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第12章:魔界編
第129話:マイオル達
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セネカとルキウスが亜空間に吸い込まれた後、マイオル達はただ立ち尽くしていた。
アッタロスは亜空間に飛び込もうとしたけれど、穴はすぐに閉じてしまったため、ただ虚空に突撃しただけになってしまった。
それは油断と言うにはあまりにも些細な気の緩みであった。普通の魔物であれば首だけになって身体が朽ち果て始めれば魔法など使うことはできない。ましてや、亜空間を発生させるという特殊能力をそんな状態で使えると思う冒険者はほとんどいないだろう。
アッタロスとレントゥルスがずっと限界を超えて戦っていたのも要因だ。立っているのもやっとの状態だったのにも関わらず命を振り絞って戦い続けた。
けれど、そんなことが理由にならないことを二人が一番よくわかっていた。
「⋯⋯冒険者失格だな」
アッタロスの微かな声が響き渡る。
「⋯⋯セネカとルキウス君はどうなったんですか?」
わなわなと手を振るわせながらマイオルが聞いた。完全に血の気が引いており、顔から足まで真っ白だ。
「二人は⋯⋯」
アッタロスが言いかけた時、マイオルが突然上を見上げた。全員がつられて空を見ると、上空に人影がある。
影は次第に大きくなり、あっという間に地面に降りて来た。大きな十字の剣を担いでいる。
「ペリパトス様⋯⋯」
「来るのが遅くなっちまったな。狼煙は見たが手が離せなかった。⋯⋯アッタロス、何があったんだ」
ペリパトスは尋常ではない雰囲気を感じてアッタロスに聞いた。
「援軍に駆けつけた聖者ルキウスとセネカが亜空間に飲み込まれました。ただ一つの幸いは、それが守護者が倒された後のことだったということです」
「聖者諸共魔界に誘われたのか⋯⋯」
ペリパトスとアッタロスは考え込む様に黙ってしまった。だが、マイオルは話が止まることを良しとしなかった。
「ちょ、ちょっと待ってください! 魔界って何ですか?」
マイオルだけでなくプラウティアとガイアも真剣な目をしている。ペリパトスはそんな三人を見て、話し始めた。
「魔界とは亜空間の向こう側の世界のことだ。亜空間は無数に存在していて、魔界もこれまた無数にあると考えられている」
全員が真剣な面持ちでペリパトスの話を聞いている。
「セネカたちはその魔界に行ったんですか?」
「あぁ、そうだ。魔界にも種類があるからどういう状態かは分からない。だが、アッタロス、『扉』が再び開いたのか?」
「敵は亜空間を開くことの出来る魔物でした。おそらく魔界から炎や魔物を何度も召喚し、ゼノン師匠が閉じた『扉』を開きました。魔物の討伐後にセネカが『扉』を再度閉じたのですが、息があった魔物が亜空間を開き、二人は吸い込まれました。二人が吸い込まれた亜空間が『扉』と同じ場所なのかどうかは分かりません」
アッタロスの話を聞いてペリパトスは難しい顔をした。
「そうか。扉を閉じる時には、不測の事態に備えて全力で魔法を撃ち込むことになっている。俺とゼノンが魔法を撃ったのと同じ場所にたどり着いていれば魔物はほとんどいなくなっているはずだが、どうだか分かるか?」
アッタロスたちは首を横に振った。
「帰る方法はあるんですか?」
必死の形相でマイオルが聞く。
「帰る方法はいくつか知られているが、大きく二つだな。まずは偶然こっちの世界と魔界が繋がる時に出会えば帰って来れるが、可能性としてはかなり低い。これが起きやすいとスタンピードが頻発するだろうからある意味では良いことなんだがな。
もう一つは、魔界の『根』と呼ばれる領域にいる主を倒すことだ。魔界は無数にあると言ったが、その一つ一つは独立だ。一つの魔界はいくつかの亜空間からなっていて、その間を移動できるんだ。だから先に進んでいけばいつかは『根』に到達する」
「その主は強いんですか?」
「魔界による。最上級だと龍が跋扈しているという伝承があるから、俺でも危ないだろう。だが、大抵は金級パーティ相当の主がいることが多い。俺が魔界に行った時もそうだった」
ペリパトスの話を聞いてマイオルたちは息を呑んだ。
「ペリパトス様は帰還者なんだ」
絶望の表情を浮かべていたマイオルの顔が少しだけ紅潮してきた。
「セネカたちは助かりますか?」
「分からん。正直言って運次第だな。『根』に行って主に勝てないと思えば、亜空間が偶然この世界に繋がるのを待つしかないが、それには何十年、いや何百年もかかるかもしれん」
「そんな⋯⋯」
「魔界ってのはそんなもんだ。教会のやつの中には『出口のないダンジョン』と表現する奴もいる。運が良くないと帰って来れねぇんだ」
ペリパトスは吐き捨てるような口調でそう言った。
「とりあえず事情は分かった。後で詳しい話を聞かせてもらうが、スタンピード自体は終息に向かったと見て間違いないだろう。もうしばらくしたらゼノンの野郎が来るはずだから、アイツに見て貰えば良い」
マイオルは縋るような目でペリパトスを見た。そんなマイオル達を前にしてペリパトスは少しだけ目を細めた。
「おい、お前ら。俺が言っても仕方がねえだろうが、希望を捨てるな。だが、絶望に折れるな。もし二人とも五体満足で帰って来れたら、そんときは今よりもはるかに強くなってるはずだ。普通にしてたんじゃあ、パーティを組んでいられなくなるぞ」
そしてマイオル達よりも明らかに打ちひしがれているように見えるアッタロスとレントゥルスをチラッと見てから、空に跳び上がり消えていった。
◆
アッタロス達はしばし休んだ後、強力な魔物が掃討されたことを確認してから帰還を始めた。
実は一行にはモフがいたのだが、あまりに自然に溶け込んでいたため、マイオルがその存在に気付いたのはかなり後になってからだった。
ペリパトスが白金級冒険者の権限を使って魔界の情報をマイオル達に伝えてくれたので、アッタロスとレントゥルスは自分たちの知る限りのことを教えることができた。
また、ルキウスと共に教会で英才教育を受けたモフも魔界に関する情報を全員に教えた。中にはアッタロスすら知らない情報もあったので、モフの素性を確認すると祖父がグラディウスだと言うので全員が驚いた。
しかし、冷静になってみるとルキウスとグラディウスの孫が一緒に行動していることは全員聞いており、自分たちが正常に頭を働かせられない状態に陥っていることに気がついた。
都市トリアスでは防衛戦がまだ続いていたけれど、白金級冒険者のゼノン、ペリパトス、そしてピュロンの三人が揃っていたので、アッタロスは負けるわけがないと思っていた。
都市の中にはペリパトスから話を聞いたファビウスとニーナが待っていた。普段は元気いっぱいのニーナがマイオル達の顔を見るなり大泣きし始めたので、マイオル達も涙腺が崩壊し、混沌とした状態に陥った。
アッタロスとレントゥルスは前線での戦いに加わり、『月下の誓い』、ニーナとファビウス、そしてモフの六人は後方支援に回った。やることはいくらでもあったので気は紛れたけれど、六人はふとした時にセネカ達のことを思い出し、やりきれない気持ちになった。
そして、ついにスタンピードが終息した。ゼノン率いる防衛部隊、ペリパトス率いる殲滅部隊、ピュロン含めた遊撃部隊、どれもが圧倒的な力を示した。特に遊撃部隊に入ったアッタロスとレントゥルスの活躍は凄まじく、二人の名声をさらに高めることとなった。
犠牲者は多かった。ゼノンが都市を離れてている間、冒険者たちや街の兵士たちは全力を尽くしたけれど、それでも力が足らず、散っていく命を守る術を持たなかった。
死傷者は最小限だと思う者もいた。特に大森林で討伐を行なっていた者達は今回の事態の重さを正確に把握していたので、街が一つも壊滅しなかっただけで大きな成果だと感じていた。
スタンピードに勝利したことが伝わると街は歓喜に沸いた。戦った者、怯えるしかなかった者、家族を亡くした者、街にはさまざまな境遇の人がいたけれど、そのほとんどが外に出て、感情を露わにした。
けれど、涙を流して塞ぎ込む人や浮かない顔を浮かべる人もいた。そんな人たちは街の喧騒を羨んだり、疎ましく思ったりしながら、ひと時を過ごした。
マイオル達は喜びの席の中心にいながらもひっそりと時間が過ぎるのを待った。あからさまに消沈した顔を見せることはなかったけれど、心からの笑顔を浮かべられない自分がいることにも気がついて、割り切れない想いを大きくした。
そして数日が経ち、復興部隊の本隊がやってくるのを確認した後、みんなで王都にゆっくり帰っていった。
アッタロスは亜空間に飛び込もうとしたけれど、穴はすぐに閉じてしまったため、ただ虚空に突撃しただけになってしまった。
それは油断と言うにはあまりにも些細な気の緩みであった。普通の魔物であれば首だけになって身体が朽ち果て始めれば魔法など使うことはできない。ましてや、亜空間を発生させるという特殊能力をそんな状態で使えると思う冒険者はほとんどいないだろう。
アッタロスとレントゥルスがずっと限界を超えて戦っていたのも要因だ。立っているのもやっとの状態だったのにも関わらず命を振り絞って戦い続けた。
けれど、そんなことが理由にならないことを二人が一番よくわかっていた。
「⋯⋯冒険者失格だな」
アッタロスの微かな声が響き渡る。
「⋯⋯セネカとルキウス君はどうなったんですか?」
わなわなと手を振るわせながらマイオルが聞いた。完全に血の気が引いており、顔から足まで真っ白だ。
「二人は⋯⋯」
アッタロスが言いかけた時、マイオルが突然上を見上げた。全員がつられて空を見ると、上空に人影がある。
影は次第に大きくなり、あっという間に地面に降りて来た。大きな十字の剣を担いでいる。
「ペリパトス様⋯⋯」
「来るのが遅くなっちまったな。狼煙は見たが手が離せなかった。⋯⋯アッタロス、何があったんだ」
ペリパトスは尋常ではない雰囲気を感じてアッタロスに聞いた。
「援軍に駆けつけた聖者ルキウスとセネカが亜空間に飲み込まれました。ただ一つの幸いは、それが守護者が倒された後のことだったということです」
「聖者諸共魔界に誘われたのか⋯⋯」
ペリパトスとアッタロスは考え込む様に黙ってしまった。だが、マイオルは話が止まることを良しとしなかった。
「ちょ、ちょっと待ってください! 魔界って何ですか?」
マイオルだけでなくプラウティアとガイアも真剣な目をしている。ペリパトスはそんな三人を見て、話し始めた。
「魔界とは亜空間の向こう側の世界のことだ。亜空間は無数に存在していて、魔界もこれまた無数にあると考えられている」
全員が真剣な面持ちでペリパトスの話を聞いている。
「セネカたちはその魔界に行ったんですか?」
「あぁ、そうだ。魔界にも種類があるからどういう状態かは分からない。だが、アッタロス、『扉』が再び開いたのか?」
「敵は亜空間を開くことの出来る魔物でした。おそらく魔界から炎や魔物を何度も召喚し、ゼノン師匠が閉じた『扉』を開きました。魔物の討伐後にセネカが『扉』を再度閉じたのですが、息があった魔物が亜空間を開き、二人は吸い込まれました。二人が吸い込まれた亜空間が『扉』と同じ場所なのかどうかは分かりません」
アッタロスの話を聞いてペリパトスは難しい顔をした。
「そうか。扉を閉じる時には、不測の事態に備えて全力で魔法を撃ち込むことになっている。俺とゼノンが魔法を撃ったのと同じ場所にたどり着いていれば魔物はほとんどいなくなっているはずだが、どうだか分かるか?」
アッタロスたちは首を横に振った。
「帰る方法はあるんですか?」
必死の形相でマイオルが聞く。
「帰る方法はいくつか知られているが、大きく二つだな。まずは偶然こっちの世界と魔界が繋がる時に出会えば帰って来れるが、可能性としてはかなり低い。これが起きやすいとスタンピードが頻発するだろうからある意味では良いことなんだがな。
もう一つは、魔界の『根』と呼ばれる領域にいる主を倒すことだ。魔界は無数にあると言ったが、その一つ一つは独立だ。一つの魔界はいくつかの亜空間からなっていて、その間を移動できるんだ。だから先に進んでいけばいつかは『根』に到達する」
「その主は強いんですか?」
「魔界による。最上級だと龍が跋扈しているという伝承があるから、俺でも危ないだろう。だが、大抵は金級パーティ相当の主がいることが多い。俺が魔界に行った時もそうだった」
ペリパトスの話を聞いてマイオルたちは息を呑んだ。
「ペリパトス様は帰還者なんだ」
絶望の表情を浮かべていたマイオルの顔が少しだけ紅潮してきた。
「セネカたちは助かりますか?」
「分からん。正直言って運次第だな。『根』に行って主に勝てないと思えば、亜空間が偶然この世界に繋がるのを待つしかないが、それには何十年、いや何百年もかかるかもしれん」
「そんな⋯⋯」
「魔界ってのはそんなもんだ。教会のやつの中には『出口のないダンジョン』と表現する奴もいる。運が良くないと帰って来れねぇんだ」
ペリパトスは吐き捨てるような口調でそう言った。
「とりあえず事情は分かった。後で詳しい話を聞かせてもらうが、スタンピード自体は終息に向かったと見て間違いないだろう。もうしばらくしたらゼノンの野郎が来るはずだから、アイツに見て貰えば良い」
マイオルは縋るような目でペリパトスを見た。そんなマイオル達を前にしてペリパトスは少しだけ目を細めた。
「おい、お前ら。俺が言っても仕方がねえだろうが、希望を捨てるな。だが、絶望に折れるな。もし二人とも五体満足で帰って来れたら、そんときは今よりもはるかに強くなってるはずだ。普通にしてたんじゃあ、パーティを組んでいられなくなるぞ」
そしてマイオル達よりも明らかに打ちひしがれているように見えるアッタロスとレントゥルスをチラッと見てから、空に跳び上がり消えていった。
◆
アッタロス達はしばし休んだ後、強力な魔物が掃討されたことを確認してから帰還を始めた。
実は一行にはモフがいたのだが、あまりに自然に溶け込んでいたため、マイオルがその存在に気付いたのはかなり後になってからだった。
ペリパトスが白金級冒険者の権限を使って魔界の情報をマイオル達に伝えてくれたので、アッタロスとレントゥルスは自分たちの知る限りのことを教えることができた。
また、ルキウスと共に教会で英才教育を受けたモフも魔界に関する情報を全員に教えた。中にはアッタロスすら知らない情報もあったので、モフの素性を確認すると祖父がグラディウスだと言うので全員が驚いた。
しかし、冷静になってみるとルキウスとグラディウスの孫が一緒に行動していることは全員聞いており、自分たちが正常に頭を働かせられない状態に陥っていることに気がついた。
都市トリアスでは防衛戦がまだ続いていたけれど、白金級冒険者のゼノン、ペリパトス、そしてピュロンの三人が揃っていたので、アッタロスは負けるわけがないと思っていた。
都市の中にはペリパトスから話を聞いたファビウスとニーナが待っていた。普段は元気いっぱいのニーナがマイオル達の顔を見るなり大泣きし始めたので、マイオル達も涙腺が崩壊し、混沌とした状態に陥った。
アッタロスとレントゥルスは前線での戦いに加わり、『月下の誓い』、ニーナとファビウス、そしてモフの六人は後方支援に回った。やることはいくらでもあったので気は紛れたけれど、六人はふとした時にセネカ達のことを思い出し、やりきれない気持ちになった。
そして、ついにスタンピードが終息した。ゼノン率いる防衛部隊、ペリパトス率いる殲滅部隊、ピュロン含めた遊撃部隊、どれもが圧倒的な力を示した。特に遊撃部隊に入ったアッタロスとレントゥルスの活躍は凄まじく、二人の名声をさらに高めることとなった。
犠牲者は多かった。ゼノンが都市を離れてている間、冒険者たちや街の兵士たちは全力を尽くしたけれど、それでも力が足らず、散っていく命を守る術を持たなかった。
死傷者は最小限だと思う者もいた。特に大森林で討伐を行なっていた者達は今回の事態の重さを正確に把握していたので、街が一つも壊滅しなかっただけで大きな成果だと感じていた。
スタンピードに勝利したことが伝わると街は歓喜に沸いた。戦った者、怯えるしかなかった者、家族を亡くした者、街にはさまざまな境遇の人がいたけれど、そのほとんどが外に出て、感情を露わにした。
けれど、涙を流して塞ぎ込む人や浮かない顔を浮かべる人もいた。そんな人たちは街の喧騒を羨んだり、疎ましく思ったりしながら、ひと時を過ごした。
マイオル達は喜びの席の中心にいながらもひっそりと時間が過ぎるのを待った。あからさまに消沈した顔を見せることはなかったけれど、心からの笑顔を浮かべられない自分がいることにも気がついて、割り切れない想いを大きくした。
そして数日が経ち、復興部隊の本隊がやってくるのを確認した後、みんなで王都にゆっくり帰っていった。
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