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第13章(間章):一方その頃編
第148話:卓越者と親衛隊(2)
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ロマヌス王国第三王子セルギウスは自室で項垂れていた。
「キト嬢は何度誘っても俺の派閥に入る意思はなさそうだ」
「そのようですね」
答えたのは側近の一人だ。
「だが諦めるつもりはない。彼女の力は氏族に力をもたらすだろうし、何より美しい⋯⋯」
「しかし殿下、そろそろ限界です。殿下がキト様を無理にお誘いしているという話が広がり、一部の生徒からの評判が良くありません」
「⋯⋯それは分かっている」
「実力が重視されるというのが王立魔導学校の古くからの伝統です。そして現国王陛下も大いにその伝統を奨励されている。殿下もそれはお分かりでしょう?」
「もちろんそうだ。王族の多くは魔導学校に入ることになるしな」
「でしたらそろそろ引き際です。キト様は今年卒業されますが、我々はその後も学校に留まるのです。殿下の悪評が広まるのに私は耐えられません」
感情を押し殺しながら淡々と語る側近の姿にセルギウスは心を動かされる。しかし、渦巻く感情を抑えられるほどセルギウスは成熟していなかった。
「それでも何とかならないものだろうか」
「⋯⋯でしたら親衛隊の所に行くのが良いかと思います。まずは彼女達を止めるのが大事でしょう」
「分かったよ⋯⋯」
セルギウスは気乗りしなかったけれど、席を立って部屋を出た。
◆
セルギウスが自室で話している時、王立魔導学校のとある部屋で秘密の会合が開かれていた。
「会長、第三王子殿下がキト様のご活動の妨げになっているようです」
「私も聞きました。ご親友のセネカ様が行方不明になってから気落ちしていたキト様がやっと回復なさって来たというのに、嘆かわしいことです」
部屋の中には三十人ほどの女子生徒がおり、内七人だけが優雅に卓を囲んでいる。
「わたくし、元気がなくトゲトゲしさのあるキト様のこともむしろ好きでしたけれどね」
「いけませんわ⋯⋯私達はキト様の幸せを祈っているのですから⋯⋯。でもお気持ちは分かります」
ここには学術系統のコースに所属する貴族の者が多く居る。彼女達はスキルを得る前から勉強を重ね、やっと王立魔導学校の席を勝ち取った生徒たちだ。
ただの平民でしかないキトがこの学校に入学し、優秀な結果を出し続けていることの異常性を骨身に沁みて理解できるのが彼女達だった。
入学時に平民に負けて悔しがっていた者もこの中にはいるが、実力を発揮したキトには閉口する他なかった。そしてキトがレベル2に上がるとほぼ全ての生徒が負けを認めることになった。
「一体どうしたら良いでしょう。キト様のご迷惑になっていると噂を流すのは当然ですが、それだけでは対策として弱すぎると思ってしまいます。何か良い意見はないでしょうか」
会長と呼ばれていた女子生徒がみんなに問いかけると様々な意見があげられ、議論が進んでいった。
さてどうしようかとみんなが考えている時、会議室に来客が訪れた。
「会長、第三王子殿下がいらっしゃいました」
「あら! 殿下自らですか?」
「はい。セルギウス殿下と側近の方が四名名でご来訪です」
「分かりました。すぐに参ります。⋯⋯みなさま、噂をしておりましたセルギウス殿下がご来訪されました。これからこの部屋でお話することになると思いますので、このままの態勢でお出迎えいたしましょう」
会長はにこやかな笑顔を浮かべて、王子を出迎えに行った。
◆
セルギウスは構内を歩いている。
キトを仲間に引き込むにあたって最も障害となる陣営のところに向かっているのだ。
その者たちは『キト様を尊ぶ会』を自称しているけれど、時に狂信的な動きをすることから『キト親衛隊』と陰では呼ばれている。
厄介なことに上流階級に属する生徒が多く、ほとんどが成績優秀者だ。そんな彼女達に対して物申し、協力を取り付けて行かないとキトを仲間に入れることはできないとセルギウス達は考えている。
「はぁ⋯⋯」
セルギウスはため息をついた。
それは今後の交渉が大変そうだからではない。許されることならば自分も『キト様を尊ぶ会』に入りたいからだ。
外聞を気にする王族ではなかったら、そして女子生徒であったらセルギウスは躊躇わずに会に入っていただろう。セルギウスはそれぐらいキトに参ってしまっていた。
「こちらです」
側近の者が会議室を示した。
前室の付いている立派な会議室だ。
こんな場所で活動できることが、親衛隊の権威を示していると言っても過言ではない。
「突然の来訪になりますので、まずは私がお話を聞いて参ります」
そう言って側近の一人が入って行った。
セルギウスは前室の上等な椅子に座り、返事を待つことにした。
ここまで来ても思い浮かぶのはキトの姿である。優しく聡明でありながら、時に鋭さを見せる様子にセルギウスは何度も心を撃ち抜かれている。
キトに派閥に入って欲しい。
私利私欲丸出しで突き進む王子は厄介極まりない。
ニタニタしそうになるのを堪えながら空想を楽しんでいると、側近が戻って来た。
「殿下、話し合いに応じて下さるそうです」
「助かるな」
王子が立ち上がると同時にこれまた美人な先輩が会議室から出て来た。
「セルギウス殿下、お初にお目にかかります。ドルシーラ・コルネリウスと申します」
「第三王子セルギウス・アウレリウスだ。コルネリウス氏族の方にはいつもお世話になっている」
コルネリウス氏族は大氏族の一つであり、元老院でも筆頭の役割を果たすことが多い。
「殿下自ら足をお運びいただきまして光栄に存じます。殿下のご高名は父からも良く聞かされております」
ドルシーラ会長はセルギウスに対して気後れせずに挨拶を交わしている。
「立ち話も何ですから会議室の方にご入室下さい」
そう言われたのでドルシーラの後に続いて会議室に入ると二十人ほどの生徒が壁の周りに立っており、非常に威圧的な光景が広がっていた。
「ようこそいらっしゃいました。セルギウス殿下」
ドルシーラは獲物を見定めるようにセルギウスに焦点を合わせた。
「キト嬢は何度誘っても俺の派閥に入る意思はなさそうだ」
「そのようですね」
答えたのは側近の一人だ。
「だが諦めるつもりはない。彼女の力は氏族に力をもたらすだろうし、何より美しい⋯⋯」
「しかし殿下、そろそろ限界です。殿下がキト様を無理にお誘いしているという話が広がり、一部の生徒からの評判が良くありません」
「⋯⋯それは分かっている」
「実力が重視されるというのが王立魔導学校の古くからの伝統です。そして現国王陛下も大いにその伝統を奨励されている。殿下もそれはお分かりでしょう?」
「もちろんそうだ。王族の多くは魔導学校に入ることになるしな」
「でしたらそろそろ引き際です。キト様は今年卒業されますが、我々はその後も学校に留まるのです。殿下の悪評が広まるのに私は耐えられません」
感情を押し殺しながら淡々と語る側近の姿にセルギウスは心を動かされる。しかし、渦巻く感情を抑えられるほどセルギウスは成熟していなかった。
「それでも何とかならないものだろうか」
「⋯⋯でしたら親衛隊の所に行くのが良いかと思います。まずは彼女達を止めるのが大事でしょう」
「分かったよ⋯⋯」
セルギウスは気乗りしなかったけれど、席を立って部屋を出た。
◆
セルギウスが自室で話している時、王立魔導学校のとある部屋で秘密の会合が開かれていた。
「会長、第三王子殿下がキト様のご活動の妨げになっているようです」
「私も聞きました。ご親友のセネカ様が行方不明になってから気落ちしていたキト様がやっと回復なさって来たというのに、嘆かわしいことです」
部屋の中には三十人ほどの女子生徒がおり、内七人だけが優雅に卓を囲んでいる。
「わたくし、元気がなくトゲトゲしさのあるキト様のこともむしろ好きでしたけれどね」
「いけませんわ⋯⋯私達はキト様の幸せを祈っているのですから⋯⋯。でもお気持ちは分かります」
ここには学術系統のコースに所属する貴族の者が多く居る。彼女達はスキルを得る前から勉強を重ね、やっと王立魔導学校の席を勝ち取った生徒たちだ。
ただの平民でしかないキトがこの学校に入学し、優秀な結果を出し続けていることの異常性を骨身に沁みて理解できるのが彼女達だった。
入学時に平民に負けて悔しがっていた者もこの中にはいるが、実力を発揮したキトには閉口する他なかった。そしてキトがレベル2に上がるとほぼ全ての生徒が負けを認めることになった。
「一体どうしたら良いでしょう。キト様のご迷惑になっていると噂を流すのは当然ですが、それだけでは対策として弱すぎると思ってしまいます。何か良い意見はないでしょうか」
会長と呼ばれていた女子生徒がみんなに問いかけると様々な意見があげられ、議論が進んでいった。
さてどうしようかとみんなが考えている時、会議室に来客が訪れた。
「会長、第三王子殿下がいらっしゃいました」
「あら! 殿下自らですか?」
「はい。セルギウス殿下と側近の方が四名名でご来訪です」
「分かりました。すぐに参ります。⋯⋯みなさま、噂をしておりましたセルギウス殿下がご来訪されました。これからこの部屋でお話することになると思いますので、このままの態勢でお出迎えいたしましょう」
会長はにこやかな笑顔を浮かべて、王子を出迎えに行った。
◆
セルギウスは構内を歩いている。
キトを仲間に引き込むにあたって最も障害となる陣営のところに向かっているのだ。
その者たちは『キト様を尊ぶ会』を自称しているけれど、時に狂信的な動きをすることから『キト親衛隊』と陰では呼ばれている。
厄介なことに上流階級に属する生徒が多く、ほとんどが成績優秀者だ。そんな彼女達に対して物申し、協力を取り付けて行かないとキトを仲間に入れることはできないとセルギウス達は考えている。
「はぁ⋯⋯」
セルギウスはため息をついた。
それは今後の交渉が大変そうだからではない。許されることならば自分も『キト様を尊ぶ会』に入りたいからだ。
外聞を気にする王族ではなかったら、そして女子生徒であったらセルギウスは躊躇わずに会に入っていただろう。セルギウスはそれぐらいキトに参ってしまっていた。
「こちらです」
側近の者が会議室を示した。
前室の付いている立派な会議室だ。
こんな場所で活動できることが、親衛隊の権威を示していると言っても過言ではない。
「突然の来訪になりますので、まずは私がお話を聞いて参ります」
そう言って側近の一人が入って行った。
セルギウスは前室の上等な椅子に座り、返事を待つことにした。
ここまで来ても思い浮かぶのはキトの姿である。優しく聡明でありながら、時に鋭さを見せる様子にセルギウスは何度も心を撃ち抜かれている。
キトに派閥に入って欲しい。
私利私欲丸出しで突き進む王子は厄介極まりない。
ニタニタしそうになるのを堪えながら空想を楽しんでいると、側近が戻って来た。
「殿下、話し合いに応じて下さるそうです」
「助かるな」
王子が立ち上がると同時にこれまた美人な先輩が会議室から出て来た。
「セルギウス殿下、お初にお目にかかります。ドルシーラ・コルネリウスと申します」
「第三王子セルギウス・アウレリウスだ。コルネリウス氏族の方にはいつもお世話になっている」
コルネリウス氏族は大氏族の一つであり、元老院でも筆頭の役割を果たすことが多い。
「殿下自ら足をお運びいただきまして光栄に存じます。殿下のご高名は父からも良く聞かされております」
ドルシーラ会長はセルギウスに対して気後れせずに挨拶を交わしている。
「立ち話も何ですから会議室の方にご入室下さい」
そう言われたのでドルシーラの後に続いて会議室に入ると二十人ほどの生徒が壁の周りに立っており、非常に威圧的な光景が広がっていた。
「ようこそいらっしゃいました。セルギウス殿下」
ドルシーラは獲物を見定めるようにセルギウスに焦点を合わせた。
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