145 / 213
第13章(間章):一方その頃編
第145話:ガイアと宝玉(4)
しおりを挟む
王立冒険者学校の高威力練習場に快活な声が響く。
「アッタロスさん、ひっさしっぶりー!」
そう言いながら手を振るピュロンの目線の先には頭を抱えるアッタロスがいた。
「なんでお前がここにいるんだよ⋯⋯」
「え? ガイアちゃんと修行するのに一番良いのはここだからですけど⋯⋯」
ピュロンは何が悪いの?と言いたげな顔だ。
多分本当に悪意がないのだろう。
アッタロスは横で苦笑いを浮かべるガイアを見る。
ガイア達が旅に出てから半年ほどだ。マイオルが定期的に手紙を送っているので状況は把握しているけれど、アッタロスがガイアと会うのはずいぶん久しぶりだ。
「久しぶりにアッタロスさんにも会いたかったし、アッタロスさんもそろそろボクに会いたいんじゃないかと思って来ちゃいました!」
横ではピュロンの適当な物言いが聞こえてくる。
ピュロンは『放浪』と呼ばれているけれど、アッタロスにしてみれば『適当』と名付けるのがちょうど良いように思える。
ピュロンに話を聞いても良いが、重要な部分を聞き出すまでに時間がかかりそうなのでアッタロスはガイアの方を向いた。
「ガイア、教えてくれ。どうしてこいつと二人で冒険者学校に来ることになったんだ?」
そうするとガイアは珍しく困惑を隠さずに言った。
「私たちがフイップにいたのはご存知でしょうか? そこでピューロ様に出会って私のスキルを見せたところ、魔法を教えてくれないかと依頼されました」
そこまではアッタロスも知っていたのでしっかり頷いた。
横ではピュロンが「ボクの話も聞いてよー」と言っているけれどアッタロスは流した。
「それに了承した途端、ピューロ様は半球状の銀の物体を出しました。乗るようにおっしゃったので訳もわからぬまま従うと、半日も経たないうちに王都に着いたんです⋯⋯」
ガイアは訳が分からないとでも言いたそう顔をしているけれど、アッタロスは何があったのかを正確に推察した。
馬車で何日もかかる距離を一息で移動させられて困惑してしまったのだろう。
ちなみに人目があるところではピュロンが偽名で呼ばれたがっているのはアッタロスも知っている。
「王都に着いてからは『いいからいいから』の一点張りで冒険者学校に乗り込み、この訓練場に着きました」
「難儀だったな」
「はい⋯⋯」
アッタロスはガイアを労い、目を細めながらピュロンを見た。
「アッタロスさん、分かってますって⋯⋯。ボクがちゃんと面倒を見ますから一週間くらいここを使わせてください」
「元より白金級冒険者の要請を断る権限は俺にはないが⋯⋯分かった。俺が話を通しておくよ」
「ボクが依頼するよりもアッタロスさんが言ってくれた方がスムーズに物事が進みますのでー。その代わりやることはしっかりやりますよー」
ピュロンは軽い態度で笑う。
その様子を見てアッタロスは「はぁ」とため息をついた。
「ガイア、マイオルへの手紙にも書いたけれどこいつは言ったことはちゃんとする奴だ。下に頼るなんて滅多にあることじゃないし、今のうちに恩を売っておくんだぞ」
「⋯⋯分かりました」
「それに、そいつの戦い方はガイアにも十分参考になると思う。案外相性も良さそうに思えるからしっかり学ぶと良いさ」
アッタロスはそう言って離れて行こうとした。
しかしそんなアッタロスを見て、ピュロンは突然真剣な顔つきになり口を開いた。
「アッタロスさん、ボクは待っていますよ。あなたが本気になって上がってくるのを⋯⋯」
アッタロスは顔を見せないまま立ち止まる。
そして一拍置いてから振り返った。
「ガイア、そいつはその見た目だけれど俺と何歳かしか違わないから色んなことを知っている。そんな奴に教えてもらえる機会なんて滅多にないと思うから大切にな」
そう言って歩き出してしまった。
ガイアは無視されたピュロンの方を恐る恐る見た。
予想に反してピュロンは笑みを浮かべていた。
「うーん。もう少ししたら面白いものが見られそうだね。楽しみだなぁ」
ガイアには何も分からなかったけれど、まぁ良いかと流すことにした。
◆
『レベルアップとは、ある成果を出した者に対する褒賞のようなものではないか』
その考えを教えてくれたのはマイオルだった。
セネカの幼馴染であるキトと議論の末にそんな考えを思いつき、彼女達はそれを『褒賞説』と呼んでいる。
この話を聞いた時、最も希望を持ったのはガイアだった。
従来の考えでは、レベルアップに重要なのはスキルの使用回数だ。
上位の熟練度という概念もあるくらいだから質の観点が無いわけではないけれど、根底にあるのは量を重視する考え方になる。
しかしマイオル達の話が正しいとすれば重要なのは質の方であり、その質を得る方法も多岐に渡るように思える。
ガイアは一日に一回しかスキルを使えなかった。
レベルアップのために何度使う必要があるのかは分からないけれど、量が大事だとしたら遠い道のりになるのは間違いなかった。
使用回数が少ない分、出来るだけ上位の熟練度を得ようともがいて来た。
だけど魔法が強すぎて安全に狩れる魔物では大した成果にはならないと人に言われてしまい、ガイアは途方に暮れてしまった。
そんな中でセネカ達に出会い、学んできたことはガイアに希望を与えた。
褒賞説が本当であれば自分も早くレベルアップできるかもしれない。
一日に何回かしかスキルを使うことが出来なくても前に進めるのかもしれない。
そう思って単調な訓練を続けて来た。
最近では【砲撃魔法】を高度に圧縮する方法や圧縮した魔力を射出することなく保持する方法を考え、練習に取り入れている。
これによってレベル2になった時に関連するサブスキルを得られるのではないかと期待しているのだ。
もがき続けてやっと見えて来た希望をガイアはなんとしても掴みたかった。
◆
アッタロスがいなくなった後、ピュロンが魔法について教えて欲しいというのでガイアはこれまでに考えて来たことを隠すことなく伝えた。
「ねぇ、キミ本当にレベル1? 今の話だとやっぱりスキルをほとんど手動で使っているように思ったんだけど⋯⋯」
「いえ、手動では流石に使えません。どうしてもスキルの補助が必要な工程が多々ありますし、自分だけに通用する理論を勝手に打ち立てているだけなので」
「同じスキルを使える人がいる訳じゃないから再現性がないのは分かるけどね。でもそこまでスキルの素過程を理解しようとしている人はほとんどいないと思うよ。特にレベル4以下だったらね」
ピュロンが強く褒めてくれるのでガイアは驚いた。学校にはそういう嗜好で研究をしている人もいたし、何よりスキルなしで魔法を使えるようになったセネカが隣にいたから自分は普通だと思っていたのだ。
「⋯⋯ねぇ、ガイアって呼んでも良い? ボクのことも呼び捨てにしていいからね」
「滅相もありません」
自分がどう呼ばれようとも構わないけれど、ピュロンを呼び捨てにするわけにはいかないとガイアは首を振った。
「ガイアが積み重ねて来たものにはそれだけ価値があるとボクは思ったんだ。それを教わるんだから相応の敬意を払わないといけないんだよ」
そう言うピュロンをガイアはただ呆然と見ることしかできなかった。
「アッタロスさん、ひっさしっぶりー!」
そう言いながら手を振るピュロンの目線の先には頭を抱えるアッタロスがいた。
「なんでお前がここにいるんだよ⋯⋯」
「え? ガイアちゃんと修行するのに一番良いのはここだからですけど⋯⋯」
ピュロンは何が悪いの?と言いたげな顔だ。
多分本当に悪意がないのだろう。
アッタロスは横で苦笑いを浮かべるガイアを見る。
ガイア達が旅に出てから半年ほどだ。マイオルが定期的に手紙を送っているので状況は把握しているけれど、アッタロスがガイアと会うのはずいぶん久しぶりだ。
「久しぶりにアッタロスさんにも会いたかったし、アッタロスさんもそろそろボクに会いたいんじゃないかと思って来ちゃいました!」
横ではピュロンの適当な物言いが聞こえてくる。
ピュロンは『放浪』と呼ばれているけれど、アッタロスにしてみれば『適当』と名付けるのがちょうど良いように思える。
ピュロンに話を聞いても良いが、重要な部分を聞き出すまでに時間がかかりそうなのでアッタロスはガイアの方を向いた。
「ガイア、教えてくれ。どうしてこいつと二人で冒険者学校に来ることになったんだ?」
そうするとガイアは珍しく困惑を隠さずに言った。
「私たちがフイップにいたのはご存知でしょうか? そこでピューロ様に出会って私のスキルを見せたところ、魔法を教えてくれないかと依頼されました」
そこまではアッタロスも知っていたのでしっかり頷いた。
横ではピュロンが「ボクの話も聞いてよー」と言っているけれどアッタロスは流した。
「それに了承した途端、ピューロ様は半球状の銀の物体を出しました。乗るようにおっしゃったので訳もわからぬまま従うと、半日も経たないうちに王都に着いたんです⋯⋯」
ガイアは訳が分からないとでも言いたそう顔をしているけれど、アッタロスは何があったのかを正確に推察した。
馬車で何日もかかる距離を一息で移動させられて困惑してしまったのだろう。
ちなみに人目があるところではピュロンが偽名で呼ばれたがっているのはアッタロスも知っている。
「王都に着いてからは『いいからいいから』の一点張りで冒険者学校に乗り込み、この訓練場に着きました」
「難儀だったな」
「はい⋯⋯」
アッタロスはガイアを労い、目を細めながらピュロンを見た。
「アッタロスさん、分かってますって⋯⋯。ボクがちゃんと面倒を見ますから一週間くらいここを使わせてください」
「元より白金級冒険者の要請を断る権限は俺にはないが⋯⋯分かった。俺が話を通しておくよ」
「ボクが依頼するよりもアッタロスさんが言ってくれた方がスムーズに物事が進みますのでー。その代わりやることはしっかりやりますよー」
ピュロンは軽い態度で笑う。
その様子を見てアッタロスは「はぁ」とため息をついた。
「ガイア、マイオルへの手紙にも書いたけれどこいつは言ったことはちゃんとする奴だ。下に頼るなんて滅多にあることじゃないし、今のうちに恩を売っておくんだぞ」
「⋯⋯分かりました」
「それに、そいつの戦い方はガイアにも十分参考になると思う。案外相性も良さそうに思えるからしっかり学ぶと良いさ」
アッタロスはそう言って離れて行こうとした。
しかしそんなアッタロスを見て、ピュロンは突然真剣な顔つきになり口を開いた。
「アッタロスさん、ボクは待っていますよ。あなたが本気になって上がってくるのを⋯⋯」
アッタロスは顔を見せないまま立ち止まる。
そして一拍置いてから振り返った。
「ガイア、そいつはその見た目だけれど俺と何歳かしか違わないから色んなことを知っている。そんな奴に教えてもらえる機会なんて滅多にないと思うから大切にな」
そう言って歩き出してしまった。
ガイアは無視されたピュロンの方を恐る恐る見た。
予想に反してピュロンは笑みを浮かべていた。
「うーん。もう少ししたら面白いものが見られそうだね。楽しみだなぁ」
ガイアには何も分からなかったけれど、まぁ良いかと流すことにした。
◆
『レベルアップとは、ある成果を出した者に対する褒賞のようなものではないか』
その考えを教えてくれたのはマイオルだった。
セネカの幼馴染であるキトと議論の末にそんな考えを思いつき、彼女達はそれを『褒賞説』と呼んでいる。
この話を聞いた時、最も希望を持ったのはガイアだった。
従来の考えでは、レベルアップに重要なのはスキルの使用回数だ。
上位の熟練度という概念もあるくらいだから質の観点が無いわけではないけれど、根底にあるのは量を重視する考え方になる。
しかしマイオル達の話が正しいとすれば重要なのは質の方であり、その質を得る方法も多岐に渡るように思える。
ガイアは一日に一回しかスキルを使えなかった。
レベルアップのために何度使う必要があるのかは分からないけれど、量が大事だとしたら遠い道のりになるのは間違いなかった。
使用回数が少ない分、出来るだけ上位の熟練度を得ようともがいて来た。
だけど魔法が強すぎて安全に狩れる魔物では大した成果にはならないと人に言われてしまい、ガイアは途方に暮れてしまった。
そんな中でセネカ達に出会い、学んできたことはガイアに希望を与えた。
褒賞説が本当であれば自分も早くレベルアップできるかもしれない。
一日に何回かしかスキルを使うことが出来なくても前に進めるのかもしれない。
そう思って単調な訓練を続けて来た。
最近では【砲撃魔法】を高度に圧縮する方法や圧縮した魔力を射出することなく保持する方法を考え、練習に取り入れている。
これによってレベル2になった時に関連するサブスキルを得られるのではないかと期待しているのだ。
もがき続けてやっと見えて来た希望をガイアはなんとしても掴みたかった。
◆
アッタロスがいなくなった後、ピュロンが魔法について教えて欲しいというのでガイアはこれまでに考えて来たことを隠すことなく伝えた。
「ねぇ、キミ本当にレベル1? 今の話だとやっぱりスキルをほとんど手動で使っているように思ったんだけど⋯⋯」
「いえ、手動では流石に使えません。どうしてもスキルの補助が必要な工程が多々ありますし、自分だけに通用する理論を勝手に打ち立てているだけなので」
「同じスキルを使える人がいる訳じゃないから再現性がないのは分かるけどね。でもそこまでスキルの素過程を理解しようとしている人はほとんどいないと思うよ。特にレベル4以下だったらね」
ピュロンが強く褒めてくれるのでガイアは驚いた。学校にはそういう嗜好で研究をしている人もいたし、何よりスキルなしで魔法を使えるようになったセネカが隣にいたから自分は普通だと思っていたのだ。
「⋯⋯ねぇ、ガイアって呼んでも良い? ボクのことも呼び捨てにしていいからね」
「滅相もありません」
自分がどう呼ばれようとも構わないけれど、ピュロンを呼び捨てにするわけにはいかないとガイアは首を振った。
「ガイアが積み重ねて来たものにはそれだけ価値があるとボクは思ったんだ。それを教わるんだから相応の敬意を払わないといけないんだよ」
そう言うピュロンをガイアはただ呆然と見ることしかできなかった。
19
お気に入りに追加
603
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
オカン公爵令嬢はオヤジを探す
清水柚木
ファンタジー
フォルトゥーナ王国の唯一の後継者、アダルベルト・フォルトゥーナ・ミケーレは落馬して、前世の記憶を取り戻した。
ハイスペックな王太子として転生し、喜んだのも束の間、転生した世界が乙女ゲームの「愛する貴方と見る黄昏」だと気付く。
そして自身が攻略対象である王子だったと言うことも。
ヒロインとの恋愛なんて冗談じゃない!、とゲームシナリオから抜け出そうとしたところ、前世の母であるオカンと再会。
オカンに振り回されながら、シナリオから抜け出そうと頑張るアダルベルト王子。
オカンにこき使われながら、オヤジ探しを頑張るアダルベルト王子。
あげく魔王までもが復活すると言う。
そんな彼に幸せは訪れるのか?
これは最初から最後まで、オカンに振り回される可哀想なイケメン王子の物語。
※ 「第15回ファンタジー小説大賞」用に過去に書いたものを修正しながらあげていきます。その為、今月中には完結します。
※ 追記 今月中に完結しようと思いましたが、修正が追いつかないので、来月初めに完結になると思います。申し訳ありませんが、もう少しお付き合い頂けるとありがたいです。
※追記 続編を11月から始める予定です。まずは手始めに番外編を書いてみました。よろしくお願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
偽物の侯爵子息は平民落ちのうえに国外追放を言い渡されたので自由に生きる。え?帰ってきてくれ?それは無理というもの
つくも茄子
ファンタジー
サビオ・パッツィーニは、魔術師の家系である名門侯爵家の次男に生まれながら魔力鑑定で『魔力無し』の判定を受けてしまう。魔力がない代わりにずば抜けて優れた頭脳を持つサビオに家族は温かく見守っていた。そんなある日、サビオが侯爵家の人間でない事が判明した。妖精の取り換えっ子だと神官は告げる。本物は家族によく似た天使のような美少年。こうしてサビオは「王家と侯爵家を謀った罪人」として国外追放されてしまった。
隣国でギルド登録したサビオは「黒曜」というギルド名で第二の人生を歩んでいく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる