171 / 220
第15章:追悼祭編
第171話:大声
しおりを挟む
追悼祭の三日目、日が沈んだ後で閉幕式が始まった。
式と名前がついているけれど、形式ばったものではなく、参加者全員で改めて犠牲者たちに祈って終わりだ。
神官の号令に従ってそれぞれが思い思いの作法で祈りを捧げている。一番多いのは手を胸の前で組んで目をつぶっている人たちで、その次に多いのは女神アターナーのレリーフを握っている人たちだ。
街の広場にいるアッタロスは、警護のためにゼノン、ペリパトス、レントゥルスと共に祈る人々を見つめていた。
「ピュロンの奴、結局現れなかったな」
ペリパトスが薄い笑みを浮かべながら言った。その表情は面白いことが起きるのを期待しているように見える。
「連絡もよこさないっていうのは珍しいですよ。適当な奴ではありますが、怒られると分かっていて放置する性格でもないですから」
アッタロスはそう言いながらゼノンの顔を見た。他の二人も同じようにゼノンに注目している。
「その珍しいことが起きているのかもしれないな。私は彼奴が何か夢中になることを追っていて、追悼祭のことが頭から抜けてしまったのだと思えてならない。例えば、気づいた時には連絡も間に合わない場所に行っているような可能性だ」
「ですが師匠、直前に気付いたとしてもあいつがすぐに帰って来れない場所なんてそんなにありませんよ? それこそ、最果ての地にでも行っていない限り」
ゼノンとペリパトスが同時にアッタロスを見た。言葉は発しなかったが、二人の表情はその『最果て』に心当たりがあるようにも見えた。
「ゼノン様とペリパトス様には何か心当たりがあるんですか?」
レントゥルスがそう聞いた時、ゼノンが「むっ」と言って瞬時に緊張を高めた。次にペリパトスが戦闘体制に入り、アッタロスとレントゥルスが続いた。
「おい、アッタロス、あそこを見てみろよ。噂の適当野郎のお出ましだぜ」
ペリパトスが指をさした先には怪しく発光する銀の円盤が浮かんでいた。
◆
「間に合ったぁ! 間に合った間に合った!!!」
セネカ達は全力を振り絞り、ついにトリアスに到着した。セネカとルキウスには実感がなかったけれど、ゆっくり円盤を下降させながら小躍りするピューロを見て、徐々にやっと終わったのだと思えてきた。
休憩の合間にピューロに聞いた話によれば、今回の追悼祭には『月下の誓い』の面々が招待されているらしい。このまま下に降りていけばマイオルやガイアやプラウティア達に会えるのだと思うと自然とセネカの胸に喜びが湧き上がってくる。
「ル、ルキウス⋯⋯。私たち、本当に帰ってきたのかな?」
「た、多分そうだと思うけど⋯⋯。あっ、街の様子が見えてきたよ!」
セネカはマイオル達に会える日を待ち望んでいたので、いざそれが実現するとなると少し緊張を感じた。しかし、ルキウスに言われて円盤の透明な窓から街の様子が見えてきた時、その緊張も吹き飛んでしまった。こちらに向かって攻撃しようとしている人がいたのだ。
「ピューロ、まずいよ! 攻撃されそう!」
「⋯⋯なんかまずいことある? ゼノン様も気が付いているみたいだし、大丈夫だよ」
ピューロがそう言うので見ていると、攻撃が飛んできた。それらは炎やナイフなど様々だったけれど、威力はあまりなく、確かに全く問題なさそうだった。
「気の早い人が思ったよりたくさんいたね。そんな攻撃じゃ、魔物だって倒せやしないのになぁ」
冷静に考えればそもそもピューロの【水銀】の防御を突破するのはセネカ達にも難しかったので、ピューロと同格の冒険者でないとダメなのかもしれない。
「さぁ、二人とも。へなちょこな攻撃はボクが弾くから地上に降りなよ。キミたちは故郷に帰ってきたんだから!」
ピューロの言葉を聞いた瞬間、セネカの身体は自然に動き出した。横にはルキウスがいて同じように動いている。
思えば長かった。トリアスでのスタンピードの後、セネカは魔界に取り込まれ、ルキウスと共にさまよった。そしてやっとの想いで抜け出したと思ったら、ロマヌス王国から遠く離れた月詠の国にいて、そこでも慣れない生活を送らなければならなかった。
ピューロが作った出口から下を見る。思いのほか高かったけれど、今のセネカであれば怖がることはない。
募っていた想いを胸にセネカは円盤から飛び降りた。
「やっとみんなに会える!」
ピューロが円盤から光を出し、セネカたちを照らしてくれる。
セネカは円盤の表面を【縫って】自分と繋いだ。ルキウスは足元に【神聖魔法】の板を出して、その上に乗って下降し始めた。
帰郷の喜びを胸に抱きながらセネカとルキウスは自然に近づき、そして手を繋いだ。もう絶対に離れないと念じて、二人の間に繋がりをスキルで強化する。
セネカはもう一度下を見た。すると落下点に向かってすごい速さで駆けてくる少女がいた。
「セネカッ!!!」
「マイオルッ!!!」
マイオルは祈りを捧げている人たちをかき分けながら突進してきている。よく見るとその後ろにはマイオルを止めようと手を延ばすガイアとプラウティアがいる。
光に当たって金に光る髪を振り乱しながらマイオルは走っている。セネカは円盤に繋いでいた糸を切り、マイオルに向けた。
「【縫う】」
魔力が走り、セネカとマイオルの間に繋がりができる。そこにはずっと再会を願っていたセネカの想いが込められていた。
空気を縫って移動できたら良かったのにとセネカは思ったけれど、ピューロを助けたことであいにく魔力は底をつきそうだった。
だから次の瞬間、マイオルが目の前にいることに気がついたとき、セネカは驚きで目を見開いた。一瞬、自分が淡く発光する何かを纏っていたようにセネカは思ったのだけれど、それはすぐにかき消えてしまった。
手はまだルキウスと繋いでいる。どうやら二人でマイオルの元に瞬間移動したようだった。
「セネカ!」
マイオルは走っていた勢いのままでセネカに突撃しようとしている。
呆然とその様子を見ているとルキウスが手を『ぎゅっぎゅ』と二回強く握った。直感的に「手を離しても僕たちはもう離れないよ」とルキウスが言いたいのだと分かって、セネカは両手を広げてマイオルを受け止めた。
その勢いは想像以上だったから二人で倒れてしまったけれど、いつのまにか地面には綿が置かれていて、セネカはふんわりと横たわることができた。
「セネカ、無事で良かった……」
胸に顔を埋めたマイオルがそう言っている。声は震えていて、泣いているのが分かる。
「会いたかった……」
セネカも想いを言葉にした。するとセネカの上にいたマイオルがよじ登って、胸に抱いてくれた。
正直ちょっと苦しかったのだけれど、それこそが戻ってきた証拠なのだと気付くとセネカの目からも涙が止まらなくなった。
「セネカ!」
「セネカちゃん!」
「ぐえっ」
ガイアとプラウティアの声がして、身体の重みが増した。多分だけど、二人ともマイオルの上に乗ったのだろう。
もっと苦しくなったのにセネカは嬉しくてたまらなかった。だってそれは望んでいてもずっと得られなかったものだったから。
三人の重みに負けないように、セネカは大きく息を吸ってから言った。
「みんな、ただいま! 私、帰ってきたよ!!!」
その声はルキウスも聞いたことがないくらいに大きかった。
トリアスの街に響き渡ったと後から聞いて、セネカはちょっと赤面した。
式と名前がついているけれど、形式ばったものではなく、参加者全員で改めて犠牲者たちに祈って終わりだ。
神官の号令に従ってそれぞれが思い思いの作法で祈りを捧げている。一番多いのは手を胸の前で組んで目をつぶっている人たちで、その次に多いのは女神アターナーのレリーフを握っている人たちだ。
街の広場にいるアッタロスは、警護のためにゼノン、ペリパトス、レントゥルスと共に祈る人々を見つめていた。
「ピュロンの奴、結局現れなかったな」
ペリパトスが薄い笑みを浮かべながら言った。その表情は面白いことが起きるのを期待しているように見える。
「連絡もよこさないっていうのは珍しいですよ。適当な奴ではありますが、怒られると分かっていて放置する性格でもないですから」
アッタロスはそう言いながらゼノンの顔を見た。他の二人も同じようにゼノンに注目している。
「その珍しいことが起きているのかもしれないな。私は彼奴が何か夢中になることを追っていて、追悼祭のことが頭から抜けてしまったのだと思えてならない。例えば、気づいた時には連絡も間に合わない場所に行っているような可能性だ」
「ですが師匠、直前に気付いたとしてもあいつがすぐに帰って来れない場所なんてそんなにありませんよ? それこそ、最果ての地にでも行っていない限り」
ゼノンとペリパトスが同時にアッタロスを見た。言葉は発しなかったが、二人の表情はその『最果て』に心当たりがあるようにも見えた。
「ゼノン様とペリパトス様には何か心当たりがあるんですか?」
レントゥルスがそう聞いた時、ゼノンが「むっ」と言って瞬時に緊張を高めた。次にペリパトスが戦闘体制に入り、アッタロスとレントゥルスが続いた。
「おい、アッタロス、あそこを見てみろよ。噂の適当野郎のお出ましだぜ」
ペリパトスが指をさした先には怪しく発光する銀の円盤が浮かんでいた。
◆
「間に合ったぁ! 間に合った間に合った!!!」
セネカ達は全力を振り絞り、ついにトリアスに到着した。セネカとルキウスには実感がなかったけれど、ゆっくり円盤を下降させながら小躍りするピューロを見て、徐々にやっと終わったのだと思えてきた。
休憩の合間にピューロに聞いた話によれば、今回の追悼祭には『月下の誓い』の面々が招待されているらしい。このまま下に降りていけばマイオルやガイアやプラウティア達に会えるのだと思うと自然とセネカの胸に喜びが湧き上がってくる。
「ル、ルキウス⋯⋯。私たち、本当に帰ってきたのかな?」
「た、多分そうだと思うけど⋯⋯。あっ、街の様子が見えてきたよ!」
セネカはマイオル達に会える日を待ち望んでいたので、いざそれが実現するとなると少し緊張を感じた。しかし、ルキウスに言われて円盤の透明な窓から街の様子が見えてきた時、その緊張も吹き飛んでしまった。こちらに向かって攻撃しようとしている人がいたのだ。
「ピューロ、まずいよ! 攻撃されそう!」
「⋯⋯なんかまずいことある? ゼノン様も気が付いているみたいだし、大丈夫だよ」
ピューロがそう言うので見ていると、攻撃が飛んできた。それらは炎やナイフなど様々だったけれど、威力はあまりなく、確かに全く問題なさそうだった。
「気の早い人が思ったよりたくさんいたね。そんな攻撃じゃ、魔物だって倒せやしないのになぁ」
冷静に考えればそもそもピューロの【水銀】の防御を突破するのはセネカ達にも難しかったので、ピューロと同格の冒険者でないとダメなのかもしれない。
「さぁ、二人とも。へなちょこな攻撃はボクが弾くから地上に降りなよ。キミたちは故郷に帰ってきたんだから!」
ピューロの言葉を聞いた瞬間、セネカの身体は自然に動き出した。横にはルキウスがいて同じように動いている。
思えば長かった。トリアスでのスタンピードの後、セネカは魔界に取り込まれ、ルキウスと共にさまよった。そしてやっとの想いで抜け出したと思ったら、ロマヌス王国から遠く離れた月詠の国にいて、そこでも慣れない生活を送らなければならなかった。
ピューロが作った出口から下を見る。思いのほか高かったけれど、今のセネカであれば怖がることはない。
募っていた想いを胸にセネカは円盤から飛び降りた。
「やっとみんなに会える!」
ピューロが円盤から光を出し、セネカたちを照らしてくれる。
セネカは円盤の表面を【縫って】自分と繋いだ。ルキウスは足元に【神聖魔法】の板を出して、その上に乗って下降し始めた。
帰郷の喜びを胸に抱きながらセネカとルキウスは自然に近づき、そして手を繋いだ。もう絶対に離れないと念じて、二人の間に繋がりをスキルで強化する。
セネカはもう一度下を見た。すると落下点に向かってすごい速さで駆けてくる少女がいた。
「セネカッ!!!」
「マイオルッ!!!」
マイオルは祈りを捧げている人たちをかき分けながら突進してきている。よく見るとその後ろにはマイオルを止めようと手を延ばすガイアとプラウティアがいる。
光に当たって金に光る髪を振り乱しながらマイオルは走っている。セネカは円盤に繋いでいた糸を切り、マイオルに向けた。
「【縫う】」
魔力が走り、セネカとマイオルの間に繋がりができる。そこにはずっと再会を願っていたセネカの想いが込められていた。
空気を縫って移動できたら良かったのにとセネカは思ったけれど、ピューロを助けたことであいにく魔力は底をつきそうだった。
だから次の瞬間、マイオルが目の前にいることに気がついたとき、セネカは驚きで目を見開いた。一瞬、自分が淡く発光する何かを纏っていたようにセネカは思ったのだけれど、それはすぐにかき消えてしまった。
手はまだルキウスと繋いでいる。どうやら二人でマイオルの元に瞬間移動したようだった。
「セネカ!」
マイオルは走っていた勢いのままでセネカに突撃しようとしている。
呆然とその様子を見ているとルキウスが手を『ぎゅっぎゅ』と二回強く握った。直感的に「手を離しても僕たちはもう離れないよ」とルキウスが言いたいのだと分かって、セネカは両手を広げてマイオルを受け止めた。
その勢いは想像以上だったから二人で倒れてしまったけれど、いつのまにか地面には綿が置かれていて、セネカはふんわりと横たわることができた。
「セネカ、無事で良かった……」
胸に顔を埋めたマイオルがそう言っている。声は震えていて、泣いているのが分かる。
「会いたかった……」
セネカも想いを言葉にした。するとセネカの上にいたマイオルがよじ登って、胸に抱いてくれた。
正直ちょっと苦しかったのだけれど、それこそが戻ってきた証拠なのだと気付くとセネカの目からも涙が止まらなくなった。
「セネカ!」
「セネカちゃん!」
「ぐえっ」
ガイアとプラウティアの声がして、身体の重みが増した。多分だけど、二人ともマイオルの上に乗ったのだろう。
もっと苦しくなったのにセネカは嬉しくてたまらなかった。だってそれは望んでいてもずっと得られなかったものだったから。
三人の重みに負けないように、セネカは大きく息を吸ってから言った。
「みんな、ただいま! 私、帰ってきたよ!!!」
その声はルキウスも聞いたことがないくらいに大きかった。
トリアスの街に響き渡ったと後から聞いて、セネカはちょっと赤面した。
72
お気に入りに追加
605
あなたにおすすめの小説

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

病原菌鑑定スキルを極めたら神ポーション出来ちゃいました
夢幻の翼
ファンタジー
【錬金調薬師が治癒魔法士に劣るとは言わせない!】
病を治す錬金調薬師の家系に生まれた私(サクラ)はとある事情から家を出て行った父に代わり工房を切り盛りしていた。
季節は巡り、また流行り風邪の季節になるとポーション作成の依頼は急増し、とてもではないが未熟な私では捌ききれない依頼が舞い込む事になる。
必死になって調薬するも終わらない依頼についに体調を崩してしまった。
帰らない父、終わらない依頼。
そして猛威を振るう凶悪な流行り風邪に私はどう立ち向かえば良いのか?
そして、私の作った神ポーションで誰を救う事が出来たのか?

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる