154 / 221
第14章:月詠の国編
第154話:二つの力
しおりを挟む
「そもそも魔界からこの国に出される人間は神さんに愛されてると言われておるからなぁ」
「愛されているとか祝福されているって言葉が出てきていますがどういう意味なのですか?」
ルキウスは酷く真剣な様子でタイラに聞いた。
「明確に聞かれると弱いんだが、簡単に言うと試練を与えられると言うのが正しいかのう⋯⋯」
「試練、ですか? 愛されているのに」
「あぁ、そうさね。まず勘違いしないで欲しいんだけれど、神さんはその者に合ったスキルを授けているはずなんだよ。ちょっとだけ手心が加わったとしても相応しいものを与えるっていうのが基本だね。その中でもし成長させたい奴がいるとしたら相応の試練を贈るのが神の勤めってもんなんだよ」
一瞬むつかしいと思ったけれどセネカはタイラの言っていることがよく分かった。
なぜなら過去の英雄達はいつも試練に遭遇し、それを乗り越えることで本物の英雄になっていくからだ。
「具体的に何をしているのかは私は知らんよ。だけど、そういう人間のスキルっていうのはいつも特徴的なんだよ」
「どんな特徴があるんですか?」
「性質が極端か、ちょうど中間かのどちらかだね」
「極端⋯⋯?」
ルキウスはそう聞いてセネカの顔を見た。
極端代表が隣にいるので、納得せざるを得ないかもしれない。
「能力のこともあるけれど、私が言っているのは性質のことだね。私らの伝承ではこの世界にある力は二つに大別される。それは『繋ぐもの』と『断つもの』だ」
タイラはセネカに顔を向けた。
「繋ぐものっていうのは受け入れる力だね。何かを結合させたり、包み込む力がある。だけど、それが行き過ぎると他の力を飲み込んでしまう怖さがある。神さんは女神だって言われているくらいだからこの世界のスキルは大抵この繋ぐ力が強いんだよ」
タイラは今度はルキウスの方を見た。
「対して断つものっていうのは文字通り、切り離すものだよ。規律や規制を作るものでもあるけれど、過剰になると拒絶や孤立の原因になる力だね。さっきも言ったけれどこの世界では繋ぐものの力が強いから英雄っていうのは大抵『断つもの』なんだ。剣神の話なんて典型的だろう?」
とても大事な情報を聞いている。
そんな気がしてセネカもルキウスもタイラから目が離せなかった。
「お嬢ちゃん、あんたのスキルは随分と繋ぐ力に満ちているけれど、何ていうものなんだい?」
「私のスキルは【縫う】です。糸を針で縫うとかの⋯⋯」
「ひゃっひゃっひゃ。なるほどねぇ。そりゃあ繋ぐものにぴったりのスキルだねぇ」
セネカははじめタイラの独特な笑い声が気になっていたけれど、だんだんとそれが痛快な気がしてきた。
心から喜んでいるように思えてきたのだ。
「だけどスキルの使い方が少し歪だね。おおかたそこの坊やと張り合おうとしていたんだろうけど、もうちょっと繋ぐイメージを大切にした方が良いだろうねぇ。そうしないともったいないよ」
「⋯⋯もったいないってどういうことですか?」
「そうさねぇ。おそらくだけれど、あんたはそのスキルを使って何かを斬ろうとしたり、貫こうとしてきたんじゃないかい? だけどそれらはあくまで副産物として目指すものであって、本懐は繋ぐことにあるべきなんだよ」
タイラの話を聞いてセネカは眉間にしわを寄せた。
話がわかるような気がしたけれど、やっぱりよく分からなかったのだ。
「まぁそんなに簡単に分かることでもないんだけどね。でも覚えておけばいつか分かる時が来るさ」
話がひと段落したと見て、今度はルキウスがタイラに質問した。
「僕の力は『断つもの』ですよね?」
「⋯⋯よく万能の【神聖魔法】の力をそこまで偏らせたものだね。自分でもわかっているようだけれど、それは間違いなく『断つ力』に満ちているよ」
「そう、ですよね」
「自分でもよく分からないことを言うけれど、癒しの力っていうのは本来繋ぐ力なんだよ。だけどあんたは断つ力を利用して味方を回復させた方が効率が良いだろうねぇ⋯⋯」
次はルキウスが眉間にしわを寄せてしまった。
タイラは分かりやすい言葉で無理難題を表現しているようにすら思える。
「それにしても【占う】というスキルでそこまでのことが分かるものなんですか?」
ルキウスがそう聞くとタイラはまたケタケタと笑った。
「こんなに分かることはなかなかないんだけれどね。あんたらの力は『繋ぐ力』と『断つ力』に極端に振れているから分かりやすいんだよ。だけど珍しいね、普通はそれだけ両極端の力が一緒にいると反発してしまうもんだけどねぇ⋯⋯」
「反発ってなんですか?」
聞き捨てならないとセネカは立ち上がった。
反発しないか試そうと今にもルキウスに抱きつきそうだ。
「いまは二人とも確固たる力を持っているようだけれど、発達段階の未分化な状態だとどちらかが負けてしまうんだよ。大抵は繋ぐ力の方が強いから飲み込んでしまうんだけどねぇ⋯⋯。ちょっと手を貸しておくれよ、真剣に【占う】から」
セネカは速攻で手を出した。
というか今までは真剣じゃなかったのだろうか。
大事な情報が次から次へと出てくるので、聞き逃す訳にはいかない。
「そんなに焦らなくてもあと一、二週間はいてもらうから大丈夫だよ」
タイラはそう言いながらセネカの手に触れて目を閉じた。
そしてかなりの量の魔力がタイラの手から流れたのを感じ取って、セネカは目をぱちくりさせた。
「⋯⋯なるほどね。あんたらはずっと離れて暮らしていたのか」
二人は頷いた。
タイラは占うと言っているけれど、そんなことまで分かってしまうのだったらもはや別物ではないかと思い始めている。
「それは辛い想いをしたんだろうねぇ。だけどもしかしたら良かったのかもしれないよ。ずっと一緒だったら二人だけの世界でべったりするか、反発するか⋯⋯。うまくいかなかった場合もあっただろうからね」
そんな風に言われてセネカは『そんなことない』と思った。
だけど心当たりがないわけではなかった。
孤児院では二人はいつも一緒で、二人にしか分からない世界に生きていた。
ノルトやピケ、ミッツ、エミリー、そしてシスターたちが助けてくれたけれど、そこを出てしまえば二人だけで生きていたかもしれない。
いまのようにそれぞれに友達や知り合いがいて、自立した人生を送れていたかどうかは分からない。
「もしそうだったとしても、いまセネカとこうして冒険できているので僕は満足しています」
「ひゃっひゃっひゃ。やっぱりあんたらは奇想天外だねぇ。私の[夢占い]に二人がここに来るのと出ていたんだけれど、想像以上に面白いもんが見れたよ!」
そう話すタイラの目の端には涙が溜まっていたけれど、セネカもルキウスもそのことに気づくことはできなかった。
「愛されているとか祝福されているって言葉が出てきていますがどういう意味なのですか?」
ルキウスは酷く真剣な様子でタイラに聞いた。
「明確に聞かれると弱いんだが、簡単に言うと試練を与えられると言うのが正しいかのう⋯⋯」
「試練、ですか? 愛されているのに」
「あぁ、そうさね。まず勘違いしないで欲しいんだけれど、神さんはその者に合ったスキルを授けているはずなんだよ。ちょっとだけ手心が加わったとしても相応しいものを与えるっていうのが基本だね。その中でもし成長させたい奴がいるとしたら相応の試練を贈るのが神の勤めってもんなんだよ」
一瞬むつかしいと思ったけれどセネカはタイラの言っていることがよく分かった。
なぜなら過去の英雄達はいつも試練に遭遇し、それを乗り越えることで本物の英雄になっていくからだ。
「具体的に何をしているのかは私は知らんよ。だけど、そういう人間のスキルっていうのはいつも特徴的なんだよ」
「どんな特徴があるんですか?」
「性質が極端か、ちょうど中間かのどちらかだね」
「極端⋯⋯?」
ルキウスはそう聞いてセネカの顔を見た。
極端代表が隣にいるので、納得せざるを得ないかもしれない。
「能力のこともあるけれど、私が言っているのは性質のことだね。私らの伝承ではこの世界にある力は二つに大別される。それは『繋ぐもの』と『断つもの』だ」
タイラはセネカに顔を向けた。
「繋ぐものっていうのは受け入れる力だね。何かを結合させたり、包み込む力がある。だけど、それが行き過ぎると他の力を飲み込んでしまう怖さがある。神さんは女神だって言われているくらいだからこの世界のスキルは大抵この繋ぐ力が強いんだよ」
タイラは今度はルキウスの方を見た。
「対して断つものっていうのは文字通り、切り離すものだよ。規律や規制を作るものでもあるけれど、過剰になると拒絶や孤立の原因になる力だね。さっきも言ったけれどこの世界では繋ぐものの力が強いから英雄っていうのは大抵『断つもの』なんだ。剣神の話なんて典型的だろう?」
とても大事な情報を聞いている。
そんな気がしてセネカもルキウスもタイラから目が離せなかった。
「お嬢ちゃん、あんたのスキルは随分と繋ぐ力に満ちているけれど、何ていうものなんだい?」
「私のスキルは【縫う】です。糸を針で縫うとかの⋯⋯」
「ひゃっひゃっひゃ。なるほどねぇ。そりゃあ繋ぐものにぴったりのスキルだねぇ」
セネカははじめタイラの独特な笑い声が気になっていたけれど、だんだんとそれが痛快な気がしてきた。
心から喜んでいるように思えてきたのだ。
「だけどスキルの使い方が少し歪だね。おおかたそこの坊やと張り合おうとしていたんだろうけど、もうちょっと繋ぐイメージを大切にした方が良いだろうねぇ。そうしないともったいないよ」
「⋯⋯もったいないってどういうことですか?」
「そうさねぇ。おそらくだけれど、あんたはそのスキルを使って何かを斬ろうとしたり、貫こうとしてきたんじゃないかい? だけどそれらはあくまで副産物として目指すものであって、本懐は繋ぐことにあるべきなんだよ」
タイラの話を聞いてセネカは眉間にしわを寄せた。
話がわかるような気がしたけれど、やっぱりよく分からなかったのだ。
「まぁそんなに簡単に分かることでもないんだけどね。でも覚えておけばいつか分かる時が来るさ」
話がひと段落したと見て、今度はルキウスがタイラに質問した。
「僕の力は『断つもの』ですよね?」
「⋯⋯よく万能の【神聖魔法】の力をそこまで偏らせたものだね。自分でもわかっているようだけれど、それは間違いなく『断つ力』に満ちているよ」
「そう、ですよね」
「自分でもよく分からないことを言うけれど、癒しの力っていうのは本来繋ぐ力なんだよ。だけどあんたは断つ力を利用して味方を回復させた方が効率が良いだろうねぇ⋯⋯」
次はルキウスが眉間にしわを寄せてしまった。
タイラは分かりやすい言葉で無理難題を表現しているようにすら思える。
「それにしても【占う】というスキルでそこまでのことが分かるものなんですか?」
ルキウスがそう聞くとタイラはまたケタケタと笑った。
「こんなに分かることはなかなかないんだけれどね。あんたらの力は『繋ぐ力』と『断つ力』に極端に振れているから分かりやすいんだよ。だけど珍しいね、普通はそれだけ両極端の力が一緒にいると反発してしまうもんだけどねぇ⋯⋯」
「反発ってなんですか?」
聞き捨てならないとセネカは立ち上がった。
反発しないか試そうと今にもルキウスに抱きつきそうだ。
「いまは二人とも確固たる力を持っているようだけれど、発達段階の未分化な状態だとどちらかが負けてしまうんだよ。大抵は繋ぐ力の方が強いから飲み込んでしまうんだけどねぇ⋯⋯。ちょっと手を貸しておくれよ、真剣に【占う】から」
セネカは速攻で手を出した。
というか今までは真剣じゃなかったのだろうか。
大事な情報が次から次へと出てくるので、聞き逃す訳にはいかない。
「そんなに焦らなくてもあと一、二週間はいてもらうから大丈夫だよ」
タイラはそう言いながらセネカの手に触れて目を閉じた。
そしてかなりの量の魔力がタイラの手から流れたのを感じ取って、セネカは目をぱちくりさせた。
「⋯⋯なるほどね。あんたらはずっと離れて暮らしていたのか」
二人は頷いた。
タイラは占うと言っているけれど、そんなことまで分かってしまうのだったらもはや別物ではないかと思い始めている。
「それは辛い想いをしたんだろうねぇ。だけどもしかしたら良かったのかもしれないよ。ずっと一緒だったら二人だけの世界でべったりするか、反発するか⋯⋯。うまくいかなかった場合もあっただろうからね」
そんな風に言われてセネカは『そんなことない』と思った。
だけど心当たりがないわけではなかった。
孤児院では二人はいつも一緒で、二人にしか分からない世界に生きていた。
ノルトやピケ、ミッツ、エミリー、そしてシスターたちが助けてくれたけれど、そこを出てしまえば二人だけで生きていたかもしれない。
いまのようにそれぞれに友達や知り合いがいて、自立した人生を送れていたかどうかは分からない。
「もしそうだったとしても、いまセネカとこうして冒険できているので僕は満足しています」
「ひゃっひゃっひゃ。やっぱりあんたらは奇想天外だねぇ。私の[夢占い]に二人がここに来るのと出ていたんだけれど、想像以上に面白いもんが見れたよ!」
そう話すタイラの目の端には涙が溜まっていたけれど、セネカもルキウスもそのことに気づくことはできなかった。
81
お気に入りに追加
606
あなたにおすすめの小説

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

【完結】平凡な容姿の召喚聖女はそろそろ貴方達を捨てさせてもらいます
ユユ
ファンタジー
“美少女だね”
“可愛いね”
“天使みたい”
知ってる。そう言われ続けてきたから。
だけど…
“なんだコレは。
こんなモノを私は妻にしなければならないのか”
召喚(誘拐)された世界では平凡だった。
私は言われた言葉を忘れたりはしない。
* さらっとファンタジー系程度
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ

病原菌鑑定スキルを極めたら神ポーション出来ちゃいました
夢幻の翼
ファンタジー
【錬金調薬師が治癒魔法士に劣るとは言わせない!】
病を治す錬金調薬師の家系に生まれた私(サクラ)はとある事情から家を出て行った父に代わり工房を切り盛りしていた。
季節は巡り、また流行り風邪の季節になるとポーション作成の依頼は急増し、とてもではないが未熟な私では捌ききれない依頼が舞い込む事になる。
必死になって調薬するも終わらない依頼についに体調を崩してしまった。
帰らない父、終わらない依頼。
そして猛威を振るう凶悪な流行り風邪に私はどう立ち向かえば良いのか?
そして、私の作った神ポーションで誰を救う事が出来たのか?
祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。
rijisei
ファンタジー
偶然祖母の倉庫の奥に異世界へと通じるドアを見つけてしまった、祖母は他界しており、詳しい事情を教えてくれる人は居ない、自分の目と足で調べていくしかない、中々信じられない機会を無駄にしない為に異世界と現代を行き来奔走しながら、お互いの世界で必要なものを融通し合い、貿易生活をしていく、ご都合主義は当たり前、後付け設定も当たり前、よくある設定ではありますが、軽いです、更新はなるべく頑張ります。1話短めです、2000文字程度にしております、誤字は多めで初投稿で読みにくい部分も多々あるかと思いますがご容赦ください、更新は1日1話はします、多ければ5話ぐらいさくさくとしていきます、そんな興味をそそるようなタイトルを付けてはいないので期待せずに読んでいただけたらと思います、暗い話はないです、時間の無駄になってしまったらご勘弁を

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

神様の願いを叶えて世界最強!! ~職業無職を極めて天下無双する~
波 七海
ファンタジー
※毎週土曜日更新です。よろしくお願い致します。
アウステリア王国の平民の子、レヴィンは、12才の誕生日を迎えたその日に前世の記憶を思い出した。
自分が本当は、藤堂貴正と言う名前で24歳だったという事に……。
天界で上司に結果を出す事を求められている、自称神様に出会った貴正は、異世界に革新を起こし、より進化・深化させてほしいとお願いされる事となる。
その対価はなんと、貴正の願いを叶えてくれる事!?
初めての異世界で、足掻きながらも自分の信じる道を進もうとする貴正。
最強の職業、無職(ニート)となり、混乱する世界を駆け抜ける!!
果たして、彼を待っているものは天国か、地獄か、はたまた……!?
目指すは、神様の願いを叶えて世界最強! 立身出世!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる