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第12章:魔界編
第133話:選択
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「アッタロスさん、あたし学校辞めます」
アッタロスの教官室でマイオルがそう言った。肌には艶がなく、酷く悩んで出した結論だと言うことが見てとれる。
一方のアッタロスも目の下には隈が出来ており、彼の持つ強靭な精神力にも翳りが見える。
「旅に出るのか?」
「そうです」
マイオルは食ってかかるように言った。
「マイオル、止めようと思っているわけじゃないからそんなに身を乗り出さないでくれ」
「え? あ、はい」
無意識のうちに反抗的になっていたことに気がついてマイオルは居住まいを正した。
「その上で言うんだが、退学ではなく休学にしておくんだ」
「休学⋯⋯」
「あぁ、そうだ。しばらく経って辞めたくなったらその時に辞めれば良い。休学だったら金もかからんし、特待生の権利も消えることはない」
「⋯⋯良い手だと思いますが、気持ちは変わりません」
マイオルは頑なだ。
その様子を見てアッタロスは優しく言った。
「⋯⋯セネカが帰って来て、学校に行きたいと言い出した時の選択肢を残しておくんだ。二人とも単位は十分だから、後から試験を受ければ復学してもすぐに進級できる」
マイオルはハッとした。現状を何とか打破することばかりを考えていてセネカが帰って来た後のことは全く考えていなかった。
「⋯⋯少し考えます」
そう言ってマイオルは教官室を去った。
生き急ぐように行動するマイオルの背中をアッタロスはただ見ることしかできなかった。
◆
「私は休学する」
『月下の誓い』三人で話し合いをしている時、ガイアがそう言った。
「セネカのことと自分のことを考えた時、いま一番良いのはマイオルと旅に出ることだと思った。幸い、みんなのおかげで魔法も使えるようになって来た。今のうちに経験を積みたいんだ」
「分かったわ。じゃあ、ガイアはあたしと一緒に行きましょう。
⋯⋯プラウティアはどうする?」
マイオルがそう聞くと、プラウティアは俯きながらゆっくりと口を開いた。
「⋯⋯私は王都に残ります」
やっと絞り出したような声だった。
「今の私にとって一番必要なことは植物のことをもっと学ぶことです。採取や冒険の技術を磨きたいという気持ちもありますが、このまま魔導学校の人達と植物の利用法を勉強していったら、もっとすごい冒険者になれるんじゃないかって考えるようになって来たんです」
プラウティアは顔を上げてマイオルとガイアを見た。
「私は王都で強くなります。二人とは離れてしまうけれど、『月下の誓い』の一員として活動を続けて良いですか?」
マイオルとガイアはほぼ同時にプラウティアの手に優しく触れた。
プラウティアの手が血が出そうなくらい強く握りしめられていたからだ。
「プラウティア、心配しなくても大丈夫よ。旅に出るのだって私達の勝手なんだから、一緒に来ないからといってパーティを辞めてもらうなんてことないわ」
「そうさ。そもそもセネカがいないんだしな」
プラウティアの考えに気がついたマイオルとガイアが順番に言った。
「良いんでしょうか⋯⋯。パーティとして大事な時期に離れてしまって⋯⋯」
「⋯⋯プラウティア、強くなりましょう。セネカが帰ってきた時にあたしたちが不甲斐なかったら悪いもの」
悩ましげな顔でそう言うので、マイオルも自分と同じ悩みを抱えているのだろうとプラウティアは察した。
「⋯⋯そうですね。私は王都で強くなります。そしてセネカちゃんが帰ってきたらまた集まりましょう」
プラウティアが明るく言った。
マイオルとガイアの心に言葉にできない空しさが湧いてきたけれど、プラウティアと同じようにただ笑顔を作ることしかできなかった。
◆
ある日のこと、ガイアはとある教会を訪れていた。
「⋯⋯僕に用ですか?」
シスターに頼んでしばらく待っていると蜂蜜色の髪をした少年が出てきた。
軽く挨拶を交わしたあと、ガイアはすぐに用件を伝えた。
「モフさん。あなたに私たちと一緒に旅に出て欲しいのです」
「私たちって『月下の誓い』のみなさんのこと? 旅ってどこに行くの?」
ガイアは開口一番言い放って頭を下げたので、モフは目を少しだけ見開いた。
「正確には私とマイオルです。プラウティアは王都に残ることを決めました。私たちはセネカの情報を探すついでに冒険の旅に出ることにしました。セネカが帰ってきた時にもっと強くなっているために」
「⋯⋯もうすこし詳しく聞かせてください」
「プラウティアが王都に残ると言ったので、私とマイオルは二人で修行の旅に出ようと思っていました。ですが、二人の実力で行ける場所は限られていて、満足に情報を収集できそうもありませんでし、修行にもならなそうなので、是非モフさんにご助力いただきたいと思ってここに来ました」
ガイアはモフの目をまっすぐ見ながら言った。
話を聞いた後、モフはゆっくりと口を開いた。
「女性二人の中に僕が入って、やっていけますかねぇ」
「ご面倒をおかけすることになるとは思いますが、おそらく貴方にとっても益のある話ではないかと思ってここに来ました」
モフはそう言われて笑みを浮かべた。
「確かにそろそろ我慢の限界だと思っていたところではありますが⋯⋯。気になることがあるのですが聞いても良いですかぁ?」
「えぇ、もちろんです」
「短い間ですが僕はトリアスであなた方と一緒に行動しました。その時の様子からすれば、こういう時に僕のところに来るのはマイオルさんの仕事ではないですか? 二人一緒に来るならまだしも、ガイアさんしかいないのは違和感があるのですが」
モフは一瞬だけ鋭い目になった。
「⋯⋯おっしゃる通りです。マイオルは日に日に憔悴していて見てられないので、休むようにお願いしました。この旅の準備や交渉は私が請け負って動いてます」
「そんな状態で旅に出られるんですかね?」
「はい。今ならまだ大丈夫でしょう。むしろこのまま王都にいる方がよくなさそうなので何とか外に出ようとしています」
「なるほどねぇ⋯⋯」
モフはそう言って考え始めたけれど、すぐに答えを出した。
「行きます!」
「え、良いんですか」
ガイアは断られるパターンだと思っていた。
「さもお願いされる立場であるかのように振る舞っていましたけれど、今日か明日あたりにあなた方のところを訪ねようと思っていたんですよ」
「⋯⋯それは」
「えぇ。僕の方からお願いに行こうと思っていたんですよ。あなた達以上に相応しい方はいないですからねぇ」
「私達が一番貴方の境遇を理解できるつもりです」
「ですよねぇ。でもそれだけじゃないんですよ」
モフは笑顔で続けた。
「だってルキウスが帰ってきたらセネカちゃんと同じパーティに所属したいって言うに決まってますよね? その時、僕は身の振り方を考えなきゃいけないけれど、今更ルキウス以外と組む気にもならないんですよねぇ。だとすると、一番良いのは僕もあなた達のパーティに厄介になることです。僕が審査される側なので、決めるのは皆さんですけれど⋯⋯」
ガイアはハッとした顔になった。
「だから今のうちに馴染んで協力できれば明るい未来に近づきますよねぇー」
呑気そうにそう話すモフにガイアは好感を持った。
アッタロスの教官室でマイオルがそう言った。肌には艶がなく、酷く悩んで出した結論だと言うことが見てとれる。
一方のアッタロスも目の下には隈が出来ており、彼の持つ強靭な精神力にも翳りが見える。
「旅に出るのか?」
「そうです」
マイオルは食ってかかるように言った。
「マイオル、止めようと思っているわけじゃないからそんなに身を乗り出さないでくれ」
「え? あ、はい」
無意識のうちに反抗的になっていたことに気がついてマイオルは居住まいを正した。
「その上で言うんだが、退学ではなく休学にしておくんだ」
「休学⋯⋯」
「あぁ、そうだ。しばらく経って辞めたくなったらその時に辞めれば良い。休学だったら金もかからんし、特待生の権利も消えることはない」
「⋯⋯良い手だと思いますが、気持ちは変わりません」
マイオルは頑なだ。
その様子を見てアッタロスは優しく言った。
「⋯⋯セネカが帰って来て、学校に行きたいと言い出した時の選択肢を残しておくんだ。二人とも単位は十分だから、後から試験を受ければ復学してもすぐに進級できる」
マイオルはハッとした。現状を何とか打破することばかりを考えていてセネカが帰って来た後のことは全く考えていなかった。
「⋯⋯少し考えます」
そう言ってマイオルは教官室を去った。
生き急ぐように行動するマイオルの背中をアッタロスはただ見ることしかできなかった。
◆
「私は休学する」
『月下の誓い』三人で話し合いをしている時、ガイアがそう言った。
「セネカのことと自分のことを考えた時、いま一番良いのはマイオルと旅に出ることだと思った。幸い、みんなのおかげで魔法も使えるようになって来た。今のうちに経験を積みたいんだ」
「分かったわ。じゃあ、ガイアはあたしと一緒に行きましょう。
⋯⋯プラウティアはどうする?」
マイオルがそう聞くと、プラウティアは俯きながらゆっくりと口を開いた。
「⋯⋯私は王都に残ります」
やっと絞り出したような声だった。
「今の私にとって一番必要なことは植物のことをもっと学ぶことです。採取や冒険の技術を磨きたいという気持ちもありますが、このまま魔導学校の人達と植物の利用法を勉強していったら、もっとすごい冒険者になれるんじゃないかって考えるようになって来たんです」
プラウティアは顔を上げてマイオルとガイアを見た。
「私は王都で強くなります。二人とは離れてしまうけれど、『月下の誓い』の一員として活動を続けて良いですか?」
マイオルとガイアはほぼ同時にプラウティアの手に優しく触れた。
プラウティアの手が血が出そうなくらい強く握りしめられていたからだ。
「プラウティア、心配しなくても大丈夫よ。旅に出るのだって私達の勝手なんだから、一緒に来ないからといってパーティを辞めてもらうなんてことないわ」
「そうさ。そもそもセネカがいないんだしな」
プラウティアの考えに気がついたマイオルとガイアが順番に言った。
「良いんでしょうか⋯⋯。パーティとして大事な時期に離れてしまって⋯⋯」
「⋯⋯プラウティア、強くなりましょう。セネカが帰ってきた時にあたしたちが不甲斐なかったら悪いもの」
悩ましげな顔でそう言うので、マイオルも自分と同じ悩みを抱えているのだろうとプラウティアは察した。
「⋯⋯そうですね。私は王都で強くなります。そしてセネカちゃんが帰ってきたらまた集まりましょう」
プラウティアが明るく言った。
マイオルとガイアの心に言葉にできない空しさが湧いてきたけれど、プラウティアと同じようにただ笑顔を作ることしかできなかった。
◆
ある日のこと、ガイアはとある教会を訪れていた。
「⋯⋯僕に用ですか?」
シスターに頼んでしばらく待っていると蜂蜜色の髪をした少年が出てきた。
軽く挨拶を交わしたあと、ガイアはすぐに用件を伝えた。
「モフさん。あなたに私たちと一緒に旅に出て欲しいのです」
「私たちって『月下の誓い』のみなさんのこと? 旅ってどこに行くの?」
ガイアは開口一番言い放って頭を下げたので、モフは目を少しだけ見開いた。
「正確には私とマイオルです。プラウティアは王都に残ることを決めました。私たちはセネカの情報を探すついでに冒険の旅に出ることにしました。セネカが帰ってきた時にもっと強くなっているために」
「⋯⋯もうすこし詳しく聞かせてください」
「プラウティアが王都に残ると言ったので、私とマイオルは二人で修行の旅に出ようと思っていました。ですが、二人の実力で行ける場所は限られていて、満足に情報を収集できそうもありませんでし、修行にもならなそうなので、是非モフさんにご助力いただきたいと思ってここに来ました」
ガイアはモフの目をまっすぐ見ながら言った。
話を聞いた後、モフはゆっくりと口を開いた。
「女性二人の中に僕が入って、やっていけますかねぇ」
「ご面倒をおかけすることになるとは思いますが、おそらく貴方にとっても益のある話ではないかと思ってここに来ました」
モフはそう言われて笑みを浮かべた。
「確かにそろそろ我慢の限界だと思っていたところではありますが⋯⋯。気になることがあるのですが聞いても良いですかぁ?」
「えぇ、もちろんです」
「短い間ですが僕はトリアスであなた方と一緒に行動しました。その時の様子からすれば、こういう時に僕のところに来るのはマイオルさんの仕事ではないですか? 二人一緒に来るならまだしも、ガイアさんしかいないのは違和感があるのですが」
モフは一瞬だけ鋭い目になった。
「⋯⋯おっしゃる通りです。マイオルは日に日に憔悴していて見てられないので、休むようにお願いしました。この旅の準備や交渉は私が請け負って動いてます」
「そんな状態で旅に出られるんですかね?」
「はい。今ならまだ大丈夫でしょう。むしろこのまま王都にいる方がよくなさそうなので何とか外に出ようとしています」
「なるほどねぇ⋯⋯」
モフはそう言って考え始めたけれど、すぐに答えを出した。
「行きます!」
「え、良いんですか」
ガイアは断られるパターンだと思っていた。
「さもお願いされる立場であるかのように振る舞っていましたけれど、今日か明日あたりにあなた方のところを訪ねようと思っていたんですよ」
「⋯⋯それは」
「えぇ。僕の方からお願いに行こうと思っていたんですよ。あなた達以上に相応しい方はいないですからねぇ」
「私達が一番貴方の境遇を理解できるつもりです」
「ですよねぇ。でもそれだけじゃないんですよ」
モフは笑顔で続けた。
「だってルキウスが帰ってきたらセネカちゃんと同じパーティに所属したいって言うに決まってますよね? その時、僕は身の振り方を考えなきゃいけないけれど、今更ルキウス以外と組む気にもならないんですよねぇ。だとすると、一番良いのは僕もあなた達のパーティに厄介になることです。僕が審査される側なので、決めるのは皆さんですけれど⋯⋯」
ガイアはハッとした顔になった。
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