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第9章:銀級冒険者昇格編(1):邂逅
第89話:山奥にて
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途中で一泊しながら真っ直ぐ進み、やっとのことで四人は奥地に辿り着いた。
まだ日は高いけれど、今日のところは休息して明日に備えることになった。
このあたりは標高もそれほど高くなくて寒さに苛まれることはないとわかっていたので、大きい天幕を一つだけ持ってきている。
天幕を設置した後は各自分担して夜の準備を始めた。
◆
セネカとガイアが食事の支度をしていると、周囲の探索に出ていたマイオルが帰ってきた。
「少しまわって来たけれど、やっぱりオーガはいないわね。それどころか魔物の数も少ないように思ったわ」
「野営にはいいけど、ちょっと変だね」
「えぇ。夜は警戒度を高めた方が良さそうだから、常に二人はいるようにしましょう」
「分かった。半交代で良いな?」
「そうしましょう。それにしてもそのお粥美味しそうね」
今日の夕食は黒麦のパン粥がメインだ。堅くて中身が詰まったパンをふやかして粥にしている。
「ガイア特製だからね!」
セネカが満面の笑みで答える。
「ヤッタァ! それに、それって『パンドォル』のよね? 最高だわ!」
冒険者学校の近くにある『パンドォル』というパン屋が四人は大好きだ。穀物や木の実が入っていて、そのまま食べても粥にしても美味しい。
ガイアは笑顔を浮かべながらチーズをナイフで削って鍋に入れている。ガイアが作る物はなんでも美味しいと評判だ。
「ガイアは良いお嫁さんになるわね」
「良い相手がいたら良いのだがなぁ」
ニヤニヤした顔で言うマイオルに対して、ガイアは遠い目をしながら応じた。
「やっぱり一緒に冒険できるような人が良いの?」
「そうだな。背中を預けて戦えるようなそんな関係に憧れる。穏やかな人が良いけれどな。セネカはどんな人が好みだ?」
「うーん。私は強いんだけれど、守ってあげたくなるような人かな」
ガイアもマイオルもセネカが誰のことを言っているのか分かっているので微笑ましく聞いている。
そんな二人の顔を見てセネカは言う。
「こういう話になるとみんなその顔する!」
「いやぁ、だってねぇ。セネカがあんまりにも可愛いものだから」
「そう言うマイオルはどんな人が良いの?」
「うーん。一緒に龍を倒せる人が良いとも思うんだけど、そうじゃなくても良いんだよねぇ」
「相変わらず煮えきらないな」
「そうね。同性だけど、キトみたいに戦いを支えてくれるような人にそばにいて欲しいのかもなぁ」
「それで自分は戦いに出るのか。勇ましいな」
ちなみにストローはマイオルの隣に立つために全力で日々を鍛錬に費やしている。それを知っているのでセネカもガイアも苦笑いを浮かべる。
「なんの話をしているのですか?」
水源や食用植物の探索に出ていたプラウティアが帰ってきた。三人とも温かい目でプラウティアを見やる。
「はわわ。私なにかしましたか?」
「いや、今の話題にうってつけの人が帰って来たと思ってね」
マイオルはまたニヤニヤとし出した。いたずらっ子のような顔だ。
「プラウティアはファビウスとプルケルのどっちが好みなんだ?」
「あわわわ。⋯⋯それは、ファビウスくん、だけど⋯⋯」
「あー、可愛い! ブレないわね!」
マイオルはプラウティアにガバッと抱きついた。マイオルはプラウティアが一途に答えるたびにこうして抱きついている。
プルケルとファビウスがプラウティアを取り合っているという噂は二年生の間でよく広がっている。加えてニーナとプラウティアでファビウスに迫っているという話も出回っているので、この四人の話は二つの三角関係と名付けられて、良く話題に上がっているらしい。
度々四人で訓練しているのも話に拍車をかけている。元々ファビウスがプルケルやニーナと訓練していたところにプラウティアが入るようになったのが事の始まりだ。Sクラスの三人の天才とAクラスの秀才の恋愛事情であるから、生徒の間で話題が尽きることはない。だが、もし噂をしている人たちが四人の訓練の様子を見たら口を噤むようになるだろう。
お互いのことを心から認めているからこそ、彼らは訓練の手を抜くことはない。その結果、四人の訓練は非常に苛烈で根をあげる者が出てこないのが不思議なほどだった。
「セネカとマイオルのケイトー先輩との訓練はその後どうだ? 始めてからしばらく経つように思うが」
「うーん。やっぱりあの人強いわね」
「そうだね」
「いや、そんな簡単に片付けられる強さじゃないように思うが⋯⋯」
「そうですよ⋯⋯」
武闘会のあとから、セネカ、マイオル、ケイトーの三人は一緒に訓練をすることが多くなった。
ケイトーは自分を追い込む訓練をすることで有名だったが、セネカに惨敗したことでさらに強度を高めた。セネカとマイオルとの合同訓練は特に過酷で、ケイトーですら倒れたり、大怪我を負ったりする。その度にセクンダとメネニアが突然呼ばれて胸を痛めるので、最近は最初から二人も一緒に鍛錬をするようになった。
これまでセネカとマイオルの訓練に関してパーティーメンバー以外で知る者はいなかった。Sクラスの学生たちは『きっと厳しい日々を過ごしている』と思っていたけれど、知る術がなかった。
そんな中、セクンダとメネニアが訓練に入ることで、セネカとマイオルの日々の話が時折流れるようになった。
当初はあの武人の訓練に二人がついて行っているなどという荒唐無稽な話を信じる者はほとんどいなかった。だが、ケイトー本人が認めたことで話は広がっていった。
『武人は嘘つかない』、信者の間では常識である。
おかげで武闘会でのマイオルの快進撃が偶然だと揶揄する者は少なくなったが、批判的な態度をより強固にする者も出てきてしまった。
「ガイアの方はどうなの? 研究会にはストローもいるんでしょ?」
「あぁ、かなり有益な会になっているな。学ぶことばかりだ」
ガイアはSクラスのフィルスと共に『罠研究会』を立ち上げた。この研究会では仕掛け罠に関する情報交換と敵を罠に嵌める戦い方の実践的な訓練を行なっている。
フィルスは【長剣術】という珍しいスキルを持つ正統派の剣士だが、罠にも造詣が深く、ガイアとウマが合った。ストローは【土魔法】の新たな使い方を模索するうちに、魔法を罠として使う道に興味を持ったので研究会に参加している。
ガイアは人に向けて【砲撃魔法】を使うことはないので、訓練の時はもっぱら剣で戦っている。真っ向勝負では二人に勝てるはずもないので戦略と立ち回りに磨きがかかっている。
◆
話をしているうちに陽が傾いてきた。
セネカとガイアは粥をよそい、プラウティアが干し肉を炙っている。マイオルはプラウティアが取ってきた野草に塩と酢を振り、サラダにしている。
四人で焚き火を囲むように座り、食事を始める。
セネカはまず粥を手に取った。
湯気が立っていて食欲をそそられる。
使っているのは上等なパンだ。安く買ったものだけれど、コルドバ村にいる時も孤児院にいる時もこんな立派なパンを見たことがなかった。だけど、王都では貧しい人も同じようなパンを食べている。
コルドバ村と王都では貧しさの種類が違うようにセネカは感じている。挽き立ての麦の粉で作った粥を食べるのと、古くなってカビが生えそうなパンをふやかして食べるのはどちらが貧しいのだろうか。
きっと答えはないだろう。けれど、どちらも知っているというのがいつか力になる。セネカはそんなことを考えながら、絶品の粥を口に入れた。
マイオル、プラウティア、ガイアの三人とはそれぞれ育ってきた環境が違う。それゆえにぶつかることもあるけれど、良かったことも沢山あるとセネカは思っている。その一つが食事だ。セネカはみんなのおかげで自分では食べない味に幾度となく出会ってきた。
最初は美味しくないと思っても食べるうちに美味しさが分かってきたものもある。反対に好きだと思っていたけれど、劣悪な料理に当たってしばらく食べる気がなくなってしまったものもある。
現地調達にも慣れてきた。食料が尽きた時のことを考えて、あえて食料を持たずに野営する訓練を重ねたおかげで、一般的な植物なら何を食べて良いのか分かるようになってきた。サラダがうまい。
緊急時には食料よりも、水の確保が大事だとも気がついたので、セネカはなんとか水属性の魔法を修得しようとしている。少量の氷は出せるのに水は全く出すことができない。いま食べている粥も良い水源を見つけたから作れる料理だった。
これまでの冒険者生活で基本的なことは大方修得してきた。だが、それでも足りないことはある。セネカは銀級昇格に向けて、さらなる向上を目指そうと改めて決意した。
まだ日は高いけれど、今日のところは休息して明日に備えることになった。
このあたりは標高もそれほど高くなくて寒さに苛まれることはないとわかっていたので、大きい天幕を一つだけ持ってきている。
天幕を設置した後は各自分担して夜の準備を始めた。
◆
セネカとガイアが食事の支度をしていると、周囲の探索に出ていたマイオルが帰ってきた。
「少しまわって来たけれど、やっぱりオーガはいないわね。それどころか魔物の数も少ないように思ったわ」
「野営にはいいけど、ちょっと変だね」
「えぇ。夜は警戒度を高めた方が良さそうだから、常に二人はいるようにしましょう」
「分かった。半交代で良いな?」
「そうしましょう。それにしてもそのお粥美味しそうね」
今日の夕食は黒麦のパン粥がメインだ。堅くて中身が詰まったパンをふやかして粥にしている。
「ガイア特製だからね!」
セネカが満面の笑みで答える。
「ヤッタァ! それに、それって『パンドォル』のよね? 最高だわ!」
冒険者学校の近くにある『パンドォル』というパン屋が四人は大好きだ。穀物や木の実が入っていて、そのまま食べても粥にしても美味しい。
ガイアは笑顔を浮かべながらチーズをナイフで削って鍋に入れている。ガイアが作る物はなんでも美味しいと評判だ。
「ガイアは良いお嫁さんになるわね」
「良い相手がいたら良いのだがなぁ」
ニヤニヤした顔で言うマイオルに対して、ガイアは遠い目をしながら応じた。
「やっぱり一緒に冒険できるような人が良いの?」
「そうだな。背中を預けて戦えるようなそんな関係に憧れる。穏やかな人が良いけれどな。セネカはどんな人が好みだ?」
「うーん。私は強いんだけれど、守ってあげたくなるような人かな」
ガイアもマイオルもセネカが誰のことを言っているのか分かっているので微笑ましく聞いている。
そんな二人の顔を見てセネカは言う。
「こういう話になるとみんなその顔する!」
「いやぁ、だってねぇ。セネカがあんまりにも可愛いものだから」
「そう言うマイオルはどんな人が良いの?」
「うーん。一緒に龍を倒せる人が良いとも思うんだけど、そうじゃなくても良いんだよねぇ」
「相変わらず煮えきらないな」
「そうね。同性だけど、キトみたいに戦いを支えてくれるような人にそばにいて欲しいのかもなぁ」
「それで自分は戦いに出るのか。勇ましいな」
ちなみにストローはマイオルの隣に立つために全力で日々を鍛錬に費やしている。それを知っているのでセネカもガイアも苦笑いを浮かべる。
「なんの話をしているのですか?」
水源や食用植物の探索に出ていたプラウティアが帰ってきた。三人とも温かい目でプラウティアを見やる。
「はわわ。私なにかしましたか?」
「いや、今の話題にうってつけの人が帰って来たと思ってね」
マイオルはまたニヤニヤとし出した。いたずらっ子のような顔だ。
「プラウティアはファビウスとプルケルのどっちが好みなんだ?」
「あわわわ。⋯⋯それは、ファビウスくん、だけど⋯⋯」
「あー、可愛い! ブレないわね!」
マイオルはプラウティアにガバッと抱きついた。マイオルはプラウティアが一途に答えるたびにこうして抱きついている。
プルケルとファビウスがプラウティアを取り合っているという噂は二年生の間でよく広がっている。加えてニーナとプラウティアでファビウスに迫っているという話も出回っているので、この四人の話は二つの三角関係と名付けられて、良く話題に上がっているらしい。
度々四人で訓練しているのも話に拍車をかけている。元々ファビウスがプルケルやニーナと訓練していたところにプラウティアが入るようになったのが事の始まりだ。Sクラスの三人の天才とAクラスの秀才の恋愛事情であるから、生徒の間で話題が尽きることはない。だが、もし噂をしている人たちが四人の訓練の様子を見たら口を噤むようになるだろう。
お互いのことを心から認めているからこそ、彼らは訓練の手を抜くことはない。その結果、四人の訓練は非常に苛烈で根をあげる者が出てこないのが不思議なほどだった。
「セネカとマイオルのケイトー先輩との訓練はその後どうだ? 始めてからしばらく経つように思うが」
「うーん。やっぱりあの人強いわね」
「そうだね」
「いや、そんな簡単に片付けられる強さじゃないように思うが⋯⋯」
「そうですよ⋯⋯」
武闘会のあとから、セネカ、マイオル、ケイトーの三人は一緒に訓練をすることが多くなった。
ケイトーは自分を追い込む訓練をすることで有名だったが、セネカに惨敗したことでさらに強度を高めた。セネカとマイオルとの合同訓練は特に過酷で、ケイトーですら倒れたり、大怪我を負ったりする。その度にセクンダとメネニアが突然呼ばれて胸を痛めるので、最近は最初から二人も一緒に鍛錬をするようになった。
これまでセネカとマイオルの訓練に関してパーティーメンバー以外で知る者はいなかった。Sクラスの学生たちは『きっと厳しい日々を過ごしている』と思っていたけれど、知る術がなかった。
そんな中、セクンダとメネニアが訓練に入ることで、セネカとマイオルの日々の話が時折流れるようになった。
当初はあの武人の訓練に二人がついて行っているなどという荒唐無稽な話を信じる者はほとんどいなかった。だが、ケイトー本人が認めたことで話は広がっていった。
『武人は嘘つかない』、信者の間では常識である。
おかげで武闘会でのマイオルの快進撃が偶然だと揶揄する者は少なくなったが、批判的な態度をより強固にする者も出てきてしまった。
「ガイアの方はどうなの? 研究会にはストローもいるんでしょ?」
「あぁ、かなり有益な会になっているな。学ぶことばかりだ」
ガイアはSクラスのフィルスと共に『罠研究会』を立ち上げた。この研究会では仕掛け罠に関する情報交換と敵を罠に嵌める戦い方の実践的な訓練を行なっている。
フィルスは【長剣術】という珍しいスキルを持つ正統派の剣士だが、罠にも造詣が深く、ガイアとウマが合った。ストローは【土魔法】の新たな使い方を模索するうちに、魔法を罠として使う道に興味を持ったので研究会に参加している。
ガイアは人に向けて【砲撃魔法】を使うことはないので、訓練の時はもっぱら剣で戦っている。真っ向勝負では二人に勝てるはずもないので戦略と立ち回りに磨きがかかっている。
◆
話をしているうちに陽が傾いてきた。
セネカとガイアは粥をよそい、プラウティアが干し肉を炙っている。マイオルはプラウティアが取ってきた野草に塩と酢を振り、サラダにしている。
四人で焚き火を囲むように座り、食事を始める。
セネカはまず粥を手に取った。
湯気が立っていて食欲をそそられる。
使っているのは上等なパンだ。安く買ったものだけれど、コルドバ村にいる時も孤児院にいる時もこんな立派なパンを見たことがなかった。だけど、王都では貧しい人も同じようなパンを食べている。
コルドバ村と王都では貧しさの種類が違うようにセネカは感じている。挽き立ての麦の粉で作った粥を食べるのと、古くなってカビが生えそうなパンをふやかして食べるのはどちらが貧しいのだろうか。
きっと答えはないだろう。けれど、どちらも知っているというのがいつか力になる。セネカはそんなことを考えながら、絶品の粥を口に入れた。
マイオル、プラウティア、ガイアの三人とはそれぞれ育ってきた環境が違う。それゆえにぶつかることもあるけれど、良かったことも沢山あるとセネカは思っている。その一つが食事だ。セネカはみんなのおかげで自分では食べない味に幾度となく出会ってきた。
最初は美味しくないと思っても食べるうちに美味しさが分かってきたものもある。反対に好きだと思っていたけれど、劣悪な料理に当たってしばらく食べる気がなくなってしまったものもある。
現地調達にも慣れてきた。食料が尽きた時のことを考えて、あえて食料を持たずに野営する訓練を重ねたおかげで、一般的な植物なら何を食べて良いのか分かるようになってきた。サラダがうまい。
緊急時には食料よりも、水の確保が大事だとも気がついたので、セネカはなんとか水属性の魔法を修得しようとしている。少量の氷は出せるのに水は全く出すことができない。いま食べている粥も良い水源を見つけたから作れる料理だった。
これまでの冒険者生活で基本的なことは大方修得してきた。だが、それでも足りないことはある。セネカは銀級昇格に向けて、さらなる向上を目指そうと改めて決意した。
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