138 / 213
第13章(間章):一方その頃編
第138話:バエティカで最も熱い男(1)
しおりを挟む
ノルトが素振りをしている時にセネカ行方不明の一報が入った。
キトがバエティカのギルドと孤児院に高速便で手紙を送ったのだ。
セネカが行方不明と聞くとノルトは動揺したけれど、ルキウスと二人で居なくなったと分かると途端に態度を落ち着かせた。
「けっ!」
そしてもう聞きたくないとばかりに素振りをやめてどこかへ行ってしまった。
それから五日間ノルトは山に籠ったので、なぜか彼も行方不明だということになってしまい、バツの悪い思いをした。
しばらくしてからマイオル、ガイア、モフの三人がバエティカにやってきた。
三人はセネカとルキウスの現状を故郷の人たちに直接話そうと考えたのだ。
マイオルは当然ノルトと面識があったので、彼がリーダーのパーティ『宵明星』に詳しく話をした。もちろん魔界云々についてはうまく誤魔化している。
ノルト、ピケ、ミッツはマイオルの話を熱心に聞いていた。
しかし、話が終わるとノルトがイライラした様子でマイオルに言った。
「事情は分かった。伝えてくれて感謝する。だが、時間がない」
「どういうこと⋯⋯ですか?」
「しけたツラをして落ち込んでいる暇はないってことだ。ピケ、ミッツ、俺はまた山に籠るからな」
憮然とした態度を崩さないまま、ノルトはどこかへ行ってしまった。
「すいませんね。悪い奴じゃないんですけど言葉が足りなくて⋯⋯」
ミッツが非常に腰の低い様子でマイオル達に謝った。
「ううん、良いのよ。誰だってこんな話を聞いたらショックでしょうし⋯⋯」
マイオルは意気消沈した様子で言った。
けれどミッツとピケは首を振り、マイオルを諭すように言った。
「ノルトはセネカとルキウスが無事であることを疑っていないんですよ。あの二人が強くなって帰ってくると確信している。もし二人が帰ってきた時に大きな力の差ができていたら後悔するでしょう? だからこその山籠りです」
「僕たちもこうしてはいられません。槍の練習をしなくっちゃ。心配するべきは自分のことですよ」
そうして二人はさっさとマイオル達の前からいなくなってしまった。
◆
ノルトは宣言通り、山に籠っていた。
瞑想をして雑念を払おうとしているけれど、どうしてもセネカとルキウスのことが頭をよぎる。
話をする時、マイオルは相当に言葉を選んでいたことをノルトは思い出した。きっと何か大事な秘密を抱えているのだろう。
セネカとルキウスの安否をしきりに気にしていたので、二人は生死不明の状態なのだと思われる。
「それがどうした」
ノルトは心配するだけ無駄だと確信していた。
あの二人が長期間行方不明になったのは初めてではない。
孤児院のみんなを心配させてはケロッとした顔で帰ってくるのが得意技だった。
スタンピードに巻き込まれたと聞いた。
何処にいるのかも分からないらしい。
だけどスキルも持たない幼児が二人で魔物のいる森を徘徊するのと今とでどちらが危ない状態なのだろうとノルトは思う。
周りの人間が心配していることなど知らずに間違いなく二人で楽しく過ごしているだろう。
それがいつのになるのかは分からないが、ふとした時にひょっこり帰ってくるに決まっている。
ノルトは誰よりも正確にセネカとルキウスの現状を予測していた。
「はぁ⋯⋯」
ノルトはため息を吐いた。
二人が楽しくやっているということのほかにもう一つ確信していることがある。
「セネカとルキウスは恋人になったな」
それはあの二人のことを一番理解しているからこそ到達することのできる結論だった。
いつかはそういう日が来るのだと思っていたけれど、思ったより早かったというのがノルトの考えだ。
ノルトは悔しく感じた。二人の幼馴染が遠くへ行ってしまったように思ったからだ。
ノルトは嬉しく感じた。二人の苦労を誰よりも知っていたのは多分ノルトだからだ。
良い気持ちと悪い気持ちがないまぜになってノルトは瞑想どころではなくなっている。だから剣を抜いて大きく振りかぶった。
「[豪剣]!」
ノルトの顎を伝って落ちた雫が汗なのか涙なのかは本人にしか分からなかった。
◆
マイオル、ガイア、モフの三人は所縁のある人達にセネカとルキウスの話を伝えてまわった。
マイオル達に同情してくれるのは冒険者になってからセネカを知った人たちで、幼い頃の二人を知る者ほど冷静だった。
ノルトほどではなかったけれど、みんなマイオル達をなんとも言えない気の毒な顔で見るのだ。
マイオルはセネカ達が魔界という得体の知れない世界に飲み込まれたのだと吹聴して周りたかったけれど緘口令が敷かれているので言うことは出来なかった。
みんなの反応を見てマイオルはキトのことを思い出していた。
グラディウスは魔界の情報を伝える権限を持っていたので、マイオルとガイアとモフとキトで詳しい話を聞きに行ったのだ。
グラディウスの話を聞いてマイオルは再び青ざめたのだけれど、キトは目を据わらせて覚悟を決めたような顔になっていた。
その後もマイオルは何度もキトに相談をした。会う度にキトの髪は乱れ、目には隈が出来ていった。
セネカのことが心配で夜も眠れないのだろうとマイオルは思っていたけれど、よくよく思い出すと個室には書物がたくさんあって、素材の量も以前とは比べ物にならないほど増えていたような気がする。
「もしかしたらキトも大丈夫だと思っていた⋯⋯?」
マイオルは自分に余裕がなさすぎて、これ以上のことは思い出せなかった。けれどマイオルが話すばかりでキトがどんな気持ちなのかを聞くことはあまりなかったかもしれない。
セネカの幼馴染達は肝が座りすぎている気がして、マイオルは苦笑いを浮かべるほかなかった。
キトがバエティカのギルドと孤児院に高速便で手紙を送ったのだ。
セネカが行方不明と聞くとノルトは動揺したけれど、ルキウスと二人で居なくなったと分かると途端に態度を落ち着かせた。
「けっ!」
そしてもう聞きたくないとばかりに素振りをやめてどこかへ行ってしまった。
それから五日間ノルトは山に籠ったので、なぜか彼も行方不明だということになってしまい、バツの悪い思いをした。
しばらくしてからマイオル、ガイア、モフの三人がバエティカにやってきた。
三人はセネカとルキウスの現状を故郷の人たちに直接話そうと考えたのだ。
マイオルは当然ノルトと面識があったので、彼がリーダーのパーティ『宵明星』に詳しく話をした。もちろん魔界云々についてはうまく誤魔化している。
ノルト、ピケ、ミッツはマイオルの話を熱心に聞いていた。
しかし、話が終わるとノルトがイライラした様子でマイオルに言った。
「事情は分かった。伝えてくれて感謝する。だが、時間がない」
「どういうこと⋯⋯ですか?」
「しけたツラをして落ち込んでいる暇はないってことだ。ピケ、ミッツ、俺はまた山に籠るからな」
憮然とした態度を崩さないまま、ノルトはどこかへ行ってしまった。
「すいませんね。悪い奴じゃないんですけど言葉が足りなくて⋯⋯」
ミッツが非常に腰の低い様子でマイオル達に謝った。
「ううん、良いのよ。誰だってこんな話を聞いたらショックでしょうし⋯⋯」
マイオルは意気消沈した様子で言った。
けれどミッツとピケは首を振り、マイオルを諭すように言った。
「ノルトはセネカとルキウスが無事であることを疑っていないんですよ。あの二人が強くなって帰ってくると確信している。もし二人が帰ってきた時に大きな力の差ができていたら後悔するでしょう? だからこその山籠りです」
「僕たちもこうしてはいられません。槍の練習をしなくっちゃ。心配するべきは自分のことですよ」
そうして二人はさっさとマイオル達の前からいなくなってしまった。
◆
ノルトは宣言通り、山に籠っていた。
瞑想をして雑念を払おうとしているけれど、どうしてもセネカとルキウスのことが頭をよぎる。
話をする時、マイオルは相当に言葉を選んでいたことをノルトは思い出した。きっと何か大事な秘密を抱えているのだろう。
セネカとルキウスの安否をしきりに気にしていたので、二人は生死不明の状態なのだと思われる。
「それがどうした」
ノルトは心配するだけ無駄だと確信していた。
あの二人が長期間行方不明になったのは初めてではない。
孤児院のみんなを心配させてはケロッとした顔で帰ってくるのが得意技だった。
スタンピードに巻き込まれたと聞いた。
何処にいるのかも分からないらしい。
だけどスキルも持たない幼児が二人で魔物のいる森を徘徊するのと今とでどちらが危ない状態なのだろうとノルトは思う。
周りの人間が心配していることなど知らずに間違いなく二人で楽しく過ごしているだろう。
それがいつのになるのかは分からないが、ふとした時にひょっこり帰ってくるに決まっている。
ノルトは誰よりも正確にセネカとルキウスの現状を予測していた。
「はぁ⋯⋯」
ノルトはため息を吐いた。
二人が楽しくやっているということのほかにもう一つ確信していることがある。
「セネカとルキウスは恋人になったな」
それはあの二人のことを一番理解しているからこそ到達することのできる結論だった。
いつかはそういう日が来るのだと思っていたけれど、思ったより早かったというのがノルトの考えだ。
ノルトは悔しく感じた。二人の幼馴染が遠くへ行ってしまったように思ったからだ。
ノルトは嬉しく感じた。二人の苦労を誰よりも知っていたのは多分ノルトだからだ。
良い気持ちと悪い気持ちがないまぜになってノルトは瞑想どころではなくなっている。だから剣を抜いて大きく振りかぶった。
「[豪剣]!」
ノルトの顎を伝って落ちた雫が汗なのか涙なのかは本人にしか分からなかった。
◆
マイオル、ガイア、モフの三人は所縁のある人達にセネカとルキウスの話を伝えてまわった。
マイオル達に同情してくれるのは冒険者になってからセネカを知った人たちで、幼い頃の二人を知る者ほど冷静だった。
ノルトほどではなかったけれど、みんなマイオル達をなんとも言えない気の毒な顔で見るのだ。
マイオルはセネカ達が魔界という得体の知れない世界に飲み込まれたのだと吹聴して周りたかったけれど緘口令が敷かれているので言うことは出来なかった。
みんなの反応を見てマイオルはキトのことを思い出していた。
グラディウスは魔界の情報を伝える権限を持っていたので、マイオルとガイアとモフとキトで詳しい話を聞きに行ったのだ。
グラディウスの話を聞いてマイオルは再び青ざめたのだけれど、キトは目を据わらせて覚悟を決めたような顔になっていた。
その後もマイオルは何度もキトに相談をした。会う度にキトの髪は乱れ、目には隈が出来ていった。
セネカのことが心配で夜も眠れないのだろうとマイオルは思っていたけれど、よくよく思い出すと個室には書物がたくさんあって、素材の量も以前とは比べ物にならないほど増えていたような気がする。
「もしかしたらキトも大丈夫だと思っていた⋯⋯?」
マイオルは自分に余裕がなさすぎて、これ以上のことは思い出せなかった。けれどマイオルが話すばかりでキトがどんな気持ちなのかを聞くことはあまりなかったかもしれない。
セネカの幼馴染達は肝が座りすぎている気がして、マイオルは苦笑いを浮かべるほかなかった。
20
お気に入りに追加
603
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
偽物の侯爵子息は平民落ちのうえに国外追放を言い渡されたので自由に生きる。え?帰ってきてくれ?それは無理というもの
つくも茄子
ファンタジー
サビオ・パッツィーニは、魔術師の家系である名門侯爵家の次男に生まれながら魔力鑑定で『魔力無し』の判定を受けてしまう。魔力がない代わりにずば抜けて優れた頭脳を持つサビオに家族は温かく見守っていた。そんなある日、サビオが侯爵家の人間でない事が判明した。妖精の取り換えっ子だと神官は告げる。本物は家族によく似た天使のような美少年。こうしてサビオは「王家と侯爵家を謀った罪人」として国外追放されてしまった。
隣国でギルド登録したサビオは「黒曜」というギルド名で第二の人生を歩んでいく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
オカン公爵令嬢はオヤジを探す
清水柚木
ファンタジー
フォルトゥーナ王国の唯一の後継者、アダルベルト・フォルトゥーナ・ミケーレは落馬して、前世の記憶を取り戻した。
ハイスペックな王太子として転生し、喜んだのも束の間、転生した世界が乙女ゲームの「愛する貴方と見る黄昏」だと気付く。
そして自身が攻略対象である王子だったと言うことも。
ヒロインとの恋愛なんて冗談じゃない!、とゲームシナリオから抜け出そうとしたところ、前世の母であるオカンと再会。
オカンに振り回されながら、シナリオから抜け出そうと頑張るアダルベルト王子。
オカンにこき使われながら、オヤジ探しを頑張るアダルベルト王子。
あげく魔王までもが復活すると言う。
そんな彼に幸せは訪れるのか?
これは最初から最後まで、オカンに振り回される可哀想なイケメン王子の物語。
※ 「第15回ファンタジー小説大賞」用に過去に書いたものを修正しながらあげていきます。その為、今月中には完結します。
※ 追記 今月中に完結しようと思いましたが、修正が追いつかないので、来月初めに完結になると思います。申し訳ありませんが、もう少しお付き合い頂けるとありがたいです。
※追記 続編を11月から始める予定です。まずは手始めに番外編を書いてみました。よろしくお願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる