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第15章:追悼祭編
第162話:大雑把な移動
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「うわぁ、もう無理だー!!」
ピューロことピュロンの声が聞こえてきたと思ったら銀の円盤が着陸し、出口が開いた。突然視界が開け、外の様子が見えてくる。どこかは分からないが、ここは平地のようだ。道もなくほとんど木も生えていない。
セネカ達の横にいるピューロはフラフラしていて、今にも倒れそうだった。
「もう限界だから寝る! おやすみー」
「おやすみー」
「おやすみー」
瞬く間にピューロは【水銀】に包まれ、こもってしまった。形はなぜか卵型だった。
セネカは割りたい衝動に駆られて一歩踏み出したが、ルキウスに手を掴まれた。
「僕たちじゃ割れないよ」
振り向いてルキウスを見ると反対の手には翡翠の剣を持っている。反射的に剣を出してみたけれど、[理]で無理と悟ったのだろう。それなら仕方がないと、セネカは息を吐いた。
「さて、こんなところに放り出された訳だけれど、どうする?」
「うーん。探索するかなぁ」
二人はピューロの殻を見ながら話を始めた。殻は陽の光に当たってちょっと輝いている。ピューロは出した水銀の光沢を消せると言っていたけれど、それをするほどの体力が残っていなかったのかもしれない。
「僕の剣でも歯が立たなそうだし、あれを守る必要はないと思う」
「うん。そしたら二人で辺りを調べようか。魔物がいたら危ないのは私たちの方かもしれないから」
セネカは粘着性の魔力の糸を出して銀卵に貼り付けた。糸はセネカの腰の辺りと繋がっていて、動くにつれて生成され続ける。
「これで見失うことはないね」
尻尾みたいに出てくる糸を見てルキウスは引っ張りたい気持ちになったけれど、グッと堪えた。
月詠の国を出発したセネカ達は、三日三晩銀の円盤で移動を続けた。途中トイレや食事のための小休止はあったけれど、それ以外はずっとすさまじい速さで空を飛んでいた。ピューロが疲れるはずである。
二人は最初狭くて暗い空間に閉じ込められていた。ピューロは『運転席』という場所にいたので別だったのだ。だが、少しするとピューロがやってきて住環境を整え出した。
円盤の中は広くなり、誰かが飛び跳ねたりしなければ三人が寛げるような空間ができた。天井や壁に半透明の場所ができて明るくもなった。ピューロは造作もなく、これらの調整をしていたようだった。
外が見えて分かったことだが、円盤はかなり高いところを飛んでいた。それなのに円盤内の温度は適切だし、身体への負荷もほとんどなさそうだった。
ピューロの話によれば、彼はゼノンの高速移動に憧れてこの手段を開発したようだったけれど、時間と空間を操れるゼノンには敵わないらしかった。だがそれでもセネカ達には十分な性能を持っているように見えた。
「ルキウス、ピューロはあと何日かでトリアスに着くって言っていたよね?」
「うん。方向さえ間違えなければって言ってたね」
「天気が悪いとどっちに行けば良いのか分からないもんね。それにしても地図もないのによく方向が分かるよね」
「空からの景色なんて誰にも分からないもんね」
セネカと話しているうちにルキウスは嫌な予感を持ち始めた。思い返すとピューロは地図を持っていないようだったし、たまにひとりごとで「あの山ってあんな形だっけ? まぁいっか」とか言っていたような気がする。
セネカの方を見ると「すごい移動だった」と目をキラキラさせている。非常に能天気だ。
ルキウスはまずいかもしれないと思い始めた。いつものセネカはよく気がつくし、聡明なところもあるけれど、ルキウスやキトなど自分よりしっかりしてる人がいると途端に話や思考をキャンセルしてしまうことがある。
「ね、ねぇ、セネカ。ピューロに頼りっきりも悪いし、僕たちが今どこにいるのかしっかり調べてみない?」
「そうだね。あとどれぐらいで着くのか知りたいし、そうしてみよっか!」
自分たちが見当違いの場所にいる可能性があることにセネカはまだ気が付いていないので非常に楽しそうだ。
「まぁそれはそれで平和なんだけどねぇ」
横で「トリアス! トリアス!」とご機嫌に歌うセネカを見てルキウスの頬は緩んだ。
ピューロはゼノンに怒られるらしく焦っているけれど、それを抜きにしたら張り詰める必要もない。元々一年かかる旅を覚悟していた二人にとって多少の遅延は問題ない。
あと少しで友に会えると期待するこの気持ちが無駄にならないくらいに頑張れば良いのではないかとルキウスは考えることにした。
「みんなは心配しているだろうけどね」
「……マイオルは元気にしてるかなぁ」
セネカは大きな空を見上げて一番の戦友に思いを馳せた。
◆
追悼祭のためにトリアスに向かうマイオルは馬車の中で悩んでいた。また自分の道が分からなくなってしまったのだ。
レベル2になったガイアが戻ってきてからパーティの練度は増し、高度な依頼も受けられるようになってきた。
レベルが上がってもガイアが全力で撃てる魔法の数は三発から増えなかったけれど、力を抑えれば何度も使えるし、属性も変えられるようになった。
ガイアは未だに新しいサブスキルの使いどころが分からずに困っているようだったけれど、その顔には余裕があった。
モフもあれから立ち回りが強化されて連携に問題がなくなった。実はモフもマイオルと同じレベル3であり、次のレベルを目指して必死に頑張っている。
レベルアップがあのケイトーよりも早いと考えればモフも規格外なのだが、どうやら教会にはレベルを上げやすくするノウハウがあるらしく、それを応用してここまで強くなったと言っていた。
とはいえ、それは格上の騎士に攻撃させ続けて無理矢理に上位の熟練度を稼ぐようなもののようなので、自分達のやり方ほど劇的な効果があるわけではないらしかった。
そんな二人に囲まれてマイオルの実力も上がっている。訓練も順調だし、日に日に力がついている実感はある。だがこのままで良いのだろうかという気持ちが湧き続ける。
モフが前に出始めて分かったことだけれど、彼の剣の腕はマイオルとそう変わらなかった。
スキルとの連携や技法のことを考えればマイオルの方が強いけれど、モフの剣の練度はなかなかだ。
セネカが帰ってきたあと、モフとルキウスがパーティに入るとしたら自分はどうしたら良いのだろうという考えがマイオルの頭から離れない。
探索能力と指揮能力はこのまま磨いて行けば良いと思うが、戦闘面で何をして行くのが良いのだろうか。セネカ、プラウティア、ガイアに足りないところを埋めるために訓練を続けてきたが、ルキウスとモフが入ればその空白は埋まるはずだ。
マイオルには攻撃も防御も弓も上手い方だという自負があるけれど、本物の天才達と比べると自分の努力など霞んでしまいそうだった。
馬車に揺られながらマイオルは自分の胸に手を当てた。
器用貧乏だと自分を卑下しそうになるたびに心の中にあるスキルが疼くような感覚があるのだ。それは微かなものだが、日に日に強くなっているような気がしている。
その感覚によれば『向かっている方向は間違っていない』らしい。このまま先に進めば、広がった自分の能力が化けると言われているかのようだ。
目をつぶると心の中に大きな扉があるような気がした。
その扉はとても重くて生半可な力では押せそうにない。スキルだけでも、剣だけでも、弓だけでも動く気配はない。
だけど全てを賭してぶつかれば、いずれ開くことができるのではないか。そんな希望がある。
マイオルは気が付いていなかった。
彼女の魔力に含まれていた聖の属性の気配は日に日に増し、いつのまにか並の聖職者を超えるほどになっている。それは特定の能力を行使するときに顕著だ。
心の中にある扉はただの心像だが、そこに体当たりするような努力を繰り返すたびに魔力は純度を増している。
扉が開かれる時が近づいている。
ピューロことピュロンの声が聞こえてきたと思ったら銀の円盤が着陸し、出口が開いた。突然視界が開け、外の様子が見えてくる。どこかは分からないが、ここは平地のようだ。道もなくほとんど木も生えていない。
セネカ達の横にいるピューロはフラフラしていて、今にも倒れそうだった。
「もう限界だから寝る! おやすみー」
「おやすみー」
「おやすみー」
瞬く間にピューロは【水銀】に包まれ、こもってしまった。形はなぜか卵型だった。
セネカは割りたい衝動に駆られて一歩踏み出したが、ルキウスに手を掴まれた。
「僕たちじゃ割れないよ」
振り向いてルキウスを見ると反対の手には翡翠の剣を持っている。反射的に剣を出してみたけれど、[理]で無理と悟ったのだろう。それなら仕方がないと、セネカは息を吐いた。
「さて、こんなところに放り出された訳だけれど、どうする?」
「うーん。探索するかなぁ」
二人はピューロの殻を見ながら話を始めた。殻は陽の光に当たってちょっと輝いている。ピューロは出した水銀の光沢を消せると言っていたけれど、それをするほどの体力が残っていなかったのかもしれない。
「僕の剣でも歯が立たなそうだし、あれを守る必要はないと思う」
「うん。そしたら二人で辺りを調べようか。魔物がいたら危ないのは私たちの方かもしれないから」
セネカは粘着性の魔力の糸を出して銀卵に貼り付けた。糸はセネカの腰の辺りと繋がっていて、動くにつれて生成され続ける。
「これで見失うことはないね」
尻尾みたいに出てくる糸を見てルキウスは引っ張りたい気持ちになったけれど、グッと堪えた。
月詠の国を出発したセネカ達は、三日三晩銀の円盤で移動を続けた。途中トイレや食事のための小休止はあったけれど、それ以外はずっとすさまじい速さで空を飛んでいた。ピューロが疲れるはずである。
二人は最初狭くて暗い空間に閉じ込められていた。ピューロは『運転席』という場所にいたので別だったのだ。だが、少しするとピューロがやってきて住環境を整え出した。
円盤の中は広くなり、誰かが飛び跳ねたりしなければ三人が寛げるような空間ができた。天井や壁に半透明の場所ができて明るくもなった。ピューロは造作もなく、これらの調整をしていたようだった。
外が見えて分かったことだが、円盤はかなり高いところを飛んでいた。それなのに円盤内の温度は適切だし、身体への負荷もほとんどなさそうだった。
ピューロの話によれば、彼はゼノンの高速移動に憧れてこの手段を開発したようだったけれど、時間と空間を操れるゼノンには敵わないらしかった。だがそれでもセネカ達には十分な性能を持っているように見えた。
「ルキウス、ピューロはあと何日かでトリアスに着くって言っていたよね?」
「うん。方向さえ間違えなければって言ってたね」
「天気が悪いとどっちに行けば良いのか分からないもんね。それにしても地図もないのによく方向が分かるよね」
「空からの景色なんて誰にも分からないもんね」
セネカと話しているうちにルキウスは嫌な予感を持ち始めた。思い返すとピューロは地図を持っていないようだったし、たまにひとりごとで「あの山ってあんな形だっけ? まぁいっか」とか言っていたような気がする。
セネカの方を見ると「すごい移動だった」と目をキラキラさせている。非常に能天気だ。
ルキウスはまずいかもしれないと思い始めた。いつものセネカはよく気がつくし、聡明なところもあるけれど、ルキウスやキトなど自分よりしっかりしてる人がいると途端に話や思考をキャンセルしてしまうことがある。
「ね、ねぇ、セネカ。ピューロに頼りっきりも悪いし、僕たちが今どこにいるのかしっかり調べてみない?」
「そうだね。あとどれぐらいで着くのか知りたいし、そうしてみよっか!」
自分たちが見当違いの場所にいる可能性があることにセネカはまだ気が付いていないので非常に楽しそうだ。
「まぁそれはそれで平和なんだけどねぇ」
横で「トリアス! トリアス!」とご機嫌に歌うセネカを見てルキウスの頬は緩んだ。
ピューロはゼノンに怒られるらしく焦っているけれど、それを抜きにしたら張り詰める必要もない。元々一年かかる旅を覚悟していた二人にとって多少の遅延は問題ない。
あと少しで友に会えると期待するこの気持ちが無駄にならないくらいに頑張れば良いのではないかとルキウスは考えることにした。
「みんなは心配しているだろうけどね」
「……マイオルは元気にしてるかなぁ」
セネカは大きな空を見上げて一番の戦友に思いを馳せた。
◆
追悼祭のためにトリアスに向かうマイオルは馬車の中で悩んでいた。また自分の道が分からなくなってしまったのだ。
レベル2になったガイアが戻ってきてからパーティの練度は増し、高度な依頼も受けられるようになってきた。
レベルが上がってもガイアが全力で撃てる魔法の数は三発から増えなかったけれど、力を抑えれば何度も使えるし、属性も変えられるようになった。
ガイアは未だに新しいサブスキルの使いどころが分からずに困っているようだったけれど、その顔には余裕があった。
モフもあれから立ち回りが強化されて連携に問題がなくなった。実はモフもマイオルと同じレベル3であり、次のレベルを目指して必死に頑張っている。
レベルアップがあのケイトーよりも早いと考えればモフも規格外なのだが、どうやら教会にはレベルを上げやすくするノウハウがあるらしく、それを応用してここまで強くなったと言っていた。
とはいえ、それは格上の騎士に攻撃させ続けて無理矢理に上位の熟練度を稼ぐようなもののようなので、自分達のやり方ほど劇的な効果があるわけではないらしかった。
そんな二人に囲まれてマイオルの実力も上がっている。訓練も順調だし、日に日に力がついている実感はある。だがこのままで良いのだろうかという気持ちが湧き続ける。
モフが前に出始めて分かったことだけれど、彼の剣の腕はマイオルとそう変わらなかった。
スキルとの連携や技法のことを考えればマイオルの方が強いけれど、モフの剣の練度はなかなかだ。
セネカが帰ってきたあと、モフとルキウスがパーティに入るとしたら自分はどうしたら良いのだろうという考えがマイオルの頭から離れない。
探索能力と指揮能力はこのまま磨いて行けば良いと思うが、戦闘面で何をして行くのが良いのだろうか。セネカ、プラウティア、ガイアに足りないところを埋めるために訓練を続けてきたが、ルキウスとモフが入ればその空白は埋まるはずだ。
マイオルには攻撃も防御も弓も上手い方だという自負があるけれど、本物の天才達と比べると自分の努力など霞んでしまいそうだった。
馬車に揺られながらマイオルは自分の胸に手を当てた。
器用貧乏だと自分を卑下しそうになるたびに心の中にあるスキルが疼くような感覚があるのだ。それは微かなものだが、日に日に強くなっているような気がしている。
その感覚によれば『向かっている方向は間違っていない』らしい。このまま先に進めば、広がった自分の能力が化けると言われているかのようだ。
目をつぶると心の中に大きな扉があるような気がした。
その扉はとても重くて生半可な力では押せそうにない。スキルだけでも、剣だけでも、弓だけでも動く気配はない。
だけど全てを賭してぶつかれば、いずれ開くことができるのではないか。そんな希望がある。
マイオルは気が付いていなかった。
彼女の魔力に含まれていた聖の属性の気配は日に日に増し、いつのまにか並の聖職者を超えるほどになっている。それは特定の能力を行使するときに顕著だ。
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