だったけれど、威力はあまりなく、確かに全く問題なさそうだった。
「気の早い人が思ったよりたくさんいたね。そんな攻撃じゃ、魔物だって倒せやしないのになぁ」
冷静に考えればそもそもピューロの【水銀】の防御を突破するのはセネカ達にも難しかったので、ピューロと同格の冒険者でないとダメなのかもしれない。
「さぁ、二人とも。へなちょこな攻撃はボクが弾くから地上に降りなよ。キミたちは故郷に帰ってきたんだから!」
ピューロの言葉を聞いた瞬間、セネカの身体は自然に動き出した。横にはルキウスがいて同じように動いている。
思えば長かった。トリアスでのスタンピードの後、セネカは魔界に取り込まれ、ルキウスと共にさまよった。そしてやっとの想いで抜け出したと思ったら、ロマヌス王国から遠く離れた月詠の国にいて、そこでも慣れない生活を送らなければならなかった。
ピューロが作った出口から下を見る。思いのほか高かったけれど、今のセネカであれば怖がることはない。
募っていた想いを胸にセネカは円盤から飛び降りた。
「やっとみんなに会える!」
ピューロが円盤から光を出し、セネカたちを照らしてくれる。
セネカは円盤の表面を【縫って】自分と繋いだ。ルキウスは足元に【神聖魔法】の板を出して、その上に乗って下降し始めた。
帰郷の喜びを胸に抱きながらセネカとルキウスは自然に近づき、そして手を繋いだ。もう絶対に離れないと念じて、二人の間に繋がりをスキルで強化する。
セネカはもう一度下を見た。すると落下点に向かってすごい速さで駆けてくる少女がいた。
「セネカッ!!!」
「マイオルッ!!!」
マイオルは祈りを捧げている人たちをかき分けながら突進してきている。よく見るとその後ろにはマイオルを止めようと手を延ばすガイアとプラウティアがいる。
光に当たって金に光る髪を振り乱しながらマイオルは走っている。セネカは円盤に繋いでいた糸を切り、マイオルに向けた。
「【縫う】」
魔力が走り、セネカとマイオルの間に繋がりができる。そこにはずっと再会を願っていたセネカの想いが込められていた。
空気を縫って移動できたら良かったのにとセネカは思ったけれど、ピューロを助けたことであいにく魔力は底をつきそうだった。
だから次の瞬間、マイオルが目の前にいることに気がついたとき、セネカは驚きで目を見開いた。一瞬、自分が淡く発光する何かを纏っていたようにセネカは思ったのだけれど、それはすぐにかき消えてしまった。
手はまだルキウスと繋いでいる。どうやら二人でマイオルの元に瞬間移動したようだった。
「セネカ!」
マイオルは走っていた勢いのままでセネカに突撃しようとしている。
呆然とその様子を見ているとルキウスが手を『ぎゅっぎゅ』と二回強く握った。直感的に「手を離しても僕たちはもう離れないよ」とルキウスが言いたいのだと分かって、セネカは両手を広げてマイオルを受け止めた。
その勢いは想像以上だったから二人で倒れてしまったけれど、いつのまにか地面には綿が置かれていて、セネカはふんわりと横たわることができた。
「セネカ、無事で良かった……」
胸に顔を埋めたマイオルがそう言っている。声は震えていて、泣いているのが分かる。
「会いたかった……」
セネカも想いを言葉にした。するとセネカの上にいたマイオルがよじ登って、胸に抱いてくれた。
正直ちょっと苦しかったのだけれど、それこそが戻ってきた証拠なのだと気付くとセネカの目からも涙が止まらなくなった。
「セネカ!」
「セネカちゃん!」
「ぐえっ」
ガイアとプラウティアの声がして、身体の重みが増した。多分だけど、二人ともマイオルの上に乗ったのだろう。
もっと苦しくなったのにセネカは嬉しくてたまらなかった。だってそれは望んでいてもずっと得られなかったものだったから。
三人の重みに負けないように、セネカは大きく息を吸ってから言った。
「みんな、ただいま! 私、帰ってきたよ!!!」
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